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2020年03月18日

カタログ マツダ カペラ 6代目前期


今回紹介するカタログは6代目カペラとなるCG型カペラのカタログです。1994年の登場時のものとなります。

マツダはバブルで調子に乗ってマツダ・ユーノス・アンフィニ・オートザム・オートラマ(フォード)と5つの販売店・ブランド体制を構築した無茶苦茶な5チャンネル体制を築き、さらにそれまでの主力のミドルセダンだったカペラを、3ナンバー・V6エンジンの高級車クロノスへ変更して、さらにクロノス兄弟と言われるそれぞれの販売店へちょっと変えただけの無数の姉妹車を導入するという無茶苦茶で訳わからないことしていました。

その結果は見事にコケて販売不振・経営不振で深刻な状態となり、売れないクロノス兄弟の代わりとなる売れる車種が必要とされていました…
まあこの辺りのことは面白いですが書くと長くなるので「クロノスの悲劇」でググってみてください。また今後取り上げるかもしれません。

そして販売不振が深刻化したクロノス兄弟の代わりとして5ナンバーの正統派ミドルセダンとして一度は消えたカペラを復活させたのです。(ワゴンとライトバンのカペラカーゴはずっと継続していましたが…)
このカペラは苦しい状況の中僅か9か月という期間で開発されており、その結果流用部品のオンパレード+ケチりまくったチープなデザインというかなりの安っぽいものとなってしまいました…
当時はどのメーカーもバブル崩壊でケチった安っぽいデザインの車が多かったですがその中でも最悪な部類と言っていいかもしれません…

プラットフォームはクロノスの流用で内装自体もクロノスとほとんど変わらないものとなっていました。
このため内装だけはクロノスのクオリティが高いものがそのまま引き続がれるというちぐはぐなものとなっていましたね…外観と内装の格差がでかすぎますし全く合っていませんでした…

しかし5ナンバーの正統派ミドルセダンに戻ったことや価格の割に装備が充実していたこともあり、ヒットとまではいかないものの主力車種としてそれなりに売れるようになりクロノスよりはだいぶマシになりました。
そこにさらにマツダお得意の大幅値引きが加わる訳ですからかなりお買い得だったのではないでしょうか…なお下取りは…まあ、お察しください…

またワゴンもあったのですがこれは従来の1987年登場のカペラカーゴワゴンをこのCGカペラ風味に変えただけの代物となっていました…
一応レガシィのライバルにはなる訳ですがそれなりには売れても到底レガシィには敵いませんでした。この時代特有の無理矢理グリルガードを付けたりしてRV風にしたフィールドクルーザーやSXクルージングとかも設定されていました。

その後1996年にリアガーニッシュの装備や2トーンカラーの追加、運転席エアバッグの標準装備などでグレードアップを図って後期型に移行していますが、急ごしらえのモデルチェンジだったこともあり翌1997年に最終型カペラとなってしまった7代目GF型にモデルチェンジしています。
なお基本的に国内専売車として開発されたこともあってそれ以外には香港・マカオに輸出された程度に留まっており、それ以外の地域では引き続きクロノスを626として継続していました。

しかしミドルセダンが国内専売でわざわざ開発されていたのはまだ国内市場においてセダンが主役だった証ですね…
今ではトヨタ以外はそんなことしないでしょう…ましてはマツダは完全に海外重視・高級志向で当時とは全く別のメーカーのようになってしまいましたから…

当時のCMです。故・萩原健一さんが出演していました。なお今回紹介するカタログにも出演しています。「萩原課長のカペラ」として宣伝しており夫が課長クラスの家庭がターゲットだったのでしょう…

どうでもいいことですが北朝鮮の曲で幼稚園律動体操というのがあってこれのサビが空耳で萩原課長と聞こえるんですよね…「凄腕観光業~ 萩原課長、萩原課長 そりゃカンフーだ~」と聞こえますw
まあ流石に動画は載せないので気になる方はググってみてくださいw


コンセプトのページです。正統派・オーソドックスといったことが連呼されていますが本当にその通りだと思いますね…実際に個性は全くと言ってもいい程無いですがこれぞ正統派といった感じで飽きの来ないものだとは思います。

イメージ画像です。デザインも本当に特徴や個性といったものが無いもので何と言えばいいかよくわかりません…ただ潰れかけていた状況の中で急ごしらえで作ったが故の安っぽさはだいぶ出てしまっていますね…
当時の基準で見てもこれはかなり安っぽく見えたのでは無いでしょうか…ライバルはまだバブルの勢いでクオリティが高かったモデルを継続していましたし…もう少し後のU14ブルや190コロナ・カリーナと比べても安っぽさが目立ちます…

イメージ画像です。サイドビューを見ても同じような感想です…ドアハンドルは2世代前となるCD系カペラからの流用です。
このカペラは本当にオーソドックスなミドルセダンといった感じなのでそこは好感がもてますね。
まさか20ウン年後、カペラの名が完全に消えてクラウン並みにデカい高級車のようになり、さらに覚えづらい数字の車名になってバブルの迷走をまた繰り返すようになるとは誰も想像出来なかったはずです…

まあセダンとワゴンの2構成が基本というバリエーションはこの頃から変わっていませんし(5ドアのアテンザスポーツというのもありましたが)、型式もカペラのものを引き続いでいるのですが今のアテンザ・マツダ6はもはや別物としか思えません…

