• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2025年05月31日

新型マイクラとRe:Nissanの行方の予想

日産の経営再建計画「Re:Nissan」が発表され、工場のある自治体などをはじめとして激震に揺れるなか、欧州を市場とする新型マイクラが発表されました。

alt

alt

alt

alt

alt

ルノーサンク E-TECH エレクトリックと兄弟車で、アチラも完成度高いモデル。ルノーと日産の協業がうまくいったタマモノ(なのか、日産がルノーの恩恵に預かったのか?)、新型マイクラも勢いとクオリティの高い内外装デザインで、こんなクルマをリリースできるなら日産は全然大丈夫じゃん!と感じました。フロントマスクは好みが分かれると思いますが、デビュー当時にそのエクステリアデザインが話題となった往年の3世代目マーチ(マイクラ)とのリンクを想起させて現代風にアレンジしたかのような文脈、個人的には好みです。
というか、日産だけでなく国産メーカーさん、こういう道具感を残した、生活を共にしてワクワクできそうなデザインのクルマを待ってるんですよ!

PVがまた良い感じ!



これこそ日本でも「Re:Nissan」の象徴として発売してもイケるんじゃないかなぁ! むしろ再出発を演出するためにリリースすべき!・・・と思いましたが、

・EVであること(EVしかないこと)
・カタログデータが5ナンバーサイズでないこと
そしてなにより
・価格帯が日本市場にミートしないこと
から導入はされないでしょう(哀)

わざわざ日本をモチーフにしたディティールもあるのにね! それにUKでも販売するだろうから、右ハンドル版は存在するのに! 実に勿体ない!
思わずため息が出てしまいます。欧州の人が羨ましくなりました。

というか「どうせ日本じゃ売らないでしょ」と発売前に諦めムードになるほどに、閉塞感いっぱいの市場になってしまった日本、寂しい限りですね。
ホントに「Re:Nissan」を経た日産はどうなってしまうのでしょうか・・・。

■旧経営陣は何もせず指をくわえて見ていただけか?

「Re:Nissan」に対するネット上の書き込みは、1990年代、2000年代初期の頃の「在りし日の元気な日産」への回帰こそが復興の手立てと力説するコメントが多数を占めています。
曰く、
・日本でマーチ、キューブなどのコンパクトカーを発売せよ
・日本でシルビアに代表される、若者が買えるスポーツカーを発売せよ
・日本で往年の名前(ブルーバード、セドグロなど)を冠したクルマを復活すべき
・日本でe-power(ないしEV)一辺倒ではなくて安価なガソリン車を発売しろ
などなど。
率直にいって、自分も諸手を挙げて大賛成でした。(上のマイクラもその一端として見ていました。)

が、旧経営陣も、素人が思いつく程度のアイデアを放置して、経営が悪化していくのを見ていたのでしょうか。
さすがにそうではないでしょう。
さまざまな経済指標から判断して、

昔のラインナップを復活させてもペイしない=ビジネスとして成立しない=実現困難

という結論に達していたのだと思います。
 もちろんそこで思考停止して時間だけが経過した(かのように見える)現状に、文句も言いたくなるのは消費者心理ではありますが・・・実際、経営の失策が(1つならず)あったであろうことは容易に推察でき(ゴーン政権以前からの連綿と続く失策の積み重ね、ともいえる)、今より少しでも好材料あれば、別のラインアップ群が展開されていた可能性もあります。
 いずれにしても、現状からラインナップを復活・充実することは、こと日本国内市場に対してはもはや容易ではないのでしょう。
これは日産に限らずその他のメーカーにとっても大なり小なり状況は変わらないと思います。

 この間まで、自分は「Re:Nissan」の後の姿として、まさにゴーンショック後の日産、メインの企業CIに「Shift」を使っていた頃のような”活気ある日産”をイメージしていましが、残念ながら今はそういう”明るい未来”はこないのではないか、と悲観的な予想をしています。




 脱線しますが、ゴーン体制での日産ではティアナのCMが今でも大好きマット・ビアンコの曲をフィーチャーする、この企画を持ち込んだ人のセンスが素晴らしい。セダン嫌いな自分でもティアナを欲しい!と思わせたCMでした。



 日産はもちろん、今の国産車シーンにこの雰囲気は考えられない・・・。まぁ余裕がないんですから仕方がないですけどね。

Re:Nissan後の日産は・・・

その上で、Re:Nissan後の日産の姿をまったくの独断と偏見で予想すると・・・

Re:Nissan後予想その1)ほぼ完全に、海外専売メーカーとなる。

 国内販売はついに見切りをつけ、さらにラインアップは減る。
 製造コストの高い国内工場は高級車専門ラインとなり、欧米や中国の富裕層向けにほぼすべてを輸出。方向性は今でも同じですが、今回の改革で一気に加速がつき、さらにエスカレートさせた体制になる。アリバイ作り?にごくわずかな数量が高価格で国内に流通するでしょうが。
 NMKVでの軽自動車のラインナップを増やすなど、なにがしかの「変化」はあるが、生産・販売の主軸はさらに海外の比率が高まる。

