elm327チップ製odb2スキャナで、CAN BUSモニタリングに挑むも、無駄死にでした。
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結論、CAN dumpできたけど、不安定で使いもんにならねー。
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使ったのは、elm327チップを使った安物odb2スキャナとしては、安定のコイツ。wifi版でアドホック接続が安定しておススメ。
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使ったアプリは、地味だけどカスタマイズ性の高いcarscanner
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そこそこカスタマイズ性が高いodb2スキャナアプリは、だいたいターミナル(端末)モードってのがあって、odb2スキャナ内部の、コントローラICに直接コマンドを突っ込めます。
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elm327チップ本来の使い方は、odb2経由でPIDコマンドで、車側のECUに「お忙しい所すんません、エンジン回転数って今、どうなってます?、あ、いや、忙しいなら、後で良いんですけどぉ。」って遠慮気味に問い合わせるのが本来の使い方です。なので、CAN BUSに怒涛の如く流れているmax0.5Mbpsのデータを全部読み込むなんて性能は基本ないです。
なので、CAN BUSモニタリングするにしても、ターゲットIDを絞り込まないと、怒涛のCAN BUSデータに押し流されます。
そんなわけで、at cm 17cコマンド(コマンドの意味は、atコマンド、can IDを0x17Cのみにmask)で、読み込むCAN BUS IDをエンジン回転数を含む0x17Cに絞り、さらにそれ以外を一切読み込まないように、フィルタリングすべくコマンドat cf 7ff(atコマンド can filtering 範囲0x7FF)を設定します。
その後に、at maコマンド(atコマンド、CAN monitor all)でCAN BUSをモニタします。
ターミナルのコマンド入力は、コマンドと引数の間にスペースを入れないといけなかったり、いれては行けなかったり、まあ、環境により様々です。
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atcmコマンドを実行してうまくゆけば、CAN BUSのモニタ結果が出てきます。
が、うまくゆかない事の方が多いです。だいたい、何も出てこず「スタック」してたり、「バッファオーバーフローエラー」になっておしまいです。orz
モニタ結果が出てきても、コマンドを入れてから数十秒近く、無反応な状態が続いてから、突然どバーとデータが画面に出力されたりと、かなり挙動が不安定です。
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きちんとCAN BUSをリアルタイムでモニタリングして、スマホのサーキットロガーアプリに連携させるなら、高価なodb2スキャナを買いましょう。素のコンピュータとしての処理能力がまず違います。
racechronoでは、ODBLINKシリーズの上位モデルをCAN BUSモニタ用の端末として指定しているように、結構な処理能力のあるコンピュータでないと、CAN BUSのモニタは荷が重いです。
けど、1.6万円かぁ。
ラズパイzeroの方が半分以上安い。
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こっちは、CAN BUSモニタに対応する、本気なサーキットロガーアプリ、racechronoの設定画面。
正規品のODBLINK MXを推してます。
まあ、僕の持ってるelm327チップのポンコツはCAN BUSモニタ用として、racechronoに相手にされてません。
PIDによるodb2でのECMデータリクエスト用端末としては、elm327チップの端末でも、racechronoは対応してはくれますが、CAN BUSモニタリング用途にはelm327は不適応って事です。
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そういうわけで、elm327チップの安物odb2スキャナは、おとなしくPIDリクエストで使いましょう。
CAN BUSモニタ用途も、中途半端に時々使えてしまうので、変に「設定を工夫すれば使えんるじゃないか?」と、無駄な時間を費やして、アレコレ試して疲弊して絶望して終わります。
そう、終わりました。1日が。
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