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ダスティ・アッテンボローのブログ一覧

2011年08月15日 イイね!

( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです 第12話

18 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 21:04:12.39 ID:T+61aS07O
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです

第十二話。

『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
ツンを追う際たまたま出会ったショボンとの共闘により、ドクオはとばっちりをくらい、ついに動き始めていた。

今回の敵は!?今回の安価は!?
正直作者も予想だにしない展開でプロットも仕上がってないのに大丈夫なのか!?

22 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 21:06:33.17 ID:T+61aS07O
一応、登場人物とその能力

( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
・共に行動中

ξ゚⊿゚)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
・????

lw´‐ _‐ノv【オニヨン】(ピクミン)
( ´_ゝ`)【強制規制《ストッパーテイク》】(vip)
(´<_` )【電人HAL】(ネウロ)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
・待機中??

('A`)【一方通行《アクセラレータ》】(禁書)
/ ,' 3【都合のいい模写《コピーアンドペーストテイク》】 (vip)
(#゚;;-゚)【幻視】(SIREN)
・共に行動中

  _
( ゚∀゚)【????】(vip)
( ´∀`)【百式観音】(HxH)
・????

27 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 21:10:11.75 ID:T+61aS07O
※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「~能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき、一回ずつ出来る。

今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力 』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』
『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』

30 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 21:13:20.78 ID:T+61aS07O
――――――公園

( ^ω^)「とりあえず、みんなと合流しなければ」

ブーンが一人でに呟く。
その隣には、小学生くらいの少年。

(´・ω・`)「あ、仲間がいるんだよね?何人くらい?」

( ^ω^)「あぁ、僕を含め6人いるお。一人はどっかに走ってっちゃったけど」

(´・ω・`)「そうなの。じゃあその人達に会いにいくんだね?」

( ^ω^)「だお」

(;^ω^)「…つーか、よくよく考えたら僕が馬鹿だったお。弟者にマップ検索をしてもらえばツンもすぐに見つかるってのに、なぜ飛び出してきたし…」

そう、独り言のようにごちた。

33 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 21:16:29.16 ID:T+61aS07O

(´・ω・`)「そんな事出来る人がいるの?やっぱ凄いんだね、みんな」

( ^ω^)「だお。みんなやっぱ、チートなんだお」

(´・ω・`)「あ、じゃあ他の人はどんな能力を?」

( ^ω^)「聞きたいかお?他のクーちゃんって女の子は変幻自在の高火力魔法使いだお。シューって子はピクミンを操るし、兄者って変態は、あらゆる物を止めれたり…」

(´・ω・`)「まって」

( ^ω^)「お?」

(´・ω・`)「…シュー?」

37 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 21:19:31.56 ID:T+61aS07O
――――――図書館前の道

そこには、男1人と女2人が走っていた。

(´<_` )《うん、間違いない。公園だな》

そのうち男が首からかけているノートパソコンから、そう聞こえる。

lw´;‐ _‐ノv「戦ってるんだよね?ブーンは大丈夫なの?」

( ´_ゝ`)「………」

川 ゚ -゚)「急いだ方がいいのか?」

(´<_` )《いや、その必要はなさそうだ》

(´<_` )《どうやら戦いは終わったらしい》



39 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 21:21:36.90 ID:T+61aS07O
川 ゚ -゚)「ほぉ。さすがブーン」

(´<_` )《いや、違う。どうやら仲間?でいいのかな?…とりあえず、共闘者がいて、そいつの力もでかかったらしいな》

川 ゚ -゚)「誰だ?」

(´<_` )《えっと名前は…ショボン…ん、小さい子だな。ショタ属性持ちのクーにはたまらんだろ?》

川 ゚ -゚)「だまれ。いや、ごめん。黙って」

lw´‐ _‐ノv「まって」

(´<_` )「ん?」

lw´‐ _‐ノv「……ショボン?」

44 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 21:25:27.24 ID:T+61aS07O
――――――公園

