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「デカメロン」という言葉からイタリア・ルネッサンスの詩人

「ボッカチオ」を思い浮かべた人はかなりの西洋かぶれ…おっと

事情通とお見受けします。

そのデカメロンのメロンは果物のメロンのことではありません。

原題 "Decameron" を邦訳して「十日物語」と呼ぶこともある「デカメロン」，

デカ（deca）が「１０」を意味することは辛うじて判るとして

エルではないアールの "meron" と「日」との関係は如何に？

ギリシャ語で「日」を指す "hemerai" という言葉と関係ありそうですが，

イタリア語で「日」は "giorno（ジオルノ）" と言い

"hemerai" がイタリア語にどのように取り込まれているかは不明。

それより日本語で「刑事」のことを「デカ」と呼ぶのは何故か？

そっちの方が気になります。

その語源は明治時代の刑事さん達が着ていた「和服」にルーツがあるとか。

和服の袖が四角い形をしていることから，

犯罪者の間で刑事を指す隠語として「カクソデ（角袖）」が使われ，

それが更にガラパゴス化，アナグラム化（並べ変え）され

「カ・ク・ソ・デ」　→　「ク・ソ・デ・カ（糞デカ）」

となり，「デカ」という表現が一般化したそうな。（ホンマかいな）

何時の時代，世界中どこでもアナグラム文化というのは盛んですなあ。

私は「デカメロン」から「大きいメロン」を連想します。

メロンも昔に比べてずいぶん大衆化が進み

時々は食べられるようになりました。

今の時期５月だとこちらでは「肥後グリーン」という品種が

店先に並びはじめます。

メロンにうつつを抜かすことのできる平和に感謝。