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コロナ感染が収束したら長崎県五島列島の自転車旅を再開しようと

あれこれ下調べする中，GoogleMap の航空写真で福江島のあちこちを

俯瞰していて気付いたのが，

三井楽地区（みいらく：福江島北西の半島）と富江地区（とみえ：同南側半島）

に特に顕著な「区割りが丸い畑」！

同島でも他地区の畑地は綺麗に四角く区割りされているのに，

なぜ前述の二地区の畑だけが丸いのか？

加えてその丸みを強調するかのように隣り合う畑の境界部に生い茂る灌木。

まあそんな些細なことが気になって夜も眠れず（笑）

「五島観光歴史資料館」に手紙を書き上記の事柄について尋ねてみました。

今日その返事がきて（電話）仰るには

「五島をはじめ日本各地の古い開墾方法の一つ『円畑（まるはた）』

　というもので，杭に紐でつないだ牛に鋤を牽かせ同心円状に歩かせて

　農地を開墾（サツマイモや麦を生産）したもの」だそうです。

隣接する畑地の間の灌木は，開墾の際に自生する主に「椿の木」を

防潮・防風林として残し，実は椿油に加工してきたとのこと。

古い畑地割だろうな，と大まかに推測はしていたのですが，

牛を使って同心円状に開墾していったことと

灌木のツバキまで利用する効率的な伝統農法だったことが

今回はじめて判り大いに納得しました。

耕地がきわめて少ない五島列島にあって福江島は例外的に

上記二地区をはじめ各地に耕作地を見ることができます（航空写真）。

これは福江島外周部の上記二地区ほかが福江火山帯の活動で生まれた

傾斜の緩やかな溶岩台地で（サラサラ溶岩のアスピーテ），

同島中央部や他島に比べて比較的平らな土地が多かったことが理由ですが，

そこを開墾して畑地を拓いた歴代農家の方々の汗と涙の結晶でもあります。

来年以降はれて旅行できるようになった暁には

たびたび足を止めじっくりと各地を見て回りたいと思います。

同島が現在推進中のジオパーク登録も大きく実を結びますように。

長崎新聞が YouTube で五島の「円畑（まるはた）」を紹介していると

教わったので又聞きで恐縮ですが紹介させて頂きます。↓

https://youtu.be/1fAuoXmX_s4