(仲間内メモ)新しいモノが良いとは限らない
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バブル時代のころは。
クルマでも家電でも最新の物の
高性能を楽しみに新製品を待って
いましたが。
ちょっと間違えれば、エンジン全損
となる、繊細なロータリーエンジンの
チューニングにおいては、必ずしも
最新が最良とは言えず。
むしろ警戒すべき物ともいえると
感じています。
そんなこともあり。
僕達のまわりでは。
まだ実績のない新型よりも。
長年さまざまなチューナーさん
使われて長所も短所も明らかに
なっている商品が安心という考えが
根強く残っています。
そんなアイテムの代表格が車両の
エンジン制御装置。
ECU
フルコン
です。
純正ECUの書換やサブコン。
あるいは追加インジェクターとかで。
チューニングをやっていた時代から。
高性能なサブコンに変わったり。
サブコンがフルコン化されたり。
いろんな商品が登場してきましたが。
繊細なロータリーエンジンは
初期設定のミスやセッティングミスに
敏感ですので。
新製品に飛びついた仲間のうち、
何人かは仕様変更したばっかりに、
エンジン全損という事例もありました。
もちろん初期不良やバグがなければ、
ちゃんとセッティングすれば、
最新のものが最良となる可能性は
あるのですが。
取り扱っているのは人間ですから。
この機能試してみよう。
この機能良くわからないけど、
とりあえず適当に数値入れて
動かしてみよう。
こういうことをしたくなることも
あるわけですよ。
しかし、ロータリーエンジンの神は
優しくありません。
間違った設定、セッティングならば、
エンジン全損が待っています。
もちろんセッティングした
ショップさん側の責任が明確なので
あれば、費用ショップさんもちで
修理してくれるかもしれませんが。
まだ使い慣れていない機械だと、
そのあたりも取り扱いミスなのか?
あるいはフルコンのバグとかなのか?
そんなの簡単にはわからないはずです。
そんな面倒に巻き込まれたくなかったら、
ショップさん側がよほど自信を持って
オススメしてこない限りは。
採用を見送るほうが無難だと思います。
最新のフルコンは中の演算部分が
ものすごく高速になっていますので、
確かにアクセルを踏んだ時の
レスポンスなどは段違いに良いです。
空ぶかしとかしても、フライホイール
を軽量化したような感覚があります。
うまくセッティングできていれば、
運転だってとてもしやすくなります。
でも、パワーやトルクの実測値に
変化が出るかというと、昔からの
システムと比較して大差なんてない
です。
NOS
プロスタート
アンチラグ
フラットシフト
パドルシフト
こういった特殊機能を実現するならば、
最新のフルコンは頼りになりますし、
それらの効果が出れば速くもなる
とは思いますが。
こんな機能使う予定のない人にしたら、
オーバースペックともいえるわけです。
具体的な商品名を出してしまいますが。
パワーFC
この商品、単独でロータリーエンジンを
制御可能な完全なフルコンではありますが、
かなり古い商品なのも事実です。
上述のような特殊機能はできないこと
だらけだとは思います。
でも、僕は個人的に好きな装置です。
なぜなら純正ECUのエラーコードが
出たり、何が原因か?わからない
フェールセーフが出るような時に。
具体的にどの部品(センサー)が
おかしいですよと教えてくれる
機能があります。
こんな親切な機能ちょっとありません。
また、エアポンプ関連の不良。
メタポンの不良など。
で純正ECUならフェールセーフが
出るような時に、ユーザーさんが
覚悟を決めれば、他の処置をして
フェールセーフをかけることなく
乗り続ける(その日の競技を走り
切る、あるいは修理できるまで条件
付きで運用)ことが可能です。
例えばエアポンプの不調なら。
エアポンプを止めて。関連配管を
アルミプレートなどで遮断して
排気ガスの逆流などを完全に防止
して運用するとか。
(この状態でうまくセッティング
すればパワーFCならばきれいに
アイドリングさせることは可能です。
ただし、車検や合法性キープについては
他の社外部品やセッティングに頼る
必要はあります。)
メタポンの不調もメタポンが吐出
してない可能性があるなら、
混合油を適量ガソリンに混ぜて
乗る方針もとれます。
FD3Sの持病、ソレノイドバルブ類の
故障でも純正ECUならば、フェール
セーフが入る可能性がありますが。
そんなの無視して常時ツイン化したり
フルタービン化して、高頻度で発生
するマツダの設計ミス起因のトラブル
とおさらばすることもできます。
FD3Sの持病といえる数々のトラブルを
純正ECUのエラーコードを消すために
行うような、無意味と思える部品交換
をせずに、解決できる可能性がある
わけです。
パワーFC
(社外の)ブーストコントローラー
点火プラグ
プラグコード
コイル
イグナイター
スロットルポジションセンサー
ブーストセンサー
クランク角センサー
水温センサー
吸気温度センサー
燃温センサー
オルタネーター
バッテリー
燃料ポンプ
インジェクター
ノックセンサー
エアポンプレス触媒
(必ずしもなくても良いものもアリ)
こういったエンジンの制御に
最小限必要なものだけ追っかけて。
エアポンプやシーケンシャルツイン
ターボなどの故障すると原因究明に
手間と時間がかかり。
修理しても再発する可能性が高い
物を排除して、単純化、高信頼性化
できたりもするわけです。
もちろん純正である機能を意図的に
削除しますから、ユーザーさんの
運用面で工夫すべきこともあるわけ
ですが。
古のクルマなので、若いディーラーの
メカニックさん達は頼りにならない。
純正装備で完全に直すために、
どれだけ時間がかかるのか?
費用がかかるのか?
本当に直るのか?
再発しないのか?
そんなことを思うと、パワーFCは
他の修理方針を最小限の社外部品の
利用で、現実的なコストで
実現してくれる素晴らしいパーツ
だと僕は思います。
また、そんなパワーFCを使いこなして、
競技でもスゴい記録を出している方も
けっこういたりします。
新しいフルコンは確かに使いこなせば
スゴい場合もありますが。
現実的コストで導入できるし。
初期データーのままでもかなり
まともに動いてくれて安心な
パワーFCはまだまだ現役かと。
重要なのは、最新のモノに比べたら、
機能は少ないかもしれないけれど。
使い手が良く理解できている機能の
組み合わせで、いかに壊れにくい
セッティングや工夫ができるか?
そういうことが一番大切なんじゃ
ないかと思います。
(もちろん新しい物でも充分な検証がされていて、
セッティングが素晴らしいなら良いとは思います)
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