シーズンも終盤に差しかかっているというのに、思えば今年はクラブマンコースをあまり走っていないことに気付く。
5月に開催されたNHGTの開幕戦は走ったけれど、そのあとのEuro&World Cupではジュニアコースの走行でタイヤが終了したため満足に走れなかった。
そこからはクラブマンに縁がなかった。
そんな中でエントリーしたNHGT第3戦。
清々しい秋空の下、シーズン終盤らしい熱いレースとなった。
ただ、個人的な事情もあって、いつものように・・・というわけにはいかなかった。
家内が今回欠席ということもあり、(過去を振り返ると家内がいないと、色々と不測の事態に見舞われる)ひたすら無事に終えるということを念頭に置いた。
【フリー走行&予選】
全開でアタックする前に、チェックしておかなくてはないけないところがある。
ストレートで5速に問題なく入れられるか?
ブレーキング時の挙動はどうか?
この2点をまずチェックすることに。
ギアはまったく問題なかった。
開幕戦で5速に入らなかったというのは、単純にオイルとの相性の問題のようだ。
やはりASHやNUTECのオイルは優秀だ。
ではブレーキング時の挙動はどうか?
これについては大いに問題アリで、かなり深刻な状態と言わざるを得ない。
強くブレーキを踏むと、クルマが暴れる。
今まではメインストレートからフルブレーキングで進入する、
1コーナー手前でこの症状が出ていたが、
今回は他のコーナーでも症状が出始めた。
恐らくフロントにウレタンブッシュを入れた影響で
さらにその症状が顕著になったと考えている。
結局フリー2本走って、ベストは1本目で出したタイム。
自己ベストの1.3秒落ちと、かなり悪い。
予選でもこの条件の中で走り方を模索するが、
どうにもならないというのが正直なところ。
しかしなんとかクリアが取れるタイミングを狙ってこの日のベストを出す。
それでもフリーのベストより、わずかに0.1秒更新したにとどまった。
Aグループ22台中16位。
【決 勝】
今回のレースはただただ無事に終わることを目標にしていたものの、
実際始まってみればやる気満々だった。
そのせいで、これまでやったことがないフライングをやってしまった。
1分前・・・30秒前・・・5秒前・・・カウントダウンされ、レッドシグナル点灯!
ここで勢い余ってクラッチミートしてしまった!
レース前のドライバーズミーティングで、あれほどシグナルの確認をしたというのに
なんとも恥ずかしい限りである。
すぐにブレーキを踏んで停車。
その2~3秒後にブルーに変わってスタート。
予想通り、スタートと共に大混戦となった。
普通なら3コーナーを抜けたあたりから、
おおよそのポジションが決まってくるのだが今回は違う。
オープニングラップの最終コーナーまで
あちこちで誰かと誰かがポジションの入れ替えをしている。
そういう私もまずは1コーナーの大渋滞の混乱に乗じて2つ順位を上げる。
しかし、ということは、予選タイムは私よりも速い人が後。
当然、後方からのプレッシャーは覚悟しなければならない。
2~3コーナーも前後左右にクルマがいる状態。
続く4コーナー進入ですぐ前を走るロードスターがフルブレーキング。
恐らく前のAP1に追突しそうになったと思われる。
4本のタイヤからスモークが上がり、車体が不自然に左に触れる。
しかしロードスターは追突せず、見事にリカバー。
こちらも回避すべくアウト側いっぱいまで逃げる。
(レース後、ロードスター氏はピットまで訪ねて来てくれた)
後ろにはセリカ氏がピタリと付いて来る。
こっちは前を追うのもあるが、後にも気にしなくてはならない。
ワンミスで順位は大きく変わる展開だ。
ほぼ数珠繋ぎで周回は進んでいく。
途中、前のクルマでコースアウトなどがあり、やはり波乱のレース。
終盤、私の前はRX-8氏となった。
ストレート終わりあたりで並ぶくらいにはなるが、
前に出るところまでは行けない。
それに自分のクルマはブレーキングで勝負できる状態ではない。
徐々に引き離したとはいえ、ミラーにはまだセリカ氏が写っている。
しかし残り2周、後方のクルマが明らかに近づいている。
良く見るとボディカラーはシルバー。
ロードスターである。
先ほど2コーナーでコースアウトし、順位を落としたはずなのだが
驚異的なペースで追い上げている。
ファイナルラップ、ついにピタリと後方に付かれた。
しかしなんとか抑えきってそのままフィニッシュ。
Aグループ12位 EURO2クラス2位
スターティンググリッドに並ぶ0541RACINGの2台。
誘導してくれたのは「カミソリ走法」Kちゃん!
GTV Cupのどぅーさんには予選で2秒以上も差をつけられてしまった。
Photo by good-eyeさん
順位もレース中のタイムもまったくパッとしたものではなかったが、
レース内容は実に充実したものだった。
こんなにレース自体を楽しめたのはいつ以来だろうか、と思えるほど。
クルマの状態は大いに問題アリだが、実はほぼ原因は特定できている。
問題はいつ対処するかだけ。
もちろん、それで100%改善できるとは限らないけれど、
かなりの確率で良い方向に向かうと予測している。
それに、おかしな言い方になるが、
今回のクルマの挙動で自分の求めている感覚がよく分かった感じがしている。
どうしてタイムに繋がらないのか?ではなく、
ここがこうで、こうだから遅いんだな、というのは分かっているつもり。
明るい材料もある。
エンジンは確実に良くなった。
僅かではあるけれど、それは体感できた。
特に下のトルクが感じられたのは嬉しい。
予定としては来週のEuro&World Cupも走ろうと思っていたのだが、
さすがに今の状態で走っても得るモノは何もない。
それなら次はどうするか?
さてさて・・・・
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NHGT2017 | 日記
Posted at
2017/09/11 21:44:06