(仲間内メモ)2ローターで何馬力狙えるの? 3
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先の書き込みで
ポート加工とNA状態の馬力を
紹介しましたが。
このNA状態の馬力、
復習しておきますと。。。
ノーマルポートは
最高で200馬力くらい。
軽めのサイドは
225馬力前後。
本気のサイドや片面ブリッジは
250馬力前後。
両面ブリッジは
275馬力前後。
ペリやクロスは
300馬力以上。
こんな感じではありますが。
正直、軽めのサイドを越える仕様に
なってきますと。
どこのショップさんでもやって
もらえるかと言うと、そんなに
簡単ではありません。
はっきり言って、できない所に
頼んでも、そのような高性能が
手に入るとは限りません。
それどころか。
製作中に失敗してハウジングを
無駄にしてしまったり。
完成しても水漏れや油漏れの点で
怪しかったり。
実際に漏れてしまったりもありえます。
セッティング中やシェイクダウンで
壊れるなど、著しい短命も懸念され
ます。
理由は。。。
ポートを極端に大きくすると。
コーナーシールやアペックスシールが
脱落する危険性が増す。
(ポートによってはあえて1ピースや
2ピースアペックスシールを必要と
するものもあります。)
2重にあるオイルシールのひとつを
またぐ可能性が出てくる。
(コレあえてパワー優先してトライ
するチューナーさんもおられます。)
ポートの形状や容積によっては、
混合気の通り道と水の通り道が
つながってしまうおそれもある。
ペリやクロスなどは、純正の水の
通り道を埋めて、そこにポートを
新設しますので、埋める部材の
選定や作業のうまい下手で、
水漏れの危険性が増します。
また、水による冷却が不足する
部位が出てきますので、膨張率など
にも影響して、クリアランスも
独自のノウハウが必要となります。
セミインナーコンビポートなど、
超特殊なポート加工などは。
本来は輪のようにつながっている
ゴムのシールを切断して、その
部分にポートを新設します。
これも特殊な処理をして水漏れを
防止しようとするのですが。
これはさすがに長期間の止水は
困難だったりします。
短期間にエンジンを開ける前提の
とても特殊なポート加工です。
壊れる壊れないという基本的な
部分だけでも、これだけの懸念
材料がありまして。
これらを乗り越えたとしても、
レシプロで言うところの
カムのハイリフト量とか
バルブタイミングとか
こういったことをポートの削り
具合ひとつで決めていくわけ
なので。
構造的にブリッジポートとか
ペリポートの姿は実現できて
いたとしても、それがエンジンに
とって理想的なのかどうかは
あやしいエンジンもたくさん
あったりするわけです。
なので、本当に理解している
先生方以外に依頼してしまうと、
両面ブリッジなのに???
ペリなのに???
という残念なエンジンになる
可能性も決して低くないわけです。
そもそも、大手チューニングショップ
でも、ブリッジ、ペリ、クロス
までをメニュー化しているところは
非常に少ないですし。
ましてやショップさんのお客様の
車両で、そんな特殊ポートが活躍
している事例は極めて少ない。
壊れないように作るのが難しいうえに。
速いセッティングを出すのも極めて
困難といえます。
そう考えると、よほどマニアックな
ショップさんの大先生に依頼する
場合を除いて。
そういう選択はあえてしない。
これけっこう重要だったりすると
思うのです。
ノーマルポート。
ノーマルポートに砂落とし、段付き
修正、ガスケットサイズまでポート
拡大。
(タイミングは変更しない)
軽めのサイドポート。
こんな感じのポートに
FC前期ローターでハイブースト。
よほどのハイパワー狙いでなければ、
このような仕様が無難なのは事実かと。
続く
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