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ダスティ・アッテンボローのブログ一覧

2011年08月25日 イイね!

( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです 第18話

17 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 21:02:47.98 ID:n0reivhCO
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです

第十八話。

『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
離散する仲間達、中でも【悪刀・『鐚』】で活性化し精神安定剤を大量に服用したフサギコが、自身の【黄金錬成《アルス=マグナ》】を奮わせる。

今回の敵は!?今回の安価は!?
25話修了予定とか言いつつ、まったく後7話じゃ終わりそうにないのだが、大丈夫なのか作者!?

25 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 21:06:11.66 ID:n0reivhCO
一応、登場人物とその能力

( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
ミ,,゚Д゚彡【黄金錬成《アルス=マグナ》】(禁書)
     【悪刀・『鐚』】(刀語)
・戦闘中

( ゚д゚ )【サクリファイス】(遊戯王)
(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
lw´‐ _‐ノv【オニヨン】(ピクミン)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
・戦闘中

从 ゚∀从【見稽古】(刀語)
ξ゚⊿゚)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
( ・∀・)【世界《ザ・ワールド》】(ジョジョ)
・戦闘中

('A`)【一方通行《アクセラレータ》】(禁書)
/ ,' 3【都合のいい模写《コピーアンドペーストテイク》】 (vip)
(#゚;;-゚)【幻視】(SIREN)
( ´_ゝ`)【強制規制《ストッパーテイク》】(vip)
(´<_` )【電人HAL】(ネウロ)
・???

  _
( ゚∀゚)【本質晒し《フシアナテイク》】(vip)
( ´∀`)【百式観音】(HxH)
(,,゚Д゚)【荒々しい空気《ラドンテイク》】(vip)
・協力中?

29 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 21:10:36.72 ID:n0reivhCO
※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「~能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき一回ずつ出来、その戦闘が終了した時点で能力は消える。

今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力 』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』
『自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力』
『脈絡なく死を与える能力』
『FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力』『明日の正座占いが一位になる能力』『スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現さ せ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)』『未元物質 の能力』『理想を現実に変える力を100%使える能力』
『同じ物を4つ以上揃えると消せる能力』
『殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)を使いこなす能力』
『任意の寓話付きになれる能力』

33 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 21:14:25.31 ID:n0reivhCO
――――――どこかの住宅街

( ゚д゚ )「便利だな、これ。脅威を目視し、祓う力か」

( ゚д゚ )「ま、こいつがいる限りあんま効果はないみたいだが…」

そう言いミルナは自分の背に目をやる。
そこには自分の体から出る「何か」にくるまれる、ショボン。

lw´;‐ _‐ノv「【サクリファイス】…これまた面倒な…」

川;゚ -゚)「なんだ?シュー」

lw´;‐ _‐ノv「遊戯王のカードだよ。その敵を吸収して、その能力を得る事が出来る」

川;゚ -゚)「じゃあ、やつはショボンの【弱者のパラダイム】を……?」

lw´‐ _‐ノv「うん。そしてさらに怖いのが、こっちの攻撃は…」

ショボンが全てダメージを引き負う事なんだ、とシューが言う。
つまり、こちらの攻撃は全てショボンを傷つける結果となってしまうのだ。

47 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 21:20:06.40 ID:n0reivhCO
川;゚ -゚)「……人質兼能力強奪、か…」

lw´‐ _‐ノv「うん………」

( ゚д゚ )「詳しいな、お嬢ちゃん」

lw´‐ _‐ノv「ある事情でね。遊戯王は詳しいのよ」

暇な時に一人で2つのデッキを使いデュエルをしていた経験が役に立った、と心に思うが、苦い思い出しか出てこなかったのでそのまま心にしまう。

川;゚ -゚)「じゃ、どうすれば……」

lw´‐ _‐ノv「クーさんは動けないね。…高火力すぎるし」

川;゚ -゚)「……」

( ゚д゚ )「ははっ!毎回たまらないなぁ。俺に意気揚々とかかってくる敵も、こうなって何も出来ずに毎回終わるんだ」

( ゚д゚ )「お前らは、楽しませてくれよ…?」

そう言いながらゲスのような笑い方をする、ミルナ。

56 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 21:25:47.46 ID:n0reivhCO
lw´‐ _‐ノv「……やれやれ」

lw´‐ _‐ノv「ここは私の力の見せ所、かな?」

川;゚ -゚)「ど、どうやってだ……?」

lw´‐ _‐ノv「ショボンがいるからクーさんは手を出せないんでしょ?まぁ、任せて」

lw´‐ _‐ノv「私が、あいつからショボンをひっぺがす」

シューが言う。
その瞳からは、確固たる決意が見てとれる。

川;゚ -゚)「ピクミンでか?しかし、出来るのか………?」

lw´‐ _‐ノv「任せてって言ったでしょ?」

lw´‐ _‐ノv「……最近空気なんだから。活躍しないとね……」

シューが、魅せる時が来た。
最近になりいつの間にか身に付いたという、その新しい力を右手に秘めながら。

65 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 21:30:53.97 ID:n0reivhCO
――――――どこかのコンビニ前

ξ;゚⊿゚)ξ「そんな事も、出来るのね……?」

( ・∀・)「なるほど、仲間の能力だもんな。そりゃあ、『見てる』よな…」

敵の様子が変化し、二人は一様の反応を見せる

从 ゚∀从「えへへ。どう?可愛いか?」

それは、猫耳と銀髪。
ハインの、見たら出来るという脅威の能力【見稽古】が、二人のまだ記憶に新しい敵の姿を思い出させる。

ξ゚⊿゚)ξ「ミセリの、【障り猫】……」

ツンは舌打ちをした。
【障り猫】のエナジードレインがあるなら、また自分の剛掌派など放気系の技が無効化されてしまうのだ。

73 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 21:35:10.03 ID:n0reivhCO
( ・∀・)「つまりあんたはアレか?シラネーヨ課長みたく酸にもなれるし、俺らを飛ばしたやつみたいに…よくわからないが、命令を体言したり出来るってのか?」

从 ゚∀从「うん。……あ」

いや、と一呼吸置いてから

从 ゚∀从「んー…前者には肯定だが、後者には否定かな」

( ・∀・)「ん?」

从 ゚∀从「アタシにゃフサやんの【黄金錬成《アルス=マグナ》】は使えない。使えるが、使いたくない。」

从 ゚∀从「アタシにゃあ、フサやんほどの覚悟がないからね」

( ・∀・)「……ふぅん」

ブーン……あっ、いや、ブーン様は厄介なやつと戦っているもんなんだな、と考えるモララー。
つまり、

( ・∀・)「早く帰って助太刀にでも行った方がいい…かな?」

从 ゚∀从「出来るのか?」

83 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 21:39:31.76 ID:n0reivhCO
( ・∀・)「出来るよ。お前みたいな猿真似野郎なんか一瞬で終わらせてやるよ。俺を誰だと思ってやがる?」

从 ゚∀从「いや、知らないよ」

( ・∀・)「はっ、そうかい」

( ・∀・)「じゃあ、名乗らせてもらおーかい!!」

ξ゚⊿゚)ξ「いや、いいです」

仲間たるツンからも否定の返事が帰ってくるが、構わずしゃきん!と決めポーズを取り、叫ぶ。

( ・∀・)「名乗らせてもらおう!!俺はモララー!!世界《ザ・ワールド》を持つ、大胆不敵で獅子奮迅!疾風迅雷の電光石火!臥薪嘗胆のナイスガイ!一発逆転の一撃必殺、いっ」

ξ゚⊿゚)ξ「死にたいのか?」

( ・∀・)「きと…う…せ…」

( ・∀・)

( ・∀・)「ごめんなさい」

从;゚∀从「………」

戦闘、開始。

105 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 21:46:26.55 ID:n0reivhCO
――――――図書館前

ミ,,゚Д゚彡「俺の眼前に弾丸を!数は十五、用途は切断。一斉射出しブーンを襲え!」

フサギコか指を前にふる。そこには、言われた通りに15の弾丸が。

(;^ω^)「ッ!!」

ブーンが言葉を聞き、左へ大きく回避。
しかし、気付いたからと言って、どうなるわけではない。

ブサッ!という音と共に、

ブーンの、右腕が宙を舞う。

(;^ω^)「う゛………」

くるくると、腕が血を巻きながら空へ。

ミ,,゚Д゚彡「………」

ミ,,゚Д゚彡「元通りに引っ付き再生しろ、ブーンの右腕よ」

(;^ω^)「お!?」

意外な事に、それを治療したのが敵であるフサギコであった。

124 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 21:52:34.12 ID:n0reivhCO
( ^ω^)「………」

数秒前に宙を舞ったはずの右腕を確認する。
確かに、普通に動く。

ミ,,゚Д゚彡「見ただろう」

ミ,,゚Д゚彡「これが俺の力だよ」

( ^ω^)「………」

ミ,,゚Д゚彡「さ、お前の能力を見せてみろよ」

( ^ω^)「……なんで、直したお?」

ミ,,゚Д゚彡「…理由は、2つある」

ミ,,゚Д゚彡「一つは、お前の能力を見極めないとある種の不安が消えない。だから、こうやって精神安定剤をかっ食らった今でも『死ね』という言葉一つではお前を殺せない」

ミ,,゚Д゚彡「だから見極めて圧倒したい、というのが一つだな。もう一つは……」

ミ,,゚Д゚彡「選択者《アレンジ》に触れ合いたい。これで十分だろ?」

( ^ω^)「………」

後悔すんなお、ブーンが言う。
そして、光が。

138 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 21:59:06.57 ID:n0reivhCO
――――――どこかの住宅街

いつぞや、ブーンが言っていた。
私達能力者は、お互いの干渉によって日々成長してるようなものだと。

それが何かをきっかけに、いきなり弾けるように成長が進化へと変わる、と。

その時私はショッキングピンクという色の必要性について考察中だったから聞き逃してたけど、今ならその言葉の意味がよくわかる。

lw´‐ _‐ノv「さ、行きなさい」

lw´‐ _‐ノv「我が、精鋭達よ」

『ピクー!!』

川;゚ -゚)「お前、これは………?」

現れたのは、いつものピクミン。
違うところがあるとすれば、それは

ピクミン達の葉や花が、赤く輝き
異様に活気付いている、という事。

( ゚д゚ )「……なんだ、それ」

lw´‐ _‐ノv「ゲキカラスプレー」

「危ないお薬、だよ」

ピクミン達が散らばって、一斉にミルナへ強襲をかける。

161 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 22:06:22.98 ID:n0reivhCO
lw´‐ _‐ノv「固まったら駄目!!固まったら『脅威』と見なされ払われるけど……あなた達一体一体なら、『脅威』にはならない」

lw´‐ _‐ノv「そこから一気に、駆逐するよ!!」

『ピクー!!』

ピクミンが動く。
今までには見た事もない速さ、正確さを持ち一斉に散らばって行く。

ゲキカラスプレー。ある種の興奮作用をピクミンに働きかける、強力なスプレー。

( ゚д゚ )「ふん」

しかしなんだ、とミルナは思う。

( ゚д゚ )「散らばるも何も、どうせ俺を狙ってくるんだ。なら」

「固まった時に払えばいい。それだけだ」とミルナが言う。
同時に両手を払い、全面に差し掛かってきたらピクミンを薙ぎ祓う。

( ゚д゚ )「いい能力だなやっぱ。未来の危険が見えちまうなんてさ」

167 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 22:14:04.31 ID:n0reivhCO
しかし。

(;゚д゚ )「……お゛…うっ!?」

ごがん、と何か重い物にぶつかられたような衝撃に、頭が眩む。
何かと気付くのに、時間はかからなかった。
ピクミンに、張り付かれている。

lw´‐ _‐ノv「馬鹿?」

lw´‐ _‐ノv「未来の危険が見える、それだけなら」

見えないとこから攻撃すればいい。でしょ?とシューが言い、さらに続ける。
そして、と。

lw´‐ _‐ノv「やっぱあなたにもダメージ行くんだね?ショボンが全部受けるんじゃなく、一心同体みたいなもんだから、あなたと同じダメージがショボンにも行くだけ、なのね。確かめたい事、終わり」

川 ゚ -゚)「え?その為だけに攻撃したの?ショボンに痛みがあるのに?」

lw´‐ _‐ノv「ごめんなさいだにゃん☆」

川 ゚ -゚)「後で覚えてろよロリビッチ」

(;゚д゚ )「くっ―――――!!」

184 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 22:22:43.77 ID:n0reivhCO
(;゚д゚ )「鬱陶しいわぁぁあああ!!!」

全てを薙ぎ祓う、両手。
ピクミン達が軒並み吹き飛んでいく。

川;゚ -゚)「あぁ!」

lw´‐ _‐ノv「わぉ」

( ゚д゚ )「ちっ…うぜぇ…!さっさとぶっ飛ばされたいのかよ!?」

ミルナには、シューが敵として立っている以上、脅威を感じる事が出来る。
吹き飛ばす事など、造作もない。
なのにも関わらず、シューは言う。

ちっちっち、と。

lw´‐ _‐ノv「わかってないのね、お兄さん」

( ゚д゚ )「あぁ?」

194 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 22:26:44.20 ID:n0reivhCO
lw´‐ _‐ノv「能力だって、適正があるのよん。【弱者のパラダイム】は強いけど、ショボンみたいな弱虫じゃないと使いこなせない」

lw´‐ _‐ノv「あなたみたいに敵の心理の隙をついて強引に奮う事しか出来ない輩には、私は負けないよ。さ、――――」

――――まだ早いけど、終わらせよっか。
シューの言葉を合図に、ピクミン達は、更に一斉に襲いかかる。

しかし今度は、波のように。

一斉に、固まって。

(#゚д゚ )「はぁ!?」

馬鹿かこいつは、と素直に感じた。
固まっては駄目と言ったのは、本人ではないか。
それをまさに今、こいつは自分でやっているのだ。

当然、ミルナの視界は白い光……脅威の光が包んでいく。

( ゚д゚ )「……ふんっ!!」

当たり前のように、それを払う。

199 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 22:31:29.37 ID:n0reivhCO

( ゚д゚ )「――――?」

そこでようやく、ミルナはある異変に気付く。

白い光が払われた、その先のあったものが無くなっているのだ。

つまり

シューが、いなくなっている――――――

(;゚д゚ )「ど、どこに――――!?」

言うが遅く。

lw´‐ _‐ノv「―――――!!」

空から、少女が降ってくる。

(;゚д゚ )(あ――――――)

シューは自分をピクミンに、遥か上空に投げつけさせていた。
そのゲキカラスプレーに強化されたピクミンの波の脅威に、隠れるように

当然、一歩遅れたミルナは先手を許してしまう。

lw´‐ _‐ノv「…ゲキニガスプレー」

その、もう一つのスプレーに。

211 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 22:36:12.73 ID:n0reivhCO
(;゚д゚ )「ああああ!!?」

ゲキニガスプレーは、ピクミン2で敵を石化するのに使うスプレーである。
やる事がなくなってスプレー無し縛りでピクミンをプレイしていたシューには、文字通りゲキニガの思い出を含むスプレーだ。

ミルナの手足が、石化する。
脅威が、払えない――――――!

lw´‐ _‐ノv「今だ!!」

ピクミンが一斉にショボンの回りの肉壁を剥がしにかかる。

そこからは、簡単だった。

(;゚д゚ )「――――――!!」

(;´-ω-`)

ぽろん、と。

簡単に、ショボンの救出は成功した。


224 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 22:40:55.21 ID:n0reivhCO

(;゚д゚ )

ホントに簡単に、ショボンが剥がれ落ちた。

本当に、簡単すぎるほどに。

lw´‐ _‐ノv(…)

lw´‐ _‐ノv(ま、さか…)

まるで。

自分からわざと剥がしたかのように。

( ゚д゚ )

( ゚д゚ )「俺の力は、一人ずつしか吸収出来ない」

ミルナが、笑っている。

( ゚д゚ )「だからこいつを諦めて剥がせば」

( ゚д゚ )「代わりにあんたを吸収出来るんだぜ、嬢ちゃん……!」

lw´;‐ _‐ノv「………!!」

川;゚ -゚)「シュー!!」

シューが、ミルナに吸い寄せられてゆく。

239 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 22:45:39.71 ID:n0reivhCO
( ゚д゚ )「………」

( ゚д゚ )「……あれ?」

lw´‐ _‐ノv「……」

吸収が、ストップ。

(;゚д゚ )「は?な、なんで……!?」

lw´‐ _‐ノv「一人ずつしか吸収出来ないんでしょ?」

lw´‐ _‐ノv「なら」

lw´‐ _‐ノv「身代わり、あなたにあげたらいいだけ」

(;゚д゚ )「………!?」

ミルナは背後を見る。その肉壁には――――――頼まれてもいないのに、赤ピクミンが。

(;゚д゚ )(やば、早く解除を―――!!)

ミルナが解除を急ごうとした時には、既に

lw´‐ _‐ノv「クーさん、頼んだ」

川 ゚ -゚)「頼まれた」

本を広げた少女が、目の前にいた。

254 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 22:50:05.21 ID:n0reivhCO
川 ゚ -゚)「………」

本が開かれ、光が現れる。やばい。

(;゚д゚ )「………あの」

川 ゚ -゚)「なに」

(;゚д゚ )「…今更、命乞いとか、アリですかね?」

川 ゚ -゚)「赤ピクミンは火に強い。良かったな」

川 ゚ -゚)「今からお前をフルボッコにするけど、ちょっとだけマシになるぞ」

(;゚д゚ )「………ですよねー」

川 ゚ -゚)「『火符:アグニシャイン』!!」

圧倒的な火が、ミルナを襲った。

268 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 22:55:53.91 ID:n0reivhCO
(;´-ω・`)「う………?」

lw´‐ _‐ノv「ショボン。無事で良かった………」

(;´-ω・`)「あ、あぁ……いったい…?」

lw´‐ _‐ノv「あ、それは後で話すからさ。あれ、止めてよ」

(´・ω・`)「あれ?」

川# - )「『アグニシャイン』!!『アグニシャイン』!!『火土符:ラーヴァクロムレク』!!『金符:シルバードラゴン』!!『火符:アグニレイディアンスゥゥゥゥゥゥゥゥ』!!!」

( #д∵※)

川#゚ -゚)「『日符:ロイヤルフレア』!!『アグニレイディアンス』!!『アグニレイディアンス』!!

てめぇ…よくも私のショボたんを汚い肉壁で……!!

