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2017年03月11日

3月11日

3月11日  今日は3月11日。
6年前、東北地方を中心に大震災が起きた日。
テレビで「あのとき、あなたは何をしていましたか?」と言っていたが、
私は人生初の病気入院中の身だった。

 自分の入院生活の最中に起きた大震災ということもあり、この3月11日という日は恐らく一生「特別な日」という認識であり続けるだろうと思う。
震災の被害は未だに大きな爪痕を残しており、心休まらない被災者の方々も多いと聞く。
一日も早い復興を、などと軽々しく口にできないけれど、
被災者のみなさんの心の復旧を祈るばかりである。

 さて、その3月11日。
海の向こうから訃報が届いた。
ジョン サーティース氏、死去。83歳だった。

 ホンダF-1第一期のドライバーということもあり、
サーティースに関しては、ご存じの方も多いと思うが、今日はお付き合いいただきたい。
この人を語る上で欠かせないのは、2輪4輪両方のチャンピオンということだろう。
現時点でも、この偉業を成し遂げた人は
この人をおいて他にいない。
4輪での、F-1でのチャンピオンはフェラーリで獲得している。
ラウダやシューマッハと並んで、サーティースは歴代のフェラーリチャンピオンの一人である。

 日本で名前が知られたのは、やはり1967年のホンダでの優勝があったからだろう。
マシンはRA300。
前モデルのRA273から大幅に軽量化したマシンだった。
ただ、これもご存じの方は多いと思うけれど、
このRA300というマシンは純ホンダ製ではなかった。
 
 ホンダが英国のローラにシャーシの製作を依頼し、
それにホンダの12気筒エンジンを載せたホンダ+ローラのマシンだった。
そんな経緯を皮肉って、メディアからは「ホンドーラ」などと言われたらしい。
しかし1967年のイタリアGP。
そんな周囲の雑音を吹き飛ばすように、
中断から追い上げたサーティース&RA300は
トップを走るジャック ブラバムのブラバムを僅か0.2秒差で振り切って優勝した。

このとき、チーム監督の故 中村良夫氏は「終盤までセカンドグループのトップを走れ」と
サーティースに指示したという。
その作戦が功を奏し、3リッターF-1での唯一の勝利をものにした。


こちらは英国グッドウッドでのワンショット。
晩年もサーティースはステアリングを握っていた。
このRA300、ホンダ第一期のマシンではもっとも美しいと思う。
この時代、12気筒エンジンでグランプリに打って出たホンダの心意気に最敬礼である。

 とはいえ、このサーティースがホンダに加入した当時は
なかなかセンセーショナルだったという。
それまでチームにいたリッチー ギンサーなどの穏健派と違い
サーティースは「ズケズケとモノを言う」武闘派だったという。
ただ、そのことはレーシングドライバーとして必要な資質であり、
イタリアGPでの優勝という結果と合わせて考えると
サーティースのドライバーとしての優秀さを物語るものではないだろうか。


 ラウダとのツーショット。
今やグランプリの重鎮となったラウダだが、
そのラウダからしても「大先輩」のサーティース。
一体どんな会話を交わしていたのか・・・・。

 さて、F-1も間もなく開幕する。
今年は大きくレギュレーションが変わることもあり、興味は尽きない。
しかしそんな中、ホンダに関するニュースは暗いものばかりである。
そのことに関してはまた別に書きたいと思うが、
今からおよそ50年前、ホンダという小さなオートバイメーカーが
グランプリに挑戦したことは間違いない。
そしてそこにジョン サーティースという、その名を歴史に残した名ドライバーがいた。

ご冥福をお祈りします。
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Posted at 2017/03/11 22:15:37

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この記事へのコメント

2017年3月12日 14:27
横置きV12ってえのも凄い発想だったす。
流石にこれの生音は聞いたコト無い。
聞いて見たいなぁ〜。
コメントへの返答
2017年3月12日 16:01
BRMのH16ってえのもありましたね(^^)
横置きV12というのは、狙いは何だったんでしょう???重量バランス???
市販車でもミウラがそうでしたね。
どんな音なのか・・・興味ありますね~(^^)
2017年3月12日 21:20
モータースポーツ界のレジェンドがまたひとり、、、

フェラーリのスタードライバーが、参戦開始して間もない極東のF1チームに加わると言う決断、これは大冒険だったと思います。

ただ、サーティースとすれば、二輪でのホンダの活躍を目の当たりにしていたからこその、当然の決断だったのかもしれません。

彼がホンダに加わったからこそ、第1期ホンダF1活動は更に輝きを増したと思います。

そんな彼の訃報、残念でなりません、、、
コメントへの返答
2017年3月12日 21:55
ジャック ブラバムに続きまたひとりですね。

ホンダの力も未知数だったにもかかわらず、サーティースクラスのドライバーが加入したというのも驚きです。

そこなんですよね。二輪においてはヨーロッパで「ホンダ恐るべし」と言われてましたからね。サーティースの判断は間違ってなかったと思います。

第1期のホンダを語る上で、ジョン サーティースの存在は決して欠かせないですね。

誰でも必ずこの日が来るのですが、やはり残念ですね・・・。
2017年3月16日 19:43
MVでチャンピオン、フェラーリでチャンピオン・・・高齢になってもイベントに参加されてましたね~、合掌。
コメントへの返答
2017年3月16日 20:00
そうでしたね!MVとフェラーリ・・・う~ん・・・男のロマンですね~(^^)
晩年になってもしばしばメディアに登場するなど、元気なお姿を見せていたのですが・・・。

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