犯人はコイツでした。

昨日のNSR50の犯人の紹介です。

事象は前の記事を読んで下さい。

エンジンを始動するとウインカーが半光りするので
電気が回り込んで来ているのは間違い無いです。
発電機も発電しています。
でなくては光りませんから。

ここでクルマの電装しか知識が無いと驚くべき仕組みが
バイクには隠されています。




小排気量車に多いのですがヘッドライトとテールライトは・・・














交流12Vを使っています。



マジで。


ホーン。ウインカー。ブレーキランプは直流12Vなので
エンジンを始動しなくてもバッテリーの直流12Vで作動します。


「ブレーキランプの＋と−」　「ウインカーの＋と−」　
「コンデンサーの＋と−」　「テールランプの＋と−」　

この中の組み合わせに犯人がいるのですが

答えは「ウインカーの−とテールランプの−を繋いだ」です。
当然、「ウインカーの−とテールランプの＋を繋いだ」でも正解です。

テールランプは交流ですから厳密には＋も−も有りません。
なのでボディーアースされないで2本の配線が来ています。

直流のウインカーも2本配線が出ていますが殆どの場合は
ボディーアースを介してバッテリーの−端子に辿り着きます。

弄った本人はウインカーの−と、テールランプの−を繋いでも
どうせ−側なんだから電気的には一緒だと思ったのだと思う。

繋いだ相手の配線が交流なのでウインカーのマイナスから
電気が入って来たのが発症したメカニズムです。

修理方法としてはウインカーの−をボディーアースにして直した。で治りました。

普通の交流はこんな感じ

因みにこのバイクの場合は交流の反対側を無くして

バッテリーの放充電で少し慣らして直流12Vを作り出しています。こんな感じ。



非常に単純な仕組みですが原付なんでコストの都合上仕方無いですな。

クルマのオルタネーターは原付で捨てている下半分を
上側にして有効利用します。こんな感じ。



かなり安定した直流12Vが作れる仕組みです。

原付の場合はここまで厳格な直流12Vが必要な電装品が無い訳なので
前者の設計なのかもです。

更に厳密な電圧が必要なセンサーの電源は
VC電源と言って安定化5V電源を使っていますよ。

勉強になりましたか？

将来、役立つ場面は現れないと思いますが(笑

なんで、のんで寝ます～