
サーキットを数回走って、
足回りのセッティングが決まったことと、
キャリパーの揉み出し等の
基本的なメンテを継続した結果、
このブログを書いた当時とは
異なる印象を持つに至った
黄色いのですが、、、
乗り始めのインプレとして、
残しておきますです。
2016/08/11
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
748R@黄色いの(MY2002)を手に入れてから
サーキット走行2回を含めて4回ほど、
距離にして約850kmを走らせたので、
現時点での感想を記してみます。
マシンの現在の仕様は以下の通り、
工場出荷に毛が生えた程度のお手軽仕様。
サイレンサー:テルミニョーニ製S/Oカーボン(50φ)
EP ROM:某社製上記S/Oサイレンサー用
内圧コントロールバルブ:AELLA製
同ブローオフバルブ:AELLA製
クラッチレリーズ:AELLA製 28φ
ハンドル&ステップ;AELLA製
シート:DP製スポンジシート
リアサス:アフターマーケット用OHLINS DU143
タイヤ:Pirelli Diablo Supercorsa SP V2
F 120/70ZR17 R 180/55ZR17
購入してからの整備としては、
冷却水リザーバータンクの交換、
純正スリッパークラッチ全交換と
前後タイヤの交換の他は
油脂類・バッテリーと言った消耗品を交換した程度。
兎角乗りにくさを喧伝されることが多い
916系において、
748シリーズだけは別格― というのが
偽らざる印象。
公道を流す程度であれば
癖もなく、実に乗りやすいマシンです。
尤も、サーキットに持ち込むと
気楽に走らせることはできない尖った一面を
見せてくるのですけど、、、ね(苦笑)
何かと厳しい評価が聞こえてくる
4枚パッドのFブレーキに関しては、
公道では浅い握り込みから
急激に制動力が立ち上がるが故に
操作性に難アリ― と
言わざるを得ませんが、
サーキットではそこまで神経質にならずとも
普通に使えるブレーキと言えるほどには
印象が一変します。
とは言え、
レバーをリリースした時の
バッドのディスク離れの悪さとか、
握り込んだ奥での
絶対的なコントロール性に関しては
改善を求めたいのも本当のトコロ。
キャリパーの揉み出しをするにも
バッド4枚というのが面倒くさそうで
少々腰が引けてます(苦笑)
でも、この辺の地味なメンテをしておかないと
パーツ交換の必要性が判断しにくいのは事実。
パッドの使用年数も気に掛かるので、
パッド交換の前に一度きっちり揉んでおかないと
いけませんね〜
この点に関しては
初めてのサーキット走行では
問題を感じなかったものの
日を改めての2回目の走行では、
制動力の低下やブレーキリリースに際しての追随性に
大いなる不満を覚えることとなったので、
もしかしたら経年により劣化していたパッドで
サーキットを走ったことにより、
パッドの劣化を促進した結果なのかもしれません…
足回りの設定は、
前後とも標準指定よりも減衰を抜き気味にして
セッティングの方向性を探っているところ。
社外品のオーリンスのリアサスに装着されている
70N/mm(≒7.14kg/mm)のスプリングで
サーキットを走ると
プリロードを相当掛けない限り、
簡単にフルボトムをする上に、
強烈なアンダーが出るという困った仕様。
公道を流すだけならば
気持ちよく曲がれるセッティングも、
サーキットを走らすと途端に鍍金が剥がれます。
目下のところは、
リアサスのプリロードを掛けまくりながらも、
フロントの突き出しを増やして、
少しでもフロントタイヤが仕事をしてくれるような
セッティングを探っている段階。
1回目のサーキット走行での反省を踏まえ、
2回目の走行では
フロントの突き出しを10mmも増やしたり、
リアサスのプリロードを5mmほど掛けた上で、
伸び側減衰を抜いてみたりと
ボクとしてはセッティングを大きく振ったつもり…
だったのだけれど、
実際には
突き出し量の増加でWBが短くなった一方で
リアのプリロードが圧倒的に不足していたため、
コーナー立ち上がりでのアンダーが強まると共に
フロントの切れ込み・バタつきが大きくなるという
