(仲間内メモ)2ローターで何馬力狙えるの? 2
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先の書き込みでは。
FC前期ローターでの常識的な
ハイブースト(1.3とか1.5)に
ついて書きましたが。
こんなのFC後期やFDローターで
トライしたら、普通の燃料では
耐えられません。
それらの比較的圧縮比の高めの
ローターなのであれば。
水温、油温はもちろん。
吸気温度や排圧にも注意し、
オクタン価アップと混合油に
こだわったとしても。
最高ブースト圧は1.1くらいに
とどめておかないと、かなり
コワいです。
特に純正2ピースアペックスシールの
場合などはドキドキものです。
(この場合はもう少し落とした
ほうが無難でしょうね)
とりあえず。
FDローターに3ピースアペックス
という前提ならば。
まあなんとなく最高ブースト圧は
1.1くらいまでとしましょう。
(レース用のガソリンに頼る場合は
もっといけるかもしれませんが)
で、問題の馬力を試算していきます。
完全なノーマルFDの場合。
過給圧が0のNA状態馬力は
約167馬力です。
この状態から吸排気系をフルに
手をいれていきますと。
それが200馬力くらいになります。
(コレがノーマルポートの値)
量産性を考慮した軽めのサイドポート
などでは225馬力くらい。
本気のサイドポート。
あるいは片面ブリッジなどで。
250馬力くらい。
両面ブリッジでは275馬力くらい。
ペリとかクロスになってきますと
300馬力くらいになります。
(実際にはもっと越えてくる)
これらNA状態の馬力に
大気圧にブースト圧を加えた値を
かけたものが、最高ブースト圧での
想定されるパワーとなります。
ノーマルポートは
200 x 2.1 = 420
軽めのサイドは
225 x 2.1 = 473
本気のサイドや片面ブリッジは
250 x 2.1 = 525
両面ブリッジは
275 x 2.1 = 578
ペリやクロスは
300 x 2.1 = 630
と計算上はなります。
しかし、本気のサイド以上のポート
になってきますと。
良くできたポート加工は大きな
タービンを下から回す工夫が
なされており、このためかなり
排圧が高めになってきます。
これが純正タービン、比較的小型の
キット物タービンなどではブースト圧
の制御が困難となってしまいます。
そのためタービンサイズ。
エキマニ。
ウエストゲートの流量。
これらをかなり大容量にして
やらないとブースト圧が目標よりも
高くなってしまいます。
(ブースト圧制御困難)
なので、コストを落とすために、
キット物のタービンを使いたい
場合は。
軽めのサイドポートまでが無難と
なります。
なのでFDローターを使う前提ならば。
ノーマルポートで
200 x 2.1 = 420
軽めのサイドで
225 x 2.1 = 473
という感じになりまして。
400馬力は確実に出せますが。
500馬力はちょっと苦しい。
そんなイメージになるかと思います。
FDローターですと。
最高ブースト圧を1.1にとどめる。
これがネックになって、思う存分
ポート加工を楽しめないという
わけです。
FDローターに本気サイドの組み合わせ
でも、タービン、エキマニ、ウエスト
ゲートの良い組み合わせを見つけられ
たら、500馬力半ばくらいのパワーで
バランスさせられる場合もありますが。
個体差を考慮しますと、確実性に
かけますし。
基本的にタービンサイズが大きめに
なりますので、小さなタービンを
下から回したい、そんな使い方を
したい方には、微妙な結果になる
かもしれません。
続く。
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