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●タービンとは？
自動車のエンジンの排気量はそのままで，出力（馬力）を大きくするには，エンジンの燃焼室内の圧力を高めれば良いわけです。しかしエンジンに吸い込まれる空気は排気量くらいですので，排気量 2000ccのエンジンで4気筒であれば，1気筒あたりに吸気される空気量は 500ccくらいになります。これは無理矢理，1000ccくら入れることができれば，出力は2倍になります。

この空気を無理矢理入れることを「過給（かきゅう）」といいます。この過給機には2種類あります。

(1) ターボ・チャージャ … エンジンの排気の運動エネルギで羽根を回し，吸入空気をエンジンの押し込む方式

(2) スーパーチャージャ … エンジンの駆動力の一部を使って，圧縮機を使って，吸入空気をエンジンに押し込む方式

このうち，ターボ・チャージャの排気で回転する羽根（インペラ）のことを「タービン」といいます。

●ターボ・チャージャとスーパ・チャージャの違い
・駆動エネルギ … ターボ・チャージャ＝排気の運動エネルギ，スーパーチャージャ＝エンジンの駆動力の一部
・特性 … ターボ・チャージャ＝低回転では過給しにくい，スーパ・チャージャ＝高回転では過給しすぎる
・動力消費 … ターボ・チャージャ＝排気抵抗が増えるが，損失は小さい，スーパ・チャージャ＝高回転になると，1～2馬力くらい消費
・最近の動向 … ターボ・チャージャが主流。低回転域から駆動できるように小型のものが主流になったため

●ターボの「シングル」と「ツイン」とは？

・シングル … ターボ・チャージャがエンジン1機に1機しかない場合

・ツイン … 各社，定義が異なるので，以下に少し詳しく説明いたします

●ツイン・ターボのいろいろとは？
エンジン1機に2個のターボ・チャージャを使うばあい，大きく分けて下記の2種類があります

★パラレル
例えばV型6気筒エンジンの場合，左右2バンク（3気筒ずつ）があります。そのそれぞれにターボ・チャージャを1機ずつ使うと，ツイン（2機）になります。

→ 3気筒ずつにすると，6気筒で1機より，小型のターボ・チャージャを使うことになります。例えば，タービン（羽根）径を55mmだったものを43mmくらいにできます。すると，タービンの質量が軽くなって，慣性力が小さくなります。これにより，3000rpmくらいで最大トルクを発揮できたものが，2200rpmくらいで最高トルクが出せるようになります。

★2ステージ
2個のターボ・チャージャを使う方式です。一般に小型のターボ・チャージャと大型のターボ・チャージャを使い，低回転域（例えば2500rpm以下）では，小型のターボ・チャージャを使い，高回転域では，大型のターボ・チャージャ（あるいは両方）を使う方式です。

→ 低回転域では，慣性力の小さい小型のターボ・チャージャを使うことで，低回転域から過給ができるようにします。しかし高回転域では過給量が不足するため，大型のターボ・チャージャに切り換えるわけです。

簡単ですが，ご参考になれば幸いです。

●タービンとは？...

クラッチ盤換えた人は居ないのかよ？
わいの半クラッチ癖が悪かったのかな