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2009年03月16日

F1ドライバー列伝Vol5~Nigel-Mansell

F1ドライバー列伝Vol5~Nigel-Mansell HGTSの新レギュレーションも発表となり、EUROクラス開催も決定!

自分も周囲も少し落ち着きを取り戻した。

というわけで今日は『F1ドライバー列伝』の第5回目。

みなさんお馴染みのナイジェル-マンセルである。

ところで、クラーク、リント、ピーターソン、フィッティパルディ、マンセル・・・
なんとも豪華な顔ぶれの4人だが、
これらのドライバーに共通していることは何かお分かりだろうか?

答えはロータス出身、厳密にはコーリン-チャップマンに見出されたドライバー達だ。

もちろん他にもG-ヒルやM-アンドレッティ、エリオ-デ-アンジェリスなど、
有名なドライバーが目白押しだ。

やはりチャップマンはドライバーの才能を見抜く天才だったのかも知れない。

ロータス時代の逸話のひとつがコレ。
フィニッシュ直前でガス欠になったマシンを押し、
最後には疲労と脱水症状でその場に倒れた。



さてマンセル。

今さらマンセルの実績やエピソードは紹介するまでもないだろう。
私よりも詳しい人は大勢いるし、フジのテレビ中継が始まってからのドライバーなので情報は非常に多い。

ただ、マンセルというドライバーを思い出すとき
いつも「人間の人生」などという小難しいことを考えてしまう。

マンセルはメジャーになるまでとても苦労をしたというのは有名な話だ。
それこそ家財道具を処分してまでレース資金を調達し
奥さんと苦労を共にしながらF1のシートを手にした。
F1に上がってからも芽が出るまでには時間がかかった。
通算31勝という勝利数はラウダの26勝を上回るものだが
タイトル獲得は一回のみである。

しかし度重なるクラッシュや怪我をことごとく乗り越え
念願のワールドチャンピオンになったばかりか
インディカートシリーズでもタイトルを獲得している。

F-1からは一度引退したが、セナがなくなった1994年には
そのセナの代役としてウイリアムズのステアリングを握り、
最終戦ではちゃっかり優勝までしている。

こうしてみるとマンセルの「運」の強さを感じずにはいられない。

引退後はF1のマスターズシリーズのようなレースでもブッチギリ!
BMW F1のデモランなども記憶に新しいところ。
今ではゴルフ場を経営し、悠々自適の生活を送っているらしい。

前述のクラークやピーターソン、さらにはヴィルヌーヴ、
そしてセナ・・・・。
今や「伝説」となったドライバーたちと比べてどうだろうか。
決して彼らの人生が不幸であったとは思わないが
人ひとりの人生として考えたとき、志半ばでこの世を去ったのだから
やはり気の毒に思えてならない。
無事に引退をし、ゆったりとした生活を送ることは
誰だって望んだはずだろうから。

その点においてマンセルは、F1で活躍するまでの下積みと苦労は多かったが
最後の最後までレーシングドライバーという「生き方」を満喫していたように見える。
ちょっとした運命のイタズラで悲劇が起きるこの世界で、
マンセルは歳を重ねるごとに充実したドライバー人生を送っていた。

やはりマンセルといえばウイリアムズだろう。
当時、本当に手をつけられない速さだった。



誰の人生にも「不幸」や「不運」が訪れる。
マンセルにはそういうものを跳ね除ける強さがある。
だからこそマンセルファンは多いのだ。

確かにコース上ではラフプレイとも言える走りをしたこともあるし
コースを離れてもたびたび問題発言(*1)が取り沙汰されたりもした。
「キルスイッチ事件」(*2)のような大チョンボもやっている。
しかしそれらもすべてマンセルの人間臭い魅力に思えてしまう。

こんな豪快で人間臭いドライバーの前では
最近のF1ドライバーはどうも「小粒」に見えてしまうのは私だけだろうか。


*1:タイトルを獲得した1992年、開幕4連勝をした会見で
「これでタイトル間違いなしですね」という記者に対し
「まだ始まったばかりだろう。オマエ、薬でもやってるんじゃないか?」と発言。

*2:2位以下に大差をつけた1991年のカナダGPのフィニッシュ直前のこと。
最終コーナーを抜け、観衆に手を振ろうとしたところ
誤ってキルスイッチに触れてしまってリタイアになった「事件」。
当時、英国人ジャーナリストの一人は
「ウイリアムズからはなんの説明もないが、
マンセルが誤ってキルスイッチに触れたという説に
私のささやかな全財産を賭けてもいい」とAUTO-SPORT誌に書いている。



ブログ一覧 | F-1ドライバー列伝 | 日記
Posted at 2009/03/16 22:48:09

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この記事へのコメント

2009年3月17日 13:17
マンセルは大・大・大好きなドライバーです!!!高校時代に自伝を読んで熱くなった記憶があります。荒いドライビングで批判される声もあったようでしたが、実はマシンのマネージメントは誰よりも優れていたとも聞いたことがあります。苦労人タイプのドライバーですし、むしろマシンを大切に走る技能は高かったようですよね。

>最近のF1ドライバーはどうも「小粒」

これは自分も全く同感です。レギュレーションやマシンがあの時代からはすっかり変わったせいもあるのかもしれませんが、「走りを見れば誰か分かる」ようなドライバーって本当にいなくなってしまいましたよね。どのマシンを見ても同じような走りに見えてしまったりなど。

