
えーつと…つい先日某ショッピングセンターへ買い物に行ってきたときのことですが……何故かチワワ(飼い犬)に
「う~………ワンワンワンワンワン!!!」と、恨みでもあるのか?と思う程吠えられました…|||orz
ボク何も悪いことしてないよ?(涙)
※飼い主の女性には平謝りされました。
どうもこんばんは。アサヲです。
実は3ヶ月前の試乗で大変恐縮ですが…

今回の試乗インプレはコチラです。
2代目アウトランダーでありますが、このモデル、海外仕様まで含めると些かややこしい状況であります。それでも以前紹介した
ミラージュほどではありませんが。
※カタログは2014年3月以前、つまり「消費税が5%時代のモノ」です。
三菱ファンならご存知かと思いますが…厳密には現行モデルは3代目と言ってもあながち間違いではありません。
まずアウトランダーの先任車として、エアトレックがありましたが、

海外ではアウトランダーを名乗っていました。(※一部地域では「パジェロスポーツ(日本で言うところのチャレンジャーなんですが…)」を名乗っていたようです。ああややこしい)
そして日本では初代モデルに当たるのが先代のアウトランダーですが、

エアトレックを継続販売していた地域では「アウトランダーEX」を名乗っていたらしく、この時点でもうワケがわからないです…|||orz
まぁ何はともあれ、日本では現行モデルが2代目となりますが、
英国・
米国・
豪州の三菱HPを確認したところ、今回はどこへ行っても「アウトランダー」のようです(ホッ)。
現行モデルは大雑把に言って
2リッターFF(DBA-GF7W)&2.4リッター4WD(DBA-GF8W)・7人乗りのガソリンモデル
2リッターエンジン+プラグインハイブリッドで4WD(DLA-GG2W)・5人乗りのPHEV
上記の2種類あるんですが、基本的には後者を中心にお話を進めていきます。

と言うのも
「せっかくですからPHEVが如何なるものか体験してみて下さい」と言われまして(試乗時点で、そもそもガソリン版は展示車はだけじゃったが)…そこまで言われたら乗らないテはありませんね。確か個人所有車を除いて初めての三菱じゃったと思います。
そもそもPHEVって何?というところからお話せんにゃあいけませんが、

平たく言えば
発電&動力用のエンジンを載せちゃる、モーター駆動の電気自動車です。
街中など、大きな加速力が要求されない場面ではEV走行モード(モーターだけで走行)

この状態だとガソリンを使うことはほとんどありません。
モーターで100キロの走行も可能だそうです。
登り坂や急加速など力強い走りが必要は場面では、エンジンで発電しつつモーターだけで走る「シリーズ走行モード」
高速走行時には、エンジンをメインにモーターがアシストする「パラレル走行モード」
メーカーの言い分としては
「MiEVシリーズで培ったEV技術。ランサーエボリューションで磨きをかけた4WD技術。パジェロで築き上げたSUVのノウハウ。これらを集大成し、つくりあげたのが、三菱自動車のまぎれもない自信作「アウトランダーPHEV」です。(原文ママ)」だそうです。
そりゃあ「是非乗ってみてくれ」っていうワケです。

あとはスマートフォンで車両情報確認・充電スケジュール設定などもできるそうです。(※三菱リモートコントロール)

車内に乗り込んでみると、大まかなインパネデザインは至って普通です。わかりやすい派手さはありません。
セレクターレバーがシルバーでやたらと存在感を主張している点以外は…(苦笑)
ただし、運転環境は優秀ですね。
ドラポジ調整の幅が大きいうえに割とすぐにビシッと決まる。そしてサイドミラー鏡面が大きく、フロントの見切りが頗る良いので「大きな車を運転している」という心理的プレッシャーが凄く少ないです(私はMPVで慣れているのもありますが…)。運転環境を真面目に作ってあり、好感が持てます。
最近では背高系のミニバンを中心に「元は5ナンバーサイズだが、何故かエアロ付きモデルは3ナンバー」という、実にナンセンスな事態もあり、死語になりつつある話ですが「5ナンバーサイズだから運転がしやすい」って昔しきりに言っちょったと思います。ほいじゃけど
「運転環境がダメな5ナンバー」と
「運転環境が優れている3ナンバー」 どちらがいいかは言うまでも無いでしょう。
多くの方は既にお気付きかと思いますが、ボディサイズの大きさ「だけ」が、運転のしやすさを決定付けるモノじゃあ無いということです。それくらい運転環境の完成度が重要だということですね。
営業スタッフに試乗コースを聞いたら
「特に決まってないので自由に走っちゃって下さい」と言う。本当にいいのか?と一瞬思ったが、お言葉に甘えさせて頂きました(笑)
お陰様で、車のキャラがほぼわかるレベルの試乗ができました。
エンジンをかけてみる。と言うよりはPHEVの場合、メインスイッチを入れる。という表現の方が適切でしょうか。エンジン音はしません。その代わりメーター内に「READY」ランプが点灯します。
加速時に「ひゅいいいぃぃぃぃぃぃ」という音がします。通常だとエンジン音がするはずが、それが無い…という違和感が初めはありましたが、乗ったらすぐに慣れました。Dレンジにおいては、スロットル操作に応じて実に忠実に加速するうえに、1800キロに達する車重(※ガソリンモデル4WDと比べて300キロ程重い)を感じさせないくらいに力強く走ります。
パワーメーターを見ていたら、「Eco」から「Power」に入る頃にエンジンがかかりますが、確かにエンジン音がするが介入時の違和感は無いですね。
次にBレンジ(回生ブレーキ、エンジンブレーキの効き具合調整と思って頂ければ…)を試してみることに。
件の派手(笑)なセレクターレバーを操作するか、ステアリングに付いている