( ^ω^)「お?ショボン、シューを知ってるのかお?」

(´・ω・`)「え?うん!!シューは…」

――――――道路

(´<_` )《お?シュー、ショボンを知ってるのか?》

lw´‐ _‐ノv「え?うん。ショボンは…」


――――――公園

(´・ω・`)「僕の彼女だよ!!」

――――――道路

lw´‐ _‐ノv「……ごめんやっぱ知らない。誰だっけそいつ」



62 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 21:30:08.94 ID:T+61aS07O
(;^ω^)「ま、まじかお!!シューに、彼氏が!?」

(´・ω・`)「うん!僕はシューと一緒に小学校から帰ってるとき、この世界に一緒に飛ばされたんだよ!わぁ、嬉しいなぁ!シューに、シューに会えるなんて!」

(;^ω^)「お…最近の小学生は進んでるお…」

(´・ω・`)「早く、早く会いにいこうよ!図書館だよね!?いこう!」

(;^ω^)「テンションあがりすぎだおお前……」

その時、

「……あ!!いたっ!!」

公園の入口から、聞き慣れた声がする。

71 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 21:34:20.08 ID:T+61aS07O
川 ゚ -゚)「おーい!ブーン!」

分厚い本を片手に、クーが手を振っていた。
その後ろに、兄者と弟者、そしてシュー。

( ^ω^)「あ!みんな!来てくれたのかお!」

lw´;‐ _‐ノv「良かった!無事だったん………」

lw´‐ _‐ノv「……え…!!?」

(*´・ω・`)「あ…あぁ……!!」


そこに見つめ合う、二人の小学生。

80 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 21:37:55.29 ID:T+61aS07O
(*´^ω^`)「シュー!!無事だったんだね!!」

抱きしめる為に腕を広げ、最愛の人に走り向かうショボン。

対して、シューも腕を広げ、走り向かう。

ブーンに。

lw´*‐ _‐ノv「ブーン!!怪我はなかった!?心配した!!」


(*´^ω^`)

( ´_ゝ`)「……」

(´<_`;)(うわぁ…)

川*゚ -゚)(……かわいい…)

(´・ω・`)ショボーン

92 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 21:42:12.45 ID:T+61aS07O
(;´・ω・`)「え、あ、あの……」

もはやどういう対応をしたらいいのかわからない、困り顔のショボン。

(;^ω^)「………」

そのショボンを見て、さらに困り顔のブーン。

lw´*‐ _‐ノv「えへへ」

そのブーンに抱きつく、元凶。

川*゚ -゚)「……」

興奮する、文学少女。

(´・ω・`)「あ、あの、シュー…」

lw´‐ _‐ノv「え?ショボン?久しぶり」

(´・ω・`)「あ、あの……」

lw´‐ _‐ノv「元気?顔色悪いね」

さらに場を曇らせる、元凶。

108 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 21:46:37.24 ID:T+61aS07O
(´・ω・`)「あ、あの…僕ら」

(´・ω・`)「付き合ってたよね?」

lw´‐ _‐ノv「え、あぁ……あー…………………………………………………………………………………………うん。そうだね」

(´・ω・`)「クラスで、結婚する約束とかしたよね?」

lw´‐ _‐ノv「したっけ。した?あぁ、した。したね」

(´・ω・`)「で、この状況はなに?」

lw´‐ _‐ノv「えっ」

(´・ω・`)「えっ」

lw´‐ _‐ノv「なにそれこわい」

(´・ω・`)ショボーン


ショボン、小学生。
彼は幼いながらにこの時、「自分の目に見えないものが一番の脅威なのだ」という、不変の心理に気付く。

121 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 21:52:18.07 ID:T+61aS07O
lw´‐ _‐ノv「ごめん。今の私はブーンに恋心とか愛とか初めてとかいろいろと奪われちゃってるの」