事態の悪化を招くだけの結果となってしまいました。
しかも、
リアが沈み込んだまま、
フロント荷重が抜けた状態において
バタつくフロント周りを
ステアリングダンパーを締め上げて誤魔化すという
最悪の対症療法。
今後のセッティングの方向性と、
ボク自身のライディングスキルにも拠りますが、
最終的には前後スプリングのレート変更を
検討しなければいけなくなるかもしれません…
Egは、基本的にダラダラと回るだけの
感動の薄いキャラ。
絶対的なパワーは110ps前後と控えめだけれど、
コーナー立ち上がりでは
必要なだけのトラクションを得ることが可能なので
然程非力さを感じることはありません。
ROMを換えていることもあり、
11,000rpmまでは
キッチリ回しきることができる上に
パワーの立ち上がりが分かりやすく
味付けられているので、
コーナー脱出時に
タコメーターとにらめっこをする必要は皆無。
ただ、
ストレートでは
簡単にレブリミットに当たるので、
10,000rpmを目処にシフトアップをした方が
楽に走らせることができるような気が
しないでもない。。。
一方、
シャワーインジェクションの弊害で
回り込んだタイトコーナー立ち上がりでの
回転数が4,000rpm以下まで落ち込んでいると、
アクセルを開けてもEg回転が上昇する前に
咳き込んで、回転上昇が付いてこない―
これはそういう仕様と諦める…
対策は高回転のキープのみ!
これだけでコンマ数秒は
確実にロスをしていることを思うと、
コーナーへの進入に際しては、
速度を高めに保って、
Eg回転を4,000rpm以下に
落とさないようにすることが肝要。
鈴鹿ツインspl.にするのなら、
思い切って後スプロケットを
3丁落として(8.3%ほどショートにして)、
Eg回転を高めに維持できるような
対策を考えてもいいかも。
足回りのセットが決まれば
コーナー進入速度を上げられるので
現時点ではファイナルを変更するよりも
マシンの走らせ方で対応するほうがベターだと
判断しているけれど、
最終的にはショートに振るのもアリだよね、と。
感動したのは標準装備のスリッパークラッチ。
純正品と侮るなかれ!
2000年代初頭に
改造範囲が狭いWSSを戦うために
市販段階から748Rにのみ装備を許された
スリッパークラッチは、
1990年代半ばの市販レーサーに使用されていた
正真正銘のCorsa Parts!
正直、このマシンに乗り換えてからというもの
コーナー進入時のシフトダウンが
全く苦にならなくなりました♪
STMに代表される社外品のスリッパークラッチは
748Rに標準装備されている其れと比べて
20年近い技術の進歩を反映させている筈だから、
乗り易さは格段に進歩しているんじゃないかな?
今のクラッチを使い切ったら、
次回はより高性能な社外品への換装を
決めているほどにお気に入りの装備なのです!
で、次回の走行は5月7日の鈴鹿ツイン。
それまでの課題として考えているのは以下の通り。
1)フロントの突き出しマイナス5mm
(標準セット比+5mm)
2)リアサスのプリロード見直し
3)リアサスの伸び側減衰見直し
4)フロントブレーキパッドの交換要否見極め
2)3)については、
前回の走行時に色々と弄ってしまったので、
先ずは現状のセットを確認するところから
始めます。
フロントの減衰に関しては
突き出し量を減らして、ステダンを最弱にした上で
リアを固めたセットで
マシンを走らせた結果を踏まえて
探っていけばいいかな、、、という感じ。
その上で、5月25日に
鈴鹿サーキット(本コース)では
気持ちよく走れるようになればいいな、、、と。
おそらく鈴鹿を走った後は
リアのスプリングレートを
変更したくなるのだろうけれど
ソコから先は元レースメカの友人と相談しながらの
アプローチとする予定。
ってな感じで、
こんなにサーキットを走ることが楽しいマシンは
ボクにとって初めてかもしれません。
今のところ、
ボクは黄色いのをとっても気に入っているのさ♪
以上(爆)
Posted at 2016/04/23 02:55:33 | |
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