緊急事態宣言もいよいよ群馬まで広がり、出場予定だったプレイステージラリーは延期となりました。
どうもお久しぶりです。
筆不精モノがたまに筆をとる日です。
Idlers12耐の余韻も去り、8月からはラリーモードに切り替えて久しい残暑厳しい夏の終わりに、どうにも感情の発散をせねばと思い、書いている次第です。
さて、サムネの画像、なんだかわかりますか?
これ、ラリー用のインターコムのマイクをヘルメットに加工せずに取り付ける台座です。
DMM makeで過去に最小ロットで製作を発注したものです。
噂では有名なコドラのAさん設計なんだとか。
おいおい、
デビュー戦の記事で紹介してんのにまたか?
とお思いの方、ごもっともです。
その時発注して余っていたやつです。
そもそも、スパルコ、スティーロ、ベル、ヨーロッパのジェットヘルはラリー用途でインカム付きのモデルが存在するのに、アライさん無いんだよねー。
インカム壊れたら高く付くじゃんと言われてしまえばそれまでなんですが、ルールで10年で使用期限切れるんだからインカム付きで良くね?とも思う次第。
まあとにかく僕はアライのジェットヘルなので、外付けインカムを今まではドライバーの私物だったペルター
からスパルコ
へ新調することにしました。
新調したのは大きく2つの理由と1つのきっかけでした。
・ペルターだとイヤホンが分厚くて耳や頭が痛なるのと、位置もいいとこに来ない
・スパルコのシステム、ドライバーはインカム付きのスパルコヘルメットだったからなのか、いくら調整してもドライバーからの声が小さくて聞き取りにくかった
・心配していた夏ボーナスが出た(去年のね)
Idlersで外しておいたのと、9月参戦が決まったので夏休み中に取り付けたんですよ。
しかし、流石は僕です。
ただでは済まなかった。
そもそも事は去年の夏に遡ります。
前からこの販社さんにはどうも縁がなかったんですが、ここでしか売ってなかったので、そこで注文したのが2020/08末の事です。
コロナ禍で当時、イタリアの感染状況がよくなかった本国オーダーという事で、納期未定という連絡がきたので、急いでなかったこともあるので気長に待つことにしました。
待てど暮らせど音沙汰がなかったので、2020/10に進捗確認で一度連絡することに。
まだ現地からの連絡がないとのことで、再度待つことに。
年を超え、2021/01末になり、当時出場予定だった雪上ラリーで使えるかな?って思ったので再度進捗確認のためにこちらから連絡。
まだ連絡がないとの事で、ウインターラリーではペルターのまま行くことに。(結果的にはこのラリーは中止になりましたが)
と思った矢先、翌日にメーカーから販社の方へ出荷されるとの連絡があって、待った甲斐があったなと思いました。
進捗確認をこちらかしてウザイと思ったのかもしれませんし、単に忘れてたのかもしれませんが、翌日に急に連絡きたっておかしくね?と若干思いましたが、まあ気にしませんでした、この時までは。
その後、確か2021/03初頭に私の手元に来たと記憶しています。
今思えば、ラリー中止だったんだからこの時動作確認すればよかったと後悔しています。
察しのよろしいマニアックなあなた!この後何となく何が起こったのかは分かると思いますが、時系列に説明するから焦らす読んでいってね。
暫くラリーはことごとく延期やドライバーの都合が合わなくて参戦見送りしていたため、納品後、半年もの間は箪笥の肥やしにしてました。
熟成期間を経て、このたびようやく引っ張り出してラリー準備の一貫作業の中でテストして、設置することにしました。
時は夏休み、ドライバーが住む車両の保管された群馬へ。
街乗り仕様に暫くしていたようで、ラリー仕様の内装にせっせとクソ暑いガレージ内で作業しました。
インターコムシステムをロールケージに巻き付け、まずはインカムの動作確認をします。
ドライバー:「聞こえますかー?」
私:「聞こえまーす」
私:「聞こえますかー?」
ドライバー:「・・・」
あれ?
どうやら私のインカムのマイクから音声を拾っていないご様子。
この販社さんには過去にも色々対応に?がいっぱいなこともあって、この販社さんの信頼がわたしには無くて、しかも納品からだいぶ経過していたこともあり、もう販社さんとやりとりするのがうんざりでした。
その結果、直らないリスクもあったわけですが、自分たちで分解しようと決断しました。
直ればラッキー、直んなくても連絡しないから気分が楽でいいやくらいのモチベーションでした、ぶっちゃけ。
日本国内合わせてもせいぜい、100人くらいしかニーズのないこんな商品に今の時代、貴重な時間使ってくんねーよとも思いますしね。
まずはマイク部を分解してみました。
(すいません、いつもの事ですが、興奮してたのでここからの写真がありませんので、心のモニターで想像してください)
ドライバーのスパルコも分解して見比べてみました。
配線が全然違う。
外見は一緒なのに。
思わずなんだこれ?って叫んでしまいました。
どうもよくわからないので、ジャック部を分解。
あ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なんだこれ?配線が切れて別なとこに接触してる。
そりゃ動かねーよ。
そもそも、こんなん作ってるときの手抜き、出荷前の動作確認不足じゃねーかよー、ということが目の前で露わになりました。
ふざけんなよーと心の底から思いました。
しかし怒ったところでものは動きませんし、もうどこにも責任やら保障やらを押し付ける状態ではありません。
インカムジャックは珍しい4極のオスのNexusプラグというものが使われてます。
まずはテスターを使って、どれがどこにつながってるのか調べました。
運良く、別の友達がバイク用のインカム改造してつくったらしいドナーがあったので、こいつを破壊して4本の配線を確認することに。
どの配線がどこの接点かわかったところで、さあ困った。
分解したジャックの作りもだいぶ悪い。
結果、ドナーを失敬してニコイチにしました。
ジャックに半田するより配線同士の半田の方がまだやりやすい。
苦労してようやく仮付したので、動作確認。
ドライバー:「聞こえますかー?」
私:「聞こえまーす」
私:「聞こえますかー?」
ドライバー:「うお、うるさい!聞こえます 笑。今までこんなに聞こえた事ない 笑」
やったーーーーーーーーーーーーーーーーー
あのやり場のない怒りや無駄金使った感の後悔は、一気に達成感と喜びに。
取り付け方法も上々、インカムの調子も上々
という矢先に緊急事態宣言拡大とともに延期の宣言。
嗚呼、この準備は一体なんだったのか?
そんな思い出の1ページだった2021年夏ももうすぐ終わります。
残暑お見舞い申し上げます。