神戸の地質

先日神戸に行った時，新神戸駅裏にある「布引の滝」を訪ねてみました。

ご存じ「六甲のおいしい水」の水源の滝です。

実際に足を運んだのはこれが初めてなんですが…（笑）

新神戸駅改札を出て１Ｆ下に移動し，駅裏（北側）に進むと

「砂子橋（いさごばし）」という表面に煉瓦で装飾を施した石橋があります。

https://www.city.kobe.lg.jp/a83166/kanko/bunka/bunkazai/history/isan/isagobasi.html

明治３０年頃の建設と云われるこの橋，導水管を埋め込んであり

竣工から１２４年後の現在も現役なのだとか！

阪神淡路大震災でも損壊しなかったそうで往時の堅実な施行の賜物です。

それにもまして堅牢性を担保しているのは現地の固い地盤だと思われます。

阪神淡路大震災といえば沿岸部，特に神戸市西部の長田区を中心とする

一帯の甚大な被害が思い出されますが，

和田岬に続くこの一帯は妙法寺川や苅藻川が運んだ砂礫が堆積し

海流によって砂嘴形成された「和田岬」に続く砂礫地盤！

新神戸駅裏の砂子橋あたりと比べると同じ神戸でも地質は天と地の違いです。

地元の熊本地震でも被害が甚大だった益城町木山川河岸地域と

被害が軽微だった私の住む熊本市北区の違いも神戸と同じような感じか。

特に自宅の地質立地については利便性以上に地質の堅固なことを

慎重に確認する必要があると思います。

「砂上の楼閣」という言葉は本当に言い得て妙！

画像は布引の滝（上流側の雄滝：駅から徒歩片道１５分）。

↓ 砂子橋（いさごばし）