( ^ω^)「まて。奪ってないのが混じってる」

(´・ω・`)「」

(´;ω;`)「…」

川*゚ -゚)「あれ?じゃあさ、ブーンとシューが付き合って、ショボンと私が付き合ったら万事解決じゃね?なぁ、よくね?」

( ^ω^)「お前どうした?お前、今までで一番どうした?お前の立ち位置どうした?」

川*゚ -゚)「なんなら、ショボンとブーンが付き合って、さらに突き合ってみたらどうだ?それも見てみたいぞ!」

( ^ω^)「おいまてこら」

lw´*‐ _‐ノv「…」

( ^ω^)「え?お前も?お前も見たいの?」

139 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 21:58:53.71 ID:T+61aS07O
ぎゃあぎゃあと騒ぐ男女4人。

(´<_` )《…なぁ、お前ら…》

ノートパソコンの声は、もはや聞こえていなかった。


(;^ω^)「ああもう!!つーか、後は早くツンを探しに行かなきゃだお!」

川 ゚ -゚)「勇気あるな。この状況にツンを呼ぶのか」

( ^ω^)「やっぱゆっくり探そう」

(´;ω;`)「うぅ……ううう……」

川*゚ -゚)「おーよしよし、可哀想にショボンくん。おいで。お姉さんの胸に、Dカップの胸に飛び込んどいで」

(´;ω;`)「うぅ……………」

(´;ω;`)「……う……?」

その時、泣きじゃくっていたショボンが、何かに気づく。

153 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 22:04:15.89 ID:T+61aS07O
(´・ω・`)「……え……?」

川 ゚ -゚)「ん?どうした?パッドならいれてないぞ?むしろこの下はノーブラだからな」

(;´・ω・`)「……」

Dカップ破廉恥文学少女を尻目に、ショボンは何か違和感を覚える。
否、違和感というより、それは自分の視界に見えるもの。

脅威が。

脅威を表す光が、視界がをゆるやかに薄白くする。

(´・ω・`)(…どこ……?)

そう思いふと、上を見あげた時だった。

そこは、脅威の光で真っ白に埋まっていた。

167 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 22:09:43.80 ID:T+61aS07O
(;´゚ω゚`)「みんな!!上!!」

(;´゚ω゚`)「何かくる!!」


そう言うとほぼ同時。

隕石のような勢いと共に、何かが飛来した。

川;゚ -゚)「ん!?」

lw´;‐ _‐ノv「…!!」

(;^ω^)「ッ!!」

ショボンの声に、3人は散りその場を離れる。

そして、その何かは

('A`)「………」

ブーンの、何よりの探し人。

182 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 22:14:27.68 ID:T+61aS07O
/ ,' 3「ふぃー、疲れた」

いつぞや見た、老人。

(#゚;;-゚)「ありがと、しぃちゃん」

(* ∀ )

虚ろな目をした少女に担がれる、もう一人の少女。

そして。

(;^ω^)「………」

(;゚ω゚)「お………」

('A`)「……久しぶりだな」

('A`)「ブーン。」

自分の名を呼ぶ親友が、目の前にいる。
しかし、その雰囲気がブーンに違和感を覚えさせる。

――――――あれは、本当にドクオか?

191 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 22:18:58.98 ID:T+61aS07O
('A`)「あら?ツンは?死んだ?」

('A`)「おいおい、友達くらい守ってやれよ。荒巻から聞いたが、お前オリジナルなんだろ?」

(;゚ω゚)「ドクオ……お前……?」

川 ゚ -゚)「知り合いか?ブーン……」

(;^ω^)「…ドクオは……僕の親友だお…」

('A`)「『前の世界では』、な」

('A`)「おいおい、こっちじゃお前の価値なんかないぞ?ツンもだけど、なんでそんな感じでくるかな」

('A`)「気持ち悪い」

(;゚ω゚)「お前……!!」

205 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 22:24:14.79 ID:T+61aS07O
('A`)「とりあえず、さっきのお返しはさせてもらうか。死ぬのと死ぬの、どっちがいい?」

