
神奈川県鎌倉市の大船駅とその近辺の駅に大船軒という鯵の押し寿司で有名な会社があります。
今日はそばまで行く用事があったので、電車で大船駅の大船軒に寄ってみました。
大船駅は京浜東北線の終点であり、東海道線と横須賀線が東西別の方向に分かれる駅でもあります。また、江の島まで行ける湘南モノレールの始発駅でもあります。
さて、大船軒ですが、明治時代サンドウヰッチと書いて銀座や神戸の高級洋食店でないと食べれないほど珍しい物だった頃に駅弁として販売を始めて大ヒットしたそうです。
その後サンドイッチがメジャーな物になるにつれて、相模湾の鯵を使った鯵の押し寿司に活路を見いだしたようです。
現在では鯵の押し寿司の方が有名かなと思います。大船駅以外のそばの駅の改札付近にもお店がいくつもあります。
大船駅では駅改札の中と、
改札を出たところにもあります。
しかし最近、閉店した売店もあると聞き、経営状態が悪いのかな?と心配していました。すると案の定、2023年4月1日を持ってJRの子会社として合併すると発表がありました。
しかも製造工場を現在の大船軒の工場ではなく、埼玉県にある株式会社JR東日本クロスステーションフーズカンパニー戸田工場に切り換えていくそうです。
そうするとおそらく「鯵」が、いや「味」が変わってしまうのではないかと思うわけです。
みん友さんの情報ではサンドイッチはすでに工場が変わり味も変わっていたそうです。(T_T)
そうとなればいまのうちに食べておきたいなとやって来たわけです。(^_^ゞ
最初は大船駅の売店で買おうと思っていたのですが、徒歩10分も掛からないところに、大船軒の本店があることが分かり、折角だからと行ってみることにしました。
大船駅の西側、川を渡ってすぐの丘の上には真っ白な大船観音様が鎮座しています。
電車の中からもお顔が見えるのです。
胸像というのでしょうか、胸元から上のお姿です。美しいですよね。
写真の右の方に大船駅があります。
本店は薄い橙色の建物で新しい建物かなと思いましたが実は、、、。
隣にあるのはどうやら工場のようです。
本店ではお寿司やお弁当を買うことができる他に、店内で出来立ての鯵の押し寿司が頂けます。
入り口を入って驚きました。新しい建物かと思ったら、昭和6年に建てた元の工場だそうです。いわゆる洋館ですね。
鯵の押し寿司を頼むと、なんとオーダーが入ってから5分ほど作ってくれます。
お客さんが少なかったのでちょいと失礼してパチリ。
こちらは借り物です。
お弁当ができるのを待つ間、店内でお茶を頂き、大船軒が紹介されている雑誌や古い資料も見せて貰いました。
サンドウヰッチはハムを調達するために、当時、わざわざ自社で鎌倉ハムを作り始めたそうです。(鎌倉ハムのブランドはのれん分けのようにして数社が使っているそうです。)
鯵の押し寿司は大正二年(1913)から販売をしているそうです。
大船軒の創業は明治21年(1888)の大船駅の開業と同時だそうです。133年前ですね。
購入した鯵の押し寿司は、残念ながらせっかくの出来立てを味わうことはできず、家族が揃った夜になってから頂きました。
左の押し寿司は中鯵を使っています。
右は小鯛と小鯵を使っているそうです。
他に小鯵だけが入ってる「伝承の鯵の押し寿司」というのも販売しています。
小鯵を使っている方が販売開始の当時の味だそうです。
私がこの押し寿司を食べたのは10年ぶり位だと思います。正直、前に食べたときは、それほどのものか?と思った記憶があり、足が遠退いていました。
今回食べてみてびっくり!
ゲゲ!これは!うまい!こんなに旨かったかなぁ。失礼(゜゜;)\(--;)
鯵とは思えない滑らかで程よい歯応え、お魚と酢のあいまった香りが素晴らしく、噛んでいるとどんどんと旨味が溢れてくる感じでした。
私はもともとお酢で締めた魚は大好きなのですが、私の味覚が変わったのか、(食べたのは5時間後でしたが)工場出来たてが良かったのか?!そこは謎ですが。
個人的には小鯵の方が、やはり柔らかくて、僅差ですがより美味しく感じました。
小鯛ももちろん美味しいですが、やはりこの伝承の押し寿司がお勧めできます。
売店では3種類の押し寿司が入った「押し寿司食べくらべ」というお弁当もあるそうです。
是非一度食べてみてください。\(^o^)/
大船、藤沢、鎌倉、小田原駅の他、横浜そごう、東京駅、上野駅、新宿駅、羽田空港などでも販売されています。
大船軒公式ホームページ
https://www.ofunaken.co.jp/
Posted at 2023/01/08 18:31:07 | |
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