番外編 もう少し濃くしたい、薄くしたい時

ご注意
以下　知識もないのに安易にトライすると
エンジンが全損するおそれがあります。
しかし、この手の手法は昔は多くの有名
プロチューナーも実際にやっていた手法
なので、知識がある方が注意事項を守って
やると、これはこれで便利です。

人に任せるよりも自分でやりたい。

最悪ブローしてもかまわないから、
自己責任で楽しみたい。

そんな覚悟のあるプライベーター向けの
参考知識です。

皆様がつるしの。。。
純正書き換えECU
初期設定済みサブコン
初期設定済みフルコン（プラグインタイプ）
を通販かカーショップで買ったとしましょう。

あるいは中古車買ったらついてました。

仕様は。
社外エアクリーナー
純正インタークーラー
純正フロントパイプ
純正触媒
車検対応マフラー
ブーストコントローラ

こんな感じで、ブースト1キロかけたら
320馬力程度出るデータが入っている。

こんな仕様で楽しんでいました。

でも、プライベーターのあなたは、
ある日先輩にいろんなパーツを
安く譲っていただきました。

ものは。。。
大型インタークーラー
フロントパイプ
スポーツ触媒
もっと太い車検対応マフラー

これ全部つけてブースト圧1キロも
かけたら、350馬力以上出てしまいそう。

さらにブースト圧上げたら、ひょっとしたら
インジェクター容量不足も起こるかも。

ショップさんに相談したら。

大容量燃料ポンプ。
調整式燃圧レギュレーター。
850ccインジェクターへの交換（二本）
リセッティング

これらのメニューをすすめられました。

倹約家で、プライベーター魂の
あるあなたには、とても許容できる
コストではありません。

どうしましょう。。。

そんな時にとっても使えるのが、この
調整式燃圧レギュレーターです。

REはイニシャル燃圧（写真の負圧、正圧をとる
シリコンホースを抜いた状態の燃圧）2.55キロ
で利用されることが多いのですが。

REにおけるインジェクター容量はこの2.55キロ
ベースのスペックになっています。

それでプライマリーで550cc
セカンダリーで850ccなんです。

4本で合計毎分2800ccこれが最大噴射時の
吐出量です。
これで概ね380馬力分となります。

しかし実際には、ECUの増量補正なども
かかる場合がありますから、5から10％
ぐらいの余裕をみると。
340から360馬力くらいまでとなります。

つまり360馬力を大幅に超えるようなら
インジェクター容量不足と考えられて
ショップさんはインジェクター交換を
すすめてきます。

インジェクターって高いし交換面倒ですよね。
何よりもコワいからあんまり触りたくない
ですよね。

いっぽう、僕の白FDは明らかに360馬力
オーバー。
昔乗っていた黒FDなんて軽く500馬力
オーバーです。

でも、僕は今まで一度も純正インジェクターを
交換したことはありません。

ショップに騙されていたのでしょうか（苦笑）

どちらの事例でもパワーチェックもしてますよ。

当時、僕のまわりにもたくさんノーマル
インジェクター仕様がいました。
何故なんでしょう。

答えは燃圧なのでした。

イニシャル燃圧をあげるとインジェクターは
2.55キロの時よりも実質のインジェクター
サイズが大きくなるのでした。

当時はフルコンなどありませんでしたし、
メインの純正ECU書き換えも簡単では
ありませんでした。

だから燃圧を上げてトップエンドの
吐出量不足が無いようにして、ブローを
回避。

燃圧上げて濃くなる低中速域については、
サブコンでがんばって絞りマシな
フィーリングにして乗っていた。。。

そんな手荒なマネを超有名プロチューナーも
していたわけです。

こんな方法でも燃料が充分に足りていれば、
かなりの耐久性があったのでした。

燃圧上げたら、インジェクターが
どのように容量アップするかは、
某H社のなんちゃらプロとか言う
フルコンの取扱説明書を熟読すれば
のっています。

マルチホールインジェクターでなければ、
ほぼ公式通りの吐出量変化が期待できます。

つまり全体的に5％濃くとか、10％濃くとか
ならば、ECUの設定は全く触らずに、調整式
燃圧レギュレーターでイニシャル燃圧を
目標値まで上げれば、コンピューターの
知識など全くなくても濃い目にはできる
ということになります。
（もちろんしっかりやるなら、サブコンなど
のインジェクターサイズ設定を変えて、
マジメに全域リセッティングが最良です）

注意点は。。。

A/F系はタービン直後につけて、仕様変更
前のA/Fを充分にチェックしておく。
これよりも少し濃い目を目標値とする。

自分の仕様で何馬力（ロス馬力含む）でるか
似たような仕様のデータからトップエンド
での必要燃料事前検討。

燃料ポンプは高燃圧でもドロップしない
かなり大きめを選ぶ。

しかもリリーフ圧に余裕のあるハイブースト
対応品を選ぶ。
（イニシャル燃圧に設定ブースト圧加えた
数値よりもリリーフ圧は大きく）

電圧降下の影響をできるだけさけるために、
燃料ポンプは太いケーブルでバッテリー直
配線仕様に。

イニシャル燃圧測定、調整はもちろんのこと，
全開走行時にイニシャル燃圧＋設定ブースト圧
と同じ燃圧がトップエンドでかかるかも確認。
（低いブースト圧から順番にチェック。
またハイビーム、オーディオ、熱線、エアコン
などの電装品使っても燃圧タレないかチェック）


フルチューンエンジンやタービン交換は、
コワいかもしれませんが、インタークーラーや
触媒の入れ替え、マフラー程度ならば、
10％前後増せば多くの場合は足りると
思いますので、ちょっとの仕様変更を
プライベートで楽しむなら面白いと
思いますよ。

参考までに。