 しかし、これでは国内のディーラー網は当然破綻をきたします。とはいえ国内向けビジネスのための国内専売車種を用意する余力が日産にあるようには残念ですが思えません。

そこで、

Re:Nissan後予想その2)日産の国内販売モデルは、他メーカーから積極的にOEMを受けてラインアップを形成する。

例えばコンパクトカーでは、次世代ノートは、ホンダのフィット、もしくは鴻海のモデル?もしくはトヨタのヤリス?もしくはスズキのスイフト? を供給してもらう(フロントフェイスだけは日産系のそれっぽい顔にデザイン変更)、ハイブリッド(や純エンジン車)はOEM元のストラクチャをそのままに、e-powerのパワートレインのみ日産が供給する。(当然、これから提携を結む他メーカーとは、こういったビジネスモデルを前提の上で共同開発を行う)

そうすると国内販売用に純粋に日産がゼロから立ち上げるモデルは、エルグランドとスカイラインだけ(それとNMKVの軽自動車モデル)とかになるかもしれません

■泣いても笑っても

数年後には、国内販売メーカー数は変わらずとも、売っているクルマのモデル数は大幅減、今の半分か1/3くらいの種類(それをお互いOEMして顔を変えて売る)となっているかもしれません。日産だけでなく全メーカーが主戦場を海外に移行することで、外貨を稼ぎ、経営上は黒字安泰となりますが、翻って日本国内は、大衆車クラスは軽自動車と顔の違う同型車種ばかりが走る世の中に。
日本のクルマ好きな好事家にとってはさらにツマラナイ状況になるように思います。

もちろん、こんな素人の浅はかな予想が外れ、かつての日産の活気が戻った姿を、日本の販売店で垣間見られる明るい未来になるのが一番ですけどね。

エスピノーサ社長は、モチベーションが高いだけでなく、会見などからは経営に真摯に向き合おうとする誠実さを(個人的には)感じました。フォーミュラEの決勝当日に現場にはいる”カーガイ”ぶりも好印象でした。
彼には、こんな素人の悲観的憶測を吹き飛ばして、日本でも画期のある日産を復活させてほしいですね。

それはともかく、新型マイクラ、本当に導入しないんですかねぇ。して欲しいですねぇ。あとマグナイトも。

ブログ一覧 | クルマアレコレ | クルマ
Posted at 2025/05/31 22:35:47

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

関連記事

【NISSAN】だからマイクラがっ!
Nジャン(N-JUNKIE)さん

中国での日本自動車メーカーの苦戦は ...
散らない枯葉さん

米国では2025年モデル切替へ。
散らない枯葉さん

経営陣の刷新により再び本田技研工業 ...
石狩港302さん

新型2025年型日産ムラーノが米国 ...
散らない枯葉さん

これって日本でも売るの?…新型マイ ...
高山の(秋)山さんカリーナ乗りのゆきすとさん

この記事へのコメント

2025年6月1日 7:56
こんにちは。
どうやっても市場の過半は軽自動車、大型はリセール含めたコスパ含め保守的なユーザー志向でトヨタ一強、
トヨタのようにラインナップを増やしてもおそらくその大半の売れ行きはトヨタの数分の一か10分の一か、そのシェアを他の国産数社で食い合うばかり、政策的に水素偏重、EVへの取り組みが遅かった国策、
、正直、日産でなくても経営的に日本市場はメリット少ないというのが現実かもしれんですね。
ノート&オーラはコンパクトから上位車種モデルの代替、スポーツユーザーまで1車種でカバーユーザーが非常に広いのであれだけ売れて、これ別々車種だったら下手すりゃノートが販売ランクで他社同クラスに負けと言われかねない、(オーラは高齢化した大型車種ユーザーの置き換え多いです。)
さりとて海外生産を持ってくるには円安でこれもプライスタグ考えると日本で利益に結びつくかは、
ホンダ、スズキのインド製も利益率でどれほどあるのかは正直疑問ですが。
スズキも生産主力はインドに集約する様子ですから、このままだと日本では軽だけ作るになる日も遠くない、BEVはインドに集約で日本では作らないそうだし。
ホンダも狭山を寄居に移転&栃木閉鎖で鈴鹿と2箇所のみ、以前から4輪事業の利益が悪く2輪で支えてると言われ続け、
車種の展開が多すぎ、開発費と製造費を掛けすぎている。という理由付けがされてたり、(2輪が無ければホンダも日産と良い勝負で、国内工場縮小はその対策、日産より少し早く動いたのと2輪の売上でカモフラージュ出来ただけ。)
、日産の国内の工場など元々多すぎたんでしょうね、北九州と栃木で十分だった。
ダイハツはトヨタ傘下で軽集中とインドネシアだけ、でもこの先BEV時代、実質日本だけの軽で生き残れるか、トヨタの完全製造下請けへの道かも。
と、まあどう見ても市場が盛り上がる要素は見えないですね…
BYDだけは日本市場に異常な力の入れ方してますが。
これBEVにシフトする時に勝者総取りのための布石なんですかねえ。
コメントへの返答
2025年6月1日 12:14
こんにちは
ありがとうございます。基本的にご意見に同感です。私の書いた内容って結局そういうこと、という(^^)