『火水木金土符:賢者の石ィィィィィィィィィィ』!!!!」

(;´・ω・`)「………」

lw´‐ _‐ノv「あれ止めて、戻ろうよ」

(;´・ω・`)「いや、僕には荷が重くない…?あれ…」

300 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 23:01:56.74 ID:n0reivhCO
川#゚ -゚)「はぁっ…はぁっ……!!まだまだ許さねぇ………!!お前が!泣くまで!唱えるのをやめない!!」

(´・ω・`)「クーさん。もういいよ」

川#゚ -゚)「殺して解して………え?」

(´・ω・`)「ありがとう。僕は、助かったよ」

川 ゚ -゚)

川 ; -;)

川 ; -;)「ショボたぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!クーにゃん怖かったよぉぉぉぉぉぉ!!!なでなでさせて!モフモフさせて!!」



lw´‐ _‐ノv「よし」

傍目に一件落着、とシューが言う。

lw´‐ _‐ノv「……さてと、戻らねば」

ブーンが戦っている。しかも、今までとは一味違った雰囲気を持った男と。

lw´‐ _‐ノv「……大丈夫、かなあ」

あのブーンの強さをしても、シューは心配が拭えなかった。

………早く、戻らないと。

319 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 23:06:59.69 ID:n0reivhCO
――――――図書館前

( ^ω^)「正直な話、これは博打なんだお」

静観していたブーンが口を開く。

ミ,,゚Д゚彡「……?」

( ^ω^)「いや、博打ってんなら【気分次第《アンカーテイク》】の時点でもう十分に博打だけどさ。今から使う【自分次第《アンカーコール》】は、自分でもどうなるかわからない」

ミ,,゚Д゚彡「なんだ?びびってるのか?」

( ^ω^)「先に謝ってんだお」

ミ,,゚Д゚彡

( ^ω^)「出力を間違えたら、僕もお前もただじゃすまない。こんな形のアンカーは、初めてだから」

ミ,,゚Д゚彡「……」

( ^ω^)「…」

ミ,,゚Д゚彡「…はっ」

面白い事を言うじゃないか。

それだけ吐き捨て、フサギコが、動く。


339 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 23:12:27.20 ID:n0reivhCO
ミ,,゚Д゚彡「大槍を複製!用途は破砕!数は三つで十二分!」

ミ,,゚Д゚彡「きやつの全身に風穴を空けてやれ!!」


一瞬にて登場する、3つの大槍。

ブーンに襲いかからんとする。

それと、同時だった。


( ^ω^)「【自分次第《アンカーコール》】……」


( ^ω^)「『時限能力《タイムアンカー》』!!」


ブーンの胸に、3つの針が並ぶ。
それはそれぞれ、秒針、分針、時針。

――――――時計の、針。

379 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 23:15:31.27 ID:n0reivhCO
( ^ω^)「みなさんどうも、安価の時間だお」

( ^ω^)「これは安価と呼ぶのか否か。よく分からん。結果もどうなるか想像もつかない」

( ^ω^)「ただ、やるしかない。僕が、成長する為に。指定アンカーは……」


――――――23:18:00から23:18:03までに出た能力、全て。

 

766 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:38:44.04 ID:CXStmWRW0
◆ガッキーを召喚する能力◆btcmに出てきた全ての指輪の力を自由に使える能力
◆両腕がドクオに股間がモララーになる能力◆大嘘憑きを100%使いこなせる能力◆事象の確率を操作する能力◆体がものすごく臭くなる能力
◆チープ・トリックを目の前に山積みにする能力◆自分の黒歴史を一つ言うごとに相手の攻撃を一回無効できる能力
◆オナニーしている最中ステルス状態になる能力◆人間サイズのデモンベイン(フル装備)に変身できる能力
◆手から任意の大きさの文房具を出す能力(何個でも出せる)◆七鍵守護神を使用できる能力
◆蟲を自由に呼び出し、自由に扱う能力◆対象に不安を植え付け増長させる能力◆プレインズウォーカーになる能力◆物体の大きさを自由に変えられる能力
◆相手をふたなりにする能力◆奇跡を起こす程度の能力◆ものすごい速さで頭突きできる能力
◆アドン・サムソン並にマッチョになる能力◆イマジンブレイカーが使えるようになる能力◆周囲で発生した音を記憶し、音の発生源で起こった現象を相手に発生させる能力
◆任意の人物に下痢を伴う猛烈な腹痛(※だがうんこは絶対に出ない)を与え続ける能力
◆チャリオッツ・レクイエムを使える能力◆任意の仮面ライダーに変身する能力◆デリヘルをいくらでも呼べる能力
◆物理的なダメージを無効にする能力◆能力を100%扱えるようになった渡辺を再びこの世に存在させる能力(能力が消えても渡辺は消えない)
◆金玉袋を四時元ポケットにする能力◆息を止めている間自分以外誰も能力が使えなくなる能力
◆既存の法則を無視できる能力◆「ブーン系」のSSに出てきたブーンが使ったことのあるすべての能力
◆ドラえもんの四次元ポケットに入ってる道具が使えるようになる能力◆ピカピカの実の能力
◆魔法律の使者を召還し自由に使役できる能力◆相手の髪の毛が急速に発達する能力◆手から洗剤を出せる能力
◆光の速さで縦横無尽に飛び回れる能力◆黒魔神闇皇帝を呼び出し、自由に操れる能力
◆( ,'3 ) 中嶋が有する主謀者《オリジナル》任意の空間への入口(URL)を設置、触れた者をそこへ強制移動させる【未知への誘い《ジャンプテイク》】が選択者《アレンジ》になった時の能力
◆「盗」を距離制限無しで使える能力◆相手の頭の中をピンク色にする能力◆↓の能力を無効化する能力
◆熱気バサラ以上の歌エネルギーを用いて歌で争いを終わらせることができる能力◆ガイルの能力
◆涅槃寂静・終曲を完全に使いこなす能力◆一度だけ好きなタイミングでベヘリットを使用できる能力
◆右手からドラクエの全呪文を左手からドラえもんの秘密道具を出す能力



 

719 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 23:35:00.38 ID:n0reivhCO
『能力が決定しました。』

ガッキーを召喚する能力、btcmに出てきた全ての指輪の力を自由に使える能力 ~~~~~~わからん、とにかくいっぱい~~~~~~~ガイルの能力

( ^ω^)

( ^ω^)「ごめんなさい」

783 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 23:40:36.51 ID:n0reivhCO
――――現れた時計の針が、動き出す。

( ^ω^)「………さ」

タイムリミット、180秒。

――――――アンカータイム、スタート。

ミ,,゚Д゚彡「いけっ!!大槍よ!!」

射出された、大槍。

しかし

( ^ω^)「そんなもんは」

( ^ω^)「《なかった事にする》」

ミ,,゚Д゚彡「ッ!?」

ブーンに届く前に、消滅。

『大嘘憑きを100%使いこなせる能力』。
かつての少女を思い出しながら、ブーンは目の前の大槍を造作もなく防いだ。

833 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 23:46:06.97 ID:n0reivhCO
ミ,,゚Д゚彡「なかなか便利な力があるもんだな」

( ^ω^)「うっせ。喋ってる時間はこっちにはないお。あと…」

言いながら、ブーンの体に、光。
それは両手に集まり、あるグローブを形作る。

『btcmに出てきた全ての指輪の力を自由に使える能力』
『「ブーン系」のSSに出てきたブーンが使ったことのあるすべての能力 』

ブーンが使うそれは、ウェポン。『クレティウス』。

( ^ω^)「ごめんな。完ッ全に、出力間違えたわ」

ブーンが動く。
3分間では使いきれないほどの、大量の能力を与えられたその体で。

869 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/18(木) 23:55:00.46 ID:n0reivhCO
( ^ω^)「……エクシード!!」

ゴウ!!とブーンに追い風が吹きながら、その身体強化された体が消えるような前進を見せる。

ミ,,゚Д゚彡「……!!近づくな!!ブーン!!」

(;^ω^)「………!!」

フサギコも負けてはいなかった。近づいてくるなら、近づけなくてはいい。

(;^ω^)「ならば………!!」

(;^ω^)「こんなのはどうだお!!」

ミ,,゚Д゚彡「!!」

それは。
ブゥゥゥゥゥゥ………という嫌な羽音と
「ねっ…ほら、負けて…ねっ…ねっ」
同じく、嫌な声を出す「何か」。

『チープ・トリックを目の前に山積みにする能力』
『蟲を自由に呼び出し、自由に扱う能力』
『物体の大きさを自由に変えられる能力』

巨大化した、蟲と、チープ・トリックがフサギコを完全に取り巻く。

888 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/19(金) 00:00:28.76 ID:cojLofYXO
ミ;,,゚Д゚彡「きっ、消えろ!!かき消えろ、蟲!!それと………」

「ねっ」「もう負けて」「ねっ」「ねっ……」

ミ;,,゚Д゚彡「なんだよこいつら、まとめて、黙れ!!」

( ^ω^)「召喚出来るのはこいつらだけじゃないお」

『ガッキーを召喚する能力』

そこには、作者も大好きなガッキーが現れ

ミ;,,゚Д゚彡「消えろォォォォォ!!!」

消えた。

70 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/19(金) 00:11:51.23 ID:cojLofYXO

ミ;,,゚Д゚彡「なんだ!!なんだよお前は!!」

( ^ω^)「なるほどね。ペースが崩されるのが嫌かお」

( ^ω^)「なら、存分に乱してやるお」

『両腕がドクオに股間がモララーになる能力』
『オナニーしている最中ステルス状態になる能力』

ミ;,,゚Д゚彡「は!?」

ブーンの姿が虚空へと消える。

ミ,,゚Д゚彡「どこ、に………」

しかし、

「ちょ、駄目だってブーン君」「やめろブーン殺すぞ」「仕方ねーお。僕だって子分が友達に擦られる様なんかみたくねーんだお」「あっ、ちょ、駄目だブーン君マジでブーン君、あ、ブーン君」「おいブーン殺すぞ」「いいからステルスの為n

ミ;,,゚Д゚彡「見えるようになれ、ブーン!!」

( ^ω^)「あ」

ミ;,,゚Д゚彡「ぎゃああああああああ!!!」

あらぬ姿がそこにはあり

結果、フサギコは一回死ぬ事となった。
【悪刀・『鐚』】がそれを許さなかったが。

114 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/19(金) 00:18:30.89 ID:cojLofYXO
ミ;,,゚Д゚彡「俺は負けない!!負けるものか…こんッな…デタラメな力に…!!」

( ^ω^)「ん?どこみてんの?」

ミ;,,゚Д゚彡「は?」

『ピカピカの実の能力』

ブーンは光の速度で移動。

一瞬にして、遥か上空へ居た。


そこから――――――『ものすごい速さで頭突きできる能力』

( ^ω^)「おおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

頭から、落下。

ミ,,゚Д゚彡「お、落ちてくるな!!」

( ^ω^)「僕は実は熟女好きがかっこいいと思って友達に勧めてた時期があった!!」

『自分の黒歴史を一つ言うごとに相手の攻撃を一回無効できる能力』

【黄金錬成《アルス=マグナ》】が、かききえる――――――

ミ;,,゚Д゚彡

160 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/19(金) 00:25:01.74 ID:cojLofYXO
ミ;,, Д 彡「がぁあ――――――!!」

フサギコの脳天に、ブーンの頭突きが炸裂。
【悪刀・『鐚』】が無ければ、ここでも死んでいる。

しかし、ブーンにダメージはない。

『物理的なダメージを無効にする能力』が、自分への衝撃だけを0にしたからだ。

ミ;,,゚Д゚彡「弾丸複製!!数は6億!!雨のように、天から降り注げ!!」

( ^ω^)「はいそげぶ」

『イマジンブレイカーが使えるようになる能力』

頭上に手を翳したブーンには、一発すらも弾はあたらない。

それどころか。

ミ;,,゚Д゚彡「うぐぁあああああああああ!!!」

( ^ω^)「あれ?6億の弾が、地面に跳ね返ってフサギコにあたったお?すげぇ、奇跡だ」

『奇跡を起こす程度の能力』

ここまでで、時間にして1分。

184 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/19(金) 00:33:32.08 ID:cojLofYXO
( ^ω^)「あらら、お前勝目ないな」

ミ,,゚Д゚彡「う、うるさ」

( ^ω^)「だから、僕がお前にプレゼントだお」

ミ,,゚Д゚彡「――――――!!?」

『アドン・サムソン並にマッチョになる能力』『相手をふたなりにする能力』『金玉袋を四時元ポケットにする能力』『任意の人物に下痢を伴う猛烈な腹痛(※だがうんこは絶対に出ない)を与え続ける能力』

ミ;,,゚Д゚彡「な、なんだこr――――――ああああ゛あああああ!!!」

( ^ω^)「すっげえ!かっけえ!ムキムキかっけえ!ふたなりで、玉袋が残ってんのかは知らないけど、有効活用しろお?下痢は…うん、おまけ」

ミ;,,゚Д゚彡「あああああああ!!!!いた、いた、痛くなくなれ我が腹よ!!」

( ^ω^)「あ、まだたりないお?じゃあ……」

『体がものすごく臭くなる能力』
『相手の髪の毛が急速に発達する能力』
『手から洗剤を出せる能力』

( ^ω^)「も、プラスしてやるお」

ミミミミミミミ;,,゚Д゚彡≡≡≡≡≡≡「んなああああ!!?うわ、くさっ……え!?ジョイ君!!…うわ、くさ…ああああああああああああああ!!!!」

226 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/19(金) 00:40:57.22 ID:cojLofYXO
( ^ω^)「まだまだ、楽しくなってきたね」

( ^ω^)「カイザード アルザード キ・スク・ハンセ グロス・シルク!!」

『七鍵守護神を使用できる能力』

( ^ω^)「『七鍵守護神《ハーロ・イーン》』!!」

かつてのD・Sの技が、フサギコを襲う。

ミ,,゚Д゚彡「く、き、消えろ!!」

すんでのところで消し去るフサギコ。

しかし。

『周囲で発生した音を記憶し、音の発生源で起こった現象を相手に発生させる能力』が

ハーロ・イーンが発動した音が録音され、そのまま、フサギコへと直撃する。

ミ;,,゚Д゚彡「が、ああ――――――!!!」

フサギコ、52回の死を迎える。

残り時間、60秒。

251 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/19(金) 00:47:30.36 ID:cojLofYXO
( ^ω^)「さて、ラスト1分。一気にスピードあげてくお!!」

ミ,,゚Д゚彡「ぐ――――!」

出来るなら、能力ごと消し去りたい。
が、【黄金錬成《アルス=マグナ》】では対応しきれない。
なんせ、何が出るかわからない。

予想出来る、わけもない。

だからこうして。

『人間サイズのデモンベイン(フル装備)に変身できる能力』『手から任意の大きさの文房具を出す能力(何個でも出せる)』『デリヘルをいくらでも呼べる能力』
『黒魔神闇皇帝を呼び出し、自由に操れる能力』『光の速さで縦横無尽に飛び回れる能力』『魔法律の使者を召還し自由に使役できる能力』の掛け合わせ技で

デモンベインフル装備の黒魔神闇皇帝と冥王と魔元帥が大量のコンパスを持ちながら光の早さでデリヘルとして突撃してくるなど、予想が出来るわけもない。

289 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/19(金) 00:53:42.41 ID:cojLofYXO

『涅槃寂静・終曲(アイン・ファウスト・フィナーレ)』が舞う。
時間が、時空が制御される。

フサギコに止める手だてはない。

『任意の仮面ライダーに変身する能力』で、ブーンがオンドゥル………うん。

フサギコに止める手だてはない。

『息を止めている間自分以外誰も能力が使えなくなる能力』

により、フサギコには【黄金錬成《アルス=マグナ》】が使えなくなっているから。

救いがあるとすれば「誰も能力が使えない」なので

【悪刀・『鐚』】はしっかりとフサギコを生かしてくれている事、くらいだ。

306 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/19(金) 00:58:24.26 ID:cojLofYXO
ミ,,゚Д゚彡「う…あ…あぁ…」

( ^ω^)「………」

さすがにやり過ぎか、と思ったブーンは

『↓の能力を無効化する能力』で
『熱気バサラ以上の歌エネルギーを用いて歌で争いを終わらせることができる能力』
『「盗」を距離制限無しで使える能力』
『一度だけ好きなタイミングでベヘリットを使用できる能力』
『右手からドラクエの全呪文を左手からドラえもんの秘密道具を出す能力』
『( ,'3 ) 中嶋が有する主謀者《オリジナル》任意の空間への入口(URL)を設置、触れた者をそこへ強制移動させる【未知への誘い《ジャンプテイク》】が選択者《アレンジ》になった時の能力』

を、無効化する。
体が軽くなったような、重い荷物を捨てたような気分になった。

( ^ω^)「……さて…」

………残り、30秒。

342 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/19(金) 01:04:00.44 ID:cojLofYXO
( ^ω^)「残り、30秒………か。惜しいお。もっと、楽しみたいお」

ミ;,,゚Д゚彡「…あと…30秒、も……?」

( ^ω^)「ああ。早く終わって欲しいかお?」

ミ;,,゚Д゚彡「ああ、早く、早く、終わって欲しい。もう、終わってほしい…」



ミ,,゚Д゚彡「だから、時間よ!30秒飛べ!!」

( ^ω^)「ッ!!」

ミ,,゚Д゚彡「はははははははははははは!!!!!」

372 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/19(金) 01:09:33.88 ID:cojLofYXO
( ^ω^)「いや、ごめんそれ無理だわ」

ミ,,゚Д゚彡「え?」

( ^ω^)「だって今、僕は………」

『既存の法則を無視できる能力』

( ^ω^)「時間則を無視して、時を止めているから」

ミ,,゚Д゚彡「………」

ミ;,,゚Д゚彡「は?」

( ^ω^)「永遠ざ・わーるど」

( ^ω^)「そして、『相手の頭の中をピンク色にする能力 』で」

( ^ω^)「もうそんな事考えられないようにしてやるお」

ミ*,,゚Д゚彡「………!!」

( ^ω^)「そして、『事象の確率を操作する能力』で、お前の妄想を【黄金錬成《アルス=マグナ》】での再現率を100%に」

ミ*,,゚Д゚彡

( *^ω^)「お、おお………くすぐり拷問プレイ好きとは、なんともレアな………」

そこは一気に桃源郷へと化した。

409 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/19(金) 01:16:00.55 ID:cojLofYXO


( ^ω^)「――――――いや、戦闘中に何考えてんのお前」

『対象に不安を植え付け増長させる能力』

ミ,, Д 彡「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

( ^ω^)「………さて」

( ^ω^)「『ガイルの能力』…いや、別に髪型はこのままでいいや。
『プレインズウォーカーになる能力』…MTGはよくわかんないな。
『チャリオッツ・レクイエムを使える能力』…いや、僕は僕のままがいいし
『ドラえもんの四次元ポケットに入ってる道具が使えるようになる能力』………お、これいいな」

( ^ω^)「ほんやくこんにゃく、おみそ味。………いや、なんか味薄いなこれ。まじぃ」

ミ,, Д 彡「ああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

432 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/19(金) 01:19:57.92 ID:cojLofYXO
( ^ω^)「………さて、ラスト」

ミ,, Д 彡「――――――――――――――――――――――――!!!」

フサギコにはもはや声がなかった。喉がつぶれたのか、何なのか。
声が、ない。

( ^ω^)「さ、久々に友人の顔を見るとしますかお」



――――――最後。


『能力を100%扱えるようになった渡辺を再びこの世に存在させる能力(能力が消えても渡辺は消えない)』


かつて、救えなかった少女を。
あがいても手に戻らなかった少女を、ここに。

473 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/19(金) 01:24:05.29 ID:cojLofYXO

( ^ω^)「………」



从'

从'ー

( ^ω^)「…わたな」

( ^ω^)・:∵「がふっ……」

ブーンは、その場へ倒れ込んだ。

505 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/19(金) 01:27:31.23 ID:cojLofYXO
(;゚ω゚)「――――――!!!」

なんだこれ。きぶんがわるい。あたまがいたい。たってられない。なにをされた?ふさぎこか?

ミ,, Д 彡

ちがう。ふさぎこも、たおれている。なにもしてない。じゃあ、なんで。

(;゚ω゚)

…やっぱり、あんかーこーるのれんぞくしようは、むちゃすぎたかお。しかも、しゅつりょくもみすったし。

…あ、だめだ。いしき、いしきが………。
でもまて。みたい。みたいかおがあるんだ。

――――――わたなべは、どうなったお?

だめだ。ねむ――――――


第十八話、終わり。

Posted at 2011/08/25 22:48:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | ブーン系小説 | パソコン/インターネット
2011年08月23日 イイね!

( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです 第17話

363 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 21:04:25.08 ID:7Qy6toDaO
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです

第十七話。

『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
兄を探していたフサギコ一味、その二人を撃破したブーン達。そして動き出すフサギコ達は…。

今回の敵は!?今回の安価は!?
モララーさんこんなに人気出ると思ってなかったよ!マジかよ!もう一回くらい殺しといた方がいいんじゃねぇの!?なぁ!!

374 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 21:08:12.03 ID:7Qy6toDaO
一応、登場人物とその能力

( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
( ・∀・)【世界《ザ・ワールド》】(ジョジョ)
(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
ξ゚⊿゚)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
lw´‐ _‐ノv【オニヨン】(ピクミン)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
・戦闘終了

('A`)【一方通行《アクセラレータ》】(禁書)
/ ,' 3【都合のいい模写《コピーアンドペーストテイク》】 (vip)
(#゚;;-゚)【幻視】(SIREN)
( ´_ゝ`)【強制規制《ストッパーテイク》】(vip)
(´<_` )【電人HAL】(ネウロ)
・???


  _
( ゚∀゚)【????】(vip)
( ´∀`)【百式観音】(HxH)
・????

(,,゚Д゚)【荒々しい空気《ラドンテイク》】
・???

ミ,,゚Д゚彡【黄金錬成《アルス=マグナ》】(禁書)
・ブーン達の元へ向かっている

377 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 21:10:34.68 ID:7Qy6toDaO
※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「~能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき一回ずつ出来、その戦闘が終了した時点で能力は消える。

今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力 』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』
『自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力』
『脈絡なく死を与える能力』
『FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力』『明日の正座占いが一位になる能力』『スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現さ せ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)』『未元物質 の能力』『理想を現実に変える力を100%使える能力』
『同じ物を4つ以上揃えると消せる能力』
『殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)を使いこなす能力』

382 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 21:13:40.17 ID:7Qy6toDaO
――――――図書館前

端的に言えば、真剣な顔で話し合う数人がいた。

( ^ω^)「もう一度だけ、確認するお」

他の5人は、沈黙。しかしそれが肯定と取れたブーンが、声を発する。

そして

( ^ω^)「ガーナの板チョコ」

(´・ω・`)「小枝」

lw´‐ _‐ノv「トッポ」

川 ゚ -゚)「たけのこの里」

( ・∀・)「ガーナの板チョコ」

ξ゚⊿゚)ξ「チロル」

「………」

(;^ω^)「なぜ誰一人噛み合わないッ!!?」

395 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 21:17:40.59 ID:7Qy6toDaO
いや、真剣な話をしていたはずなのだ。
「これからどうするか」
仲間と思われる二人を倒した以上、すぐに敵がくるはず。
しかしそれがどうこじれたのか、今や好きなチョコレート菓子論争へと成り下がっている。

( ^ω^)「お前らとはわかりあえないお」

( ・∀・)「そうだそうだ!ガーナなめんなよ」

ξ゚⊿゚)ξ「あんたは黙ってなさい」

( ・∀・)

lw´‐ _‐ノv「トッポェ……」

(´・ω・`)「なんぞこれ……」

川 ゚ -゚)「とりあえず、一回話を元に戻さないか?」

ここにきて、まともな意見を言ったのは最近キャラぶれが激しいクー。
彼女もようやく危ういとでも思ったのだろうか、恐ろしく冷静な顔で言った。

lw´‐ _‐ノv(甘いな。お前についた変態キャラはなかなかぬぐえねェぜ!ほら、さっさといつものショタコンを晒しちまいなっ!)

