BLITZ DAMPER ZZ-R Spec-C  

このサスペンションキット、商品名は BLITZ ZZ-R typeC というらしいが...総じて非常にイイ。
これでもし、コース走行をしまくっても1万キロ持つのであれば、コスト的に革新かも知れない。実売価格は驚きの154,000円である。奥様がABARTHに組んだ倒立足の半値だ！残念ながらこっちは夢の倒立ではなく、いわゆるフツーの全長式車高調だが、剛性感は充分で各部が非常にしっかりしている。例えばシートリングにしても安いヤツだとすぐナメたりしちゃうんだけどアルミなのに屈強なのである。これって頻繁にイジる僕にとっては結構重要なことなんだ。ひっかかるところがだんだん無くなっていって唯一まともなところが後ろ側に回っちゃってどうにもこうにも回せなくなった...なんて過去にある...だいたいシートリングなんてものは両手で逆方向に締めたあと片手で2つのレンチを持ってプラハンでコンコン打つワケだから引っ掛けが甘くなってしまうんだよね。その点こいつは適当にレンチかけて回してもヘッチャラだ（笑）。
減衰のかかり始めもいいので公道の微ギャップでもゴツゴツしない。今迄何度も安いダンパーを買っては結局買い直すという損を繰り返してきたので、だからこそ高価なものと何が違うのかはそれなりに知っているつもり。構造とかそういうのではなく乗り味の話。でもこのダンパーはいいね。安い単筒によくある初期のゴツゴツが極めて少ない。
減衰調整のダイヤルは音が聞こえない状況だったとしても手の感触でハッキリと解るくらいしっかりと作り込まれているし、調整時の変化も体感し易い。16段階だ、20段階だ、なんだと書いておきながらどこをどうしてもあまり変わらん！というシビアなセットができるを売りにした代物や格安ダンパーは山ほどあるが、そういった意味でもこのダンパーはツボを押さえている。変化が解り易ければセットアップは楽しいのだから。ダンパーのバネレート対応範囲はプラマイで2Kgf/mm程度だと思う。4Kgf/mmレートの低いバネを入れたら機能不全だった。

いいぞ！BLITZ、よくやった！

詳しくは、2014. 1.23 のブログを参照願います。
セットアップのデータはそのうち整備手帳に載せておきます。

『2016.3.21 追記』
この足は、相変わらず現在も活躍中である。昨日、佐藤商会の佐藤氏と話をしたのだが、僕のGT-RがBLITZの足と聞いて、佐藤氏は当初、「えーっ」とネガティブに腰が引けたらしいが、試走してみて印象が一変したらしい。そう、プロも驚く程のコストパフォーマンスを持つ足なのである。あっぱれ！日本の量産技術！


おススメ度:　★★★★★
手間度:　★★★★☆
グッドルッキング度:　★★★★☆
走行性能向上度:　★★★★★
セレブ度: ★★★★☆

※手間度はセットアップ分を含んだ評価で、セレブ度は乗り心地が結構いいから。

『追記: 2018.12. CLOSE』
アラゴスタPnPに交換したため、このパーツは現在使用していない。