ドクオがへらへらしながら、そう言い張る。


(#^ω^)「…!…ふざけん…」

しかし、怒るブーンをぐい、と誰かが手で抑えた。

川 ゚ -゚)「……」

それは、クー。

(;^ω^)「………クー?」

川 ゚ -゚)「……悪い、ブーン。こいつ」

川 ゚ -゚)「腹立つ」

そう言い、魔導書たる古本が開かれた。

224 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 22:29:30.25 ID:T+61aS07O
川 ゚ -゚)「『火符』…」

(;^ω^)「ちょ!待てクー!!」

しかし、止まらない。

川 ゚ -゚)「『アグニシャ』」

川;゚ -゚)「う゛っ……!!」

『火符:アグニシャイン』。
それは、止まらないはずだった。
しかし、それを暴力で止めた人間がいる。

腹を全力で殴りつけられ、気絶するクー。

その犯人は。

( ´_ゝ`)「……」

(;^ω^)「兄者!?」

242 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 22:34:51.66 ID:T+61aS07O
('A`)「おいおい、女を殴るなよな。魔術はうまく『反射』出来ないとは言え、俺は傷つかないんだから」

('A`)「………『弟者』」

(;^ω^)「え!?」

(´<_` )《馬鹿言うな。俺が傷つくかもしれんだろーがよ》

(´<_` )《さ、行こうか兄者》

( ´_ゝ`)「………」

(;^ω^)「え!?お、おい……兄者…!弟者……!!?」

兄者と弟者は、ドクオの方へ行く。

(´<_` )《あ、ごめんなブーン》

(´<_` )《俺、今からドクオに味方するから》

平然と、そう言いのけた。

256 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 22:39:47.09 ID:T+61aS07O
(;゚ω゚)「お……?」

頭が、ついていかない。
なんだ。なんだ?この状況は。

('A`)「あらあら裏切られちゃったwお前ってば本当友達少ないなw」

('A`)「さ、お前もこいよ」

('A`)「シュー」

lw´‐ _‐ノv「…」

(;^ω^)「…シュー?」

しかし、シューは。

lw´‐ _‐ノv「ごめん、ドクオさん。あんたなんかちょっと見ない間にブサイクになったからいいわ」

lw´‐ _‐ノv「私、ブーンの味方する」

平然と、そう言いのけた。

290 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 22:44:36.43 ID:T+61aS07O
('A`)「ほぉ?」

lw´‐ _‐ノv「ごめん、私面食いだから。ブーンについてく」

(;^ω^)「シュー……」

('A`)「やっぱガキか。状況が見えてないみたいだな」

('A`)「仕方ない、遠慮なくやらせてもらおう」

(;^ω^)「ッ!!ショボン!!」

気絶したクーを抱えて、算段をつけるブーン。
しかし、状況はあまりにもひどすぎる。

正直、勝てる気がしない。

勝てる見込みと言えば。

(;^ω^)「……おい、ショボン……」

(;´゚ω゚`)「あわわわわ………」

隣でずっと震えている、『脅威』を払う少年。

333 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 22:51:04.10 ID:T+61aS07O
(;´゚ω゚`)「駄目だ…駄目だ……!!」

lw´;‐ _‐ノv「ショボン!落ち着いて!」

('A`)「じゃあ、行かせてもらう」

ドォッ!!と、およそ脚力だけでは生めない爆発的な勢いで地を蹴り、迫り来る。

(;^ω^)「ショボン!!」

『反射』がある限り、ブーンは触れない。しかし、ショボンなら。
【弱者のパラダイム】なら、手を払えば後退させられる。

しかし

(;´゚ω゚`)「あぁ…!!…脅威が……」

少年は、震えたままだった。

(;^ω^)(くっそ…出来れば使いたくないけど、使うしかないのかお…!?)

384 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 22:56:49.38 ID:T+61aS07O
【気分次第《アンカーテイク》】は、まさに予測不可能。
ある時はチートで、ある時はポンコツ。そんな使い勝手の悪い力だ。
だから、乱戦では使いたくないし、ましてや相手が強敵ならなおの事。

(;^ω^)(…けど!もううだうだ言ってらんなそうだお……!!)