シューはいつでもぶれなかった。

407 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 21:24:10.60 ID:7Qy6toDaO
(´・ω・`)「クーさん……」

川 ゚ -゚)「楽観視しすぎだと思う。私達は2人敵を倒した。敵の一味がこぞって襲いかかってきてもおかしくはない状況だ」

川 ゚ -゚)「少なくともこれからどうするか、くらい考えておかねばな」

lw´‐ _‐ノv

lw´;‐ _‐ノv(な、なんだとォォォォォ!!?)

やばい、やばすぎる。
クー、ここでまた冷静キャラ作ってきやがった。
このままじゃショタコンが露見し、引いていた一部のファンを呼び戻しかねない。

lw´;‐ _‐ノv(そうなりゃ最近空気なアテクシの立場は無いもどーぜんザマス!)

lw´‐ _‐ノv「確かに、クーさんの言う通りだよ」

( ^ω^)「……お」

シューがぶれたように見えてぶれていなかった。

415 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 21:30:41.30 ID:7Qy6toDaO
( ^ω^)「……確かに」

川 ゚ -゚)「だから、もうチョコ菓子論争はやめよう」

lw´‐ _‐ノv「………」




川 ゚ -゚)「と言うわけで、たけのこの里大勝利って事で」

ξ;゚⊿゚)ξ「しまった!!くッそ!!たけのこ厨の罠かッ!!」

(;^ω^)「やられた!!」

lw´;‐ _‐ノv(小ボケ!?クー、やりよる!!)

( ・∀・)「だからガーナが最きょ」

( ^ω^)「ちなみに僕もたけのこ派なんだけどね」

( ・∀・)「たけのこの里が至高ってわからねぇのかお前ら!!」

(;´・ω・`)「…あのー、みなさん」


敵、来てるかも知れないんですよ……?


ショボンが寂しく呟いた。

425 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 21:35:06.18 ID:7Qy6toDaO
――――図書館の外れに、それを見守る影がある。

( ゚д゚ )「…えらく楽しそうだな」

ミルナ。フサギコ一味の一人。
偵察の為に一人でやってきたのだ

*(‘‘)*「そだね」

ミ,,゚Д゚彡「そだな」

从 ゚∀从「そーだなぁ」

( ゚д゚ )

(゚д゚ )

( ゚д゚)

( ゚д゚ )

(;゚д゚ )「なんであんたらいんの……?」

前言撤回。
一人で来たというのは気のせいだったらしい。

431 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 21:38:46.85 ID:7Qy6toDaO
( ゚д゚ )「…あんたらはついてこなくていいって言ったじゃん…」

ミ,,゚Д゚彡「てめぇ一人じゃ心配なんだよ言わせんな恥ずかしい」

*(‘‘)*「そーだはずかしい」

( ゚д゚ )「…そうですかい。んで、どうする?」

ミ,,゚Д゚彡「二人の姿がないな」

从 ゚∀从「ここらを探してるのは間違いないし、あいつらと出会ってなきゃおかしいよな。戦って、負けたのかも…」

ミ,,-Д-彡「………」

ミ,,゚Д゚彡「よし、シンプルに行こうか」

从 ゚∀从「え?」

ガリッ、と、何か小さい物が砕ける音がする。
フサギコの方からだ。そして、その手には小さいビン。
あれは………

从;゚∀从(精神安定剤――――フサやんまさか――)

439 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 21:41:54.75 ID:7Qy6toDaO
ミ,,゚Д゚彡「…やつらの後ろに存在する、図書館よ」

ミ,,゚Д゚彡「粉砕して、瓦礫となりやつらを襲え」

(;゚д゚ )「ちょ、ま―――――!!」

从;゚∀从「おい!!中にネーヨさんとかみせりんがいたらどうs―――――!!」

*(‘‘)*「ふさちゃん、あいかわらずー」

ミ,,゚Д゚彡

フサギコの、【黄金錬成《アルス=マグナ》】が発動。

それは、自分の思った通りに現実を歪めてしまう力。


故に、図書館、大破。


雨のような、瓦礫の数々。

押し潰される、人影。

449 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 21:49:33.67 ID:7Qy6toDaO
(;´・ω・`)「う、うわあああ!!!」

最初に気付いたのが、ショボン。
彼に見える数秒後に降りかかる脅威が、大きく振るわれた手によって払われる。

ξ゚⊿゚)ξ「破ァッ!!」

次に動いたのが、ツン。
降ってくる瓦礫の山を、一蹴ならぬ一拳。
殴る、その行為のみで全てを破砕。

lw´‐ _‐ノv「………」

川 ゚ -゚)「………」

シューとクーは、無言だった。片や小人達を投げつけて強制的に軌道を変え、片や弾幕により一つ一つ丁寧に潰していく。

( ^ω^)「モララー!」

ブーンは盾を使った。

( ・∀・)「ほいほーい【世界《ザ・ワールド》】!!」

盾は時を止め、ブーンと共に瓦礫を避けた。

463 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 21:53:56.22 ID:7Qy6toDaO
結果。
激しい音と共に崩れた図書館に対し、その場にいた6人は無傷。


ミ,,゚Д゚彡「今ので死なないは、か……」

从;゚∀从「当たり前っしょチートばっかだし、つーかあんた…」

ミ,,゚Д゚彡「シラネーヨとミセリか?まぁ、後で考えようか。なに、死んでたら『生き返れ』、だ」

从 ゚∀从

从;゚∀从「…なんか、チープだなぁ……」

まぁチートだし仕方ないか、とハインは一人でに感じた。

*(‘‘)*「とりあえず、いこ?」

( ゚д゚ )「そーだな」



そして4人が、動く。

470 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 21:59:41.43 ID:7Qy6toDaO
( ^ω^)「……お前ら、誰だお…」

激しく崩れた図書館と、現れた何者か達。

間違いない、こいつらの仕業だろう。
という事は

( ・∀・)「シラネーヨ課長の、仲間か……」

从 ゚∀从「おお?後輩までいやがる。なんだこの因縁」

ミ,,゚Д゚彡「…」

从 ゚∀从「………フサやん?」

(;´・ω・`)「?」

フサギコが、押し黙る。その視線の先には

(;・∀・)「……え?」

ミ,,゚Д゚彡「お前じゃない」

( ・∀・)

(;^ω^)「……え?」

ブーン。

476 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 22:06:10.36 ID:7Qy6toDaO
( ^ω^)「なん、だお?」

ミ,,゚Д゚彡「いや、不思議なやつもいたもんだと思ってな」

*(‘‘)*「?」

ミ,,゚Д゚彡「お前は、なんだ?お前は何かが異質に感じる。この中で一番強く見えて、一番弱くも見える。なにが、かはわからないが一番魅力も感じる…」

( ^ω^)「………?」

なんだこいつ、気持ち悪い。
素直にそう思ったブーン。

が、

ミ,,゚Д゚彡「お前、もしかして選択者《アレンジ》ってやつか?」

(;^ω^)「!!」

从 ゚∀从「ほぉ」

*(‘‘)*「うわぁ!ほんと!?」

( ゚д゚ )「……」

ミ,,゚Д゚彡「面白い。面白いな。少し、話と戦闘がしたくなった」

ミ,,゚Д゚彡「ちょっとやろうか?なぁ君よ」

485 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 22:13:37.89 ID:7Qy6toDaO
lw´‐ _‐ノv「ブーン、なんかあいつ変…」

(;^ω^)「僕にもよくわからんお……」

*(‘‘)*「面白い!ヘリカルも戦ってみたい!」

ミ,,゚Д゚彡「お、ブーンって言うのか。ちょっと俺と戦って…おいまてヘリカル」

跳び跳ねる小さい子、ヘリカルをたしなめるフサギコ。
あきれた目で見るのは、ハインとミルナだった。

( ゚д゚ )「…で、俺らは…?」

ミ,,゚Д゚彡「ああそうか、お前ら」

ミ,,゚Д゚彡「誰が欲しい?」

490 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 22:18:09.77 ID:7Qy6toDaO
(;^ω^)「は?」

( ゚д゚ )「あー……。今日はあんまノリ気じゃないし、あそこの本持った子とガキ2人でいいよ俺は」

川 ゚ -゚)
(;´・ω・`)「?」
lw´;‐ _‐ノv「え?」

从 ゚∀从「あ、じゃああたしは余った二人」

( ・∀・)「ん?」
ξ゚⊿゚)ξ「…」

*(‘‘)*「あたしはブーンと!!」

ミ,,゚Д゚彡「……まったく、ヘリカルは仕方ないな」

(;^ω^)「…何する気だお?」

その時、カリッ、という音がする。
それはフサギコが何か錠剤のような白いものを口に含んだ音だと気が付くのに時間はかからなかった。

だからこその不安。あれは、なんだ?と。

ミ,,゚Д゚彡「さて、と」

497 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 22:22:41.43 ID:7Qy6toDaO
ミ,,゚Д゚彡「ハイン、ミルナよ」

ミ,,゚Д゚彡「今名指した敵と共に、どこかへ飛べ!!」

そう、自信満々に一言。
それだけで。

(;^ω^)「えっ!?」

( ゚д゚ )「行ってきます」

lw´;‐ _‐ノv「あ――――――」
(;´・ω・`)「な――――――」
川;゚ -゚)「ッ――――――!!」


まず、3人が。

从 ゚∀从「ほいほーい」

ξ;゚⊿゚)ξ「――――――」
(;・∀・)「なに――――――」

間髪入れず、2人が


文字通り、消えた。

506 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 22:25:46.14 ID:7Qy6toDaO

(;^ω^)「み………」


(;^ω^)「みんなぁぁああああああああああああああ!!!!!?」



ミ,,゚Д゚彡「……さて、始めよう」

*(‘‘)*「あたしが先だよ!!ふさちゃんは後!!」

ミ,,゚Д゚彡「はいはい、殺すなよ?」

*(‘‘)*「むり!!」


ブーン達はここに離散し、戦いが始まる――――――


514 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 22:29:24.37 ID:7Qy6toDaO
――――――所変わって、公園

(,,゚Д゚)

強面の男が、そこにいた。

(;´∀`)「ジョルジュ…あいつ…なんか怖いモナ…」
  _
( ゚∀゚)「……大丈夫だ、モナー」

(,,゚Д゚)「…あんたが、ジョルジュか」
  _
( ゚∀゚)「おう。…で、あんただれだ?」

(,,゚Д゚)「頼みがある」

(,,゚Д゚)「あんたに少し、協力して欲しい」
  _
( ゚∀゚)「……へぇ」

(;´∀`)

522 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 22:33:35.61 ID:7Qy6toDaO

(,,゚Д゚)「俺は強くならなきゃいけないんだ。アレンジとはいかないまでも、もっと強くならなければ」
  _
( ゚∀゚)「ふぅん」

(,,゚Д゚)「あんたの能力なら、出来るんだろ?」

(,,゚Д゚)「なぁ」


(,,゚Д゚)「『主謀者《オリジナル》』が一人、【本質晒し《フシアナテイク》】のジョルジュ長岡」


(;´∀`)「モナ!!?」

  _
( ゚∀゚)「……」


にやり、とジョルジュが笑った。

544 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 22:41:09.86 ID:7Qy6toDaO
――――――またまた所変わって、舞台はどこかの住宅街

戦闘が既に始まっていた。

lw´;‐ _‐ノv「……な…なにこいつ…?」

川;゚ -゚)「あ…あ…あぁ…!!!」

( ゚д゚ )「……ま、お前らの中でさ、さっきの瓦礫への対応を見ててだな」

( ゚д゚ )「こいつだけはよくわからなかった。片方は魔法、片方はピクミン、だろ?ただこいつだけはよくわからなかった」

(;´ ω `)「……」

( ゚д゚ )「だから、『吸収』させてもらったよ。この――――――」

( ゚д゚ )「俺の能力、【サクリファイス】でな」

川;゚ -゚)「ショボォォォォォォォン!!!」

ショボンが、ミルナから生える「なにか」に捕まっていた――――――

564 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 22:49:18.06 ID:7Qy6toDaO
――――――コンビニ前

ここにも戦闘が始まっていた。

ξ;゚⊿゚)ξ「な、何よこいつ……」

ξ;゚⊿゚)ξ「なんであんた、私の『北斗剛掌波』を使えるのよ!?」

从 ゚∀从


( ・∀・)「………」

やはり間違いではない、モララーはそう思う。
それは数秒前、世界《ザ・ワールド》を発動した時。

从 ゚∀从

この女、ハインは時を止めた世界で


少しだが、動いていた………。

从 ゚∀从「えへへ」

571 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 22:51:43.85 ID:7Qy6toDaO

从 ゚∀从「なんで、って?」

从 ゚∀从「だって、さっき見たもん」

平然と言ってのける。

从 ゚∀从「見たら真似できるよ、そりゃ」

苦にも思ってないように、軽々しく。


そう、努力はいらない。見ただけで、真似が出来る。

( ・∀・)「………【見稽古】…?」

从 ゚∀从「せーかい」

( ・∀・)「………」

面白ぇ。
モララーが心で呟いた。

594 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 22:57:07.54 ID:7Qy6toDaO
――――――やっと舞台は戻り、図書館前。


壊れていた。

*(‘‘)*「あははははは!」

回りの景色に見える全てが、壊れていた。

木も瓦礫もタイルもガードレールも、全て。

壊れていないものと言えば、この少女と

ミ,,゚Д゚彡

後ろで眺めるフサギコと

(;^ω^)

少女に狙われている、ブーン。

*(‘‘)*「どう?凄い?凄いでしょ?」

この光景を作ったのは、何を隠そうこの少女だった。

この少女が何をしたか。
それは、ほぼ何もしていない。

触れただけ。
それだけで、触れたものが粉砕される。

614 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 23:01:00.18 ID:7Qy6toDaO
( ^ω^)「触れたもの全てを粉々に破壊するダークブリング…【オールクラッシュ】かお」

*(‘‘)*「わぁ!せーかいだよ!」

その通り。
またもやRAVEに出てくる、ダークブリングの一つ。
その脅威は、今ブーンが説明した通りである。
なのに。

ミ,,゚Д゚彡「……」

なのに、なぜこいつは

( ^ω^)「…そうかお…」

なぜこいつは、こんな余裕な顔をしていられる?

630 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 23:05:48.26 ID:7Qy6toDaO
( ^ω^)「一度だけ、言ってやるお嬢ちゃん」

*(‘‘)*「?」

( ^ω^)「いや、正確にはその後ろの…フサギコ、あんたに」

ミ,,゚Д゚彡「ん?なんだ?」

( ^ω^)「いま、僕はこう見えてとても怒ってるんだお」

( ^ω^)「だから一度だけ言う。『今すぐみんなをここに戻して、帰れ』」

*(‘‘)*「ちょ、何言ってんのさ!戦ってる途中だよ!?」

( ^ω^)「黙れ」

*(‘‘)*「ッ!!」

ミ,,゚Д゚彡「………」

フサギコは、少し考えてから

ミ,,゚Д゚彡「……嫌だ、と言ったら?」

探るように、言う。

652 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 23:12:10.50 ID:7Qy6toDaO
( ^ω^)「言ったお?いま、僕は怒ってるって」

*(#‘‘)*「ああもううっさいなぁ!向かってこいよビビり!!」

( ^ω^)「僕は仲間の為なら、何をもいとわない。いつの間にかそんな人間になっちまっててね」

無視。

*(#‘‘)*「――――――!!」

*(#‘‘)*「もういい!!粉砕する!!」

激怒したヘリカルが、ブーンに襲いかかる。その、全てを破砕する体をもって。

なんの事はない。

触れれば、終い。

なのにブーンは、直も冷静にヘリカルに語りかける。

――――――やれやれ、と。

( ^ω^)「仕方ないな、お嬢ちゃん。お前には面白いもん見せてやるお。だから」

「もう僕は止まらない。まかり間違って死んでも、文句言うなお?」

光が、溢れる。

677 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 23:16:26.12 ID:7Qy6toDaO
その時、

*(#‘‘)*「……!!」

怒れるままに突っ込んだヘリカルが見たものは

ミ,,゚Д゚彡「……!!」

冷静にそれを見届けているフサギコが見たものは

光が、ブーンの後ろに収束され、綺麗な円を作り上げている光景。

それは、まるで

( ^ω^)「……ちったぁ、使いこなせるようにはなったおね…」


日輪、のように。

( ^ω^)「いくお」


「【自分次第《アンカーコール》】!!『強欲能力《アウトアンカー》』!!」

711 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 23:18:55.37 ID:7Qy6toDaO
( ^ω^)「どうもみんな。安価の時間がきたお」

( ^ω^)「ちょっとだけ使い方がわかってきたような気がする。だから、今回は嗜好を凝らしてみた」

( ^ω^)「さて、僕を助けるあなたの厨二妄想を。指定アンカーは………」

――――――>>730を、かなり拡大解釈して。

 

730 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/16(火) 23:19:08.15 ID:3Pd6Libn0
任意の寓話付きになれる能力
 

821 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 23:22:37.38 ID:7Qy6toDaO
『能力が決定しました。』

>>730 任意の寓話付きになれる能力

( ^ω^)「さてと」

( ^ω^)「いっちょ頑張ろうかGoogle先生」

874 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 23:28:39.61 ID:7Qy6toDaO

*(#‘‘)*「死ねぇぇぇぇぇ!!!」

( ^ω^)「――――――」

叫ぶヘリカル。

しかし

世界が、変わる。

*(;‘‘)*「?」

( ^ω^)「さてと、お嬢ちゃん」

( ^ω^)「こわーいお話は、好きか?」


*(;‘‘)*



そこは、くらーいくらーいマンションの一室。

911 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 23:33:00.60 ID:7Qy6toDaO
*(;‘‘)*「え、ここ―――どこ―――」

*(;‘‘)*「え!?」

さっきまでいたブーンが

いない………?

*(;‘‘)*「ぅ……ぅう…!」

状況を把握する。

ここは、マンション。

くらい。

自分が立っているのは、ベッドの上。

ベッドの下からは、何か人間の手みたいなものが出ている。

*(;‘‘)*「………」


*(;‘‘)*「……え…?」

あれ?

925 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 23:36:04.61 ID:7Qy6toDaO
*(;‘‘)*

カタカタと震える指。

ブルブルと止まらない足。

流れる冷や汗。不穏な空気。

そして。

*(;‘‘)*「………」

ベッドの下からは




謎の、男が。


*(;‘‘)*「きゃあああああああああああああああ゛あ゛あ゛!!!!」

38 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 23:47:42.13 ID:7Qy6toDaO
*(;  )*「あああああああああああああああ!!!!!」

壊す。
ベッドを壊す。
ついでにベッドの下の何かも壊す。
たまたま手があたったタンスも粉々に壊す。

*(;  )*「はぁ…はぁ……!!」

タンスが崩れる。

すると、

「じりりりり………」

その上に乗っかっていた黒電話が。

*(;‘‘)*「!!!」

り り りり  り 
り りり り り り りり
 り    り   り

*(;‘‘)*「うわ、うわあああああああああ!!!!」

ヘリカルは続けざまに、黒電話を破壊。
しかし、音はなりやまない。
じりりりりりい………、と。

*(;  )*「あああああああああああ!!!!」

68 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 23:53:41.69 ID:7Qy6toDaO
まだまだ壊す。電話が電話じゃなくなるまで、壊す。粉砕する。破砕する。

ようやく、音がなくなる。そしたら。

「PPPPP………」

*(;‘‘)*「?」

携帯電話、らしい音が響く。よく見れば、テーブルの上。

携帯電話が不気味に光って………

「ピッ……もしもし…」

*(;‘‘)*「え?」

「あたし、メリーさん」

「いま」

「あなたの」

「う」

「し」

「r」
*(;  )*「!!!!」

ドグシャアッ!!!と下のテーブルごと潰す。

85 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/16(火) 23:57:02.96 ID:7Qy6toDaO
*(;  )*

「うしろに、いるの」

*(;  )*「!!」

すさまじい勢いで、手を降り回しながら後ろを見る。

誰も、いない。

*(;  )*

代わりに

さっきまで消えていたテレビが、ついている。

テレビ画面の中では


誰かが、どこかの道を必死に走っていた。

110 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/17(水) 00:00:40.40 ID:JWpMuh7NO
画面の男が、必死に走っている。

手には何かを持っている。

*(;  )*「……ちぇーん、そ…?」

チェーンソー。

それをぶん回しながら、走っていた。

やがて男はマンションの前でとまる。

*(;  )*

そして、そのマンションの、壁を

明らかに物理法則を無視するように

壁に張り付き、登ってくる。

ヘリカルは気付く。


この、画面に写ってるマンションって


ここじゃん。

140 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/17(水) 00:06:32.53 ID:JWpMuh7NO
*(;  )*「ぎゃああああああああああああああああ!!!!」

壁を壊さんと、手をつける。

が、壁が壊れない。

むしろ、手に変な感触がある。
なにか、濡れたような

*(;  )*「ひ、……ひぃぃぃぃぃぃぃぃ………」

………血、だ。

しかも、ただ血で濡れてるわけじゃない
暗いが、血で壁に何かかれている事がわかる。


    コ      ロ        ス


*(;  )*「あ゛………」

怖じ気づき、へたりこむヘリカル。
すると、手に謎の感触がある。
よく見れば、それは髪の毛。

コンセントから

長ーい長ーい髪の毛が、出ている。

163 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/17(水) 00:10:48.15 ID:JWpMuh7NO
*(;  )*

もう、あたまが壊れそうだ。

なんで、私に壊せない?

