最近試乗へのモチベーションが上がらず(諸々理由があるのですが割愛)ディーラーへの足が遠退いていましたが、そろそろリハビリ?開始(^^;
ということで、少し前ですがダイハツ ブーンを試乗してきました。
(1人で試乗できたので途中で写真撮りました。他の画像はダイハツ、carviewからリンク)
昨年、マイナーチェンジが敢行されたブーン(トヨタパッソ)。
CILQの顔が変わった=化粧直しがメインで、MC前の、あのフニャフニャだった乗り味は放置されてるんだろうなぁ、と非常に後ろ向きな気分での試乗でした。
・・・が、実際に乗ってビックリ!
いろいろ手が入って乗り味が良くなってる!!! 最初の加速でマイナー前との違いは歴然!
足腰しっかりして真っ当になってるし心なしかアクセルレスポンスも良い!! いやはや、よくここまで修正しましたねぇ!
まぁありていに言えば、「こりゃマイナー前のブーンの購入ユーザーが可哀想or失礼過ぎる出来だよね」て感じでもありますが(^^;
そうすると、自分が錯覚しているだけなのか? ・・・なので、以下、単なる妄想だったらスミマセン(^^;
■良かった点
走りに影響する箇所はいずれもセッティングの微調整レベル、と思いますが、クルマってここまで豹変するんですね。
・改善した足回り、エンジン特性
MC前は足回りは軟らかく、カーブで若干腰砕け気味、ロールがやや大きいと感じることもあったように思いますが、しっかり感が大きく増し、少し硬めながらもしなやかさを残して、路面の凹凸に対してのいなし方、ボディのロールなど、安っぽさがかなり払拭されて乗用車のレベルになった感じ。またCVTのセッティングが変わったのか、エンジンのレスポンスが改善されて、端的にダイレクト感が向上した印象。低速でよりトルクが引き出されるようになった気がしました。1人か2人で乗るならじゅうぶんなパワー感。
ボディ剛性感も若干よくなったような。というか、上記の変更で本来のボディ剛性の長所がさらに引き出されている、ということかもしれません。
・適度に重みを増したハンドリング
ここもMC前はとかく軽さが目立ちましたが、適度な重みが加わった気がします。安心感というか「いかにも電動パワステ」な安っぽさが薄まった印象でした。
・熟成されたデザイン
CILQの前後デザインが変更になりましたが、webで見た第一印象は「
意図は判るけど、このごん太くん顔はどうもね・・・」とイマイチでした(^_^;。
ところが間近でみると、バンパーの中段のグリルからフォグランプベゼルに向かっての横のキャラクターラインが効いているのと、フォグランプのL字モールドなどから、写真での印象よりぐっと際立つ造形で、これはこれでアリだな、と印象は良くなりました。写真映りで損してる典型例かなと。
■残念な点
・突貫工事の跡?
そのフロントデザインですが、カタログをじっくり眺めてたら、グリルとボンネットのチリが妙に空いているのに気付きました。
ボンネットがしっかり閉まっていないかのような印象。(
ダイハツのwebサイトの画像で見ていただいた方がわかり易いかな)
この手の箇所はいったん気になるとやたら気になりますね。
デザインやエンジン冷却上の都合など意図があるかもしれませんが、CILQの商品コンセプトからするとマイナスイメージな気がします。今回変更された箇所だけに開発期間の短さが原因?と勘繰りたくなります。
・あと一歩力感が欲しいエンジン
ここまで仕上がりが良いと、やっぱりモアパワーと感じてしまいます。シャシーのベースが同じであれば、トールに搭載されている1Lターボを逆に搭載して欲しい(欲しかった)。 ネット情報によれば、どうも既にFMCのタイミングが目前に迫っているようで、これ以上の熟成はないようで残念です。
・不思議なオプションラインナップ
これはMC前からのギモンですが、例えばサイドストーンガード。
CILQ用 こちらはブラックのみ
X用 こちらはボディ色対応
すると、CILQオーナーがボディ色のパーツを付けたくてもX用の転用は不可? うーん、ボディサイドはCILQとXでどう見ても共通に見えます。パーツ自体も同じに見えるし・・・ 一昔前だとディーラーは融通が効いて、こういう対応はやってくれましたが、イマドキだと「責任取れません」と拒否されそう。
このあたりの「不要な縛り」に理由があるなら、もうちょい納得感が欲しいなぁ、と思います。
■もうひといき!
・室内高がもう少しあれば・・・
車内の広さをウリにするブーンですが、後席に座ると、自分(174cm)だと天井に頭が触ります。
機械式駐車場要件から逆算されたデザイン故・・・とはいえ、先代はこの要件を満たしながら、後席もしっかり頭上高が確保されていました。
(先代ブーン)
イロイロ大人の事情はあるにせよ、パッケージングは先代に負けている部分がチラホラ、なんですよね。
・XとCILQの価格差の理由は?
例えばX“Gパッケージ SA Ⅲ”(2WD)とCILQ“Gパッケージ SA Ⅲ”(2WD)の差は17万円ほど。加飾や装備差は当然ありますが、それにしてはこの価格差は大きい気がします。
よくある格差付け?は例えば遮音材の量を変えたり見えない部分での差が考えられますが、スペック表を見る限りはこの2グレードは車重も燃費も変わらず。もちろんエンジンスペックも共通。
ということなら基本的には見えないところも同じと考えても良さそうです。デザインや仕様が気にならなければ、Xを選択するのも手ですよね(個人的にはXにタコメータが付かないのは残念)。 セッティング違いの可能性もありますし、いずれにしてもXも試乗して差の有無を確認してみたいと思いました。
・こんなところまでトヨタに配慮?
ブーンといえば兄弟車のトヨタパッソ。ということでトヨタパッソのwebサイトを眺めたら、雰囲気はやっぱりパッソの方が良い。「欲しい!」と思わせるイイモノ感は個人的にはパッソのHPの方が感じられる(気がします)。 こんなところにまで親会社との差が出てしまうのか・・・いや、もしや広報にも親会社の配慮? と、ダイハツのツライ立場、に同情も感じたり。
そんな中、今回の熟成は、往年のダイハツ開発陣の力量を思い出させてくれるものでしたので、次世代のブーンもイイモノになるんじゃないかな、という期待が持てたのは大きな収穫でした。
(いよいよ今年発売になるらしい、DN-TRECこと次世代ビーゴにも期待できそうです。)
Posted at 2019/02/11 11:39:16 | |
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