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2016年12月02日

ノスタルジー

ノスタルジー  私がモータースポーツに夢中になっていた10代の頃は、今と比べて情報量が限られていた。
AUTO-SPORTやauto-technicのような専門誌しか、F-1やその他のレース情報を得る手段はなかった。さらに10代の少年が毎月そういった専門誌を買えるわけもなく、必然的に得られる情報量はごくわずかなものに過ぎない。

 あれから数十年、世の中は大きく変わり、かつては手に入らなかった情報や、目に見えるシーンが容易に得られるようになった。
ネットを徘徊していると、思わず見入ってしまう画像に出会うこともしばしば。

 TOP画像もそのひとつで、1977年以降ずっとBELLユーザーだったラウダが、珍しくGPAのヘルメットを使っている1枚。ヘルメットのロゴから恐らく1985年のものと思われる。(ラウダはこの年をもって、本当に引退)

 そんな中、思わずうなってしまう画像もある。
話には聞いていたが、実際に画像で見せられると感激してしまう類のものだ。
こちらの画像をご覧いただきたい。


 ランチアベータモンテカルロのGr5に乗り込む、あのジル‐ヴィルヌーヴ!
ヴィルヌーヴがランチアをドライブした、という話は何かで読んだ記憶はあるが、
こうして画像で見ると、はるか35年以上前のことなのにまるで最近のことのように興奮してしまう。


 BELLのヘルメットであることから、恐らく1978~79年のものであると思われる。
アリタリアカラーのベータモンテカルロをドライブするヴィルヌーヴ・・・
ある意味歴史に残るワンショットかも知れない。

 そしてもう1枚。
こちらも同じくベータモンテカルロ。


 ドライバーが誰かお分かりだろうか?
なんとリカルド‐パトレーゼである。
パトレーゼやアルボレートはランチアのドライバーとして80年代前半は
WECに参戦しており、来日して富士のコースも走っている。
しかしベータモンテカルロをドライブしていたなんて知らなかった。

それにしてもGr5のベータモンテカルロは、ホレボレするほどカッコイイではないか!

 しかし、私がこういった情報に感動するのは、
時間の経過からしても、もはやノスタルジーとなってしまった。
そのこと自体に何も悲観的な要素はないが、一抹の寂しさはある。
でもそれ以上の感動、便利な時代になって「当時」に触れられる喜びは確かにある。

 自分が今レースを趣味としているのは、
10代の頃にモータースポーツに熱中していたこととは、直接的な関係はない。
当時は見るだけのものだったからだ。

 ただ、一方で今サーキットを走る上で、じゃあまったく当時の感情と無縁かと言えば
そんなことはなく、むしろ気持ちの上ではまったく当時のままである。
70~80年代のモータースポーツが大好きという気持ちのまま
自分は大人になったようなものだ。
純粋にサーキットでのタイムやドライビング技術の向上を追い求めるなら
15年落ちのアルファロメオになんて乗っていない。

 今の自分のサーキットライフと、昔の自分の気持ちはオーバーラップしており、
それが私を幸せな気分にさせてくれる。


 ラウダがドライブしたブラバム アルファロメオBT48。
ラウダの歴史の中では「勝てなかったマシン」の部類ではあるが、
なぜか私はこのBT48が好きだ。



 ヴィルヌーヴとフェラーリ126CK。
F-1史上、初めてモナコで勝利したターボエンジンのマシン。
120度V6というのも、フェラーリ独自のレイアウトだった。
やっぱりフェラーリにはAgipやspeedlineが似合う。


 こちらも好きなマシンだった。
リジェJS11。
GITANESのロゴがシャープになった1980年仕様がカッコイイ。
ピローニのヘルメットとの相性も抜群だった。

 当時のF-1はグランドエフェクトカーだったため、
フロントウイング無しが流行していた。
最初は違和感があったが、見慣れてくるとなかなかカッコイイと思ったものだった。


 フォルムとカラーリングの美しさはルノーも負けていない。

 アルヌーがブルーで、ジャブイーユがレッド、という色違いのゼッケンというのも
なかなか洒落た演出だったルノー。
イエロー、ホワイト、ブラックの配色が絶妙!

 北海道はすっかり冬となった。
気温も0度前後となり、今日は雪も降っている。
しばらくはサーキットを走ることはできないけれど、
オフにはオフの楽しみがある。
自分のスタンスを確かめる意味でも、ノスタルジーに浸るのも悪くない。







ブログ一覧 | 70~80年代F-1 | 日記
Posted at 2016/12/02 20:20:17

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この記事へのコメント

2016年12月2日 20:27
あのジル‐ヴィルヌーヴがベータモンテカルロに乗った
というのは初めて知りました!!