マンセル、デーモン・ヒル、デビッド・クルサードなどイギリス人ドライバーが活躍していた頃にイギリスに住んでいたのですが、マンセルの人気は驚くほど圧倒的なものでした。hataさんが上で述べているように人間臭く“熱い”ドライバーだったからだとも思います。

かくいう私のヘルメットはご存知の通りデーモン・ヒルになってしまいましたがw

長コメ失礼しました!ついつい熱くなってしまいましたw
コメントへの返答
2009年3月17日 17:40
やはりいましたね(^^)
熱烈なマンセルファンが・・・!
おっしゃるとおり、マンセルのマシンマネージメントはズバ抜けていたようです。マンセルがチームを去ってヒルが加入したときのこと、メカ優位のウイリアムズ内ではヒルの言うコトはなかなか聞いてもらえなかったそうです。そこでセナの代役としてマンセルが戻りメカたちに「どうしてヒルの言うとおりにせんのだ!」と一喝したそうです。マンセルの言うコトならメカも素直に聞き入れたらしいです。

300km/h近くのスピードでスピンしても無傷で立て直したり、豪快なオーバーテイクをしたり、、、、マンセルならではのドライビングは本当に魅力でしたね。あの時代は個性派揃いだったので、今はやっぱり寂しく見えちゃいますね。

ええええ!?
イギリスに住んでらしたのですか!!!
けすうゆさんて・・・一体何者なのでしょうか???
今度ゆっくり聞かせて下さい。
マンセルはイタリアでも人気があったそうですね。あの走りは熱いイタリアのファンにはたまらないのは容易に理解できます。

いやいや、マンセルほどではありませんが、デーモンも充分「語れる」ドライバーですよ。なんたってシューマッハとタイトル争いをしたのですから。

長コメ大歓迎ですよ!
F1の話題ができる人が増えて嬉しいです。
2009年3月17日 19:50
一発キレた熱い走り!
私にとってのマンセル像ですね♪

F1引退後も、BTCCにも出たりと
レース一筋なイメージでしたが、現在は
実業家なんですね!

コメントへの返答
2009年3月17日 21:32
まさしくその通りです!
一発キレた熱い走りです!

実業家といってもほとんど道楽のレベルだと思いますよ。なんたってF1界屈指のゴルフ好きですからね。

面白いエピソードがあります。ニキ-ラウダのコメントです。
「プロストが25人なら素晴らしいレースになるだろう。セナが25人なら全員リタイアするだろう。マンセルが25人ならみんなゴルフに行くだろう」
けっこう笑えません?(^0^)
2009年3月17日 21:53
マンセル・・・、丁度大学の頃テレビ中継の最高潮の頃でしたから、はっきりと覚えていますね。
あれほどのアグレッシブな走りをするのを同じ世代で見られたのは良かったんでしょうね。


タンブレロの脱出からの加速で前車を抜こうとしてグリーンへと車体を落とし、一回転するものの何処にもぶつけずにそのままレースへと復帰したサンマリノGP。

雨の中、同じ所で2度もスピンするも、これまたぶつからずに立て直しそのままレースを続行した、オーストリアGP。

殆ど勝利を手中に収めていたものの、スローパンクチャーでタイヤ交換を余儀なくされ、
トップが入れ替わり、残り数周を思いっきり左右に車体を振りまくって煽ったものの、
結局2位でフィニッシュしたモナコGP。

思わずバックしたりと言うチョンボをしたのも、そのまま走り続けて黒旗降られたりも、
やっぱりマンちゃんだからなんでしょうね。

BTCCで走っていても、インディで走っていても、
やっぱりF1の“レッド5”をつけて走っているのが一番ですね。
ジルビルニューブも好きですが、リアルタイムで見ていたマンちゃんが僕にとって1番好きかな。
コメントへの返答
2009年3月17日 22:26
おお!ここにもいましたね(^^)マンセルファンが!
リアルタイムで見たドライバーやはり印象が違いますよね。そういえば、最近マンセルのような「感動的な走り」を見かけなくなりましたね。

タンブレロの走りはYouTubeなんかでもUPされてますね。今見てもスゴイとしか言いようがないです。なんというか本能の走りと言いますか・・・。

モナコでのバトルも今では語り草ですね。ただ、当時からジャーナリスト連中はけっこう冷ややかだったみたいですね。「セナを敵に回してあんなに左右に振ったらタイヤカスが付いてグリップしないだろう」という具合です。
でもあのバトルではリアルタイムで見てましたから、今でも鮮明に覚えてますよ。

BTCCでは「特例」でレッド5が許されたそうですね。引退しても現役ドライバーにも引けをとらない運転・・・やはりセナとは違った意味で天才肌だったのではないでしょうか。
2009年3月17日 22:05
名古屋在住時代に、通っていたバイク屋にレプリカ・ヘルメットが入荷して、買う寸前までいったのですが、何となくためらって買わずじまいでした。ちょっと、後悔しています。
コメントへの返答
2009年3月17日 22:19
あ~っ!toby-mさん、ソレ!
今じゃけっこうな「お宝」ですよ。
ときどきヤフオクに出たりしますが、そこそこ高値取引だったような(^^)
でも実際に持ってたら、勿体なくて使えないかも・・・・。
2013年9月22日 23:31
マンセルはマリオになって今も走ってる
(≧∇≦)
コメントへの返答
2013年9月23日 6:32
しかも速い!(^0^)

プロフィール

「@ぼうんのう さん、バッテリーとエアコンまでやれば、走り出してすぐに効果を体感できますよ(^^)」
何シテル?   06/04 11:05
アルファ156 2.5V6で走ってます。 家内用にGTV3.0V6。
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