結局のところ、日産はダイハツ、三菱と同じ道を辿ることになるんでしょうね。まぁ今回の大赤字以前から、片足ツッコんでいる感じではあるんでしょうけれど・・・。

ガソリンの税制は一向に対策されないし、自動車税13年超加算とか、自動車業界と族議員でツルんで国民が大人しいことに付け込んでやりたい放題(まぁそういう議員を落選させないんだから、国民のお人好しも甚だしいけれど)、そりゃ自動車シーンも尻すぼみになるわけだ、と思います。

最終的にはトヨタ連合とホンダ連合とで、和製ステランティス的な2台ブランドとなり、軽自動車と軽自動車から派生した普通乗用車と、を顔を変えて売る、て感じではないでしょうか。
場合によっては海外メーカーの派生車も扱ったりして、そこに面白さを見出せるかもしれません。ただいずれにしても庶民には手が届かない高嶺の花になっていくんでしょうけど(涙)

BYDは日本の軽自動車市場が活況で勝算ありと判断したのかな。これだけ保守的な国民性、よほどのバリューがないと成立しないと思いますが、「自信あり」なんでしょうね。千葉には相変わらず正規ディーラーがないんで試乗の機会すらないのですが(^^; (柏店て名前だけど所在地は埼玉の越谷だし(^^;;
2025年6月1日 8:06
Z11キューブとかラフェスタなどを待ってる一人です。

Shift the future 日産はよく聞いた覚えがあります。
コメントへの返答
2025年6月1日 12:58
こんにちは

本文中にも書きましたが、私もせめてあの頃の日産に戻って欲しいなぁ、と思ってました(過去形)。でもおそらく難しいんでしょうねぇ(涙)

例えばラフェスタは、ホンダのフリードのフロントデザインを日産風に仕立てて販売、とかじゃないかと。ヘタをすると、バッジだけ変えて「ラフェスタ復活!」とか(哀)

ラフェスタといえばプレマシーから外板替えて販売したラフェスタ・ハイウェイスターは、あの頃は「え、そういうことするの?」と少しビックリしましたが、Re:Nissan後は、「あの頃はまだマシだったのか」と愕然とするかもしれません・・・。もっとも、やがて何年後(何十年後?)には、欧米をはじめ海外メーカーも似たような状況かもしれませんけどね。
2025年6月1日 16:46
BYD柏は開設準備扱いなんでそのうち柏の何処かに出来るんじゃないかなと。
現行の導入車種は比較的大型なんですよね、かと言って小さめのモデルは内装デザイン奇抜だったり、ちよっとこれじゃない感が、
本国のはマイナーチェンジでその変も普通になってきてる雰囲気ですが。
シーガルは欧州で全長伸ばした仕様違い(画像で見る限りはフロントセクションの延長、多分NCAPの対応だろうと)を現地生産で導入という事で、多分オリジナルだと適合しない何かがあるんだろうなと、
そこに加えて日本では軽を専用投入となったので、シーガルの日本投入は無さそうです。
そして軽を僅か2年で専用の新車開発して投入するというスピードも日本車がプロトタイプ見せてから売るまでの時間考えると、中国で日本車が負けるのもまあ仕方無いかと。
BYDの標準装備の充実感、国産車のオプション商売が時代遅れにみえました。
コメントへの返答
2025年6月1日 22:20
BYD柏店の情報ありがとうございます。千葉市にもぜひ出店してほしいですね(^^)

たしかに軽自動車の開発・発売決定でもはやシーガル導入は望めないでしょうねぇ(涙)

テスラにしても装備が凄まじく先を行ってる感があるし、国産車って何もかも、いつの間にか置いてかれていたんですねぇ(また涙(^^;

プロフィール

「経営大混乱の最中に日産車オーナーに返り咲いた身としては(^^;、鈴木亮平氏のCMにこめたメーカーの意図は判らないでもないけれど、一般視聴者のキブンを逆なでしているようにしか思えない(^^; せめて揶揄されまくりの「やっちゃえ日産」はいい加減変えるべきではないかしら?(^^;」
何シテル?   05/11 07:12
なとりです。よろしくお願いします。 クルマの話大好きです。暇さえあれば試乗に行って研究してます。 写真はそのうちに(^^;
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/6 >>

1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

愛車一覧

三菱 eKクロススペース ekxs (三菱 eKクロススペース)
ステラを手放すタイミングで見つけました。走行距離4000㎞で評価書のキズはなし、という程 ...
スズキ スプラッシュ スズキ スプラッシュ
C4の後に相棒となったクルマ。アップライトで硬めのシート、オペル風味の足回り、1.2L+ ...
日産 サクラ 日産 サクラ
以前から思うところあってEVを見てはいたのですが、充電設備の設置工事など我が家にとっては ...
シトロエン C4 ケロロ (シトロエン C4)
2013年5月にトラヴィックを惜別の思いとともに手放し、とはいえ、これでじっくり次の愛車 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation