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2024年02月21日

ミラー型ドラレコの考察

ミラー型ドラレコの考察 「ミラー型ドラレコ」について私なりの考察を書きたいと思う。
整備手帳などに多く書いてきたマトメ。
あまり取り上げられない「事実」も書いておきたい。
私は現在、WOLFBOX G900 という機種を使ってる。
そのパーツレビューはこちらに、取り付けはこちらに上げてる。

ここではG900の特徴や良いところ、悪いところを解説して、他のミラー型ドラレコとの違いや、他機種の評価もしたいと思う。

私は以下の動画を見て、その美しい録画映像に魅せられた。

↑PCでは右下の□で全画面表示にして、さらに歯車アイコンの設定で「画質」を1440P以上にして見て欲しい。

なお、この動画の中で指摘されてる「リアカメラの録画映像が鏡像」というのは、手元の製品ではそのような事がなく、
G900のリアカメラの録画映像は正像である。
録画映像が鏡像というのは、私はとても許容出来ないから。

この動画のHOUSE WITH GARAGE さんは高画質な映像で、多くのドラレコをレビューされてる。
ミラー型ドラレコの中では唯一このG900を、GoProの5.3Kの映像と比較してるのだ。

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↑↓画像をクリックして、拡大表示させて欲しい。

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G900のフロントカメラ映像は4Kの3840×2160ピクセルで、
その画質はGoProに勝るとも劣らないと言えるだろう。私自身はGoProなんて持ってはいないけど。
私のG900が撮影したフロントカメラ映像は以下。
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4Kの高画質が可能なのはカメラ一体型のミラー型ドラレコだけなのだ。
その理由は後述するけど。
今はamazonなんかで、そんなフロント4Kの安い製品が多く出てるけど、このG900の映像は特に美しいと言えるだろう。
多くのドラレコをレビューしてるHOUSE WITH GARAGEさんも、先の動画の中で
「ミラー型ドラレコでNo.1」と言ってる。

最近はVANTRUEや70maiの4Kドラレコ(ミラー型で無い)の動画がよくアップされてるが、それらの4K映像は、ひっかかりがあるようなカク付いた映像だ。
WOLFBOX G900の4K映像はそんなカク付きは無いので、ドラレコとしてもより優れてると言える。

もちろん、ミラー型ドラレコはその画質だけで選べるものではない。
ディスプレイの明るさ、美しさも求められる。
このG900のディスプレイは動画でも言われてるように、明るいほうだ。
ただ、いわゆる「爆光」ほどでは無い。コントラストがはっきりしてて、晴天の日はとても綺麗に見える。
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↑カメラケーブルをテストしてる時で、配線がごちゃ付いてる。

G900は純正ルームミラーにゴムバンドで固定するタイプだ。
一番簡単に装着出来るけど、純正ミラーと取り替えるタイプのほうが見た目がスッキリしていいという人もいるだろう。
特に本体の上部に多くの配線が刺さるのが目障りだと言う人も多いと思う。

先の動画でもわかるが、G900の夜間の表示はとても綺麗だ。
昼間、明るいディスプレイは夜間に眩しいというか、明る過ぎたり、リアカメラの夜間映像を無理に明るくして、やたらノイズが目立ったり、全体に白っぽく映ったりする機種もあるが、G900はそんな事は無く、とても自然だ。

ミラー型ドラレコはリアカメラの夜間の「防眩性」も重要だ。
夜間の後続車のヘッドライトの眩しさを抑える映像処理。
一般的に暗視性能と防眩性は相反する傾向がある。暗いところでも映し出せるカメラは、ヘッドライト等の明るい光源が広がってしまうのだ。
G900の防眩性は先の動画でも、また以下のテスト画像でもトップクラスのものだ。
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↑右下のX3GR以外は全て、WOLFBOX G900に接続したそれぞれのカメラの映像。

光を電気信号に変えるセンサーがSONY製だからという宣伝文句がよく出てくるが、動画のHOUSE WITH GARAGEさんも言ってるど、特に何も表記されてないセンサーでも綺麗に映し出してるカメラもある。
要はHDRとかWDRとか言われる映像の処理によって変わって来る。トンネルの出口での白飛びが起きず、逆に明るい所からトンネルに入っても真っ暗にならずに感度を上げる制御だ。

HDRやWDRの映像処理はカメラ単体で行ってるようだ。
カメラを入れ替えると、その特徴がそのまま反映されるから。
だから、本体のファームウェアの更新でカメラの映りが変わるものでは無いのだ。
本体側で行ってるのは、せいぜいディスプレイの明るさを変える程度。

これまで、G900のいいところばかり書いてきたが、不満な事が無いわけは無い。
G900の画質はフロントの4Kとリアの2.5Kで大きく異なる。
録画映像をPCの大きな画面で見る時は勿論の事、
ミラー型のディスプレイに映し出す映像でも前後でハッキリとした画質差がある。
G900の前はAKEEYOのX2GRを使っていたが、前後共にフルHDの時は特に画質に不満は無かった。こんなもんだと思っていた。

でも一度、G900のフロントカメラの4K映像を体験すると、実質フルHD画質のリアカメラ映像に我慢が出来なくなってしまうのだ。
G900のリアカメラは2.5Kの2560×1440ピクセルで録画されるが、それが実質フルHDの1920×1080と同じとはどういう事かというと、現在の
全てのリアカメラはAHD2.0という規格でデジアナ変換されてるのだ。
つまり、カメラが撮影したデジタル信号をアナログ信号に変換してるのだ。
それは細い線1本で遠くまで送れるからで、500mまでも中継や増幅無しに送れるらしい。

車内でフロントウィンドウからリアウィンドウや車外まで6m前後の配線が必要になる。
1本のケーブルの中に、映像信号、カメラ駆動用の5V、バックランプなどに接続してバックを検知する12V、GND(マイナス)の4本が入ってる、いわゆる4ピンケーブルが一般的。
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↑細いオスコネクタの穴のある側から見ると、左右が反転する。

数年前のAKEEYOのX2GRなどでは、カメラ側(左側)で映像と12Vが入れ替わってるので映らず、映像信号をバック信号と誤認識してガイドラインが表示されたりする。そんな時はすぐにカメラを取り外さないと、バックランプにつないだ12Vが映像出力端子に流れ込むと、カメラが壊れる可能性もある。

4本の芯線はそれぞれ0.2sqほども無い。ウェザーストリップの隙間や蛇腹チューブを通すカメラケーブルは極力細いほうがいい。それで、リアカメラまでの配線には、外径が3.5mmほどの4ピンケーブルが多く使われてる。
その中の1本の極細い芯線でAHDの映像信号を送ってる。

なお、4ピンのうちバック検出の12Vはカメラ側には行ってない。
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↑AKEEYOのX2GRのリアカメラのケーブルを切断して、テスト用にキボシを付けてる。
カメラへは映像、5V、GNDの3芯だけが行ってる。

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↑3Dアラウンドビューカメラの配線をハンダで付け直した時のもの。

AHDは韓国のチップメーカーNextchip社が開発し、ライセンスフリーなので中国のメーカーがよく採用してる。
現在のミラー型ドラレコのリアカメラはみなAHD2.0なので、その規格上
リアカメラの解像度は全て1920×1080のフルHDなのだ。
つまり、
4ピンケーブルでつながるリアカメラも、分離型のフロントカメラもこのAHD2.0なので、フルHDの画質になる。
2.5Kのカメラというのは、アナログ信号をデジタルに戻す時に、画像を大きくしてSDカードに記録してるだけで、画質はフルHDなのだ。つまり、無駄に容量を食ってるだけ。
フルHDの1920×1080で録画されていたAKEEYOのX2GRのリアカメラを、
WOLFBOX G900に接続すると2.5Kの2560×1440で録画されるのだから。

そして、カメラのデジタル信号をアナログに変えて、本体側でまたデジタルに戻す。
このデジアナ変換過程でどうしても画質は劣化する。
特に気になるのが「色のにじみ」ものの輪郭がぼやけてしまう。


前後共にフルHDのミラー型ドラレコでも、カメラ一体型のフロントカメラとリアカメラの映像を比べれば、フロントカメラのほうがクッキリとした映像である事はわかるはず。
一体型ならばカメラの映像はデジタルのまま内部配線してるのだから。

そして、フロントカメラが分離したものは、リアカメラと同じ画質になってるという事。
フロントカメラが分離してるほうが、ミラー(ディスプレイ)の向きを変えても視野が変わらなくていいという利点の一方で、確実に画質は劣化してるのだ。
それでも前後共にフルHDの時は、あまり差が感じられないけど、
フロントが4Kになると、もうデジアナ変換されたリアカメラ映像は見るに耐え難い。
それほどの差がある。だから同様に、
フロントが一体型カメラの4K映像と、フロントが分離型カメラでデジアナ変換されたフルHD映像を比べれば、凄い画質差があるという事だ。
ミラー型では無い普通のドラレコは、フロントカメラが分離型なんて無いわけで、「ミラー型だけの特殊事情」なのだ。

と、ここまで書くと、そんなケーブルの先のリアカメラ映像はどれほど酷いのかと思われるかもしれないが、
あくまでフロントの4K映像と比べたらという話し。
繰り返すが、その4K映像はカメラ一体型だけのもの。
参考までに、G900のリアカメラ映像は以下。
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私がWOLFBOX G900で撮影した前後カメラの映像を見比べて欲しい。
出来れば、PCの大きな画面で、
右下の□で全画面表示にして、さらに歯車アイコンで「画質」を1440P以上にして見て欲しい。2160Pは視聴環境によってはカクつく。
4Kフロントカメラ映像


2.5Kリアカメラ映像


見てのとおり、前後でカメラの画質には「雲泥の差」がある。
これは、最近YouTubeでよく取り上げられる4Kドラレコの70mai A810の前後カメラの映像の違いと同じなので、見比べて欲しい。
そして、この「前後カメラの画質差」は、フロントカメラの「一体型と分離型の画質の違い」と同じである事も知って欲しい。ケーブルの先のカメラが後か前かの違いでしかないのだから。

後述のごく一部の機種を除いて、現在のケーブルの先のカメラは全てデジアナ変換されたAHD2.0のフルHDの映像になる。
劣化したアナログ映像をケーブルで送ってるので、そこが「ボトルネック」になってしまい、フロントもリアも分離型のカメラを使う限り「ドングリの背比べ」的な画質の違いでしかなくなる。
だから、そこに何のセンサーを使ってるかを、こだわっても、あまり意味が無いと思う。

ただ、前後共にカメラ分離型のミラー型ドラレコを使ってると、前後での画質差も少ないので「こんなものか」と不満が出ないのがラッキーだと言える。

AHD3.0が4K対応なので、いずれは出てくるのではないかと思うけど、アナログ信号は外部からのノイズの影響を受けやすく、高画質になるほどシビアになるので、車内での実用化は難しいかもしれない。

ついでに書くと、オーディオでもケーブルによって音が変わるというように、アナログ映像もケーブルによって変わってるくるみたい。
他の配線と平行すると、ノイズが乗りやすい。
ウィンドウ周りは、地デジのアンテナへの影響を避けるため、全てのケーブルに銅箔テープを貼りまくっていた。
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↑以前使っていたAKEEYOのX2GRの取り付け時に撮影したもの。

リアカメラケーブルにアルミ箔を巻くことで、ノイズ対策になったと、
後述するMAXWIN MDR-A002の解説でも書かれてる。その記事はこちら

WOLFBOX G900に付属するリアカメラケーブルは、中にアルミ箔が巻かれていた。
4ピンケーブルでシールドされてるのは珍しい。
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↑こういうシールド付きのケーブルを使えば、ノイズの影響は受けにくくなる。監視カメラの場合は同軸ケーブルが当たり前なのだから。

ただ、一々カメラケーブルを切断して調べるわけにもいかない。
私はAKEEYOのX2GRで使っていた車内に設置済みのカメラケーブルをそのまま使おうとして、G900のリアカメラ映像に乗るノイズに悩まされる事になった。
その記事はこちらこちら

他にも、amazonで売られてる安価な4ピンのカメラケーブルを使うと、電柱などの縦線に影が出来る。かつてのアナログ放送のゴーストのように。
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↑これは多分、インピーダンスの不整合。映像信号が反射してこうなるのか。

他にもG900の不満はある。録画ファイルは.MP4なのだが、
動画圧縮コーデックをH.265とH.264が選択出来るのに、ファイルの容量が変わらない。
H.265は圧縮率が高くて約半分のサイズになるハズなのに、いずれにしても4Kのフロントカメラの1分ファイルが160MB位なのだ。

また、専用ビュアーであるWolfBox Playerで前後カメラ映像を同時再生した時、
1分ファイルでリア映像が20秒も早く終わってしまう。
つまり、前後カメラの映像が全く同期してない。しかし、
H.264で録画すると前後カメラのズレは無く正常に再生出来る。
が、設定変更しない限り、H.265での録画がデフォルトなのだ。

ところが、H.264で録画してると、空に不自然なグラデーションやブロックノイズが発生する場面がある。
車は走行してるから、流れ去る景色より、動きが遅い空の様子には敏感になる。しかも、面として広い範囲なので余計に気になる。車の停止時には空の違和感は無いので、動画圧縮過程で、動きが有る無しの誤判定で発生するのかと思われる。
H.265の録画では、そのようなブロックノイズも無く、スッキリと綺麗な空なのだ。
つまり、H.265のほうが明らかに高画質と感じられる。
H.264とH.265の違いは「同じファイルサイズやビットレートに圧縮した場合、H.265の方が高画質」らしくて、実際、同じサイズで録画されてるから「H.265のほうが高画質」という事なのか。

どうも、H.265の動画再生には多くのCPUパワーが必要なようで、以下のような前後カメラ同時再生では、私のPCはCPUが100%に張り付いたままになる。
これが前後カメラが同期しなかったり、カクついたりする理由なのだろうか?
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↑Googleマップの3Dと同時表示。GPSが驚くほど正確。
GPSアンテナはAKEEYOのX2GRのものをそのままG900で使っていて、ダッシュボード上の大きめのもので、アンテナ内部の底にアースプレートが敷かれているから、受信感度も安定してる。

前後カメラ映像の同時再生+googleマップ表示が出来るのビュアーは少ない。まして3Dの航空写真の同時表示は他で知らない。
WolfBox Playerは一時停止後に、前後のコマ送りも出来るし、そのスクリーンショットも保存出来る。

その他の不満は、
リアカメラにはモザイク状のノイズが乗る。
これはWOLFBOX G900に付属のカメラケーブルで接続しても変わらないので、カメラ側に問題がある。
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↑空の電線の間にモザイク状の帯が。こういう無地の背景だとわかる。

他にも空に黒い雲があると、その色がパッパッと目まぐるしく変化する。


こうした問題に対して、日本に販売拠点が無いWOLFBOXの場合は、アフターケアが難しくなる。
私は日本のグリーンファンディングで販売されたのを買ったので、日本のスタッフとやりとりして、結局、
別のカメラが送られて来て交換した。外観も映りも少し異なる別のカメラ。
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↑左が旧リアカメラ、右が新リアカメラ。
新リアカメラのほうが広角になり、すぐ近くの焦点はちょっとボケ気味。でもこれで
モザイクノイズや、空の雲などの不自然な変化は解消された。

何か問題が生じた時に、後述のMAXWINやNEO TOKYOのように日本に販売拠点がある製品のほうがいいかもしれない。
が、それらとて、所詮は中国で作ってるものだから、どこまで対応してくれるのかは不明だ。

なお、私は前述のグリーンファンディングで、G900を駐車録画電源付きで、35,380円で購入してる。
amazonでは一時5万円台で売られていたが、ボッタクリだ。しかも左ハンドル用で左側カメラ。
中国最大の通販会社アリババの海外向けサイトである、
AliExpress内のWOLFBOX Official Storeでは現在27,429円で送料無料で売られてる。
日本語の商品ページはこちらだけど、
必ず少し下の概要欄の「注: 右ハンドル車が必要な場合はこのリンク」から日本、イギリス、オーストラリア向けの英文ページで注文すること。駐車監視電源と一緒の場合は+2千円程になる。

G900のようなカメラ一体型のほうが画質的には絶対有利である事を述べてきたが、
それでもフロントカメラが分離型のほうがいいと考える人も多いようだ。
確かに、ミラー型ドラレコ本体にカメラが付いてると、
今の車のフロントウィンドウにある衝突安全装置が映り込むなどのデメリットがある。
しかし、そういうものがあるからこそ、フロントウィンドウの中心にカメラを取り付ける事が出来ない場合がある。
フロントウィンドウもリアウィンドウも湾曲している。
ちょうどセンターにカメラを取り付けられないと、外向きになったり、斜めになったりしてしまう。
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↑右側のミラー型ドラレコ用の車内リアカメラのレンズがウィンドウの中心から少しズレてる。左にもリア用の360度カメラがあるから。

リアカメラの水平が少し傾いてるので、それを修正しようとして悪戦苦闘した。少しでも貼り付いてしまうと、剥がすと両面テープにはシワが寄り、外から見てみっともないから作り直す。その繰り返し。
どうしても斜めに映るからと、カメラを傾けると、レンズが外向きになって視野が左右いずれかに寄ってしまうのだ。
結局、カメラの筒状の部分と、取り付けステーの間にクッションテープを挟んで対処した。

フロントカメラが分離型でも同様の事が起きるはず。まぁ、少しくらい斜めでも気にしないならいいけど。カメラも上下だけでは無く、左右にも調整出来ればいいんだけど。
結局、ミラー型ドラレコ本体にカメラが付いてる方が、角度調整はしやすい。
ただ、もっと大きく動いてくれたらとは思う。G900のフロントカメラは少しだけ回転し、水平角度も修正出来る。

■リアカメラは車内か車外かという選択問題
車外カメラの有利な点は絶対的に高画質。
フロントカメラも車外に付けたいと思うほど。間に窓ガラス1枚を挟むと、どれだけ映りが悪くなるか。車内が反射して映り込むし、ウィンドウの外の汚れや小雨時の水滴に、後続車のヘッドライトや、自車のハイマウントストップランプの光が当たって、外が見えなくなる事がある。
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↑ストップランプが付くと、ウィンドウの外の汚れに反射して、全体が赤くなってしまう。
対策はリアウィンドウを常に綺麗にすること。せめてカメラの周囲だけでも。
またリアがプライバシーガラスだったりすると、リアカメラ映像が暗くなる問題もある。フィルムを貼ってる場合は、レンズの周囲だけ切り取るほうがいいかも。

車外カメラの不利な点
どうしてもナンバープレートの上など、取り付け位置が低くなり、
夜間の後続車のヘッドライトの直撃を受けやすい。
ただ、リアカメラの防眩性さえよければ、G900のレビュー動画でも、眩しくは無い。

またナンバープレートの真上にカメラを取り付けると、
少しでもカメラがナンバーにかかると、車検に通らない場合がある。
これは検査官によって異なるので困る。ナンバーを避けて、左右に寄った取り付けが無難。その場合は、カメラを少し内向きに取り付けると、違和感が無くなる。
前に上げた、車外リアカメラの新旧比較画像のように。

駐車監視録画の時、不審者が近寄っても、位置が低いと顔が写りにくい。
雨が降って、外のカメラのレンズに水滴が付くと、まともに映らなくなる。
これはレンズに親水コーティングをするなどで対策も可能。

リアカメラが車外か車内かは、いずれも一長一短あり、天候や時間帯によって変わってくるのだ。
この対策として、私はAKEEYOのX2GRの頃から、つまり4年ほど前から、
リアカメラは車外用と車内用の2つを取り付けて、リレーとリモコンで切り替えて使ってる。
エーモンのリレー3234の台紙の説明図をアレンジして解説すると、
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↑このリレーを映像用と5V用の2つ使う。

切り替えた瞬間に画像が乱れるが、もう、このリアカメラ切り替え無しでは使えない。そんな機種を出して欲しい。
このリアカメラ切り替えの詳しい説明はこちらから。

■安い4Kのミラー型ドラレコとの比較
私はWOFBOX G900のすぐ後、EUKIのM12という製品を購入してみた。
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このEUKI M12については、整備手帳のこちらを参照して欲しいのだが、
購入価格は13,999円だったが、1週間後にはタイムセールで10,199円になってた。
つまり、WOLFBOX G900の1/3ほどの値段。

それでも、4Kのフロントカメラの録画映像は綺麗だ。
ただ、やはりG900のほうが明らかに上等。
リアカメラの映像はフルHDだが、自然で好印象だった。
でも、ディスプレイの表示がG900のような鮮明感が無くて、コントラストが低い。そして映り込みがひどい。
それはG900のような暗めの鏡では無くて、普通の鏡なのが原因。それで反射防止フィルムが付いてる。が、それを貼ると余計に表示の鮮明感が失われる。
専用ビュアーは前後カメラ同時表示出来ない。
最大の難点はリアカメラの防眩性が悪過ぎる。
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↑これではまるで花火。レビュー動画と違う感じ。

どんなミラー型ドラレコでも欠点はあるが、
安い機種はマイナスポイントが多くて、どうしても許せない欠点が出てくるように感じる。
レビュー動画では「案件」とか言って、金をもらって作ってるから、そんな欠点は出さないのだろう。

■人気のミラー型ドラレコの評価
以下の機種はみな、私が購入したわけでは無くて、動画などで見た印象に過ぎないのだが。

MAXWIN MDR-A002
いわゆる「爆光」として、ディスプレイの表示が明るい高評価の機種で、1200cd(カンデラ)の液晶らしい。
そして、リアカメラが60fps。つまり、1秒間に60コマで、今どきのテレビと同じらしい。
値段も高くて7万円台。純正ルームミラーと置き換えるタイプで、車種別のブラケットが多く発売されてる。
メーカーの商品ページはこちら

しかし、リアカメラのコマ数が多くなって、滑らかになっても、リア映像を見て運転するわけでは無い。チラッとしか見ないはず。

そして、録画映像が鏡像。
私はこれは許容出来ない。編集で反転させても、速度などの数字も反転してしまうし。

しかも、夜間映像がなんか白っぽい。
4年ほど前だったか、AKEEYOが60fpsのミラー型ドラレコを出したけど、暗視性能は悪いと、メーカー自らことわっていた。実際、真っ暗だった。
60fpsはシャッター速度が速くなる関係で、どうしても光の取り込みが不利になる。
MAXWINのはそれを無理やり本体側で輝度を上げてるのではないか。

それと、動画などで確認はしてないというか、指摘は無いのだが、西日本の電源周波数の60Hzと同期して、
信号が消えることは無いのだろうか?
フロントカメラの録画映像も綺麗では無い。これは前述のとおり、カメラ別体なので、リアカメラと同じAHD2.0のデジアナ変換で、フルHDの画質なのだから。
これは1万円台の4Kのミラー型ドラレコのフロント映像のほうがずっと綺麗だ。