回生レベルセレクター(パドル式)を操作することでBレンジに入ります。
Bレンジの回生レベルは「- 5(最強)~0(最弱) +」で、よくわからんなりに操作したところ、
・セレクターレバー操作では「B2」
・パドル操作(+/OFF 短引き)では「B1」
・同じく(-)では「B3」
・パドル(+/OFF)長引きでDレンジに入るようです。
どねえなモンかと思ったが、コレ
結構面白いですよ!(゚∀゚*)
単にDレンジでだるーく走らせるだけじゃあ無く、Bレンジでアクティブに走らせることもできます。パドル操作で瞬時に変速?されるのみならず「ああ、今の操作で回生ブレーキが強く効いてるな」というのが誰にでもわかる。それくらい明確に意味のあるモード設定ですね。やろうと思えば「○○の位置に、Bレンジの操作で、最後以外はブレーキペダルを使わずに停止」なんてこともできるでしょう。
ただし、それなりにハイペースで走っているときは車重の重さがブレーキングに影響するので(※試乗中にフルブレーキまではいかないが、かなり強めに踏んだ時にそれを感じさせた場面があった)、それだけはくれぐれもご注意を。
あと気になった点としては、乗り心地自体は堅いなりに(タイヤが18インチというのもあるでしょう)しなやかですが、段差によっては乗り越えた際に揺り戻しが1回だけ残る感触がありました(書き忘れていましたが、現行クーガ試乗時もこの現象がありました)。コレはどういうことかと思って試乗終了後にタイヤを確認したらマッド&スノータイヤじゃったので、それ故の現象かと思われます。
今後タイヤ交換時に「マッド&スノーでは無い、SUV車向けのタイヤ」「高級車向けのコンフォートタイヤ」を試してみるのも面白いかもしれません。
その他、実にソツ無くまとまっており、運転しちょって苦になるものでは無いです。
全体的に真っ当なクルマ作りをしている印象です。
ラインナップはPHEV5種類・ガソリン4種類
PHEV(
2014年4月(試乗後)に商品改良が入りました)

E…最廉価モデルで受注生産、ハロゲンヘッドランプ、唯一の16インチタイヤモデル、回生レベルセレクターなし、オーディオレス。車両本体価格\3418200(消費税8%込、以下同じ)
G…Eに対して「HIDヘッドランプ・R3面UVカット機能付きプライバシーガラス・クルーズコントロール など」を追加、オーディオレスだがメーカーOPでナビ(そしてロックフォードのサウンドシステムも選択可能)。車両本体価格\3670920
G Safety pkg…Gに対して「e-Assist【衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)・車線逸脱警報システム(LDW)・レーダークルーズコントロール(ACC)】、雨滴感応オートワイパー」を追加、このモデル以上からサンルーフが選択可能。ここまではオーディオレスが標準で、何故かメーカーOPのナビが選択できない。車両本体価格\3768120

G Navi pkg(※今回の試乗車)…G Safety pkgに対して「三菱リモートコントロール・エレクトリックテールゲート・ナビ(その分、サイドアンダーミラーが無くなる)」を追加。車両本体価格\4123440
G Premium pkg…G Navi pkgに対して「ナビ(初めからロックフォードのサウンドシステム込)・本革シート」を追加。アウトランダーシリーズのフラッグシップ。車両本体価格\4430160
ガソリン(
2014年1月に商品改良済です)

20G…現行アウトランダーシリーズ唯一のFFで一応最廉価モデル。しかしメーカーOPでナビ(そしてロックフォードのサウンドシステムも選択可能)が装着可能なのはともかくとして、本革シート・サンルーフが選択可能。車両本体価格\2495880
24G…20Gに対してエンジンと駆動方式が変わった仕様と思って頂ければ。事実上のベーシックモデルと言っていいでしょう。何故か本革シート・サンルーフが選択できない。車両本体価格\2768040

24G Safety pkg…基本的にはPHEV版と同じ。車両本体価格\2866320
24G Navi pkg…上に同じ。車両本体価格\3188160
個人的に現行アウトランダー、厳密にはPHEVの泣き所はボディカラーの設定と思います。

(M…メタリック、Mc…マイカ、P…パール)
共通色
・ブラックMc
・ホワイトP
・チタニウムグレーM
PHEV専用色
・テクニカルシルバーM(水色っぽいシルバー)
ガソリン専用色
・レッドM
・カッパーM
・クールシルバーM(普通のシルバー)
・コズミックブルーM
何と言いますか、PHEVの方は無彩色ばかりであまりにもクールすぎないか?と。海外仕様はどうなんじゃろうかと思って上記のサイトを見た限りでは、厳密には国によって色名が異なりますが見事なまでに同じ傾向です。
この点はどねえにでもなると思うので、次回商品改良時にはどねえにかして欲しいと思います。カッパーMのPHEVとかええと思うで?