なんで、こんな世界にいる?

上を見上げる。

血走った目の女が天井に張り付いている。

もう悲鳴もあげれない。

死にたい。

早く死にたい。

ゴミクズのように蹂躙されて、消え失せたい。


「どうだお?楽しい楽しい都市伝説は」



あれ、なにか、声がする。

189 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/17(水) 00:15:54.28 ID:JWpMuh7NO
( ^ω^)「………」

*(;  )*「あ………」

( ^ω^)「降参、するお?」

*(;  )*

*(;  )*「はい………助けて、ください……」

( ^ω^)

( ^ω^)「聞こえない」

べちゃっ、と
頭に濡れた思い雑巾みたいな何かが触れる。

くさい。なにこれ。

あ、わかった。

三枚におろされた、猫ちゃんだ。

*(;  )*「あああああああああああああああああ!!!!」

*(;  )*「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさいぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

喉が潰れそうなくらい、私は叫んだ。

217 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/17(水) 00:19:48.46 ID:JWpMuh7NO
*(;  )*「おねがい!!おねがいい゛!!なんでもずるがら゛ぁ!!」

*(;  )*「だがらもう゛ゆる゛じでぇぇぇえ゛ぇえ゛!!!」

( ^ω^)

( ^ω^)「わかったお」

*(;  )*

*(;;)*「……ほんと?」

( ^ω^)「ほんと」

*(;;)*「もう、なにも、しない?」

( ^ω^)「何も、しないお」

246 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/17(水) 00:23:12.34 ID:JWpMuh7NO
( ^ω^)「ほら、悪かったな」

*(;;)*「ぁ………」

ブーンが、手をさしのべてきた。

私はそれをとった。

全てが、終わった気がした。

幽霊は、いなくなった。

*(;;)*「ぅ…ぅぅぅううううううう……」

怖かった。怖くて、泣いてしまった。





「破ぁっ!!」

Tさんがどこからともなく出てきた

私は浄化された。

寺生まれって凄い。改めて私はそう思った。

286 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/17(水) 00:26:34.18 ID:JWpMuh7NO
『寓話付き』。

都市伝説を、体言する者。

「…以上、楽しい楽しい怪奇話」


「お了い、お了い」





ブーンが、そう言った。

302 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/17(水) 00:29:46.32 ID:JWpMuh7NO
*(  )*

( ^ω^)「さて」


ミ,,゚Д゚彡

フサギコには、こう見えていた。

ヘリカルが、走ってブーンに向かう。

ブーンから、日輪が放たれる。

そして、【自分次第《アンカーコール》】と。

そしてヘリカルが

いきなり痙攣しながら、地に伏せた。

なんだ、これは。

ミ,,゚Д゚彡「………」

( ^ω^)「……どうしたお?もしかして」

( ^ω^)「不安、かお?」

326 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/17(水) 00:34:21.69 ID:JWpMuh7NO
( ^ω^)「あんたの能力は、わかってるお。【黄金錬成《アルス=マグナ》】、現実を自在に歪ませる能力」

( ^ω^)「いや、違うな。『歪んでしまう』能力、だったかお」

ミ,,゚Д゚彡「………」

( ^ω^)「すっげぇ能力だおね。自分が言った通りの世界になるんだから。でも弱点がある」

( ^ω^)「それが、不安、だお?」

ミ,,゚Д゚彡「………」

よく知っている。
フサギコは、そう思う。
念のため、と精神安定剤を一つかじりながら。

349 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/17(水) 00:40:55.37 ID:JWpMuh7NO
( ^ω^)「例えば、なぜあんたが僕に『死ね』と言って殺さないか」

( ^ω^)「それはあんたが心の底で『本当に殺せるのか』と、不安を抱いてるから」

( ^ω^)「その不安のせいで、死ぬという理想が完全に構築できない。負の感情も含めて勝手に現実が歪んでしまうから。チートに見えて、以外と穴だらけな能力だお?それ」

ミ,,゚Д゚彡「言う通りだな」

( ^ω^)「じゃあ話は早い。僕はあんたに『勝てない』と思わせたらいいんだお?」

ミ,,゚Д゚彡「じゃあ、思いこませて見るか?」

( ^ω^)「………?」

ブーンがこう淡々と説明したのは、フサギコの不安を煽るのが目的だった。

だが

……なんだ、この自信に満ちた顔は?

366 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/17(水) 00:46:39.95 ID:JWpMuh7NO
( ^ω^)「………?」

ミ,,゚Д゚彡「おれが」

フサギコが、ポケットから何かを取り出す。

ミ,,゚Д゚彡「自分の弱点を把握していないと思ったか?対策を練っていないと、思ったか?」

何か、それはビン。

ミ,,゚Д゚彡「『勝てない』と思い込んで自滅する。そんなヘタレに見えるか?」

ビンには、こう書いてある。

――――――精神安定剤。

そのビンの、蓋を開け

ミ,,゚Д゚彡「不安があるなら話は簡単だ」

ミ,,゚Д゚彡「強制的に消せばいい」

一気に、ビンの中身全てを飲み込む。

( ^ω^)「!!」

404 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/17(水) 00:51:34.44 ID:JWpMuh7NO
(;^ω^)「お――――!!?」

こいつは、何をしている?
精神安定剤。そう言えば聞こえはいいが、その実それは劇薬だ。
そんな一気に飲んで大丈夫なはずがない。
致死量なんか、遥かに越えて――――――


ミ,,゚Д゚彡「……あぁ…」


――――――る、はずなのに。

(;^ω^)「…な、何を…」

なぜ、フサギコは生きている?
なぜ、平気な顔をしてこちらを見ている?

ミ,,゚Д゚彡「言ったろ。対策を練ってないわけがないってさ」

ミ,,゚Д゚彡「あぁ、気分がいいな。だから、見せてやるよ」

ミ,,゚Д゚彡「俺が平気でいられる、秘密」

(;^ω^)「あ!!」

427 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/17(水) 00:57:39.86 ID:JWpMuh7NO
ミ,,゚Д゚彡「………」

(;゚ω゚)「………」

フサギコが、上着を少し剥いだ。

その、胸のあたり、心臓があるあたりに。

クナイのような刀が、刺さっている。

ミ,,゚Д゚彡「こんなの、俺が『薬飲んでも死なない』、って思い込めりゃこんな事しなくていいんだがな。死、ってのはどうも抽象的過ぎて、不安が残っちまう」

ミ,,゚Д゚彡「だから、これに頼ってるんだ」

それは、刀語で求められた、十二の変形刀が一つ。

使用者の死すら認めない、『活性力』に焦点をおかれた刀。

( ^ω^)「【悪刀・『鐚』】……!!!」

453 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/17(水) 01:01:52.48 ID:JWpMuh7NO
ミ,,゚Д゚彡「さ、これでわかったろ?」

ミ,,゚Д゚彡「かかってこいよ。ブーン」

( ^ω^)「…はっ」

( ^ω^)「やってやろーじゃねえかお」

奥の手は見せてなかったわけか。
なるほど、これは恐ろしいものがある。

しかし、それは同じだ。

( ^ω^)(僕も、何もお前の前で手の内を晒しにいったわけじゃないお。)

( ^ω^)(僕にも、まだ続きがある。そう……)

――――――もう一つの【自分次第《アンカーコール》】、見せてやるお。


第十七話、終わり。

482 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/17(水) 01:05:18.36 ID:JWpMuh7NO
以上、ありがとうございまし………あ、しまった悪刀『鐚』の能力説明忘れてた。

ぶっ刺した人間を強制的に活性化する刀で、274回以上殺すか、刀自体を抜かないと死なない体になります。

501 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/17(水) 01:08:59.72 ID:JWpMuh7NO
最後の最後でまたミスった


両手の「二重能力《デュアルアンカー》」
・2つを自由に

大翼の「多重能力《ボックスアンカー》」
・多くを一回ずつ

New!!↓
日輪の「強欲能力《アウトアンカー》」
・かなり拡大解釈して


ありがとうございました

Posted at 2011/08/23 21:34:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | ブーン系小説 | パソコン/インターネット
2011年08月23日 イイね!

( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです 第16話

12 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 21:07:07.58 ID:6xFP3tT8O
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです

第十六話。

『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
仲間の窮地に、ブーンがモララーを引き連れ合流。しかし、ブーンの豹変に戸惑いを隠せない一同だったが、メインヒロイン(笑)さんの活躍により…。

今回の敵は!?今回の安価は!?
今回はモララーさんの登場文句を最後まで聞く事が出来るのか!?

15 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 21:10:30.03 ID:6xFP3tT8O
一応、登場人物とその能力

( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
( ・∀・)【世界《ザ・ワールド》】(ジョジョ)
(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
ξ゚⊿゚)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
lw´‐ _‐ノv【オニヨン】(ピクミン)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
・戦闘終了

('A`)【一方通行《アクセラレータ》】(禁書)
/ ,' 3【都合のいい模写《コピーアンドペーストテイク》】 (vip)
(#゚;;-゚)【幻視】(SIREN)
・???

  _
( ゚∀゚)【????】(vip)
( ´∀`)【百式観音】(HxH)
・????

ミ,,゚Д゚彡【黄金錬成《アルス=マグナ》】(禁書)

18 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 21:11:43.16 ID:6xFP3tT8O
※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「~能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき一回ずつ出来、その戦闘が終了した時点で能力は消える。

今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力 』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』
『自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力』
『脈絡なく死を与える能力』
『FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力』『明日の正座占いが一位になる能力』『スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現さ せ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)』『未元物質 の能力』『理想を現実に変える力を100%使える能力』
『同じ物を4つ以上揃えると消せる能力』

そろそろ手狭になってきた

28 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 21:16:16.76 ID:6xFP3tT8O
――――図書館の近く、ビルの影

ミセリとブーンが戦い、ブーンが勝ったのを遠くから見ていた人間がいる。

サラリーマン風の背広を来た、中年男性。

( ´ー`)「…ミセリ…」

( ´ー`)

シラネーヨ、39歳。

( ´ー`)「あんにゃろうども…」

( ´ー`)「生かしちゃおけねーよ…」


普段は物静かそうに見えるその顔が、復讐の色に燃えていた。


42 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 21:20:46.72 ID:6xFP3tT8O
( ´ー`)「まずは、やはりあのブーンという男…」

シラネーヨは思考する。あの、文字通り未知数の敵を、どうして倒してくれようかと。

考えるべきは、

( ´ー`)「…あいつの弱点…でもあれば…」

遠巻きに見ていてわかったのは、あの男――確か、ブーンと呼ばれていたか――の能力は使い勝手の悪さがあるらしき事。


おそらく、ハンターハンターの某改造されちゃった系お兄さんキャラのように、能力がランダムに決まるタイプなのだろう。

つまり、だ。

50 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 21:24:16.57 ID:6xFP3tT8O


( ´ー`)「つまり」

つまり、ブーンの弱点とは。

( ´ー`)





( ´ー`)「…そんなの知らねーよ」

彼は深く考えるタイプではなかった。



( ´ー`)「……相手がどうとか、知らねーよ。俺のこの無敵の能力なら、誰にだって負けねーよ…」

しかしそれは軽率なのではない。
むしろそれは、自信の表れでもあった。

62 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 21:28:50.44 ID:6xFP3tT8O
――――――図書館前

川 ゚ -゚)「なんとか、大丈夫そうだな」

( ^ω^)「良かったお。まぁ前にぶっ飛んだ足とか再生してもらってるし、信じてはいたけど」

川 ゚ -゚)「ほんと、ネコみたいなやつだったな」

川 ゚ -゚)「お前もあいつに手を咬み千切られるなど、大変だったろうに」

ξ゚⊿゚)ξ「ほんと、なんとか倒せて良かったわよ」

(´・ω・`)「…ほんと、危なかったですね…」


ブーン達は、少しだけ二人に嘘をついた。

72 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 21:34:25.79 ID:6xFP3tT8O
―――「寝てる二人には、ブーンの事は黙っておきましょう」

ツンが言い出した事だった。
そんな事を言って、ブーンに対し不信感を持たせてはいけない、と。

いや、正しいのかどうかはわからない。
だが、ブーンにとってはありがたい話だった。


だって、シューが。

lw´‐ _‐ノv

あのお喋りのシューが、だんまりなのだ。

( ^ω^)「……」

自分が与えた衝撃が、如何ほどなのかよくわかる。

81 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 21:38:59.74 ID:6xFP3tT8O
シューは、ずっと考えている。

lw´‐ _‐ノv(……)

先ほどの戦いのさ中。
私はブーンの豹変ぶりに、ただ戸惑うだけだった。

lw´‐ _‐ノv

ブーンが、どっかいっちゃう気がした。

それが自分の心に歪みを生んでいるのだろう。


lw´‐ _‐ノv(…それを助けたのが、ツンさん…)

ホントにすごかった。私には、真似できない。

lw´‐ _‐ノv

ヒロインの座が、どっかいっちゃう気がした。

それも自分の心に歪みを生んでいるのだろう。

102 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 21:47:26.49 ID:6xFP3tT8O
( ^ω^)「ありがとうクー」

川 ゚ -゚)「うん。あ、ショボン大丈夫?回復は?」

(´・ω・`)「もういいです。ありがとクーさん」

川*゚ -゚)「あかんめっちゃカワイイ。鼻血出る。鼻血で…あ、出てもーたやんショボたん…」

(;´・ω・`)「うわぁ…」

川*゚ -゚)「あぁっ!もっと引いて!蔑んで!私をもっと弁当によく入ってるギザギザを見るような目で蔑んでぇぇぇぇぇ!!!」

(;・∀・)「ちょ、お前大丈夫かクー!!」

( ^ω^)「まぁみんな無事で良かったお」

( ・∀・)「うん、ブーン君の言う通りだ」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

(´・ω・`)「…」

lw´‐ _‐ノv「…」

( ・∀・)

( ・∀・)「ん?」

133 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 21:54:20.34 ID:6xFP3tT8O
lw´‐ _‐ノv「ねぇブーン」

(;^ω^)「シューが喋った!?」

lw´‐ _‐ノv「そら喋るわい」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、あたしも聞きたかった」

( ・∀・)

ξ゚⊿゚)ξ「この人だれ?」

( ・∀・)「ふははははは」

しゃきーん、と決めポーズを取り、モララーが叫ぶ。

( ・∀・)「名乗らせてもらおう!!俺はモララー!!世界《ザ・ワールド》を持つ、大胆不敵で獅子奮迅!疾風迅雷の電光石火!臥薪嘗胆の」

( ^ω^)「モララーさん。僕の子分だお」

( ・∀・)「よろしくお願いします」

ξ;゚⊿゚)ξ「…あぁ、うん」

lw´‐ _‐ノv「…あぁ、うん」

(;´・ω・`)「…あぁ、あぁ…」

川 ゚ -゚)「……」

164 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 22:02:31.65 ID:6xFP3tT8O
( ・∀・)「なんだよみんなノリ悪いなぁ。僕だってあんまり…変なキャラ位置にいたくないんだけど…」

ξ゚⊿゚)ξ「…うん。うん。そうですね」

( ・∀・)「……あ、君…」

ξ゚⊿゚)ξ「え?」

( ・∀・)「……」

( ・∀・)

( ・∀・)チラッ

川 ゚ -゚)「…ん?」

( ・∀・)チラッ

lw´‐ _‐ノv「…こっちみんな」

( ・∀・)「……」

171 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 22:05:34.66 ID:6xFP3tT8O
( ・∀・)「…」

ξ;゚⊿゚)ξ「え、な、なに?」

( ・∀・)「いやwなんでもないよwwうんwwなんでもないwwなんでもないよぜんぜんwwでも、なんでもないからこそ魅力ってあると思うよ僕wwなんでもないけどww」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξ「ブーン」

( ^ω^)「はい?」

ξ゚⊿゚)ξ「こいつ殴っていいよね?」

( ^ω^)「はい!」

ξ゚⊿゚)ξ「えい」

( ・∀・)「アッー」

ガシッ、ボカッ!
アタシは、彼方に飛んでいった。
モララー(笑)

196 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 22:12:00.34 ID:6xFP3tT8O
( ・∀・)「いってぇ…」

ああ痛い……って、なんだよあの子。
確かにぶっ飛ばされる場面だったが、あそこまで力込めるか?フツー。
まじ覇者パネェよ。

( ・∀・)「まぁとっさに【世界《ザ・ワールド》】でガードしたし、そんなに衝撃はなかったけど」

つーか結構吹っ飛ばされたな。


さ、戻るか……。


( ・∀・)「……」

( ・∀・)「ん?」


そこでモララーが、誰かを発見する。
ビルの影。何かをぶつぶつ言っている人間を。

( ´ー`)

………あれは。

( ・∀・)「………シラネーヨ、課長………?」

212 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 22:14:11.06 ID:6xFP3tT8O

( ´ー`)「誰にだって負けねーよ…」

なんか、言ってる。
しかもかなりのキメ顔で。

やばい、ナルシストだ。まごうこと無きナルシストだ。
もはやこのナルシストぶりは、事件だ。

( ・∀・)「…」

( ´ー`)「あ」

( ・∀・)「あ」



やばい。目ぇ会った。

235 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 22:17:15.55 ID:6xFP3tT8O
( ・∀・)「………」

( ´ー`)「………」

(;・∀・)「え、マジでシラネーヨ課長!!?」

(;´ー`)「そ、そう言う君は!!」

(;´ー`)「『窓際のモララー』!!!」

(;・∀・)「ちょ、違うわ!誰が窓際っすか!!!」

(;´ー`)「あ、間違えた」

(;´ー`)「『瀬戸際のモララー』!!!」

(;・∀・)「そうそうそれっすよそれ!!」

267 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 22:22:42.56 ID:6xFP3tT8O
(;´ー`)「クッソ…よりによってお前がブーンの仲間だったとは…」

(;・∀・)「ブーン?オイオイ、さんを付けて下さいよデコスケ野郎」

(;´ー`)「よし、馬鹿なとこは変わってなかった!!」

(;・∀・)「うっわー…っつー事は、なに?…戦わなきゃいけないの…?」

(;´ー`)「…みたいだな…」

(;・∀・)「マジかよ………」

(;´ー`)「………」




(#・∀・)「ありがてェ!!ぶっ飛ばす!!」

(#´ー`)「こっちのセリフだ瀬戸際ァァァァァ!!!!」

300 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 22:27:24.97 ID:6xFP3tT8O
(#´ー`)「駅前の鳥貴族での恨み!!はらさでおくべきかァァァァァァァ!!!」

(#・∀・)「はァ!?元はと言えばあんたのせいだろアレ!!なんで俺まで立入禁止にされたん…あぁ思い出したら腹立つ!!」

(#´ー`)「うっせ飲み代返せハゲ!」

(#・∀・)「うっせうっせばーか!!」

(#´ー`)「もう手加減はしねェぞ窓際ァァァァァ!!!!」

(#・∀・)「上等だお荷物課長ォォォォォ!!!」

二人が、闘気を発する。

和やかな空気の色が、変わった。

329 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 22:34:10.48 ID:6xFP3tT8O
( ´ー`)「行くぞ!【アシ…」

( ・∀・)「【世界《ザ・ワールド》】!!」

( ´ー`)

( ・∀・)「――――時よ、止まれ」

全てが、静止する。
シラネーヨも。風に靡かれる垂れ幕も。隣に見える池の水面も。全て。

これが、ザ・ワールド。全ての時を、止める力。

( ・∀・)「とりあえず、オープニングヒットは頂きだ」

動き出す、モララー。

誰がそれを止める方法を持つのか。

静止した世界は、完全にモララーの手中にあった。

そして

モララーから出でし幽波紋、【世界《ザ・ワールド》】が、
固まったシラネーヨの腹、その鳩尾に一撃を入れた。

362 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 22:40:17.61 ID:6xFP3tT8O

( ・∀・)「…」

だが。

(;・∀・)「ぐ、ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!?」

殴る為に使った右手から、壮絶なる痛み。

モララーが慌てて体を引く。

そして、そこで時はまた歩み始める。


( ´ー`)「……お?」

(; ∀ )「うがぁぁぁぁぁぁぁ………」

375 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 22:42:55.99 ID:6xFP3tT8O

(; ∀ )「が…あァ…!!」

( ´ー`)「どうした、瀬戸際」

( ´ー`)「何をしたか知らないが、まさか俺を素手で殴ったのか?」

( ´ー`)「この、俺を」

(;・∀・)「あ…あぁ……!!」

ようやく落ち着いて、激痛のする右手を見る。

すると

(;・∀・)「あ…!!!」

殴った右手が、

ただれにただれて崩壊しかけていた。


392 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 22:47:35.23 ID:6xFP3tT8O
( ´ー`)「これが俺の能力」

――――【アシッドルール】。

(;・∀・)「……あ、【アシッドルール】…」

(;・∀・)「知らねェ………」


《博識ブーン先生の能力解説コーナー☆》
【アシッドルール】は、RAVEに出てくるダークブリングっていう闇の力の一つだお!!
体から酸を生み出し、自身も酸になれるという能力だお。
やべぇ!触れねぇ!頑張れモララー!