(;^ω^)「しゃあない!!いくお!!ドクオ!!」

(;´゚ω゚`)「違うんだ!!ブーン!!」

(;^ω^)「ッ!!?」

その決意に割り込むは、ショボン。

そして、言う。

(;´゚ω゚`)「脅威は……!!」


(;´゚ω゚`)「脅威はまだ、止まってない!!」


('A`)「!!」

その時だった。

ドクオが何かに気付き、身を引く。

そこには、数本のでかすぎるネジが落ちてきた。

434 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 23:00:48.38 ID:T+61aS07O
('A`)「………」

視線を動かせば。

(;^ω^)「………」

そこには三人の人影。

爪'ー`)y‐

タバコを片手にする男。

( ^Д^)

不気味に笑顔が張り付いた男。

そして。

(;^ω^)「……なんでお前がいるんだお…」

(;^ω^)「渡辺!!」

从'ー'从「『はろー、ブーンくん』」

かつて全てを台無しにした女、渡辺。

464 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 23:06:48.67 ID:T+61aS07O
('A`)「誰だ?」

从'ー'从「『こんにちわ私は渡辺趣味は下等生物の虐殺好きな食べ物はこんにゃく畑のバターソテー』」

从'ー'从「『あなたを、殺しにきました』」

そう言い、渡辺はドクオに向かいダッシュ。
両手に持った規格外の大きさのネジを、ドクオの胸に走らせる。

ドクオは、それを反射

('A`)「ッ!?」

はせず、すんでのところで両手でネジを掴み、動きを止める。

そして、均衡。

从'ー'从「『あれれ~?ちょっとしか能力を《なかったこと》に出来ないよ~?』」

('A`)「悪いね。俺のこの力は、今や俺だけの能力じゃない。代理もいるんだ。だからじゃないか?」

从'ー'从「『なにそれこわい』」

二人の戦いが、始まった。

488 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 23:11:50.69 ID:T+61aS07O
爪'ー`)y‐「やぁ、おじさん」

/ ,' 3「ん?誰じゃったかな?」

爪'ー`)y‐「とぼけんなよ。お前、俺を殺してくれたろ?」

(#゚;;-゚)「ほら、荒巻さん、あれだよ。ベルとかいうやつの時になりすます為に使ったって言ってたじゃん」

/ ,' 3「年寄りだからそんな事覚えてない」

爪'ー`)y‐「……」

ぴくり、とフォックスの肩が動く。

(#゚;;-゚)「それより、あなたはどうして生き返ってるの?」

爪'ー`)y‐「………さぁ?」

爪'ー`)y‐「死んだら、わかるんじゃねえか」

ここにも、戦いが始まる。

519 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 23:17:41.77 ID:T+61aS07O
そして。

( ^Д^)「あぁ、余っちゃったな。どうもプギャーですよろしく」

(;^ω^)「お、お前らなんなんだお!?どうして、どうして渡辺が……!!」

( ^Д^)「まぁいいじゃん」

( ^Д^)「戦いながら語ろうぜ!」

lw´‐ _‐ノv「!!」

(;´・ω・`)「!!」

川 - )

( ^Д^)「アイス・ボール!!」

ここにも、戦いが。

539 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 23:21:51.40 ID:T+61aS07O
飛来したのは、氷塊が数発。

(;^ω^)「お!!」

(;´・ω・`)「【弱者のパラダイム】!!」
しかし、それはショボンの手で弾かれ、あらぬ方向へと誘導される。

( ^Д^)「あら」

lw´‐ _‐ノv「いけっ!!」

その間も、シューが動く。
ピクミンを際限なく放りなげる。

が。

( ^Д^)「……」

lw´;‐ _‐ノv「!?」

プギャーの体に触れたとたん、ピクミン達は凍りついた。

(;^ω^)「…あれは…」


570 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 23:25:31.64 ID:T+61aS07O
(;^ω^)「【ヒエヒエの実】…かお…!!」