結局、MAXWIN A002の私の評価はディスプレイの明るさだけ。
確かにミラー型ドラレコの表示は絶対的な明るさが求められる。特に日中は。
それでも、A002は結構な「映り込み」があるようだ。
それは液晶をOFFにすると、普通の鏡だから。G900のような、暗めの鏡ならまだよかったのに。

こうしたミラー型ドラレコ最大の問題点である「映り込み」の原因になる
「鏡」を本当にもういい加減、止めて欲しい。
OFFにしたらPC画面のような艶消しの黒でいいじゃないか。その代わり、スマホのインカメラのような小さなレンズで車内を映し、鏡の代わりにして、切り替え可能にすればいいのに。メーカーにも機会あるごとに要望してるのだけど。
万一の故障など、非常事態用に鏡になる事が必要なのだろうか。
ルームミラーは車検の検査対象では無いらしいし。

ミラー型ドラレコはその「映り込み」を避けるため、特に明るいリアウィンドウが映るので、
少し下または上向きにする。
この状態だと、本体の下側にあるスイッチで、液晶表示をOFFにしても、鏡として使用するには、向きを変えなければならないのだ。
私は以前から小さな鏡を併用していた。
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↑配線を隠せるような、横に細長いミラーがあればいいんだけど。
このミラーはカーメイトの製品。パーツレビューのこちらから。

MAXWIN MDR-PRO1
こちらはさらなる「爆光」の1800cd(カンデラ)の液晶画面らしい。
しかも、輝度の自動調整がある。なぜかこの輝度の自動調整のついたミラー型ドラレコは少ない。ほとんど見かけない。
ディスプレイの表示の美しさではNo.1ではないか。暗いところでも明るすぎる事はないみたい。
そして、リアカメラが60fps。やはり鏡像録画。
メーカーの商品ページはこちら

この製品は中国で販売する車に純正採用されてるらしい。そのせいか、ともかく消費電力を抑えて、安定性が第一になってる感じ。
純正ルームミラーと置き換えるタイプだけど、配線隠しなどがあって、A002もそうだけど、後付感が無いように作られてる。

しかも、GPSが無い、タッチパネルで無い、タイムラプス録画が出来ない。
さらにリアの録画映像が横に細長い。
1920×384で、上下が切られて無いのだ。これも消費電力を抑えるためなのか。
つまり、一般向きでは無いように思える。玄人好みというか。

タイムラプス録画は、駐車監視録画の時に必要なものだ。これが無いと、衝撃を感知してからの録画になるので、肝心の瞬間が映って無い可能性もある。
タイムラプスは1秒間のコマ数を少なくして録画する。消費電力もファイルの容量も節約した録画方式。再生時は早送りのような映像になる。
最近のドラレコはたいてい、このタイムラプス録画機能があるのだけど、
AKEEYOのX2GRは1秒間に1コマ、2コマ、5コマと細かくする選択出来た。
WOLFBOXのG900は1秒に1コマ、2秒に1コマ、3秒に1コマと荒くする事しか出来ない。

このPRO1の最大の特徴は、LVDS(低電圧差動信号)というデジタル伝送で、
デジアナ変換するAHDのカメラでは無いのだ。
前後共にフルHDの映像だけど、色の滲みが無いクッキリとした印象。
特に夜間映像が白っぽいA002と比べても、このPRO1の映像は綺麗に思える。
ただ、カメラケーブルは同軸ケーブルであり、当然、バック連動なんて無い。
ケーブルもその接続コネクタも太くなるので、この方式が増えるとは思えない。

結局、PRO1の評価ポイントは、画面の明るさ、見やすさと、デジタル伝送による綺麗な映像。
と言っても、その画質は、従来のカメラ一体型のフルHDミラー型ドラレコのフロント映像と同等というレベル。