昔、何の本か忘れましたが、子供達を自分の車に乗せて
よくドライブそれも結構激しいドライブで楽しませてたという
話を読みました、そして壊れても自分で修理し、また乗ると
いう・・・そんな凄い話を聞き、車好き運転好きだったのかな?
と思い、すっかりヴィルヌーヴのファンになった事を思わず
思い出しました☆
コメントへの返答
2016年12月2日 20:58
私も初めて知った次第です(^^)確かストラトスにも乗っていたような記事を読んだ記憶もありますが、写真は見たことがありません。
そのエピソードは知らなかったです。
一般道でもけっこう「逸話」が残ってる人で、とにかくどこでも飛ばしていたみたいです。そういう意味での根っからのドライビング好きだったのでしょうね。
今でも熱烈なファンがいるというのも頷けます。ヴィルヌーヴが亡くなったのが82年、セナがトールマンで一躍脚光を浴びたのが84年・・・ヴィルヌーヴが生きていたらセナとの対決も見られたのですが・・・・。
運命というのは残酷なものです。
2016年12月2日 21:31
んなコト言ったらオラは死に損ないのノスタルジストやん。
https://www.youtube.com/watch?v=HZkUr5cG6wE&feature=share
米の好き者が走らせたんだろーなぁ。
理論的には天井が走れるらしい(笑)
取っ掛かりがCAN-AMだったオラにはたまらんのよ。だからブラバム-アルファのファンカーなんか◯便チビリチビリものだってば。マクラーレンだって出目は米だしね〜。
ロータスのツインシャーシじゃないけれど「あ"」っと驚く新メカってレギュレーションで規制され過ぎの今じゃ出にくいから面白くない。
HONDA-NRの楕円ピストンとか最高だったじゃん。
そうは思わへん?
コメントへの返答
2016年12月2日 21:43
なんてコトをおっしゃるのですか!監督さんはある意味「究極のノスタルジスト」ってところじゃないでしょうか(^^)
チャパラル!ラウダの著書にも写真入りで紹介されてました。「元祖ファンカー」ですね。思いっきり「取って付けた感」がけっこうソソラレます(^^)
ブラバムのファンカーは洗練されていてカッコよかったです。156のリアバンパーに換気扇のファン二つくらいなら入るかな~?と考えたのは内緒です(^^;
確かにマクラーレンも米発祥ですもんね。あの頃は米と欧の境界が意外となかった気がします。
ロータスのツインシャーシ!確かロータス88でしたっけ?アレ、熟成されたら一体どんな走りをしたんでしょうね???禁止になったのは残念です。ホンダの楕円ピストンも、ファンカーもツインシャーシも「アッと驚く」新メカは今じゃレギュレーションがキツ過ぎて生まれようがないですもんね。
楕円ピストンなんて、その発想を本気でやっちゃうエンジニアには最敬礼です!
2016年12月2日 22:34
ベータモンテカルロは79年の写真です。F1最終戦の1週間後、ジーロ・デ・イタリアというラリー&サーキット混走競技です(^^)

ジルはワルター・ロールと組み、パトレーゼはマルク・アレンと組むという、とても贅沢です♪

結果はワンツーフィニッシュのはずが失格裁定。競技外区間の移動で高速道路を使ってしまったためでした、これがルール違反だったそうで(。-`ω´-)

ノスタルジーに浸る、Hataさんのブログはいつも楽しいです。

ヘルメットやシューズだったり、スポンサーだったり。実はわたしはここらへんって、それほど気にかけていなかったんです。

なので、同じ時代の同じF1マシンが気になっていても、見るところが違うんだな、こういう見方も楽しいなと、いつも新しい発見させてもらっています(*´∇`*)
コメントへの返答
2016年12月3日 8:27
さすが!79年だったのですね。しかしラリー&サーキットの混走競技というのは驚きです。だからサーキットのようなターマックのような景色なのですね。
この組み合わせは贅沢過ぎます!たまりません!こういう有り得ない「ワクワク」は今じゃ無理でしょうね~。
なんだか分かるような分からんような失格理由ですね。こういうけっこうテキトーなところもノスタルジーだったりして(^^)

何と言いますか、10代のころはメカは難しくよく分からなかったため、自然と目に見える分かりやすい部分に興味関心が行ったのだと思います。大人になっても「カタチから入る」のは結局変わっていないのですが(^^;

最近になって、ようやくラウダの著書を何度も読み返してメカ的な部分を勉強している次第です。そうなると、今のF-1がいかに技術的に完成されているか分かるのですが、一方でもう重箱の隅は残っていない寂しさも感じます。

プロフィール

「@ぼうんのう さん、バッテリーとエアコンまでやれば、走り出してすぐに効果を体感できますよ(^^)」
何シテル?   06/04 11:05
アルファ156 2.5V6で走ってます。 家内用にGTV3.0V6。
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