( ^Д^)「お、よくわかったね」

【ヒエヒエの実】。
ワンピースの、青キジの自然系悪魔の実の力。

彼自身が氷となり、さらにそれを操る力。

つまり

lw´;‐ _‐ノv「うっわ…相性が悪すぎる……!!」

そう。今回、シューの物理的数の暴力は通じないも同然なのだ。

(;^ω^)「どうやらそのようだお…シュー!クーを頼むお…」

lw´;‐ _‐ノv「わかった!」

590 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 23:31:30.03 ID:T+61aS07O
( ^Д^)「さて、坊っちゃんよ」

(;´・ω・`)「?」

( ^Д^)「なんで俺の攻撃を跳ね返せたのかな?聞かせてくれないかな?」

(;´・ω・`)「………」

( ^Д^)「例えば、俺がもっと大きな攻撃をしたら、君は跳ね返せるのか?」

( ^ω^)「ショボン、耳を貸すなお」

( ^Д^)「周りを低温にしても、お前の周りだけは常温なのかな?」

(;´・ω・`)「……」

それは、出来るかどうかわからない。
ショボンが払えるのは、自分に見える脅威となる物だ。
温度なんて曖昧なものでは、試した事がないから。

もし、払えなければ……

(´・ω・`)「……ブーン…!」

( ^ω^)「わかってるお……!!」

610 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 23:35:47.83 ID:T+61aS07O
(´・ω・`)「ブーン。信頼してる」

( ^ω^)「まかせとけお…相手がどんだけヒエヒエだろうと」

( ^ω^)「僕の家族関係より冷えてギクシャクしてるものはないと断言してやるお!」

( ^Д^)「………」

(´・ω・`)「………」

聞いてはいけない事を聞いた気がした。

( ^ω^)「いくお!【気分次第《アンカーテイク》】!!」

そして、そのまま自信満々でいった。

628 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 23:37:44.71 ID:T+61aS07O
( ^ω^)「さぁみなさん!お楽しみの安価の時間だお!」

( ^ω^)「なんかさっきフライングしたやつ数名がいてびびった!」

( ^ω^)「じゃあ、ヒエヒエ野郎をぶちのめすあなたの厨二妄想を!指定アンカーは……」


――――――>>650!!

 

650 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/07(日) 23:38:04.79 ID:dOs8h54VO
自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力

 

742 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 23:39:46.74 ID:T+61aS07O
『能力が決定しました。』

>>650 自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力

( ^ω^)「うっわなにこれいたい」

( ^ω^)「ぼくもいたい」

774 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 23:43:23.68 ID:T+61aS07O
(;^ω^)「やるしかないお!!」

そういい、ブーンは自分の爪を噛み

(;^ω^)「っつあぁ!!」

ブーンは爪の先を、折る。

すると

(;´・ω・`)

(;^Д^)「んぐっ…ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

プギャーがとたんに口を押さえ、苦しみだした。

24 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/07(日) 23:57:11.52 ID:T+61aS07O
(;^ω^)「よっしゃ!!効いてるお!!」

(´・ω・`)「いけるね!」

(;^ω^)「もう一回!!」

(;^Д^)「させるかよォォォォォ!!!」

プギャーは左手で口を押さえながら、右手を前へ。

そこから放たれたのは、氷で造型された、大量のナイフ。

しかし

(´・ω・`)「うらぁ!!!」

あからさまな『脅威』を目の前に、ショボンが動かないわけがない。
【弱者のパラダイム】にて、簡単に払われる。

(;^Д^)「なっ…!!」

( ^ω^)「ナイスショボン!!」

37 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/08(月) 00:00:46.21 ID:upA6ALgSO
( ^ω^)「うらぁ!!!」

カリッ、と。
今度はさっきより大きめに、爪を折る。

すると

( ;Д;)「うがぎっ…ぎゃああああああああああ!!!!……」

目から涙を流し、膝をつくプギャー。
左手で押さえられた口からは、血のようなものと白い破片がこぼれる。


( ^ω^)「へへへ……」


優位は、明らかにブーン達にあった。

54 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/08(月) 00:05:30.86 ID:T+61aS07O
( ^ω^)「さぁて、と……プギャー君よ…」

( ;Д;)「ぐっ……」

( ^ω^)「そんなんで大丈夫か?僕の爪は108式……とは言わなけど、足も合わせてまだまだあるお」

( ^ω^)「今度はどうする?真正面から折るか?剥がすように折るか?捻るように折るか?」

(;´・ω・`)「…うわ、いたい……」

( ^ω^)「こっちにはクーっていう仲間がいてな。爪くらいなら、簡単に再生してもらえる。つまり、覚悟さえ決めりゃ」

―――――手の爪10枚を、一気に剥がす事だって出来るんだぜ。
どうだ?お前、されてみたいか?


