
これまた、8/18と少し前のことになります。m(__)m
転職活動ではありませんが(笑)、会社見学に行ってきました!
さて、タツノ、TATSUNO
ときいてピーン!と来る方はおられますか?
来る方はさすがです!
たぬ~は、なんでも興味をもってキョロキョロして歩いてるような奴ですが。
えーとなんだっけ!どこかで聞いたような?!ロゴを見てやっと分かりました!
行ったのは給油機、計量器を作っているタツノでした。
国内ガソリンスタンドの計量器のシェアナンバーワンだそうですので、みなさんもお世話になっていることでしょうね。(*^^*)
鎌倉市の大船駅に近い横浜市栄区にタツノの大きな工場があることを初めて知りました。東海道線からよく見えるのですが失念していました。
室内にこんな立派な展示室があって驚きました。これはもはや博物館、展示館クラスです。実際、この写真の数倍の広さがあります。
ちょうど昨年リニューアルされたとかでピカピカです!
今回はもう本当にいろいろと勉強させて頂きましたので、以下長くなりますが、ご容赦ください。m(__)m
水素の計量器です。
私は勘違いしていたのですが、ローリーでは液体水素を運んでいますが、車輌には気体の水素を充填するんだそうで、計量単位はkgなんだそうです。
水素は現在は政策的に価格が抑えられており1kgで1,200円くらい、MIRAIだと5.6kg給水素(笑)できるので6,720円(税込)。MIRAIの航続距離は約850kmなので、100㎞あたり790円(税込)ほどの燃料コストになるそうです。
水素の単価はこれから1/4位に下がっていくらしいので注目ですね。
これは展示用の模擬パネルですが、車輌側の給水素口(笑)はこんな感じです。直径はΦ25くらいでしょうか。82MPaと高圧なのだそうです。MIRAIに5.6kg給水素する時間は3分だそうです。当たり前ですが電気とは比べ物になりませんね。
綺麗なお姉さんがアテンドしてくれました。
水素充填のノズルは非常に重く、子供ではギリギリの感じです。爪先に落としたらヤバイなという重量ですね。
落下防止のためにワイヤーが取り付けられており手を離しても地面ギリギリの高さで止まるようです。高価なノズルを壊さない為にも?!これはよい方法だと思います。
展示用のワイヤーではなさそうです。
タツノではガソリンスタンドの地下タンクの製造や、ガソリンスタンドの建設もしているそうです。
地下タンクは鋼板の両面にFRPコーディングをして錆びにくい構造になっています。
たぬ~。油種の分だけタンクが必要かと思ったのですが、仕切りを儲けて3つに分けることができるんだそうです。
タンクに入れる方の送油管はなるべくガソリンが泡立たないように下の方から、汲み出す方は水分や異物の混入を防ぐように底から浮かせてあるそうです。
日本全国で年間に給油されるガソリンはなんと5,500万kL
たぬ~が驚愕したのが、そのうち、大気中に放出されているガソリンが20万kLと全体の0.36%にもなることです。
ガソリンベーパーの回収が必要とされる訳です。
これが回収機能がある給油ホースですが、真ん中をベーパーが通り外側をガソリンがとおるそうです。課題はホースが重くなることのようです。
ローリー車も地下タンクのベーパーを回収しているそうですから徹底してますね。
子供たちは給油体験をさせてもらって大満足でした。分かりにくいのですが手間は従来機で泡立っていますが、奥は泡立ちを押さえたノズルだとのことです。
給油の自動停止の仕組みって御存知でしょうか?
たぬ~は知らなくて可燃物のガソリンを、どうやって検知しているのかなと思っていたのですが、ノズル先端内側のこの細いパイプと側面には穴があります。ここから空気を吸い込んでいて穴がガソリンで塞がれると停止するという仕組みでした。
たぬ~です的には今回一番の目玉(笑)、MIRAIの試乗です。
息子が助手席に、タツノの社員さんが後席に座り、広い構内を1周させてくれます。2分位は走れたのではないでしょうか。
この社員さんはなかなか楽しい方で車好きと分かると、ここからしばらく直線ですから踏んで貰っても構いませんよとか言って頂けたのでアクセルが床に貼り付くまで踏んでみました。
MIRAIのインプレがメインではありませんが、もちろんFCEVらしく低速から素晴らしいトルクで日常生活では必要ないよなと思うほどの強烈な加速します。
ただ以前に代車で乗ったJAGUAR I-PACEと比較してしまうと、それでもゆったりしたものに感じてしまいます。
このコース、橋を渡ったり構内から路上に出たりとうねった路面もあるのですが、車体剛性の強さは凄く感じました。上質なセダンそのものです。さらに車内の騒音はI-PACEよりもMIRAIの方が圧倒的に静かで、これはいいオーディオで音楽を聴きたいなぁと思わせるものでした。
個人的には旧型の方が個性があって好きだったかも。先日はケータリングにMIRAIで来て発電機がわりにしている業者さんが居ました。そんな使い方ともあるんですね。
タツノはEVの充電器には手を出していないそうです。
やはり航続距離とエネルギーの充填に掛かる時間を考えると水素もありだ思います。車載の水素タンクの定期点検とか、もしも交換した場合の高額費用とか、いろいろと問題点もあるようですが。
これは右から順に古い→新しい計量器ですが、一番左の四角い計量器なんてまだ地方のJAのガソリンスタンドとかで見るような?!
しかし愛らしく、どこか異国情緒を感じさせますね。素晴らしいデザインだと思います。
この一番古いタイプは、後ろの大きなレバーを左右に動かして地下タンクからガソリンを上部のガラスタンクに組み上げて、下のレバーの位置に合わせてガラスタンク内のパイプが上下して規定量のガソリンが出てくる仕組です。
オートストップは無さそうですから、当時はどうやって給油量を決めていたんでしょうか?
やっぱりいちいち可愛い(*≧з≦)
このメーター拡大して見てください。
目盛りの振り方が反時計回りになっていますね。実は反対側にもメーターがあって、1軸で繋がっているんだそうです。やりますなぁ。
これは同じ仕組の可搬型です。
これも可愛らしい形ですね。ロバかキリンぽいっ?!
こんなにいろいろ見せて頂いて体験させていただけるとは思ってもみなかったです。
まさに激務の最中で一度は諦めかけたのですが、断念せず行ってきて良かったです。
タツノの皆様に感謝いたします。