ユーザー目線でのA002とPRO1の比較動画は以下を参考に。


NEO TOKYO ミラーカム3 MRC-2024
これは同じく「爆光」として、最近出たばかりのミラー型ドラレコ。
MAXWINのA002と同じ1200cd(カンデラ)の明るい液晶画面を採用してる。
ゴムバンドで純正ルームミラーに被せるタイプ。
フロントもリアもカメラは別体。
そして本体上部の配線を隠すパネルがせり上がってる。
メーカーの商品ページはこちらから。Q&Aまで詳しく書かれてる。

ミラーカム2も人気があった機種らしいが、その弱点とも言える画面の明るさを改善した新機種。
ただ、現状ではGPSが無いらしくて、駐車監視用の電源も無い。
GPSは後かららしいが、駐車監視電源は出ないかもしれないとメーカーサイトにも書かれてる。
ともかく、画面を明るくした事で、消費電力3.5Aと大きくなり、他のミラーカムのは使えないらしい。
そして、リアカメラケーブルも他のミラーカムのでは映らないと書かれてる。
配線を全てやり直さなければならないとなると、買い替え需要が減ると思うのだが、これも自社開発では無いからそうなるのか。

このミラーカム3の画面は確かに明るいが、
MAXWINのA002ほど鮮やかでは無い感じ。
これは値段が半分以下なので、仕方ないか。明るさの自動調節機能が付いてるらしいけど、
夜間はやけに明かる過ぎる感がある。


NEO TOKYOという名なので、日本製と勘違いしてる人が多いようだけど、れっきした中国製。
メーカーサイトにも正直に書かれてる。
上部の配線を隠すトップウォールは特許取得済みらしいけど、おかげでSDカードの出し入れが物凄くやりにくい。一から設計してれば、SDカードは側面にするハズだけど、その辺がいかにもパネルのデザインだけを発案して、作らせた感がある。

リアカメラも25fpsで、中国製で一般的なPAL方式のカメラだろう。
おかげて、東日本の電源周波数の50Hzと同期して、レビューでも信号が2秒間くらい消えてしまうのだ。
NEO TOKYOと言う名なら、東京の信号を考慮して、フロントカメラと同じ27.5fpsにすればいいのに。

一部は先行販売されたらしいけど、3万を切っての割引き予約販売中で、発送は5月頃。
海外生産、国際輸送、税関審査等で正確な入荷日は予測出来ないとも書かれてる。
さらに急激な円安で、今後の販売価格が高くなるとメールが来てる。
後は、対応する駐車監視電源を作ってくれるかどうか、中国頼み。
販売予定価格が9,800円は高い。特注になるからか。
もし、ミラーカム3は駐車監視録画が出来ないとなれば致命的だ。
ミラーカム Pro2のように、低電圧保護を本体側でして、その電圧設定も画面で出来るのなら、自作出来そうだけど、NEO TOKYOに質問すると、ミラーカム2用の駐車監視ケーブルと同じ、外部ユニットで電圧設定や遮断を行い、GPSも合流するので、自作や応用はハードルが高い。

最近は日本ブランドの製品が増えてるけど、中身はみんなOEM。中身どころかパッケージや取説まで全て中国で作られてる。
なのに今だに「日本製だから安心」だとか「中華製品は」という声を聞くけど、多くの日本人は現実を理解してない。
日本はもうデジタル後進国なのだ。

中国では共通パーツを多くしてコストを下げてる。それらのパーツの組み合わせで、いろんな製品が出来るのだろう。それを販売店が独自のブランドで売ってるのが現状。
日本ブランドもその一つでしかなく、アルパインやケンウッドのは二世代前の製品ではないかと思われる性能なのに、日本製と信じた人に高価に売ってのが許せない。
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Posted at 2024/02/22 19:38:56

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