ダートトライアル競技1年目、頑張っても、県シリーズ3位がやっとだった。
オフシーズン、毎日のように雪山へ向かう。
高湯温泉がメインだったが、雪が少ない年だったので、思いっ切り走れない。
雪が無いと練習にならない。
「五色に行くぞ!」先輩
「五色?」私
隣の県境にある、五色温泉の事だった。
当時のADVANラリーチームの藤田哲也選手の練習コースだと言う。
「わざわざここまで来て練習するの???」私
「馬鹿、藤田さんは福島の人だぞ!」先輩
「そうなんだ…」私
聞けば、私の住んでる隣町の方だった。
ここで練習すれば、上手くなれるかも…。
必死で走った。
「日中は、来るなよ!スキー客や、温泉の客が通るから!」
「あと、回りの景色見たら、走れなくなるからな!」
確かに、後で分かったが、落ちると、まず命は無いだろう…って言う位、凄い所だった。
翌年、毎年恒例となっていた「ポチお年玉ダートトライアル1988」にエントリー。
私は、同じクラブの先輩(1985年鈴鹿オールスターダートトライアル出場選手)と、ダブルエントリー。
会場は、ダートラファンならお馴染みの、丸和オートランド那須だった。
初めての丸和…こんなハイスピードコースは、東北には無い。
C-1クラスは、関東の選手を始め、雑誌で目にしたことのある選手が、こぞってエントリー。
私は、一ギャラリーの気分だった。
中でも、栃木の、ベストスポーツ310サニーは、オールスターダートトライアルで、表彰台常連の車両だった。
一本目、なんかエンジンが吹けない。
回りの景色が、ゆっくりだった。
「ジェット合ってないね」
一緒に同行した先輩などに、調整して頂く。
「走らないと、何とも言えないが、取り敢えず、1本目よりは良いと思うよ!」
どれ位違うんだろ???
2本目…ダートトライアルは(ジムカーナもだが)2本走って早いほうのタイムで、勝敗が決まる。
スタート…まるで景色が違う…早い…操作が車の挙動に追いつかない。
そして何より、ストレートで、3速クロスミッションでは足りない???
私のKP61は、X30Bと言うカムシャフトが入っており、どちらかと言うと、低中速重視のカムであった。
「怖い」と思った。
86用のT50ミッションが唸っている。
最後の島回りで、「う~ん…気持ち良い」
と思える走りが出来た。
「アナウンサーが、綺麗なドリフトです!って褒めてたぞ!」
って、先輩方に言われた。
満足だった。
結果、38台中11位だったかな(^_^;)
結果はともかく、気持ち良かった(^o^)
結局、1988シーズンは、幾ら頑張っても、3位が「やっと」だった。
シーズンオフ、当時310サニーが、ホモロケーション切れ(今は関係無いらしい)の為、KP61が活躍出来ると知り、ジムカーナへと、転向するのであった。
しかも、ジムカーナ専用車両のKP61を購入して……お金が…ヤバイ(T_T)
Posted at 2018/10/27 22:42:18 | |
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