(;・∀・)「…とりあえず、なんか理解した……」

( ´ー`)「……ならいいや」

( ´ー`)「ま、そういう事だから」

( ´ー`)「早く死ね」

シラネーヨから、大量の酸が放出される。

443 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 22:54:40.92 ID:6xFP3tT8O
(;・∀・)「うわっ!!」

モララーは先ほど時を止めたばかり。
なので時を止める事が出来なかったが、瞬時に横転し回避する。

( ´ー`)「油断すんじゃねーよ」

しかし、それはとっさの行動。
それには大きな隙を伴う。

( ´ー`)「どおらぁ!!」

(;・∀・)「ッ!!」

モララーに向けられ、あちこちに飛び散る酸。

例えるなら、水飛沫。

(;・∀・)(酸が―――拡散―――!!!)

…いや、あんまりうまくないな、とモララーは考えた。
しかしそんな事をしている場合ではない。

力の限り、バックステップ。

473 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 23:01:46.69 ID:6xFP3tT8O
(;・∀・)「あっぶねぇ……」

( ´ー`)「…そうか、避けるか。なら」

( ´ー`)「こんなのはどうだ?」

くるりと、反転するシラネーヨ。

(;・∀・)「は!!?」

狙ったのは、ビル。

そのビルの根本を

( ´ー`)「はっ!!」

酸により、軒並み溶かし尽くす。

もちろん、支えを不安定にされたビルは

(;・∀・)「あ――――!!!」

ギギギ、と音を鳴らしながらこちらに倒れてくる。

( ´ー`)「潰れてしまえ」

(;・∀・)


二人の頭上を、圧倒的体積が襲いかかる。

499 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 23:08:56.45 ID:6xFP3tT8O
崩壊したビルが、全てを押し潰す。
時間にしては、そんなにかからなかったようだ。

( ´ー`)「…」

まず、フツーの顔をして突っ立っているのがシラネーヨ。

それも当たり前とだろう。

酸は、全てを溶かし尽くす。
ビルなど、動かずとも触れれば勝手に溶けて消えていく。

簡単に、死ぬわけがない。

( ´ー`)「……で」

( ´ー`)「なんで生きてられたんだ、お前」

しかし

( ・∀・)「……うっせーな」

それはモララーも同じだ。

彼はすんでのところで【世界《ザ・ワールド》】で時を止めたのち、ビルを殴り抜けるという荒業をやってのけたのだ。

( ・∀・)「潰されんのは慣れてんだよ。大人の事情でな」

( ´ー`)「………」

527 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 23:15:15.30 ID:6xFP3tT8O
( ´ー`)「なんでだ」

( ・∀・)「?」

( ´ー`)「なんでお前は俺に立ち向かう?」

( ´ー`)「明らかに、状況は不利。逃げて仲間を呼んだ方がいいだろうよ」

( ・∀・)「……あー」

( ´ー`)「溶かされフェチなのか?」

( ・∀・)「んな事もわからないんすか?だから出世できないんすよ」

( ´ー`)「は?」

( ・∀・)「いいか、よく聞けよシラネーヨ。俺らゆとり世代はな」

( ・∀・)「大事なとこでいつもいじっぱりなんだよ………!!」

( ´ー`)「………」

シラネーヨがにやり、と笑い

( ´ー`)「だからお前、出世出来ないんだよ」

そう言った。

( ・∀・)「へっ………」

546 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 23:20:08.94 ID:6xFP3tT8O
( ´ー`)「もう、躊躇いなくやるぜ、モララー」

( ・∀・)「………」

( ´ー`)「改めて、名乗らせてもらう」

( ´ー`)「俺は、シラネーヨ。人生の後輩に社会の厳しさを叩き込むため」

( ´ー`)「いざ、参る――――――」

ダッ!と駆け出すシラネーヨ。

それを相手取る、モララーは。

( ・∀・)「………へっ!じゃあ俺も名乗らせてもらおうかい!!」

( ・∀・)「さぁ、名乗らせてもらおう!!俺はモララー!!世界《ザ・ワールド》を持つ、大胆不敵で獅子奮迅!疾風迅雷の電光石火!臥薪嘗胆のナイスガイ!一発逆転の」

(;^ω^)「モララー!!大丈夫かお!!?」

( ・∀・)

( ´ー`)

(´・∀・)

579 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 23:23:51.84 ID:6xFP3tT8O
ブーンがビルの倒壊を見、助けにきていたのだ。

( ´ー`)「………ブーン、か…」

( ・∀・)「ちょ、マジで勘弁してよブーンくん。俺の見せ場は?なぁ、俺の見せ場は?」

( ^ω^)

( ・∀・)「あ、うん、ごめん。なんもない」

( ^ω^)「今北産業」

( ・∀・)「俺の先輩
      能力は酸
      俺ピンチ」

( ^ω^)「把握」

( ・∀・)「さいですか」

( ´ー`)「………」

609 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 23:29:30.29 ID:6xFP3tT8O
( ^ω^)「ピンチなのか」

( ・∀・)「うん、俺やばい。物理攻撃きかないし」

( ^ω^)「そうなのか」

( ・∀・)「うん、ビルも崩れたし」

( ^ω^)「やばいのか」

( ・∀・)「うん、右手こんなんだし。ほら」

( ^ω^)「【気分次第《アンカーテイク》】」

( ・∀・)「でもこんな状況を自分の力で打破したら俺の株が急上しょえええええええええええええええええええええええええええええええええええ」

640 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 23:32:01.41 ID:6xFP3tT8O
( ^ω^)「どうもみなさん安価の時間だお」

( ^ω^)「モララーに見せ場はやらん。これ主人公の特権な」

( ^ω^)「じゃ、隣の馬鹿が霞むような圧倒的厨二能力を。指定アンカーは………」

――――――>>670

 

670 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 23:32:19.71 ID:X+mrzWox0
殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)を使いこなす能力
 

756 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 23:34:58.57 ID:6xFP3tT8O
『能力が決定しました。』

>>670 殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)

( ^ω^)「あと少しずれてたらホントに死んでた」

( ^ω^)「いっちょやってみっか」

804 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 23:41:22.72 ID:6xFP3tT8O
( ^ω^)「いくお!!モララー!!」

(;・∀・)「え、いきなり何お前!!」

( ´ー`)(きたか、ブーン…能力はなんだ……?)

( ^ω^)「僕を信じろ!」

( ^ω^)「僕にはこの…」

( ^ω^)「『殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)』がある!!」

(;・∀・)「!?」

「殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)」。
他の能力の元になるもの(魔力や、気)を視認する力。
そして視認したそれを喰らい、自らの力にすることも出来る。

そして

【アシッドルール】…その元、ダークブリングは……

( ^ω^)(元々魔力で動いている――――――)

(;´ー`)「!!!!」

836 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 23:49:45.22 ID:6xFP3tT8O
( ^ω^)「うらぁ!!」

ブーンが、動く。

(;´ー`)「ぐっ―――――」

殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)がダークブリングの魔力を、喰らう。

(;´ー`)「【アシッド――――」

喰う。

(;´ー`)「ル―――――」

食べる。

(;´ー`)「――ール】――――!!」

いただきますする。

( ^ω^)「げふ」

(;´ー`)「は!?」

削ぎとられた魔力が、シラネーヨの能力を著しく阻害する。

(;・∀・)「あ――――!!」

852 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日) 23:54:26.75 ID:6xFP3tT8O
( ´ー`)「あ………!!」

いや、酸はまだ体から出る。

しかし、食われた弊害だろうか。

からだが、さんか、できない――――

( ^ω^)「今だお!!モララー!!!」

(;´ー`)「くっ………」

(;・∀・)「はァ!?いや、まだ酸出てるじゃん!!酸化してないけど、まだ殴ったらジュワジュワじゃん!!!痛いじゃん!!」






(#・∀・)「だから殴らせてもらぉぉぉぉぉかあああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

877 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/15(月) 00:00:56.60 ID:MulPibV2O
(#・∀・)「【世界《ザ・ワールド》】!!」

(;´ー`)「ま、待て――――――」

良いながらシラネーヨが後ずさる。しかし、それが通じるわけもなく

( ^ω^)「無理だお。ゆとりには、何を言っても……」

(#・∀・)「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!!!」

無限の、ラッシュ。

(; ー )「がっ!ぐふ!!うがぁ!!」

シラネーヨの体に触れ、手がただれようとも止まらない。

(#・∀・)「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!」

嫌な音が耳にこびりついても、モララーは止まらない。

902 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/15(月) 00:05:42.30 ID:MulPibV2O

(#・∀・)「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァァァ!!!!」

(  ー )「あ……が…………」

(#・∀・)「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!」

そして、【世界《ザ・ワールド》】が、もはや原型をとどめていない拳を
止めの一撃と言わんばかりに、大きく振りかぶる――――――!!!!




( ^ω^)「うらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

(; ー )「うげぁぁああっっ!!!!」

ブーンが殴った。

( ・∀・)「おーいやっぱ見せ場はとんのかーいズコー」

32 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/15(月) 00:15:45.69 ID:MulPibV2O

( ^ω^)「……ふぅ」

殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)で食べた魔力により、身体能力をかなり向上させたブーンの全力の一撃。
【世界《ザ・ワールド》】までいかないにしても、かなりのパワーはあったようだ。

シラネーヨは軽く吹き飛ばされ、未だ痛々しく残るビルの残骸へ突き刺さっていった。

( ^ω^)「ゆとりを、舐めんなよ」

( ・∀・)「……いや、待って。かっこつけたいんだけど。上司を打ち破って、かっこいい事言いたかったんだけど……」

( ^ω^)

( ・∀・)「…言いたかった、気がしたがそんな事はなかったぜ!」

( ^ω^)「いや、酸ってかなり痛いな、なぁモララー」

( ・∀・)「うん、かなり痛いな。だからさ、僕の背広で酸拭くのやめてもらえる?ほら、穴が……あー…けっこういいやつなのに……洋服の青山…」


56 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/15(月) 00:21:18.31 ID:MulPibV2O
( ^ω^)「とりあえず、倒せて良かったお……」

( ・∀・)「なぁ、なんで?俺にスポットライト当てろよ。今回そんな感じじゃなかった?違うの?巧妙な俺潰し回なの?」

( ^ω^)「しかし、ミセリに続き、こいつ………」

( ・∀・)「無視はひどい。泣ける。なぁ、今回俺は輝けないのか?」

( ^ω^)「これはもしかしたら、いつぞやのパターンか?僕らは、ぶちあたってるのかもしれないお……」

( ・∀・)「名乗ってみよう。俺はモララー!!世界《ザ・ワールド》を持つ、大胆不敵で」

( ^ω^)「別の一味のやつらに……」

(´・∀・)

84 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/15(月) 00:28:51.84 ID:MulPibV2O
(;´・ω・`)「大丈夫ですか!?」

ξ゚⊿゚)ξ「大丈夫!?」

川 ゚ -゚)「だいじょーぶすか!?」

lw´‐ _‐ノv「うーい(オライッ!オライッ!)」

ビルの倒壊後、様子を見に行ったブーンが帰ってこないところで
ようやく4人は到着する。

( ^ω^)「あ、みんな!」

ξ゚⊿゚)ξ「どうしたの、敵?敵が……」

ξ;゚⊿゚)ξ「ってうわ!ブーン!手!手ェ!」

lw´;‐ _‐ノv「ブーンひどい!手がただれてる!早く、クーさん早く直してあげて!!」

( ・∀・)←両手と背広に尋常じゃないダメージを負っている人

( ・∀・)

(´・∀・)

(´;∀;)「………」

122 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/15(月) 00:35:37.26 ID:MulPibV2O
( ;∀;)「あー手が痛いなー!やっべー!手が痛いなー!やっべー!めっちゃ痛いわー!っべー!っべーわー!手がマジっべーわマジー!」

( ;∀;)「別に回復とかいいけどー!っべーけどいいけどマジ気にしてないけどー!やっべっべっべっべー!」

川 ゚ -゚)「いや、よく見てよ」

( ;∀;)「べ?」

手を見る。
いつの間にか、光に包まれている。

川 ゚ -゚)「いま直してるからちょっと黙ってうるさい」

川 ゚ -゚)「一応仲間、なんでしょ?」

( ・∀・)

( *・∀・)

150 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/15(月) 00:41:35.89 ID:MulPibV2O
( ・∀・)「クー………」

(´・ω・`)「クーさんありがとね」

川*゚ -゚)「いやいや、ショボたんの言う事ならなんでも聞くよもちろん」

( ・∀・)

( ・∀・)「……あー」

ξ゚⊿゚)ξ「……それにしても、ね」

( ^ω^)「あぁ、そうだお」

( ^ω^)「早すぎる。ミセリとこのシラネーヨってのは、仲間と見て間違いなさそうだお」

( ^ω^)「もしかしたら、近くにいるのかもしれない」

174 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/15(月) 00:46:54.03 ID:MulPibV2O
lw´‐ _‐ノv「敵が?」

( ^ω^)「うん、敵が」

ξ゚⊿゚)ξ「じゃ、そろそろ攻めてくるかもね」

( ・∀・)「……じゃあ、どうするんだ?」

川 ゚ -゚)「じゃあどうするんだ」

( ^ω^)「…いや、どっちでもいいお」

(´・ω・`)「そうですね」

( ・∀・)「やばいもうなんかこの立ち位置が心地良い」

185 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/15(月) 00:51:04.70 ID:MulPibV2O
lw´‐ _‐ノv「動くなら動くでも、私達には目的もなけりゃ理由もないからね」

( ^ω^)「………んー」

( ^ω^)「まぁ、保留でいいか。とりあえず図書館に帰ろう」

ξ゚⊿゚)ξ「…そうしましょか」

川 ゚ -゚)「さ、帰ろう」

(´・ω・`)「帰りましょうか。ほら、モララーさん」

( ・∀・)「あ。このまま無視されてたら美味しかったのに。ショボンてめぇ」

川#゚ -゚)

( ・∀・)「うん、なんでもないけどさ」

197 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/15(月) 00:56:53.01 ID:MulPibV2O
――――――某所

ミ,,゚Д゚彡「………」

「心配ですか?フサギコさん」

声だけが響く。姿は、よく見えない。

「だっせーな。あの二人が簡単に負けてくるタマか?心配無用だって」

その声は一つではなかった。ガサツな声も聞こえてくる。

「どっちでもいいが、早く帰ってこいよな。無駄な心配はしたくない」

ミ,,゚Д゚彡「……行ってくるか?」

「あんたがいくのかよwよしてくれ。ボスに簡単に動かれちゃかなわん」

「俺が行くよ。なに、あの二人を連れてすぐ戻ってくるさ」


――――――世界は、時は、止まらない。

第十六話、終わり。

Posted at 2011/08/23 11:48:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | ブーン系小説 | パソコン/インターネット
2011年08月19日 イイね!

( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです 第15話

19 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 21:32:04.15 ID:xAJR+Ss7O
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです

第十五話。

『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
渡辺を助けるべくペニサスに挑んだが、救出に失敗。怒りのままに新たな力で圧倒し、全てに終止符を打ったのだった。

今回の敵は!?今回の安価は!?
15話にして未だにメインヒロインが誰か決まっていないというのはいったいどういう事なのか!?

23 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 21:33:23.89 ID:xAJR+Ss7O
一応、登場人物とその能力

( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
( ・∀・)【世界《ザ・ワールド》】(ジョジョ)
・戦闘終了

(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
ξ゚⊿゚)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
lw´‐ _‐ノv【オニヨン】(ピクミン)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
・図書館にて待機中

('A`)【一方通行《アクセラレータ》】(禁書)
/ ,' 3【都合のいい模写《コピーアンドペーストテイク》】 (vip)
(#゚;;-゚)【幻視】(SIREN)
・???


  _
( ゚∀゚)【????】(vip)
( ´∀`)【百式観音】(HxH)
・????

31 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 21:34:39.53 ID:xAJR+Ss7O
※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「~能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき一回ずつ出来、その戦闘が終了した時点で能力は消える。

今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力 』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』
『自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力』
『脈絡なく死を与える能力』
『FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力』『明日の正座占いが一位になる能力』『スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現さ せ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)』『未元物質 の能力』『理想を現実に変える力を100%使える能力』

36 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 21:36:42.20 ID:xAJR+Ss7O
―――――思い返せばこの時から僕は変わった気がする。

倫理観でもぶっ壊されたのか、死の重さなんかあまり考えなくなった。

僕の中で倒すのと殺すのにあまり大差はなくなった。

いや、こんな世界で何が狂ってる、みたいな話をするのも笑えるんだが。

後は………まぁ、よく覚えてない。



ただ

また、救えないというのなら

汚れてもいい、誰よりも強くなりたい。

そう、心の底から思った。

それだけは今も覚えている。

41 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 21:37:54.73 ID:xAJR+Ss7O
――――――公園の外れ

('A`)「………で」

('A`)「誰だよお前」

ミ,,゚Д゚彡「…」

('A`)「お前、なんなんだ?」

ドクオは、渡辺という女と戦っていた。
しかし、この男に邪魔されてまんまと逃してしまったわけだ。
否、並の敵ならばそんな事にはならなかった。
実際に、先の戦闘では因果律に関与する【大嘘憑き《オールフィクション》】をも反射して見せた

見せた、のに。

ミ,,゚Д゚彡「んー」

なのに、この男は何かが違う。

46 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 21:41:52.27 ID:xAJR+Ss7O
現在ドクオは、電波等の無線形式で弟者…【電人HAL】の無限演算を脳に直接獲得している。
それにより、魔術や、今まで法則が見えなかったものの『反射』に成功している。

なのに、こいつの力は

そんなものは度外視だと言わんばかりに……。

ミ,,゚Д゚彡「……あぁ」

ミ,,゚Д゚彡「アンタは違うの…かな?」

('A`)「は?」

ミ,,゚Д゚彡「いや、戦った感じなんだが」

ミ,,゚Д゚彡「俺の兄を知らないか?」

その当人は、いきなり質問をぶつけてくる。

50 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 21:44:23.33 ID:xAJR+Ss7O
('A`)「お前の…兄?どんなやつだ?」

ミ,,゚Д゚彡「俺と似た顔のやつなんだけど、ちょっと連絡とれなくてな。もしかしたら強いやつに倒されたのかも、と思ってさ」

ミ,,゚Д゚彡「この辺にいるはずだから、あんたが倒したのかと思ったんだけど」

ドクオは、考える。自分は様々な能力者を倒してきたが、目の前の男に似ている人間はあまり覚えがない。

('A`)「……能力は?」

ミ,,゚Д゚彡「【荒々しい空気《ラドンテイク》】って言ってな、…まぁ、有体に言えば精神攻撃をする黒いオーラを纏う能力だ」

('A`)「ふぅん。黒いオーラ…ね…」

('A`)

('A`)「………え?」

あれ、黒い、オーラ?