( ;Д;)「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

90 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/08(月) 00:10:59.44 ID:upA6ALgSO
プギャーは頭がどうにかなりそうだった。
問答無用で与えられる苦痛。
止めようと攻撃すれば、隣の少年に弾かれる。
その間も、爪はおられる。

正面から戦っては、どうしようもない。

だから、プギャーの次の行動は明瞭簡単だった。

(;^Д^)「まっへふれ!!」

( ^ω^)「ん?」

( ^Д^)「わるはっは!!ほーさんら!!ほーさんするはら!!」

悪かった、降参する、と
なおも口を手で押さえつつ言う、プギャー。
口を開くたびに赤い何かが口をしたたる光景に、ショボンは少しだけ顔色を悪くした。

112 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/08(月) 00:17:04.49 ID:upA6ALgSO
いきなりの降参。
いや、まぁ当然と言えば当然なのだが。
しかし、念のためと思考し

( ^ω^)「……ショボン、あいつからまだ『脅威』は見えるかお?」

(´・ω・`)「…んー、わかんない。あるけど、かなり弱くなってるね」

( ^ω^)「………」

つまり、信じるか信じないかは気分次第なわけだ。
ブーンはそう思い、そこから利用価値を探す。

( ^ω^)「………」

そこから欲しいのは、やはり情報だ。

( ^ω^)「なぁ、プギャー君よ」

128 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/08(月) 00:22:09.27 ID:upA6ALgSO
( ^ω^)「お前らはなんでここにきたお?なんで、渡辺が生き返ってるんだお?」

(;^Д^)「ああ、それへ………」

(;^Д^)「……べぇっ!!ぶふっ!!」

口の中にある破片と血液を吐き出し、続ける。

(;´・ω・`)「…おぇ」


そして

( ^Д^)「それはな、俺らがな……」



(#^Д^)「言えるわけねぇだろうが!!!」

(#^Д^)「『アイス・エイジ』!!!」


手を地表に、一気に氷をその場広くに走らせた。

(;^ω^)「!!!」

141 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/08(月) 00:27:26.79 ID:upA6ALgSO
(;´・ω・`)「――――――!!」

まずい、と思い

ショボンは無意識のうちに右手をふるっていた。

そこまではいい。
目の前に走らされた氷は吹き飛び、脅威は取り除かれた。

しかし、ブーン。

(;^ω^)「やば―――――!!」

ブーンに向かっている『脅威』が、取り除かれていない。

さらに、取り除く事も出来ない。

【弱者のパラダイム】は、自分に見える脅威を払うから。

ブーンにとっての脅威は、払えない。

(;´・ω・`)「ブーン!!!」

157 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/08(月) 00:30:53.38 ID:upA6ALgSO
(;^Д^)「ひゃははははは!!!」

(;゚ω゚)「お――――!!!」

氷が、迫る。

間に合わない。




しかし、その時

ブーンの目の前に、衝撃波に似た何かが走り

氷が、全て阻害された。

(;^Д^)「え!!?」

175 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/08(月) 00:34:04.40 ID:upA6ALgSO

(;^ω^)「お………」

粉塵の中、何かが語る。

(;´・ω・`)

「………その質問になら」

(;^Д^)



ξ゚⊿゚)ξ「私が答えてあげる」

ツン。

グッドタイミングでやってきた、正ヒロイン。

213 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/08(月) 00:39:20.98 ID:upA6ALgSO
(;^ω^)「ツン!!」

