
1日目
久しぶりに休暇をとっての海外旅行。ミュンヘンからレンタカーを借りて北イタリアを回り,オーストリア経由でミュンヘンに戻る旅程である。長距離移動も考えてゴルフ同等車種を予約しておいた。ミュンヘン空港のレンタカーカウンター(AVIS)は長蛇の列。

なんとか1時間くらいでキーを受け取り,駐車場へ向かう。待っていたのはなぜかSUVのオペル クロスランドX。後で調べたら全長4.212m,全幅1.765mだからケイマンより実寸はやや小さいのだが,視点が高く周囲の死角が大きいので,巨大なクルマに感じてしまう。慣れないのでポジション調整もよくわからないが,これは徐々に調整するしかなさそうだ。今日の目的地はミラノだが,ミラノのホテルは検索できなかったので,ひとまずナビを適当にセットして走り出す・・・と,いきなり出口の遮断機のところで曲がりきれず。これも後で調べたら最小回転半径が5.6mもあるのだった(ケイマンは5.2m)。操作系はすべて軽く,実家のアストラ・クーペ(古い!)と比べてもドイツ車のイメージとは違う。ただアウトバーンを走っても問題なく走るとは言える。興味のないクルマだったので,どの仕様かちゃんと確認しなかったのだが,おそらく1.2Lの直噴ターボ(110ps)ではないかと思われる。それなりにクルマも多かったので巡航速度は最高でも160km/hにとどめておいた。日本の高速道路と比べるとドイツ人はずいぶんひんぱんに車線変更するし,けっこうせっかちな感じの運転をする人が意外に多い感じだ。

サービスエリアのような場所で昼食。フードコートのようになっていて,フィッシュアンドチップスを食べた。魚がやや固いがまあこんなものか。トイレは有料だが食事を買うと割引券をくれるので,食事後に使った方がよいということがわかった。駐車スペースにはEVの充電設備があり,見慣れない黒いクルマが充電中。なんだかポルシェっぽいと思いながら近づくと,近くにいた男性が,見てもいいけど写真は撮らないで,という。帰ってからあらためてWebを見るとこれはMission-Eのテスト車両だったようだ。走るところも見たかったな。
途中アルプスを抜けるトンネルを走り,スイスからイタリアへ。パワーのあるクルマはどんどん遅い車両を追い越していくが,クロスロードだとそれなりに作戦がいる。登りだったら反対車線に出る前にかなり加速しておかないと危ない。こういう道はポルシェで走りたいなあ。

ナビにしたがってホテルの近くまでは来たが,古い建物の改修らしく,また外部の看板は規制されているのか,見つけることができない。道も狭いがなんとか一時停車してホテルを探す。歩いていたビジネスマン氏や停車中のタクシー運転手に教えてもらってようやく発見。フロントで駐車場の場所をきいてそちらに向かう。地下駐車場はクロスロードだと最初スロープの先が見えずこわいが,ヴァレー・パーキングだったのであとはクルマを預けるだけで簡単だった。
2~3日目
午前中にミラノの中心部を回った後,ヴェローナを目指す。ヴェローナのホテルはすぐに見つかったが前の道にはクルマがぎっしり停まっている。ちょっと離れたすきまにクルマを停め,フロントで指示をあおぐ。けっきょくホテルの前で二重停車して荷物を降ろしてから駐車場へ。あらかじめリクエストしておいたのだが,うまく伝わっていなかったらしくスペースはあるけど通路が狭いから気をつけて,と言われた。地下駐車場なのだが狭すぎである。クロスランドは小回りがきかない上,壁までずいぶん離れていても警告を発するセンサーでは役に立たない。鋭角に回り込む一番の難所で数回切り返し,なんとかクリア,と思ったら左後部のフェンダーを擦ってしまった。後輪周りがオーバーフェンダー状に出っ張っており,暗くてよく見えない壁の角にぎりぎりかすってしまったようだ。保険をかけておいて良かった。ヴェローナの街は久しぶりに訪れたカステルヴェッキオを含め,なかなか良い感じ。夕方,広場に面したカフェで夕食をとっているとレーシングエンジンのような音が広場に響いた。それも一度ではない。何かフェラーリのイベントであったらしい。かなりクラシックなものから多数のフェラーリが並んでいた。
4日目
さてホテルの地下駐車場であるが,入ったからには出なくてはいけない。今度は外から妻に見てもらって慎重に進む。上りになると平地に戻る部分ではまったく先が見えない。それでも壁ぎりぎりまで使えばなんとか脱出することができた。
今日はヴェネツィアへ向かう。ヴェネツィアはクルマの入れない街なので,島に入る手前の駐車場に停めることになる。元々ある駐車場は狭く,新しくできた広い駐車場は遠くあまり交通の便がよくないようだ。ガイドサイトでは隣の駅前にあるホテルの駐車場を勧めていたが,本当に入れるかどうかわからない。いろいろ思案した結果,空港の駐車場なら確実だろうと判断し,空港に向かった。ここの駐車場は巨大で,空港ターミナルに近いものから遠いものまで各種あり,それぞれに料金も異なる。駐車する日数などで選ぶということなのだろう。ここから船に乗ってヴェネツィア入りしたのだが,さっそく運河側から街並みを見ることができ,このルートは正解だった。
(つづく)
Posted at 2020/06/14 22:08:57 | |
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