66 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 21:50:08.03 ID:xAJR+Ss7O
('A`)「え、それって飛ばしたりは出来るのか?こう、遠距離砲撃のように…」

ミ,,゚Д゚彡「ん?あー…遠距離かは知らんが、飛ばしたりは出来るな。物質通過なんかしたりする、厄介なやつだが。俺の能力の天敵なんだがな…」

('A`)「あぁ!それなら…」

ドクオは大まかに、自分が知る事話す。その能力らしいものに襲われた事、それはこ公園の辺りから来ていた事。

ミ,,゚Д゚彡「おお、そうなのか!やっぱりか!」

('A`)「あぁ、そうか。じゃあ、早く兄貴を助けに行ってやれよ。俺もこれ以上は面倒だ」

ミ,,゚Д゚彡「…」

「助けに行くんじゃねえ、殺しに行くんだよ」

それだけ言い捨て、二人は別れた。


76 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 21:54:44.50 ID:xAJR+Ss7O
ミ,,゚Д゚彡

(,,-Д-)

ひしゃげたジャングルジム。
その下に、それに叩きつけられたであろう人物が倒れている。

ギコ。生きているようには見えないが、死んでいるというわけでもなさそうだ。

ミ,,゚Д゚彡「…おい」

ミ,,゚Д゚彡「『起きろ、兄貴』」

(,,゚Д゚)「!!」

がくん、と電池が入ったかのようにギコが体を起こす。

(,,;゚Д゚)「あ…?」

ミ,,゚Д゚彡「お久しぶり、兄貴。誰かに負けたみてぇだな?」

(,,゚Д゚)「…あぁ、そうか。俺は……」

ミ,,゚Д゚彡「だっせ」

(,,゚Д゚)「うっせ。それより、お前が来たって事は…」


(,,゚Д゚)「俺と殺り合う覚悟が、やっと出来たのか?」

88 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 22:00:01.31 ID:xAJR+Ss7O
ミ,,゚Д゚彡「あ、それなんだが…」

ミ,,゚Д゚彡「ここまで来てなんだが、また回復タイム挟んでからにしね?」

(,,゚Д゚)「は??」

ミ,,゚Д゚彡「さっき気付いた。実はここに来る前に戦ったんだが、精神安定剤が切れちゃったみたいだ。だから回復タイムでまた仕入れないと」

(,,゚Д゚)「切れたって、お前…」

ミ,,゚Д゚彡「まぁいいじゃんいつだってさ。いつかは必ずやりあわなきゃいけないのは、確かだ」

(,,゚Д゚)「………」

ミ,,゚Д゚彡「【選択者《アレンジ》】になるためには」

そう。
二人は覚醒の条件など知らない。だが、これだけは直感のように感じている。

――――――「この兄弟喧嘩に勝った時こそ、自分は覚醒する」、と。

111 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 22:06:08.31 ID:xAJR+Ss7O
ミ,,゚Д゚彡「んじゃ、またな。安否が確認出来ただけでも、良しとするわ」

踵を返し、帰路に歩を進める弟。

(,,゚Д゚)「………」

(,,゚Д゚)「まて、フサ。フサギコよ」

ぴた。と、弟…フサギコの足が止まる。

ミ,,゚Д゚彡「あ?」

(,,゚Д゚)「兄として、今度会ったなら。この【荒々しい空気《ラドンテイク》】。惜しみなく使ってお前を倒す」

ミ,,゚Д゚彡「………」

それに対し、フサギコはにやりと笑い

ミ,,゚Д゚彡「上等だ、兄貴。俺の力…【黄金錬成《アルス=マグナ》】も…本気で使わせてもらうぜ」

(,,゚Д゚)「あぁ」

兄弟は、そこで分かれて歩んでいった。

136 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 22:10:06.55 ID:xAJR+Ss7O
ミ,,゚Д゚彡「………あ」

しまった。
よく考えたら、ミセリを放っていってしまった。
あいつにも兄貴を探すように言ってたんだが…

……まぁ、いいか。そのうち帰ってくるだろう

あいつは…どこを探すように言ったっけ。

ミ,,゚Д゚彡「えーっと…」


………あ、そうか。

ミ,,゚Д゚彡「図書館の辺り、だったかな」


まぁ、あいつなら心配はないか。
早くアジトに帰って、寝ようかな?

148 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 22:15:57.52 ID:xAJR+Ss7O
一人の少女が、玄関前で心配そうに仁王立ちしていた。
少女が心配そうに仁王立ち、というのもアレなのだが不問にしておくのが身の為である。

ξ;゚⊿゚)ξ「…ブーン…遅い…」

それを図書館内から心配そうに眺めているのは、一人の女の子と、少年と少女、計3人。

(´・ω・`)「……ツンさん、ずっとあんな感じですね」

川 ゚ -゚)「仕方ないさ。仲間思いな性格だからな、あいつは」

(´・ω・`)「………」

(´・ω・`)「…あの…クーさん…」

川 ゚ -゚)「なんだ?」

(´・ω・`)「なんで抱きついて離してくれないんですか?」

川 ゚ -゚)「ああ、密着してる方が回復が早いからだ」

三角座りをするショボンを、後ろから抱きしめる形で、と言うか抱きしめているクー
その手には、光る魔の書。
現在、ショボンは回復という名目でクーに拘束されている。


157 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 22:19:24.77 ID:xAJR+Ss7O
(´・ω・`)「それにしたって引っ付きすぎです。尋常じゃねえ乳があたってます。思春期には危ない、尋常じゃねえ乳が」

川 ゚ -゚)「当ててんのよ」

(´・ω・`)「絶対言うと思った」

lw´‐ _‐ノv「なるほど。ショボンは乳がでかけりゃ誰でもいいわけだ」

(;´・ω・`)「あ、ちょ、違うよ!僕が好きなのは、シューだけだよ!胸とか関係ないよ!」

lw´‐ _‐ノv「……濡れた。抱けよ」

(*´・ω・`)「えっ………」

lw´‐ _‐ノv「………」

lw´#‐ _‐ノv「クソッ!クソッ!!ブーンなら…!ブーンなら対応してくれるのに…!なんだよ!なんなんだよこいつ…!」

(;´・ω・`)「え…え?えぇ!?」

ガッ!ガッ!と、シューは「こどものえほん」コーナーの本棚を紫ピクミンで殴打するが、よい子の皆様方は絶対にマネしないで欲しい。

171 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 22:24:06.09 ID:xAJR+Ss7O
(;´・ω・`)「ちょ!シュー!壊すなシュー!」

lw´#‐ _‐ノv「………!!」

ガッ!ガッ!という音が16ビートくらいの心地よいリズムで響く。

(;´・ω・`)「素無視?」

川 ゚ -゚)「思春期って大変だな」

(;´・ω・`)「あんたはいい加減離せ!!」

川*゚ -゚)「やーのっ!」

(;´・ω・`)「悪質な嫌がらせ!?」


わいわいと騒がしい、図書館内。



ξ;゚⊿゚)ξ「……あの野郎ども…」

呆れるのは、外で未だ仁王立ちのツンだ。

そこに、一人の敵が接近しているとも知らずに。

187 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 22:29:36.59 ID:xAJR+Ss7O
ξ;゚⊿゚)ξ「あいつらはホントにもう……」

ツンは気づかない。街路樹の頂点。
そこから、ツンを覗く影がある事を。

(   )「…」

ツンは気づかない。街路樹の頂点。
その影が、こちらに向けて飛んでこようとしているのを。

「さて、行くか………にゃ!!」

ツンは気づかない。街路樹の頂点。
その影が、今まさにこちらに飛んできたのを。

ミセ*゚ー゚)リ「その命―――もらったにゃああああ」

ξ;゚⊿゚)ξ

ミセ*;゚ー゚)リ「ああああ………あああああ!!?あああああ゛あ゛あ゛!!!」


ツンは気付いた。その敵が、着地失敗したのを。

206 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 22:34:16.06 ID:xAJR+Ss7O
ミセ;*゚ー゚)リ「………」

ξ;゚⊿゚)ξ「………」

ミセ;*゚ー゚)リ「ど、どーもにゃ」

ξ;゚⊿゚)ξ「…どうも」

よく見れば、その敵たる少女には猫耳が着いている。
髪は、見とれてしまうように綺麗な銀髪だ。
そう言えば、ブーンが進めてきた小説にこんなキャラがいたような…

ξ゚⊿゚)ξ「なんだっけ」

(;´・ω・`)「な、何があったんですか?」

川 ゚ -゚)「なんだなんだ?」

lw´‐ _‐ノv「空から落ちてくる系ヒロインでも出た?」

ミセ;*゚ー゚)リ

lw´‐ _‐ノv

lw´‐ _‐ノv「うっわマジで女子だったどうしよう」

シューだけは相変わらずだった。

229 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 22:40:43.96 ID:xAJR+Ss7O
ミセ*゚ー゚)リ「すまないにゃ。私はミセリって者にゃんだが…人を探しているんだにゃ…」

変な話し方をする。いちいちにゃんにゃんうるさい娘だった。
しかし、あまり敵意は見られない。ショボンが何も反応していないのを見ると、そうなんだろう。

ξ゚⊿゚)ξ「はぁ、人をね」

(´・ω・`)「どんな人ですか?」

ミセ;*゚ー゚)リ「私のにゃかまのボスの、兄貴にゃんだが…名を、ギコと言うにゃ…知らにゃいかにゃ?」

川 ゚ -゚)「にゃんにゃんうっせぇなお前」

クーだけはキャラ位置がぶれはじめていたが、皆スルーだった。

しかし、ショボンは

(;´・ω・`)「………え?」

その発言に、反応した。

川;゚ -゚)「あ、違うよショボン!君にはそんなキツイ事言わないからね?私そんなんじゃないからね?」

(;´・ω・`)「いやあんたじゃなくて」

(´・ω・`)「……ギコって…」

237 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 22:45:04.64 ID:xAJR+Ss7O
ミセ*゚ー゚)リ「にゃに?知ってるのかにゃ?」

(´・ω・`)「ギコ、って人は…」

(´・ω・`)「僕がブーンと初めてあった時に、倒した人…です…」

ミセ*゚ー゚)リ「……」

(´・ω・`)「………」

ミセ;*゚ー゚)リ「にゃんですと!!?」

露骨に驚くミセリ。
こんな反応は21世紀時分ではまずお目にかかれないだろう。
ありがたやありがたや、と思ったのはもちろんシューである。

ミセ*゚ー゚)リ「じゃあ…どうするかにゃー……」

(´・ω・`)「ギコさんなら、公園で倒れてると思いますよ」

247 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 22:49:30.91 ID:xAJR+Ss7O
ミセ*゚ー゚)リ「いや、そうじゃにゃくて」

(´・ω・`)「?」

ミセ*゚ー゚)リ「お前を倒すのか、殺すのか。どっちか決めたいんだにゃ」

(´・ω・`)「え」

言うが速い。

ミセ*゚ー゚)リ「にゃん♪」

ミセリが一瞬、消えたかと思われる速度で移動。

ξ;゚⊿゚)ξ

lw´;‐ _‐ノv

川;゚ -゚)

移動先はもちろん、

(;´ ω `)「うっぐぅ……!!」

ミセ*゚ー゚)リ「あは」

ショボン。
そのスピードのままに、腹に一撃を入れられ、さらに数メートル先まで離れた。

264 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 22:54:52.77 ID:xAJR+Ss7O
一瞬遅れて、3人が後ろを振り返る。

ミセ*゚ー゚)リ「おっせぇにゃん」

(;´ ω `)「ぐあ…あ…あぁ…」

そこには、ミセリに抱えられたまま呻くショボン。
ただのうめき声ではない。それはまさに、まるで
『何かを吸いとられているかのような』……

ξ;゚⊿゚)ξ「ショボン!!」

lw´;‐ _‐ノv「しょっ………」

川#゚ -゚)「くる゛ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!にゃん太郎ォォォォォ!!!!」

lw´;‐ _‐ノv「わっ」

ミセ;*゚ー゚)リ「にゃん?」

川#゚ -゚)「『火符:アグニシャイン』!!!」

激しい怒号もそのまま、クーから無数の火の弾幕が張り詰められる。
ミセリを、襲わんとするべく。

290 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 23:00:57.72 ID:xAJR+Ss7O
ミセ*゚ー゚)リ「やっべ!!」

ショボンを離し、瞬時に後退。
いや、後退と呼べるようなバックステップではなかった。
そのバックステップで、街路樹の頂点まで飛び移る。

その姿に合わせたかのように、シューがショボンを抱えて移動。

lw´;‐ _‐ノv「ショボン、大丈夫?」

(;´ ω `)「う…あ……」

昏倒とは行かないまでも、意識がはっきりしていない。
体力とか、そういう類のものではなく
どうやら、『精力』と呼べるようなものが吸いとられたらしい。

やはりあれは…


ξ゚⊿゚)ξ「【障り猫】?だっけ?」

ミセ*゚ー゚)リ「……にゃ。よくご存知にゃ」

319 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 23:07:29.20 ID:xAJR+Ss7O
【障り猫】。
化物語に出る、怪異。
本人のストレスの権化とも言える、ストレスが閾値に達した時に、それを解消すべく暴れまわるというもの。
特性としては、他人の精力を吸収する『エナジードレイン』が、手から常時発動中。

ただ、怪異としてはそんなに大した位のものではない。
しかしその力は、本人に依存するところが大きい。

じゃあ、この女

ミセ*゚ー゚)リ「ごろにゃーん」

ミセリは、いったい…。

川#゚ -゚)「てめぇ、生きて帰れると思うなコラ」

怒りすぎて地の文のペースを崩すのは、クーだった。

この女もこの女で、いったい…。

329 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 23:11:17.96 ID:xAJR+Ss7O
ξ゚⊿゚)ξ「……」

だからと言って、倒せない相手でもない。
ツンはそう思いながら相手を見据える。

ミセ*゚ー゚)リ「あたしに勝てると思わないで欲しいにゃん」

発言が既にかませ犬…否、かませ猫だが気にしないでおこう。

lw´‐ _‐ノv「…一つだけ、頼みがある」

そこでようやく、シューが動いた。

ミセ*゚ー゚)リ「?」

lw´‐ _‐ノv「あれやってよあれ」

ミセ*゚ー゚)リ「にゃ?」

lw´‐ _‐ノv「『斜め七十七度の並びで泣く泣く嘶くナナハン七台難なく並べて長眺め』って言ってみてよ!!」

ミセ*゚ー゚)リ「にゃにゃめにゃにゃじゅうにゃにゃどのにゃらびでにゃくにゃくいにゃにゃくにゃにゃはんにゃにゃだいにゃんにゃくにゃらべてにゃがにゃがめ」

lw´*‐ _‐ノv「かぁぁぁぁぁぁわぁぁぁぁいいいいいいいいいいい!!!!!」


シューはツンに殴られた。

348 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 23:17:00.86 ID:xAJR+Ss7O
ξ゚⊿゚)ξ「あんま調子のるな」

lw´‐ _‐ノv「申し訳ねッスー」

川 ゚ -゚)「『土符:レイジィトリリトン』!!!」

またもや弾幕を張る、クー。

しかし

ミセ*゚ー゚)リ「にゃ」

ミセリには、当たらない。
先ほどまでとは段違いのスピードで、それこそ極小の針に糸を通すような性格さで回避する。

川;゚ -゚)「くっそあの【ピー】野郎…捕まえさえすれば【自主規制】して【放送出来ません】のに…」

ξ゚⊿゚)ξ「クー、落ち着きなさい」

川 ゚ -゚)「ん?」

そこに出やるのこそ、我らが御大将、ツンだ。

359 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 23:21:39.91 ID:xAJR+Ss7O
ξ゚⊿゚)ξ「今のままでいい。落ち着いて、なるたけ広範囲に弾幕を張って」

川 ゚ -゚)「いや、でも」

ξ゚⊿゚)ξ「いいから。私を信じなさい」

川 ゚ -゚)「…!!」

わかった、と一言。
クーはさらなる弾幕を飛ばす。

しかし、ミセリはそれをなんなく避け続ける。

ミセ*゚ー゚)リ「ちょ、動きづれーにゃ!」

そう言うはものの、鼻歌でも交えそうなスピードで楽々と回避する。

しかし、それでいい。

球が多く回るという事は、それだけ逃げ場がなくなると言う事。

367 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 23:25:53.18 ID:xAJR+Ss7O
ミセ*゚ー゚)リ「にゃん!」

例えば、こんな

ξ゚⊿゚)ξ「………」

ξ゚⊿゚)ξ「北斗神拳、奥義……」

大きな大きな一撃を放てば

ξ#゚⊿゚)ξ「北斗――――――剛掌波ァァァ!!!」

もはや、避ける場所は、ある?

ミセ*゚ー゚)リ「にゃ――――――!!」

放たれた、闘気。
しかし周りには、クーの弾幕。
避けられる、はずもなく。

ミセ;*゚ー゚)リ(やば――――――!!)

ミセリに、直撃した。

379 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 23:31:21.46 ID:xAJR+Ss7O
ゴウ!!という風が辺りを吹き飛ばしていく。
街路樹がもぎ取られ、ベンチは飛んでいく。

ツンは今の奥義に、それほどの力を込めていたのだ。

ξ゚⊿゚)ξ「………ふう」

川 ゚ -゚)「やったな!!」

ξ゚⊿゚)ξ「ちょ、露骨に生存フラグやめて」

lw´‐ _‐ノv「まぁでも、今ので致命傷でしょ」


砂ぼこりだけが舞う。

荒々しい技故に、生存確認が面倒な事この上ないが

まぁシューの言う通り、まず無事ではない



はず、なのに。

ミセ*゚ー゚)リ「……」

ミセ*゚ー゚)リ「にゃはははははははははははははははは!!!!」

傷一つ負わずに、笑っている。

394 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 23:35:45.14 ID:xAJR+Ss7O
ξ;゚⊿゚)ξ「!?」

川;゚ -゚)「なっ…!」

lw´;‐ _‐ノv「なん、で……?」

ミセ*゚ー゚)リ「そこの巻き毛ちゃん」

ミセ*゚ー゚)リ「あんた馬鹿だにゃん?」

ξ;゚⊿゚)ξ「!?」

ミセ*゚ー゚)リ「今の技、それあんたの闘気にゃ?」

ミセ*゚ー゚)リ「つまりそれは、元を辿ればただの精力」

ミセ* ー )リ「私にエネルギーを与えてくれた――――――」

ミセリが、消える。

ξ;゚⊿゚)ξ「!」

川;゚ -゚)「え」

ミセ*゚ー゚)リ「――――ようなもんにゃ」

クーの、眼前へ。

408 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 23:43:21.40 ID:xAJR+Ss7O
川 ; - )「あ………」

ミセ*゚ー゚)リ「捕まえたにゃ」

ξ;゚⊿゚)ξ「クー!!」

lw´;‐ _‐ノv「クーさん!!」

クーの頭を掴み、エナジードレイン。
それだけで、クーの体から力が抜けてゆく。

ミセ*゚ー゚)リ「にゃん」

ξ;゚⊿゚)ξ「こッ――――のォ!!」

遅れてツンが手を出すが、ミセリはお構い無しに消える。

ミセ*゚ー゚)リ「ぱわーあっーぷ♪ほんと馬鹿だにゃ」

ξ;゚⊿゚)ξ

いや、まさかだった。とツンは思いをめぐらせる。
まず、『怪異だから』という見方をするのが間違いだったのかもしれない。

413 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 23:44:57.52 ID:xAJR+Ss7O
この、最強能力決定戦。それが始まってから能力をぽんと与えられたミセリ。
そんな能力に、ストレスなど、関係があるだろうか?

もし、ストレスなど関係がなかったのなら
吸収されたエナジーは、どこへ行く?


――――――直接、ミセリの力になる………?

ミセ*゚ー゚)リ「んじゃ、行かせてもらうにゃ!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「!」

ミセリは駆ける。
先ほどより、早く。

425 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 23:48:57.47 ID:xAJR+Ss7O

しかし

ミセ;*゚ー゚)リ「にゃあ゛っ!?」

ミセリは、横へ大きく殴り飛ばされる。

ミセ;*゚ー゚)リ(は――――!!?殴り飛ばされ、って――――?)

殴り飛ばされ?

殴る?

今の速さの自分を?