ξ゚⊿゚)ξ「とりあえず、倒しちゃいましょうか、こいつ」

覇者の少女が、何食わぬ顔でいう。

(;^Д^)「う、うわあああ!!」

プギャーの手から放たれたる、多数の氷塊。
それは、ツンを凍らせるため。

しかし

ξ゚⊿゚)ξ「ぬぅんッ!!!」

少女の体からほとばしる闘気が、それを許さない。

(;^Д^)「な、なにが……!!!」

プギャーには、理解が出来ない。
多対一とは言え、あの【ヒエヒエの実】の力を持つ自分がなぜここまで追い詰められるのか。


235 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/08(月) 00:42:55.33 ID:upA6ALgSO
ξ゚⊿゚)ξ「わからない、って顔ね」

ξ゚⊿゚)ξ「教えたげる。あんた、相手が悪すぎたのよ」

(;^Д^)「え?」

ξ゚⊿゚)ξ「この世には、チートなんかより怖くて卑怯で意地悪なものがいっぱいあるのよ」

( ^ω^)「そーいう事だお」

ブーンが言う。


言いながらも、その手の周りには、シューから借りたであろう、数匹のピクミンがいた。

251 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/08(月) 00:47:12.16 ID:upA6ALgSO
(;^Д^)「………」

(;^Д^)「……ま、さ、か…」

( ^ω^)「プギャー君。お前の覚悟、しかと見届けたお」

(;^Д^)「ちょ、嘘だろ?なぁ、それ、お前も痛いぞ?やめとけって。駄目だってそれ…」

( ^ω^)「だから僕も覚悟を決めるお。そりゃあ痛いだろうが、後でクーに治してもらえると思えばまだマシだ」

( ^ω^)「さ、やっちゃってくれピクミンたち」

声を合図に、ピクミン達が

ブーンの両手の爪を、一斉に全力で、全て叩き割った。

282 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/08(月) 00:50:39.27 ID:upA6ALgSO



その後のプギャーはひどかった。

敢えて詳しく言うなれば、


【見せられないよ!!】だった。


プギャーはその後、白目を向きながら、口からは赤い泡を吐いてその場に倒れてしまった。

297 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/08(月) 00:55:54.25 ID:upA6ALgSO
(;^ω^)「ツン!」

戦闘を終え、ツンに駆け寄る。

ξ゚⊿゚)ξ「とりあえずはこっから逃げるわよ。急がないと、もっといっぱいの人間が来るわ」

(;^ω^)「お……」

ξ゚⊿゚)ξ「あいつらはペニサスって女に、【GANTZ】の力で復活され、従わされて闘いに来てるのよ」

(;´・ω・`)「な、なるほど……」

ξ゚⊿゚)ξ「だから、早く逃げないと」

(;^ω^)「ま、待ってくれお!!」

ξ゚⊿゚)ξ「え?」

(;^ω^)「なんで、ツンはそんな事知ってるんだお?なんで、ツンはここがわかったお?お前、僕と別れてから何があったんだお?」

ξ゚⊿゚)ξ「…あぁ……」

310 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/08(月) 00:59:17.94 ID:upA6ALgSO
(;^ω^)「答えてくれお。お前、隠してるつもりかもしれないけど…」


(;^ω^)「……なんか、変だお」

(;´・ω・`)

lw´;‐ _‐ノv

川 - )

ξ゚⊿゚)ξ「………」

ξ゚⊿゚)ξ「…ほんと、そういうとこだけは鋭いんだから」

(;^ω^)「……」

ξ゚⊿゚)ξ「簡単よ。ここの事については、教えてもらっただけよ」

321 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/08(月) 01:01:16.94 ID:upA6ALgSO
(;^ω^)「教えてもらった?だ、誰に?」

ξ゚⊿゚)ξ「うん、それはね………」



彼女は、小さく一つの単語を口にする。




――――――「渡辺」。




第十二話、終わり。
Posted at 2011/08/15 21:08:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | ブーン系小説 | パソコン/インターネット

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