シートに関しては
・PHEVの大部分が合皮とファブリックのコンビ
・ガソリン車全車がファブリックが標準
・本革シートに関しては「PHEV G Premium pkg は標準(しかも黒と白から選択可能)」「ガソリン車は24G以外はオプションで設定あり(ただし黒だけ)」
白のシートはなかなかいいです。
さて、アウトランダーPHEVを購入にあたり注意点がありまして…PHEVは全車
「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金」の対象車で、補助金上限額が29万円(H26年6月現在)です。
この「クリーンエネルギーうんたらかんたら」の
詳しい対象車はコチラですが、早い話がプラグインハイブリッド車・電気自動車・クリーンディーゼル車が対象です。
で、このクリーン(ryにおける注意点は
・値引きなんてやったら、補助金が少なくなる・全く出ないケースも当然ある
・書類申請が凄まじく面倒かつシビア(かつてのいわゆる「エコカー補助金」、環境対応車普及促進事業補助金 と比較して。まぁ大概の事は販社がやりますが)
・(アウトランダーの場合)最低4年は乗らなければならない。(※厳密には「取得財産等の処分を制限する期間」と言います。
詳細はコチラ。2012年当時は確か6年でした)
定められた期間内に、処分を制限された取得財産等を処分(補助金の目的に反して使用し、譲り渡し、交換、貸し付け、廃棄又は担保に供することをいう。)しようとするときは、処分をする前にセンターの承認を受けなければなりません。期限内に処分を行った場合は原則として補助金を返納しなければなりません。 とあります。(⇒早い話が、期間内に「譲渡・交換・貸付・廃車など」をしようとする前に(社)次世代自動車振興センターの承認が要るぞ、と。で、
期限内に処分しちゃった場合は原則として補助金を返しなさいと。 コレはエコカー補助金の方には無い項目でしたが、転売等で補助金を貰うだけ貰ってポッケナイナイ、を防ぐ為だと思われます)
アウトランダーにおいては、ガソリン車とPHEVで同じ仕様を比べると、軒並み100~120万円程価格差があります。その他、自宅にEV充電用コンセントの設置をした方がいいですが(※少なくともEVとは違って「電力切れ⇒終了フラグ」ということにはならんでしょう?詳しくはわかりませんが)、コンセント本体+工賃で安いコースで3万円強~高いコースで30万円くらいするようです。あと、これは販社の方が詳しい情報を持っているハズですが、駆動用バッテリーの劣化ですね。ここも避けて通れない点だと思います。
正直言って、購入時にガソリン仕様なら高くてもトータル360万円くらいで済むと思いますが、PHEVでは少なくともトータル400万円は確実にかかるでしょう。それを呑み込んだうえで気に入りゃあ買やぁいいんじゃあないでしょうかね?試乗したうえで言わせて頂きますと、この車は「アリ」だと思います。
PHEVで4WD、そして車自体の完成度も高く運転も楽しい。そして今のところ唯一無二の存在と言えるクルマであることに間違いは無いでしょう。
「良いモノは良い」そしてそう思ったものは積極的に紹介する、それが私の流儀です。
OUTLANDER PHEV G Navi Package
車両型式:DLA-GG2W
全長4655×全幅1800×全高1680、ホイールベース2670、最低地上高190(単位㎜)
車両重量1810kg 、最小回転半径5.3m
エンジン:4B11 直列4気筒DOHC 総排気量1998cc
最高出力87kW (118ps)/4500 rpm、最大トルク186N・m (19.0kgm)/4500 rpm
燃料タンク容量:45ℓ
駆動用バッテリー種類:リチウムイオン電池
総電圧300V、総電力量12kWh
Fモーター:S61
定格出力25kW、最高出力60kW (82ps)、最大トルク137N・m (14.0kgm)
Rモーター:Y61
定格出力25kW、最高出力60kW (82ps)、最大トルク195N・m (19.9kgm)
ハイブリッド燃費(JC08モード、国土交通省審査値):18.6㎞/ℓ
充電電力使用時走行距離(プラグインレンジ、国土交通省審査値):60.2㎞
EV走行換算距離(等価EVレンジ、国土交通省審査値):60.2㎞
電力消費率:5.90㎞/kWh
充電消費電力量:10.20kWh/回
車両本体価格4123440円(税込)