誰が。

( ・∀・)「そして時は動き出す、ってねェ!!」

誰だよ、こいつ。

454 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 23:52:39.37 ID:xAJR+Ss7O

( ・∀・)「いいね、いいね!!ばぁーーーん!!って効果音が欲しいねぇ!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「…え……」

lw´‐ _‐ノv「…だれ……?」

ミセ;*゚ー゚)リ「にゃ……」

にゃんだお前。

そう言おうとしたミセリ。

だが、もう一人男がいる事に気付く。

( ^ω^)「うっお…ネコミミまじ萌える…いや、とれる………」

何かを感じさせる、男が。

478 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/12(金) 23:56:48.00 ID:xAJR+Ss7O
( ・∀・)「名乗らせてもらおう!!俺はモララー!!世界《ザ・ワールド》を持つ、大胆不敵で獅子奮迅!疾風迅雷の」

( ^ω^)「ちょ、うるさいモララー」

( ・∀・)「ごめんなさいブーン君」

lw´;‐ _‐ノv

ブーンが、子分をつれている。
まじかよ。

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、ぶ、ブーン……」

( ^ω^)「ツン」

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、え、なに?」

( ^ω^)「ショボンとクーは…あいつにやられたのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、あぁ……うん……」

ツンは少しだけ違和感を感じた。
ブーンが、何か変わったような。

511 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/13(土) 00:01:31.04 ID:GyZ7NbVlO
( ^ω^)「お前に、ケガはないかお?」

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、な、ないけど…」

( ^ω^)「シューは?」

lw´‐ _‐ノv「うん、ない」

( ^ω^)「……そうかお」

( ・∀・)「おれもないよ」

( ^ω^)「きいてないよ」

(´・∀・)

ミセ;*゚ー゚)リ「にゃんだ、お前…」

( ^ω^)「……なぁ、猫…」


(  ω )「二人の分、落とし前つけさしてもらうお」

ミセ;*゚ー゚)リ「え――――――」

ブーンの言葉に、空気が、凍てつく。

552 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/13(土) 00:05:01.33 ID:xAJR+Ss7O

lw´;‐ _‐ノv

いつものブーン。

いつもの調子。

いつもの声。

(  ω )「【気分次第《アンカーテイク》】」

なのに、いつもあった何かが感じられない。

シューは、そう思った。

585 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/13(土) 00:07:53.34 ID:GyZ7NbVlO
( ^ω^)「さてま、みなさん。毎度おなじみ安価の時間だお」

( ^ω^)「猫耳!猫耳!はあああああああん!!クンカクンカしたいおおおおおおおおおお!!!」

( ^ω^)「さて」

(  ω )「あなたのとっておきの、ちゅーにもーそーを。指定アンカーは………」


――――――>>610

 

610 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 00:08:06.96 ID:1ZjdUr4k0
同じ物を4つ以上揃えると消せる能力
 

704 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/13(土) 00:10:28.97 ID:GyZ7NbVlO
『能力が決定しました。』

>>610 同じ物を4つ以上揃えると消せる能力

( ^ω^)「さて」

( ^ω^)「どうしようか」

752 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/13(土) 00:14:15.02 ID:GyZ7NbVlO
( ^ω^)「なぁ!シュー!!」

lw´‐ _‐ノv「なに?」

( ^ω^)「ピクミンをまいてくれ!!」

lw´‐ _‐ノv「え?わかった!」

シューはかばんから、ありったけのピクミンを放出。

赤、青、黄、紫、白。

入り乱れるそれは、美しくもある。

が。

ミセ*゚ー゚)リ「こんなもんが…にゃんんだよ!」

簡単に避けられる。

もちろん、それが目的ではない。

( ^ω^)「…ふひひ…」

ブーンの手には、一匹の赤ピクミン。

781 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/13(土) 00:18:44.37 ID:GyZ7NbVlO
( ^ω^)「どぉらっ!!」

ミセ*゚ー゚)リ「うわっ……!?」

消えていく、ピクミン。

まず赤が。

赤が消えれば、それに連なり移動した青が。紫が。また青が。

そのように連鎖を繰り返し、消滅していく。

それはまるで、消滅の弾幕――――

ミセ;*゚ー゚)リ「セコいにゃあああああ!!」

まだ消えていないピクミンを振り払い、安全地帯を制作。
ミセリはそこから、ブーンに向かい跳躍する。

( ^ω^)「!!」

833 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/13(土) 00:25:01.41 ID:GyZ7NbVlO
ミセ*゚ー゚)リ「ふざけた能力………」

ミセ#*゚ー゚)リ「使いやがって――――!!」

( ^ω^)

ブーンに、手を伸ばし、エナジードレイン

しようとするが

ミセ;*゚ー゚)リ「!!?」

急ブレーキ。方向転換。回避。

それは野生の生存本能と言おうか、人間の知機と言おうか。
どちらにしろ、最悪の自体を避けてのけた。

( ^ω^)「あ、気付いた?」

ミセ*゚ー゚)リ「…いま……」

( ^ω^)「そうだお。僕と君が近づくと、消えちゃうものがあるんだお。どうやらこれが最小単位らしいけど……」

ミセ;*゚ー゚)リ「やっぱ、り……」

( ^ω^)「めんたま、がね」

28 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/13(土) 00:34:47.48 ID:GyZ7NbVlO
ミセ*゚ー゚)リ「……」

( ^ω^)「そして」

( ^ω^)「別に僕はそれでもいいんだお」

ミセ;*゚ー゚)リ「………!!」

ブーンがこちらに向かって、走り来る。

はっきり言って、遅い。

今のミセリには、遅すぎる。

しかし、その動きにまったく躊躇いがない。

自分の目玉も消えてしまうというのに、だ。

それがミセリを焦らせる。

ミセ;*゚ー゚)リ「にゃ――――――!!」

近づくのはまずい。

その思いが必要以上にバックステップの距離を広げた。

59 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/13(土) 00:41:15.12 ID:GyZ7NbVlO
ミセ;*゚ー゚)リ「………」

あいつは、なんだ?

頭がおかしいんじゃないのか?

(;^ω^)「あぁもうめんどくせぇな、さっさとやられてくれお…」

( ^ω^)「じゃあもういいか」

( ^ω^)「これで」

ミセ;*゚ー゚)リ「え」

( ^ω^)「えい」


――――――



ミセ*゚ー゚)リ「きゃああああああああああああああ!!!!!!?」

93 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/13(土) 00:45:41.35 ID:GyZ7NbVlO

ミセリは目の前の光景が信じられなかった。

現実なのだろうか。いや、絶対に違う。違うはずだ。

もし現実じゃないにしても、こんな事を考えるやつがいるのか?

だって、こいつ

( ^ω^)「ぶへっ…いてて…」

自分の

ミセ* ー )リ(じ、じ、じぶんの――――――)








――――――指を、4本、食い、ちぎ、った。

125 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/13(土) 00:49:22.07 ID:GyZ7NbVlO
指だって、そんな軟らかいもんじゃない。

骨がある。肉がある。なにより

痛みがある。

それを、躊躇いなく

口に突っ込んで――――――

ミセ;*゚ー゚)リ(口に突っ込んで――――――!!!!)

( ^ω^)「おいおい」

( ^ω^)「油断、すんなお」

ミセ*゚ー゚)リ「!!!!」

言われて、意識が戻る。

目の前には、その、指が。

自分とブーンの間に、直線上に。

ミセ;*゚ー゚)リ「あ………」

( ^ω^)「指。4つ以上………」

――――――揃ったお

161 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/13(土) 00:55:09.09 ID:GyZ7NbVlO
ミセ* ー )リ「あぁっ、ああ…ああああああああああああああああああああ!!!!!」

ミセリが、地に伏せる。
伏せるというより、倒れこんだ。

ブーンが区切りに作ったのは『指』。

それはつまり、足の指も入っていたようだ。

右手左手右足左足
親指人差指中指薬指小指

そのすべてが、消え去った。


( ^ω^)「能力が、任意だったのが嬉しいとこだお。僕の残った指を除外出来たんだからな」

ブーンはフツーに立っていた。

なんと異常な光景だろうか。

足の指があるから、ではない。

自分の指を食いちぎっていながら、平然と立っている。

笑顔で、立っている。

それが、異常すぎるのだ。

196 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/13(土) 00:59:52.30 ID:GyZ7NbVlO
( ^ω^)「なんなら、最初っから揃ってるものも消せたら良かったんだけどね。そしたら、僕の指なんかちぎらなくても良かったのに」

ミセ*;ー;)リ「ひぐっ…えぅ……」

( ^ω^)「つーかびびって避けないとかなにお前。僕こんなに指ちぎる必要なかったじゃん。1本で良かったじゃん」

ミセ*;ー;)リ「うぅ……ううううううううう!!!」

( ^ω^)「ああ、僕が怖いかお?嫌いかお?見たくないかお?」

「安心しろ」

( ^ω^)「今からそっちいって、目を消して」

「僕の姿も、見れなくしてやるお」

254 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/13(土) 01:07:50.37 ID:GyZ7NbVlO
( ^ω^)「あ、そっか。4つ以上揃えばいいんだからさ、例えば」

( ^ω^)「僕の右上腕筋と、君の全身の筋肉、みたいに連鎖させる事も出来るのかな?」

( ^ω^)「内蔵もいいおね。肺。失ったら、しんどそー」

( ^ω^)「腎臓なんかも苦しみ半端じゃないらしいお」

( ^ω^)「歯が一気になくなる、ってのも…あぁ、目よりちっさいし無理かな」

( ^ω^)「どう?目が消えたら、次はどこから消されたい?」

( ^ω^)「僕としてはまぁ腕とかから始めようかと」

( ^ω^)「………お?」

ミセ*   )リ


ミセリは

壮絶な顔色で
失禁しながら
気絶していた。

289 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/13(土) 01:11:43.06 ID:GyZ7NbVlO
( ^ω^)「あーあ、きっっったねェ」

( ^ω^)「つーか右手痛いなこれ。人間、覚悟決まれば痛覚麻痺するとか言うけど、嘘じゃんこれ」

( ^ω^)「おーいツン!クー起こして!今すぐ再構築を頼みたいお!」

( ^ω^)「………お?」


ξ;゚⊿゚)ξ


lw´;‐ _‐ノv


(  ∀ )


( ^ω^)「んー」

( ^ω^)「あぁ」

( ^ω^)「怖がらせてごめんね」

324 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/13(土) 01:15:39.37 ID:GyZ7NbVlO
lw´;‐ _‐ノv「あ、あ、う…ブーン……」

ξ;゚⊿゚)ξ「ブーン、あんた……」

(  ∀ )

( ^ω^)「ごめん、マジでごめんな」
( ^ω^)「あと、シュー。出来たら早くクーを起こして欲しい」

lw´;‐ _‐ノv「え…あ!うん!!」

( ^ω^)「ツン」

ξ;゚⊿゚)ξ「……」

( ^ω^)「引いたかお?」

354 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/13(土) 01:20:59.93 ID:GyZ7NbVlO
ツンが、歩みよる。

ξ;゚⊿゚)ξ「………ドン引きよ。はっきり言って、こうやって、近づくのも怖い」

( ^ω^)「あーららららららのらー。ツンに嫌われちゃったお。まぁ、そりゃこんだけ狂った僕なら」

ξ゚⊿゚)ξ「でもね」

( ^ω^)「お?」


ツンが

ξ-⊿-)ξ

ブーンを、抱きしめる。

( ^ω^)「……」

ξ-⊿-)ξ「あんたは、狂ってない。ただ、狂おうとしてるだけ。」

( ^ω^)「……」

ξ-⊿-)ξ「何があったのか、知らない。知らないし、聞きたくない。けど、けどね」

ξ-⊿-)ξ「私たちは、仲間なんだよ。何も、怖くないんだよ。自ら狂って、私たちを拒絶しなくていいんだよ」


( ^ω^)「お………」

391 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/13(土) 01:25:38.65 ID:GyZ7NbVlO
ξ-⊿-)ξ「怖くない。怖くない…怖く、ないよ…」


( ^ω^)「………」

怖くない、怖くない。

ブーンの頭を撫でながら、まるで赤子をあやすように
優しく語りかけるツンがいた。

( ^ω^)「………」


狂ってしまおうと、そう思っていた。

失うなら、最初から後ろめたくないくらいに。

分裂崩壊する心で、そう、思っていた。

のに。

この少女は、それを少し繋ぎ止めた。

誰も何も言わない。だだ、ツンは言う。


――――――怖くない、怖くない。


第十五話、終わり。
Posted at 2011/08/19 21:39:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | ブーン系小説 | パソコン/インターネット
2011年08月17日 イイね!

( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです 第14話

387 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 21:10:17.18 ID:9/8GtECfO
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです

第十四話。

『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
そして渡辺を助ける事に成功したが、あと一歩の部分で渡辺はペニサスに転送されてしたのだった。

今回の敵は!?今回の安価は!?
ゲスい悪役から足を洗った渡辺は、見事ヤンデレ要員としてヒロイン入り出来るのか!?

391 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 21:13:07.53 ID:9/8GtECfO
一応、登場人物とその能力

( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
・戦闘終了

(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
ξ゚⊿゚)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
・????
lw´‐ _‐ノv【オニヨン】(ピクミン)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
・共に逃避中

('A`)【一方通行《アクセラレータ》】(禁書)
・????

/ ,' 3【都合のいい模写《コピーアンドペーストテイク》】 (vip)
(#゚;;-゚)【幻視】(SIREN)
爪'ー`)y‐【????】(???)
・戦闘中

('、`*川【GANTZ】(GANTZ)
从'ー'从【大嘘憑き《オールフィクション》】(めだかボックス)
( ・∀・)【世界《ザ・ワールド》】(ジョジョ)


392 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 21:15:29.04 ID:9/8GtECfO
※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「~能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき、一回ずつ出来る。

今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力 』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』
『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』
『自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力』
『脈絡なく死を与える能力』


394 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 21:16:49.12 ID:9/8GtECfO
そこにいた若いサラリーマンが、憂鬱そうに呟いた。

( ・∀・)「…なーんかなぁ」

誰に言ったわけでもない。

( ・∀・)「俺、このままでいいのかなぁ」


( -∀-)(どーせ生き返ったんだ…)

静かに目を閉じ


( ・∀・)「やっぱやるなら」

( ・∀・)「下克上だよな……」

一人、ごちた。

404 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 21:25:40.56 ID:9/8GtECfO
――――――公園

数にして3人が、その場にいた。

しかし、端から見れば戦ってるようには見えないだろう。

皆、文字通り止まっていたのだ。

爪'ー`)y‐「どうだい?これが俺の力だ」

(#゚;;-゚)「………」

/ ,' 3「………」

二人の体には、奥千の刃が突き刺さっている。

それでも片方の老人は口から血を流しつつ、冷静に語りかけた。

/ ,' 3「お年寄りは大事にせぇよ、若者。これが精神攻撃だってわからんかったら、ワシゃとっくにショック死しとるわい」

爪'ー`)y‐「ふん、ばれた?まぁ、わかったとこでどうしようもないよね」



爪'ー`)y‐「この、【鏡花水月】の前じゃあ」

416 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 21:33:38.10 ID:9/8GtECfO
【鏡花水月】。
それは即ち、『完全催眠』を誇る刀。
この刀を見てしまえば、おしまい。
蝿を龍に見せる事も、沼を聖泉に見せる事も、なんでも可能だ。

爪'ー`)y‐「うん、だからもう俺の勝ちなんだよね」

爪'ー`)y‐「後は、単純に俺の仕返しタイム」

爪'ー`)y‐「たっぷりいたぶってやるから、覚悟しろよ」

/ ,' 3「……」

対し、老人は

/ ,' 3「どっちがいく?」

爪'ー`)y‐「?」

目の前の男を無視し、隣の少女に語りかけた。

(#゚;;-゚)「…じゃあ私が」

/ ,' 3「頼んだ」

爪'ー`)y‐「? お前ら…」

爪;'ー`)y‐「何言ってんだぐぶぉ!!!」

突如、男の体が右へと吹き飛ばされる。

423 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 21:38:33.51 ID:9/8GtECfO

吹き飛ばされた、というのは間違いだろう。
その正体は、何かに蹴られた。それだけ。

爪; ー )y‐(蹴られた!?何に!どうやって!?)

かなりの距離を飛ばされ、思考もままならない間に

男は、あるものを見る。

(* ∀ )

爪;'ー`)y‐「なん…だ…あれ…」

蹴りを入れられた脇腹の痛みは、尋常ではなかった。
もはやまともな肋骨など、ないだろう。

(#゚;;-゚)「いいでしょ、私のしぃちゃん」

(#゚;;-゚)「その子、最初っから頭壊れてるからね。催眠のしようもクソもない」

(#゚;;-゚)「あとは私の力で視界パクって操って、はい今に至ります」

爪;'ー`)y‐「ぐぅ………」

430 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 21:44:14.11 ID:9/8GtECfO

爪;'ー`)y‐「くっ…!!【鏡花水月】!!」

再び男は刀の名を呼ぶ。
二人を無限で無間の、催眠地獄に陥れる為。

しかし、今ではそれも無意味となる。

能力が、発動しない。

/ ,' 3「言ったじゃろ、お年寄りには優しくしろと」

爪;'ー`)y‐「は!?」

/ ,' 3「さて、一つだけ聞いてやろう。お前は一体いつから」

/ ,' 3「一体いつから、ワシがお前の能力をコピーしていないと錯覚していたんじゃ?」

爪;'ー`)y‐「え」

周りを取り囲むは、億千…いや、それどころではない。


まるで、刀の壁。

438 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 21:49:17.08 ID:9/8GtECfO
爪;'ー`)y‐「う、うわぁぁぁああああああああ!!!!」

ぐさり、というありきたりな音は聞こえなかった。

/ ,' 3「……」

(#゚;;-゚)「……なんかあっけなかったね」

爪 ー )y‐

男は、放心。
口から涎をたらしながら、地に伏せていた。


(#゚;;-゚)「さてと。終わった事だし、ドクオ君を探さなきゃね」

/ ,' 3「じゃな」

442 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 21:54:00.61 ID:9/8GtECfO
(#゚;;-゚)「また戦いを楽しんでる間にどっかいった、って感じだね。まったくドクオはいっつも…」

/ ,' 3「ワシらが言っても直るもんでもあるまい。それより、ワシはずっと気になっとる事があるんじゃ」

(#゚;;-゚)「?」

/ ,' 3「ドクオはあの弟者とやらの力で、ちゃんと選択者《アレンジ》へ昇華出来たのかの」

(#゚;;-゚)「さぁ?見て確かめたらいいん…」

その時だった。

「渡辺ェェェェェェェェェェ!!!」

(#゚;;-゚)

/ ,' 3

誰かの叫びが、同じ公園内から聞こえたのは。

453 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 22:00:13.46 ID:9/8GtECfO
(;゚ω゚)「ちくしょおおおおおおおお!!!」

二人が駆けつけると、血走った目で地を叩く少年がいた。

/ ,' 3「…あれは」

(#゚;;-゚)「荒巻さん、あの子って」

/ ,' 3「あぁ」

ブーン。
ドクオの友人で、最初の覚醒者。

それが、目の前であんな事になっている。

/ ,' 3「おい、どうしたんじゃブーン君!!」

荒巻は少し警戒を持ったまま、ブーンに話しかけた。

462 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 22:06:34.93 ID:9/8GtECfO
声に反応したブーンが、ようやく止まった。
拳からは血が垂れ落ち、息は乱れているままに。

(;^ω^)「…あんたら…かお。ドクオは…?」

(#゚;;-゚)「あ、ドクオ君ならどっかいったよ。よくあるパターン」

/ ,' 3「今はそんな事いいじゃろが。それよりお主じゃ。何があった?」

(;^ω^)「……」

何が、って。そう思いながら、真実を言うべきか言わざるべきかを考えた後

(;^ω^)「お。話してやるお…」

やはりブーンは、包み隠さず答えた。
ここで起きた事を。
渡辺の事。ペニサスの【GANTZ】の力の事。etc…。
時間はあまり、かからなかった。

473 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 22:12:01.70 ID:9/8GtECfO
/ ,' 3「お前、馬鹿か?」

話を聞き終えた荒巻の第一声は、それだった。

(;^ω^)「お」

/ ,' 3「何がしたいんじゃ?元敵なんか救って、改心させてハイハッピーエンド?」

/ ,' 3「そんなムシのいい話があるか」

( ^ω^)「…」

ブーンは深く黙ってから、告げる。

( ^ω^)「言ってもどうせ、ご老人にゃわからんお。最近の若者が何考えてるかなんて考えなくていいお」

/ ,' 3「ほぉ」

483 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 22:18:57.89 ID:9/8GtECfO
( ^ω^)「僕は決めたんだお。僕は、救いたいものを救う。一度信じたものに手を求められたら、迷う道理は僕にはないんだお」

(#゚;;-゚)「…」

( ^ω^)「必ず、ぜんぶ助ける。渡辺だけじゃない。兄者だって」

( ^ω^)「君がいま操ってる、つーだって」

(#゚;;-゚)「え?」

いきなり視線と話題を振られ、少し驚き顔のでぃ。

(#゚;;-゚)「しぃちゃんの本名、つーって名前なの?」

( ^ω^)「そうだお。しぃは、その妹の名前。二人とも、僕の仲間だったんだお」

( ^ω^)「しかしつーは目の前でしぃを殺され、精神を壊したお」

( ^ω^)「…渡辺によって」

/ ,' 3「……!」

(#゚;;-゚)「え…」

/ ,' 3(…ガキの割に、なんちゅー精神…)

それでもこいつは、渡辺を助けようと言うのか。

493 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 22:25:10.35 ID:9/8GtECfO
(#゚;;-゚)「と言うかあなた、私を怒らないの?仲間なんでしょ?」

( ^ω^)「や。生きてる事を確認できただけでも今は嬉しくて跳び跳ねたい気分だお。それくらい、あの時は絶望的だった」

(#゚;;-゚)

( ^ω^)「まぁでも。万一でもつーを死なせたら」

( ^ω^)「その時は、遠慮なくお前を殺すお」

(;#゚;;-゚)「――――!!」

ぞわり、と。
全身の毛が逆立つという言葉がふさわしいほどに、でぃは戦慄を感じる。

( ^ω^)「何があろうと、今の僕の目的は一つだお」

( ^ω^)「ペニサスの元へ行き、渡辺を助け出す」

(#゚;;-゚)「……」

/ ,' 3「……」

二人とも、言葉が出なかった。

498 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 22:29:41.53 ID:9/8GtECfO
( ^ω^)「そろそろ僕はいくお。聞きたい事は終わりかお?」

/ ,' 3「いや、まだある」

( ^ω^)

/ ,' 3「そのペニサスとやらの場所は、わかっておるのか?」

( ^ω^)「……」

/ ,' 3「お主は本当に馬鹿じゃのう。待ってろ」



/ ,' 3「あいつらの場所を、聞き出して教えてやる」

(;^ω^)「お」

ブーンにとって、予想外の手助けが入った。

505 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 22:36:20.20 ID:9/8GtECfO
(;^ω^)「はぁっ…はぁっ……」


平坦な道を、どこまでも走る。

目指す場所は、一つ。


――――――

爪 ー )y‐「ここから…みなみに…すこしいった…とこ…まるい…たてもの…」


爪 ー )y‐「『やきゅうじょう』……それがほんきょち…」

/ ,' 3「だ、そうじゃよ。意外と近いんだな…」

――――――


(;^ω^)「待ってろ渡辺ェ……」


一人の少年が、走り続ける。
目前にある、ドーム型の建物を目指して。

521 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 22:43:52.82 ID:9/8GtECfO
――――――野球場前

やっとついた、巨大な円盤状の建物。

(;^ω^)「はぁっ…はぁっ……」

あのフォックスという男の情報が正しければ、ここに間違いない。

(;^ω^)「よっしゃ…とりあえず、入口を探し…」

( ^ω^)「ん?」

そこで、ブーンはあるものを見つけた。

いや、ある人を。


( ・∀・)

あれは。

( ^ω^)「…モララー?」

533 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 22:47:32.07 ID:9/8GtECfO
( ・∀・)「下克上だよな……」


なんか、言ってる。
しかもかなりのキメ顔で。

やばい、ナルシストだ。まごうこと無きナルシストだ。
もはやこのナルシストぶりは、事件だ。

( ^ω^)「…」


( ・∀・)「あ」


( ^ω^)「あ」



やばい。目ぇ会った。

549 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 22:52:34.12 ID:9/8GtECfO
( ^ω^)

( ・∀・)

( ^ω^)

( ・∀・)

(;^ω^)(やべぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!)

