■日光二日目
日光二日目は昨日に引き続き天候に恵まれ、青空が広がる穏やかな天気となりました。
今日は、中禅寺湖の湖畔の旧英国&イタリア大使別荘記念公園を回ったあと、東照宮を回る予定を組みました。
まずはこちらが、旧イタリア大使別荘になります。
外壁は全て杉の表皮を竹製の桟で抑えるオシャレな作り。特徴的な市松模様も、色味の違う杉皮で作られています。
部屋の内装も、天井から壁まで杉の表皮が貼られています。でも、矢羽や網目状、市松模様など様々な模様をつけることで、粗野ではなくオシャレな感じに仕上がっています。
昭和初期のイタリア人の設計によるとのことですが、ファッション大国イタリアならではのデザイン性ですね。
なにより圧巻なのは、この眺望。
って、よく見えませんね。外に出て動画を取ったのでご覧ください。
お次は旧イギリス大使別荘。もともとは、幕末に来日したアーネスト・サトウが建てたものをイギリス政府が正式に大使の避暑地として買い取ったもののようです。
時代も明治28年と旧イタリア大使別荘より30年ほど古い個人建築の建物なので、あちらに比べると、言い方は悪いかも知れませんが質素な外観です。
外観は黒塗りのシンプルな造形ですが、内装は完全な洋風、というかいかにもイギリスらしい白塗りの明るい室内です。
実際、2008年頃までは大使の避暑地として利用されていたようですが、痛み具合が激しすぎて栃木県に寄贈され、県が○億円かけてここまで修復したようです。
さて、最後は日光東照宮巡りです。
正確に言うと、江戸幕府初代征夷大将軍の家康を祀る東照宮と、3代目家光を祀る大猷院を含む輪王寺を回ってきました。
この東照宮と輪王寺、あと二荒山神社を加えた二社一寺が日光の世界遺産として登録されています。
下世話な話ですが、二社一寺それぞれ拝観料が別建てとなりますので、全部を回ろうとすると家族連れの方はそれなりの金額になることをお伝えしておきます。
まずは東照宮本殿。
この本殿の境内には、有名な「見猿言わ猿聞か猿」が彫られた神厩舎があります。
初めて知りましたが、この有名な3猿って、連作のうちのひとつなんですね。
厩舎の壁面に、猿の一生を表したレリーフが幾つも彫られていました。
こちらも有名な「眠り猫」のレリーフ。
この眠り猫はとても小さい飾りで、うっかりすると見落としそうなほどでした。
そのため、こんな風に存在をアピールしてました。
「頭上」の矢印が微笑ましいですね。
で、この眠り猫の下をくぐって、この気の遠くなるような石段を登りきると、、、
この鋳抜門(いぬきもん)にたどり着きます。
そして、その門の奥がこちら。東照宮の一番奥に家康公の墓所があります。
豪華絢爛な本堂に比べると、とてもひっそりした印象でした。
元々、家康は自身の墓所を質素に建てるよう遺言したらしいですが、それを3代目家光が初代将軍に相応しく派手な本殿や五重塔等を建てたようです。
江戸幕府の基盤が固まった3代目としては、初代を神格化し祭り上げることによって、自らの正統性と権威を主張したかったのでしょうか。
その3代目家光の頃の江戸幕府の威光を感じられる、輪王寺の本殿がこちら
内部は撮影禁止でしたが、座高7mを超える巨大な仏像3体のすぐ膝下まで行けます。
そして、家光を祀る大猷院本殿
その本殿から家光公の墓所に通じる皇嘉門。残念ながらここで行き止まりですが、どこもかしこも全て公開するよりも、一部非公開のほうが浪漫が有って良いと思いました。
さて、以上が日光山での神社仏閣巡りの一通りです。歴史的な建物を、こんなにゆっくり見て回るのは初めてかも知れません。
実際に秀忠や家光がこの東照宮に訪れたであろうことを想像すると、何ともワクワクする話ですよね。
気がつけばお昼を遥かに過ぎて帰る時間となり、あとは駅弁買って特急列車で帰宅です。
今回チョイスした駅弁は、「いっこく野州どり弁当」。
手前から、白米の上に鶏そぼろと卵焼き、そして甘辛く味付けした鶏胸肉とゆで卵、左上は味噌と和えた鶏肉団子かな?
とにかくまぁ鶏づくしですが、朝から歩き詰めだったのでサクッと完食。あまりに急いで食べて写真撮り忘れたので、ダウンロード画像でのご紹介です。
帰りの特急列車。リバティっていうのかな?
なかなかカッコイイ車両ですよね。
こんな感じで、久々の一泊二日の旅行でしたが、大いに楽しめました。
また機会があればご紹介したいと思います。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
Posted at 2022/04/11 22:34:58 | |
トラックバック(0) |
ドライブ | 日記