イメージ画像です。リアも中型セダンでありながらガーニッシュ類が一切無く安っぽさを感じさせますね…オプションで選択は出来ましたし後のマイナーチェンジで標準装備になりましたが…

インテリアのページです。大きく安っぽくなった外観とは異なり内装はほとんどクロノスのままなので安っぽさは感じません。正式には姉妹車であるテルスターからの流用になるそうですがまあ同じようなものです。
クロノスが3ナンバーであったにも関わらずより狭いボディにほぼそのままの内装をぶち込んでいますが、当初クロノスは5ナンバーで開発されていたにも関わらずバブル期の高級志向と当時のマツダの戦略、アメリカの安全基準への適合のために3ナンバーにされたと言われています。
そしてその拡幅した分を居住空間の拡大では無く安全基準適合のために回したために5ナンバーのボディでも大丈夫だったからぶち込むことが出来たと考えられます。

インテリアのページです。この時期にはコスト削減で削られがちだったフルオートエアコンや専用設計のオーディオも設定されています。まあこれらもクロノスの流用でしょうが…キーレスエントリーも上級グレードのみとなっています。

メカニズムのページです。エンジンはオーソドックスな直4・1800ccのFP-DE型と同・2000ccのFS-DE型のみとなっておりクロノスに存在したディーゼルエンジンやV6エンジンはありません。
F型エンジンは1977年にルーチェレガートで初採用されて以降長年に渡り同社の中型車に採用されてきたエンジンですがこれらのエンジンは1991年にクロノスへの搭載にあたって大幅改良されたものとなります。4速ATは電子制御式となっています。

安全性のページです。運転席のエアバッグはオプション設定となっています。

4WD車の紹介です。フルタイム4WDとなっています。

装備のページです。車種の性格上特徴的な装備は少ないですが当時オプションになることがほとんどだった電格ミラーを上級グレードに標準装備しています。またバブル崩壊後でコスト削減されまくった車種ですが、何故かエアバッグ装備車は全て本革ステアリングや本革シフトノブとなっており充実しています。


グレード一覧と主要装備・主要諸元・カラーバリエーションです。ビジネス向けのLi-S、廉価グレードのLi、売れ筋グレードのGi、上級グレードのZi、4WDのFiの5グレードとなります。
なおこのBテレビというのはこのカタログに記載されたコードを販売店にある端末に入力することで、通信衛星を活用して詳しい情報をテレビで確認出来るものらしいですが詳細は不明です…
恐らく専用のビデオとかが見られたのでしょうか…しかしわざわざ衛星を使って商談用のビデオを見せるのはまだバブルの名残りといった気がしますね…
当時のマツダ車のカタログにはだいたい載っているのですがググっても全く出てきませんでした…

裏表紙です。

オプションカタログです。

外装部品です。地味な車種ですが一応エアロパーツも設定はされていますし、さらにまさかのBBSホイールまで設定されています…
またコスト削減で省かれたリアガーニッシュもオプションで設定されています。しかしオプション装着車を見てもやっぱり地味過ぎますね…

オーディオです。カーテレビやCDチェンジャーが設定されていて時代を感じさせますね…ところでFMSというのがどうしてマツダアクセサリーサービスの略になるのかがよくわかりません…
スバルにもスバルオーディオってブランドがありましたし恐らくそれと同じような廉価版のオーディオになるのでしょうが…
パイオニアのみGPSナビも設定されています(ちなみにパイオニアは後付けカーナビの第一号)。紹介文を見る限りこの時代のナビはゲームやカラオケやクイズまで出来たそうです。今ではどんなフルスペックのナビにもそんな機能ありませんが…
しかしそれなのにCD-ROMというのが時代ですね…恐らく容量的に相当カツカツなのでは無いでしょうか…今やSSDの時代ですから…

オーディオと安全装備です。何とビクター製の車載ビデオデッキまで設定されていました。しかしリアシートの中央席って結構邪魔になりそうな気がしますし実際に付けた人はいたのでしょうか…
S-VHSというのがもう時代を感じさせますし、そもそもビクターとケンウッドが合併だなんて当時では想像出来なかったはずです…
安全装備はこれといったものはありませんが救急箱も設定されています。昔のオプションカタログでは結構見かけましたが最近はあまり見ないですね…特にマツダはオプションの種類が少ない方ですし…今でもあっていいと思いますが…

快適装備です。木目調パネルもありますが真ん中のコンソール部分だけ抜けてますしいかにもフェイク感満載の安っぽい木目ですしちょっと無理矢理感半端ないですね…
そしてまさかのハーフカバーだけで4種類も設定されています。まあこの手のセダンなら付ける人も多かったでしょうし…それにポケットがついているハーフカバーというのは前代未聞ですね…ただ結構便利そうではあります。
しかも当時は普及率が低かったであろう携帯電話を入れられるようになっているみたいですし…まあ94年当時の携帯はかなりデカかったので今のスマホなんか余裕で入るはずです。
キーレスエントリーは今のボンゴとも全く同じです。いかにボンゴが設計の古い車であるかを表しています…

実用品です。今では当たり前のUVカット機能も当時はオプションでした。今やフィルムではなくガラスそのものにUVカット機能付けてますし…
当時は定番オプションだったツールセットや毛羽たきも設定されています。ツールセットBがあって何故かツールセットAが無いですが…

裏表紙です。
ブログ一覧 | カタログ マツダ | クルマ
Posted at 2020/03/18 02:22:30

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