(;・∀・)(やべぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!)

(;^ω^)(この人、よく考えたら相当キレた人だったじゃん!しかも殺したの俺じゃん!ヤバいじゃん!)

(;・∀・)(こいつ、あれじゃん!惑星降らしてきたやつじゃん!やばいじゃん!俺勝ち目ないじゃん!)

(;^ω^)(怖ェェェェェェェェェェェェ!!!)

(;・∀・)(怖ェェェェェェェェェェェェ!!!)


静寂だけが、二人を見守った。

571 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 22:56:58.31 ID:9/8GtECfO
(;^ω^)「や、やぁ、モララーさん…」

(;・∀・)「!!」

(;^ω^)「!!」

いきなり話しかけられたモララーは驚き、びくっ、と体を跳ねさせた。
それに驚いたブーンもびくっ、と体を跳ねさせる。

(;・∀・)「や、やぁ、ブーン君…だっけ。…なんで、こんなとこに…?」

(;^ω^)「はい?……あ、あぁ」

( ^ω^)「この中にいるペニサスってやつを、ぶっ飛ばしにきたんですお」

( ・∀・)「え?」

590 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 23:02:29.21 ID:9/8GtECfO
――――――野球場内

そこはまさに、地獄絵図さながらだった。

从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从 'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー '从从'ー'从
从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从

大量に規律正しく並べられていたのは、ガンツスーツを見にまとったコピーの渡辺。

('、`*川「……」

その渡辺を作り上げたのが、このペニサス。

从; ー 从

そのペニサスに殴られ蹴られ、ボロボロにされたのがオリジナルの渡辺。

それが、野球場内の姿だった。

612 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 23:08:57.11 ID:9/8GtECfO
('、`*川「…なーんかさぁ、こんだけ自分がいたらさぁ」

('、`*川「あたしだったら発狂してると思うわ」

('、`*川「こんだけいたら、文字通り自分がいらない人間じゃないかって思えてこない?」

('、`*川「自分一人消えてもいいんじゃ、ってさ。ねぇナベちゃん?」

从; ー 从「…」

('、`*川「あ、【大嘘憑き《オールフィクション》】で傷を直そうとしたら殺すよ?なんのためにいたぶってるかわかんなくなるし」

从; ー 从「…」

('、`*川「ん?」

聞き取れなかったが、渡辺が何かを呟いているのにようやくペニサスは気付く。

从; ー 从「…」

('、`*川

何を言っているのかはわからない。
血が垂れる唇の動きから、数語だけは読み取れたが。

………『か』…『ち』…『あ』『る』……。

と。

628 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 23:13:36.27 ID:9/8GtECfO
('、`*川「うっぜぇ池沼だなオイ!未だに自分の価値主張してんのかよ!」

ペニサスが、頭目掛けて回し蹴りを入れる。

从; ー 从

渡辺はもはや、抵抗の気力すらない。

しかし、呟く。何かはわからないが、呟く。
それが、最後の抵抗であるかのように。

('、`*川「おい池沼!!ふざけんなよ!!ムシがいいんだよ!!」


('、`*川「もはやお前に価値なんか、ねーんだよ!!!」

从; ー 从

返事は、返ってこなかった。

しかし

「いや、あるお」

代弁者は、いた。

644 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 23:16:31.83 ID:9/8GtECfO
('、`*;川「あ!?誰だよ!!」

ペニサスが叫ぶ。
周りには、人の気配はない。

左。

いない。

右。

いない。

下。

いない。

上。

( ^ω^)

いた。

('、`*;川「は!!?」

665 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 23:21:21.72 ID:9/8GtECfO
一瞬のうちにペニサスの頭上へ、移動。
そのタネは、簡単だ。

( ・∀・)「行けよ!!ブゥゥゥゥゥゥン!!」

世界《ザ・ワールド》が時を止めている間に、投げ飛ばした。それだけだった。

そして、ここからがブーンとモララーの、作戦。

それは

( ^ω^)「渡辺は頂いたおおおおおお!!」

从;'ー'从「『うひゃあああ!!?』」

渡辺の、奪取。

685 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 23:26:23.91 ID:9/8GtECfO
('、`*;川「なっ!!」

呆気にとられていたペニサスは、簡単に渡辺を連れ去られる事を許してしまった。

次の行動は簡単にわかるだろう。

('、`*;川「いけっ!!クローン達!!」

もちろん、取り返す。

ペニサスの命により、一斉にクローンが動く。

しかし

( ^ω^)「動くなお!!」

从;'ー'从「『え』」

ブーンが、手に何かを握っていた。
それは、渡辺の首に突き付けられる。
それは、危ない光を醸し出す。
それは、さっきブーンがモララーからもらったもの。

それは、ナイフ。

706 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 23:32:23.46 ID:9/8GtECfO
('、`*;川「……」

( ^ω^)「動いたら、僕は渡辺を殺すお」

从;'ー'从「『え?え?』」

( ^ω^)「そして、ペニサス。それはお前にとって一番恐れる事だろ?」

( ^ω^)「僕は知ってるお。ある女の子は、自分の能力が無限から有限になった時、チートとよべた戦力ががた落ちしてしまったお」

( ^ω^)「まだその子は良かった。恨まれるべき相手がいないから。でも、お前は違う」

('、`*;川

( ^ω^)「お前が渡辺を生かしておく本当の理由は、そこだろ?渡辺が死んでは、コピー渡辺の量産がうまくいかなくなる。そして、それを狙って自分を殺しにくるチート達がいるかもしれない、と」

( ^ω^)「ずっとずっと、恐れてたんだお?」

728 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 23:38:52.49 ID:9/8GtECfO
('、`*;川「くっ…」

( ^ω^)「だから、僕の言う事に従ってくれたら渡辺は解放してやるお」

( ^ω^)「まず、手始めに」

( ・∀・)「俺の頭の爆弾を、解除してもらおうか」

('、`*川「…お前の仕業か……」

( ・∀・)「そうだよ。だからなに?早く解除してよ」

これは、モララーとブーンの、互いの協定条件の一つだった。

「モララーの爆弾は必ず解除させる」
「渡辺は必ず助ける」


( ^ω^)「とりあえず一つは、簡単に解決した…!」

後は、渡辺。
モララーを解放した後、どうするか。

742 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 23:42:59.93 ID:9/8GtECfO
( ・∀・)「早くしてよ。この渡辺ちゃんに死んで欲しくなかったら、さ」

モララーが渡辺に近づき、渡辺の頭を小突きながら言う。

対し、ペニサスは苦汁を舐めたような顔で

('、`*;川「…わかったわよ………」

そう言った。

( ・∀・)「ひゅう♪」

('、`*川「爆弾、解除」

( ^ω^)「よしっ!!」

……しかし

( ・∀・)「……あれ?」

モララーが呟いたその後だった。

765 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 23:45:43.08 ID:9/8GtECfO

(;^ω^)「?」

('、`*川

ペニサスが、やけににやけた。


( ・∀・)「あー…」

( ・∀・)「あ」

( ・∀※∴・ バッ!!!


そして、モララーの頭は破裂した。

825 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 23:51:59.18 ID:9/8GtECfO
モララーはそのまままっすぐ

ちょうど右手が渡辺の頭をかすめるように

倒れて、動かなくなってしまった。


(;゚ω゚)「え!?」

('、`*川「あはははははははは!!!ドヤ顔で出てきやがって!!」

(;゚ω゚)「おいてめぇ何してん」

('、`*川「で」

(;^ω^)「!?」

('、`*川「ほら、逆らったら渡辺殺すんでしょ?」

833 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 23:54:06.00 ID:9/8GtECfO
(;^ω^)

('、`*川「早くやりなよ」

(;^ω^)

('、`*川「勘違いすんなよ。別に、信用出来て使い易いからこいつ使ってるだけであって、やろうと思えば誰のクローンでも代用は効くんだよ。ばーか」

(;^ω^)「な……」

从'ー'从「『………』」


('、`*川「さ、クローンたち」

('、`*川「そのブーンってやつ、殺しちまいな」


――――――作戦は、失敗。
渡辺が、一斉に押し寄せる。

850 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 23:56:40.64 ID:9/8GtECfO
さて、時間は数秒巻き戻り
モララーの話。

「爆弾、解除」

そう聞こえた。

間違いなく、そう聞こえた。

なのに、頭の中には

あの音がなる。

ピンポロパンポン、という

死のアラームが。

( ・∀・)「………あれ?」

877 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水) 23:59:19.88 ID:9/8GtECfO
だから俺は無意識のうちに

世界《ザ・ワールド》を展開させた。

( ・∀・)

音は、止まった。

だが、止めたところでどうだ。

もうわかっていた。

作戦は失敗だという事が。

( ・∀・)

ただ、俺は気に入らなかった。

こんな惨めに死ぬなら、どうせなら

最後くらい、悪あがきしてやろうと

そう思った。

27 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木) 00:04:26.29 ID:vjV5LEgNO
とりあえず、悪あがきだ。

何しようか。

やばい、考えてる時間がもったいない。

何しようか。

悪あがきだから、あそこの女が嫌がる事。

渡辺を殺す?

いやいや、それじゃブーンが。

ん、渡辺はなんで服従してんだっけか?

爆弾だっけか。

あぁ、そうか。





………スタンドって、ちゃんと操ったら人体内にも潜れたよな?

45 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木) 00:06:36.77 ID:vjV5LEgNO
从'ー'从

ちょうど頭が近いや。

良かった。

じゃあ、世界《ザ・ワールド》。

この渡辺の頭の

爆弾だけとってこい。

それで、いい。

それだけで、いい。

後はこの二人が何とかしてくれる。


………あ。

75 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木) 00:09:19.36 ID:vjV5LEgNO
しまった。先に自分の爆弾とりゃ良かったじゃん。

そっから渡辺のをとったら、二人とも助かったじゃん。

あーあ。

俺、死亡確定。

なんで、とっさにこっちを優先しちゃったんだろう。

………まぁ、いいか。



これで誇りを持って、死ねる。


さ、時は動き出す。

後は、二人。

頼んだよ。

111 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木) 00:13:58.01 ID:vjV5LEgNO

――――――そして、いま。


渡辺が、その事に気付く。


「『ブーンくん、ありがとう』」


絶望的な場所にそんな言葉が響く。


( ^ω^)

从'ー'从「『君たちが近づいてきたのを、《なかった事にする》』」

('、`*川「!!」

クローン達が、飛びかかってくる前の場所へ

まるで同じ場所へ、いきなり戻っていた。

――――――【大嘘憑き《オールフィクション》】渡辺、ここに復活。

138 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木) 00:20:02.00 ID:vjV5LEgNO
(;^ω^)「渡辺!!」

从'ー'从「『生きてて良かった』」

淡々と、言った。

(;^ω^)「お?」

从'ー'从「『救われた。掬われた。報われた。私は、生きてて良かった』」

从'ー'从「『あなたは、必要としてくれた』」

そう、淡々と言った。

(;^ω^)「…お、おい渡辺…?」

从'ー'从「『だから、ここからは私が頑張るよ』」

淡々と、言った。

('、`*川「渡辺ェェェェェェ!!!!」

从'ー'从「『あの子を、なかった事にする』」

そして淡々と、言った。
全ての覚悟を決めた顔で。

174 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木) 00:23:38.29 ID:vjV5LEgNO
(;^ω^)「おい!渡辺お前!」

从'ー'从「『ありがとう、サラリーマンさん』」

从'ー'从「『あなたの死を、《なかった事に》』」


( ・∀

( ・∀・)

(;・∀・)「…?…あれ…え?」

モララーが、生き返る。

そして。

从'ー'从「『ペニちゃん。覚悟は決めた?』」

从'ー'从「『私は、決めたよ』」

('、`*;川「は!?」

渡辺は、尚も淡々と言った。

203 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木) 00:26:53.95 ID:vjV5LEgNO

('、`*;川「ま、まさか……!!嘘でしょ?爆弾が消えたからって、あたしの能力で生きてるのにかわりは……」

从'ー'从「『ペニちゃんの存在、能力、影響……』」

('、`*;川「おい!!!!」

(;^ω^)「やめろお渡辺!!そんな事したらお前は」

お前は――――――!!!



从'ー'从


渡辺は


从^ー^从


笑った。

246 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木) 00:30:09.43 ID:vjV5LEgNO

――――あーあ、生まれてきて良かった。

ブーンくん、ありがとう。

そして、さよなら。




从'ー'从「『ペニちゃんの全てを――――――』」



「『なかった事にする!!』」




270 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木) 00:33:32.55 ID:vjV5LEgNO

――――――結果。




( 、 *;川「………」




('、`*;川「………え?」



(;゚ω゚)「え?」


(;・∀・)「は?」



――――――何も、変わってはいなかった。

317 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木) 00:36:39.44 ID:vjV5LEgNO


結論は、一つだ。



渡辺の能力は



最後の最後で



暴発した。



《なかった事》になったのは


自分の存在、だけ。


('、`*;川「は……はは…ははははは」


「あはははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!!!!死にやがった!!!!!!勝手に!!!!!一人で!!!あははははははははははははははは!!!!!!馬鹿だろ!!滑稽だな!!!
あははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!」

357 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木) 00:40:31.48 ID:vjV5LEgNO
('、`*川「あは!!!あはははは!!!あはひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!」


('、`*;川「あは………」


( ゚ω゚)

('、`*;川「あ……」

(#゚ω゚)「てめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

(;・∀・)「!?」



突如、そこに光が、ほとばしる。

398 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木) 00:45:15.61 ID:vjV5LEgNO
光が、形取られる。

デミタスの時と同じように。

しかし、あの時は手だったのに対し

今回は、ブーンの背を支えるように、大きく広がる。

その様はまるで

――――――翼。

('、`*;川「なに、あれ――――」


(# ω )「……」




「【自分次第《アンカーコール》】!!!」

433 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木) 00:48:24.08 ID:vjV5LEgNO
(  ω )「どーも皆さん。二度目の覚醒ですお」

(  ω )「この前のが『二重能力《デュアルアンカー》』だったのに対して」

(  ω )「今回は、『多重能力《ボックスアンカー》』」

(  ω )「指定アンカーは………」



――――――>>440-445を、一回ずつ。

 

440 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 00:48:32.61 ID:vNXboM9t0
FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力


441 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 00:48:32.63 ID:vZuM0yeC0
明日の正座占いが一位になる能力


442 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 00:48:32.64 ID:YJeEWAVX0
スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現させ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)


443 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 00:48:32.85 ID:+HUBzmh30
未元物質 の能力


444 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 00:48:33.26 ID:u5+9gQkY0
理想を現実に変える力を100%使える能力


445 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 00:48:33.46 ID:Gjzxk61R0
大嘘憑きを100%使いこなせる

 

583 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木) 00:51:26.69 ID:vjV5LEgNO
『能力が決定しました。』

>>440-445
FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力
明日の正座占いが一位になる能力
スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現させ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)
未元物質 の能力
理想を現実に変える力を100%使える能力

大嘘憑きを100%使いこなせる、は『能力』という言葉がないから無効。


(  ω )「さ、行ってきますお」

673 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木) 00:58:51.67 ID:vjV5LEgNO
光に反応するように雪崩となってやってきたのが、渡辺のクローンだ。

それに対しブーンは、まず6枚の翼を展開させる

( ^ω^)「『未元物質 の能力』!!」

未元物質。それは、現実には存在しない物質。
それはいとも容易く既存の物理法則を変えていく。

全てを薙ぎ払うように、羽一枚一枚が刺状となり、前面の敵に襲いかかる。

質量保存エネルギーおかまいなしの威力と暴れっぷりを見せ、渡辺達を圧倒する。

('、`*;川「な――――――!!!」


(  ω )「『FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力』」

まだまだ、終わらない。

715 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木) 01:05:41.32 ID:vjV5LEgNO
( ^ω^)「滅びゆく肉体に暗黒神の名を刻め 始源の炎蘇らん! 」

まず、まだ残る、こちらに向かってきた渡辺に向けて。

( ^ω^)「フレア!!」

一掃。

('、`;*川「ひっ!」

次に。

ペニサスに向けて。

( ^ω^)「大気に潜む無尽の水、光を天に還し 形なす静寂を現せ! ブリザジャ!天と地の精霊達の怒りの全てを 今そこに刻め! サンダジャ!カ~エ~ル~の~ き~も~ち~! トード!」

('、`*川「うわ、うわあああああああああ!!!」

ペニサスが、叫ぶ。
とてつもない攻撃弾幕に、なす術もなくペニサスは伏される。

しかしまだ、それすら始まりに過ぎなかった。

761 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木) 01:11:54.50 ID:vjV5LEgNO
( 、 *;川「ぐぎゃぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!」

痛い。痛い。苦しい。辛い。非道い。酷い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!

しかし。

('、`*川「………あ………?」

あれだけの攻撃をくらいながらも、尚もペニサスは生きている。

( ^ω^)「『理想を現実に変える力を100%使える能力』。完璧に使えるからって、寿命を減らさなくていいのは幸せだな」

ロベルトの、理想を現実に変える力を100%使える能力。

それによって、ペニサスが今の攻撃では死なないという理想を現実に作り変えた。

そして。

( ^ω^)「ゴールドエクスペリエンス・レクイエム……」

ブーンから出る、黄金のフォルム。
真実へ到達させない、その力が。

796 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木) 01:17:18.60 ID:vjV5LEgNO

『スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現させ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)』

( ^ω^)「ペニサス」

( ^ω^)「お前に、終わらない地獄を」

('、`*川「う、うぅ………」

('、`*川「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」

ペニサスの形が、殴られ変形していく。元々の形が人間だと言われても、分別がつかないほどに。

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!!!」

「無駄ァァァァァァァァァ!!!!!」

終わった頃。
すでにペニサスは、肉塊へと化していた。

829 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木) 01:21:31.39 ID:vjV5LEgNO
( ^ω^)「終わりがないのが、終わり」

( ^ω^)「それが、ゴールドエクスペリエンス・レクイエム」

ゴールドエクスペリエンス・レクイエム。
これは、全てを真実に到達させない力。
ペニサスはこれからもずっと、


「死んだ」という真実に到達出来ず、永遠に死に続ける。


( ^ω^)「………」


ペニサスを、葬る事が出来たのだ。

地獄より辛い、地獄へと。

856 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木) 01:27:10.61 ID:vjV5LEgNO
( ^ω^)「…でも、最後に一つだけ…教えてやるお」

『明日の正座占いが一位になる能力』

( ^ω^)「右親指が上で手を膝先でグーにして正座しろ。それが明日の正座占いの、一位だお」

( ^ω^)「まぁ、お前にその」


――――――明日なんて、永遠にこないけどな。

882 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木) 01:31:16.81 ID:vjV5LEgNO
(;・∀・)「お……おおおおお、お、おい…ブーン………」

終わったと見えたのか、ようやく隅で震えていたモララーが近づいてくる。

(;・∀・)「あ、あの、あああ、あ、あの、その………」

( ^ω^)

(;・∀・)「う!いや、あ、違う、なんかそんな悪いあれじゃ…」

( ^ω^)「もう、いいお」

(;・∀・)

( ^ω^)「ぜんぶ、終わった」

(  ω )「ぜんぶ、終わったんだお」


――――――ブーンの中で、何かが変わる音がした。


第十四話、終わり。

Posted at 2011/08/17 21:03:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | ブーン系小説 | パソコン/インターネット

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