ストップランプを改修

ツーリング先でふとテールランプを見ると、ブレーキを掛けても明るくならないことに気が付きました。
もう少し詳しく症状を観察すると、光ってはいるけれどテールとブレーキの明暗の差があまりなく、レバーをチョイチョイいじると、時々明るくなることがあります。

毎回ツーリング前に点検しますが、夜明け前の暗い時間が多いので、明るい所で見るのと感覚的にかなり違うようです。
現在バッテリのみで運用していますが、エンジンが掛かっている状態が前提で作ったものなので、供給電圧が低いことが原因でしょう。

新しく作り直そうと、手持ちのHMSLを引っ張り出してきました。
実用にはなりますが、LEDが一般化して素子が砲丸タイプからFluxに移行する頃の古いものばかり。
このレンズ割って作り直すのか…
めんどうなので、まずは今使ってるものを改修してみます。

現状ですが、直列に3個LEDをつないだものを2系統。
LEDはおそらく3Vかけても問題ないと思いますが、メーカーも型番も分からないので、市販品に多い2.1V程度を上限と考えています。
発電中 仮に9Vに達しても、各LEDの電圧が2.5Vを超えないようになってるはず。
https://minkara.carview.co.jp/userid/274638/car/1198622/5907931/note.aspx
当時 まともな安定化電源を持っていなかったので、実際にエンジンを掛けて交流発電していたことが影響しているかも知れません。
実際にはLEDの分圧が1.94V@9Vということが分かりました。

分かりやすいように、グラフにします。
2点しか取ってませんけど。(^^;

感覚的ですが、日中でも実用になると思えるのは、LEDへの分圧が1.9V以上。

こうして見ると、現在バッテリのみの運用で 回路に掛かる電圧が6.5V程度では、暗くても仕方ないですね。

LEDの分圧に余裕があるので、抵抗値を下げてしまうのが手っ取り早いです。
でも、6V用に手を加えたと言っても、そもそもが12V用という点、ちょっと引っかかっています。
6Vなら1.5個が妥当ではないか？と。
あれこれ悩むより、作っちゃおうと、直列3個のLEDを2個にして、あとは出たとこ勝負で。

見た目は同じですが、2個直列×3パラに改修。
抵抗はちょうど良いものがなかったので、もともと付いていたのを並べ替えただけ。

写っているコンデンサは、ノイズ対策か脈動吸収か分かりませんけど、つながってません。
ジャマなので外しちゃえばいいのですが、なんとなくカッコいいので残します。w

給電6Vで分圧1.9Vに届かなかったのが、かろうじて超えるようになりました。

グラフにするとこんな感じ。
系列のLEDを1個減らしたことで、傾斜が急になっています。
こりゃ、単純に抵抗値を変えた方が安全だったかな？
とは言っても、改修前後 9Vでの分圧は2.1V以下に収まっているので大丈夫。
手持ちの抵抗がいろいろあれば、オーバドライブ気味に3Vを狙うのもアリでしたが、この仕様でも消費電力が倍増しているので、ここらへんに留めておきましょう。

ストップ／テールの区別がつかないぐらいのレベルから、実用レベルに改善。

近接斜め方向から写したので、光にムラが見えますが、離れて見れば違和感はありません。

机上計算で適切なものを作ることも可能なのでしょうけど、こうしていじってみると、意外と思ったようにならないことが多いです。
それがまた面白いですけどね。