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イイね!
2020年05月24日

今こそ!このクルマの魅力を再確認

こんなときこそ「温故知新」!・・・ではないけれど、昔(2005年前後)の「軽自動車のすべて」を読んでいたら、今の市場がいかに「燃費偏重」「スペース効率偏重」かを改めて再認識。また当時の車種バリエーションの豊かさにも唖然としました。
そんな一昔前の軽自動車の再発見した魅力を自分なりに紹介したいと思います。
(なので、知っている人には今更なことばかり。新しい事実は何も書かれていません(^^;

今回は・・・ スバルR2のデザインについて。
R2デビューは2003年。今回は、そのR2のデザインの魅力に17年かかっておいついた!、という話しです(^^;

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■豚鼻?鬼面?
ご存じスプレッドウイング(ス)グリルで華々しくデビューするも、市場に受け入れられずにオーソドキシーなデザインに修正。一方で販売の苦戦からコンポーネントの多くを流用して急遽ステラが開発・販売された・・・などなど、それこそ今更書くまでもない歴史です。

自分も、デビュー時にディーラーで直に見た際は、全体のフォルムには「これもアリだよな」と感じましたが、フロントフェイスだけは、どうしても馴染めませんでした。

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このフロントフェイスで自分的に好きになれなかった原因を考えるに、以下の2点に集約されると思います。
(a)ボディの他の部分のデザインと調和が取れていない(レトロチック過ぎる)こと
(b)開口部が多くてデザイン密度が全体から浮いていること
でした。

スプレッドウインググリルは独創性を追い求めたためか、結果的にレトロチックなモチーフとなっていると思います。(これもデザイナー陣の意図かもしれないけれど)
一方、R2のボディシェイプはクラシックな、「レトロ」を漂わせつつも方向性は異なる文脈のデザインだと思います。

またこのグリルはレシプロ飛行機(往年のプロペラ機の胴体と主翼)をデザインモチーフにしているため、グリルの端(ライトの至近)が下がる形状になっています。

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ところがこれ、ワンモーションで、どちらかといえばウェッジシェイプ寄りのR2のボディデザインとの連続性に欠け、全体のまとまり感がイマイチとなっていると思います。これはナンバープレート左右のバンパー部の開口形状が端に向かって上がっているために、さらに強調されているように思います。
それと、フロントセクションが開口部・黒モールで黒い部分の面積が多いことから全体のなかでフロントフェイスだけがビジーでチグハグな印象。
このデザインの違和感は、後発のR1のデザインを見れば明白です。

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R1のグリルは同じモチーフでありながら、グリル下端が左右に向かって跳ね上がる形状によるプロポーションの流れを殺すことなく、連続性をもってサイドのボディシェイプに馴染んでます。
また、黒い部分の面積も適度で、この部分でも完成度が高いと思います。
R1を見たときに「R2もこういうデザインなら良かったのに」と何度思ったことか。ただ軽規格より小さいサイズのR1だからこそできるデザインなのかもしれませんね。

そんなわけで、自分のなかでは元々のデザインに加えてこのなんともアンバランスな造形によって不安定感が増してしまい、馴染めないクルマとなっていました。

当然?、後期の(オプションのグリルを流用した)シンプル顔にお化粧直しされたフロント顔の方が印象が良かったです。

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■R2のもう1つの顔

が、今回「研究」していくなかで、R2の顔にはもう1つバージョンがあったことに気付きました。

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発売から2年で、バンパー形状が変更になり、開口部を大幅に小さくしたデザインです。
自分は本当に今回、調べるまでこのデザインの存在に気付いてませんでした(^^; 中古車サイトなどで何度も見ている筈なのに・・・(^^;
実は今回、R2を採り上げたのはこの顔を「発見」したからなのでした(^^;

この変更でもグリルデザインは変わっていないので(a)のボディの他の部分のデザインと調和は完全に解消しきれていませんが、(b)は開口部が削減されたことから全体のデザインにぐっと馴染んだと感じました。
また特筆すべきはフェンダーの造形がバンパー側に連続性がもたれて繋がった造形になったことですね。ぐっと完成度が上がったと思います。

そして、この顔をセンターにおいて、R2の3つの顔を見ると、中期の顔は良い感じ!最初からこの顔でデビューしていれば状況は変わったのでは、と感じました。そしてこの顔によって、後期顔はもちろん、逆に前期顔も魅力に感じてくるので不思議です(^^)

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(真ん中のバージョンのカタログは今回ヤフオクで入手(^^;)

まだ中古車で程度の良いR2が見つかるタイミングです。もし自分なら、中期顔のユーティリティパッケージ装着車なんてあったらいいなぁ、と思いますね(今は購入機会はないですけどね(^^;

ところで「2004年版 軽自動車のすべて」には

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Book in Bookとして「R2のすべて」とともに「タントのすべて」が掲載されていました。
ハイトワゴンのさらに車内スペースを拡大、今や軽自動車のトレンドであるスーパーハイトワゴンの礎のタントと、「ハイトワゴンの時代は終わる」とマーケティングして発売されたR2が同時期に発売されていたんですよね。なんとも時代の皮肉を感じました。

また上記のフェイスリフトの件の情報を探して、「2005年版の軽自動車のすべて」を読みましたが、一言も触れられず。もしかしてライター(青山 尚暉氏)も気付いてなかったとか?(そんなわけはないか(^^;)

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それにしてもR2のデザインは今見ても鮮度が失われていませんね。
復刻したくてもスバルにはもやは軽自動車のラインがない(物理的に撤去された筈)ので、
例えば光岡さんあたりが資産を引き継いで再生産、復刻とかしてくれないかしら・・・
まぁボディだけでなく、四輪独立懸架の足回りやエンジンなど、必要な部品は多岐にわたるので、難しいんでしょうねぇ。。。 



ブログ一覧 | クルマアレコレ | クルマ
Posted at 2020/05/24 13:25:53

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この記事へのコメント

2020年5月24日 17:25
こんばんは。

この当時の軽自動車の種類は多かったですよね。2代目ミラジーノとか。広さはこれくらいで十分だと思ってます。

ライフは2008年デビューですが、スペースだけは重視してますね、エンジンは当時のままですけど。
コメントへの返答
2020年5月24日 21:00
こんばんは

2代目ミラジーノ! 5代目ライフ! ええと、いずれも今回のシリーズで取り上げたいクルマたちです(^^)  この頃はホントにバラエティ豊かでしたね。当時は何とも思っていなかった?ですが、現状を考えるとなんと豊かで楽しい時代だったか、と思います。

ライフも

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「祝!両角岳彦氏が自動車評論に復帰! https://www.as-web.jp/car/1229879?all 個人的に信頼するヒョーロン家の一人でしたがBMWだかBOSCHだかの研究所所属になって隠遁状態で残念でした。往年のように歯に衣着せぬ評価に期待してます(^^)」
何シテル?   07/12 09:55
なとりです。よろしくお願いします。 クルマの話大好きです。暇さえあれば試乗に行って研究してます。 写真はそのうちに(^^;
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