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　月曜のことだった。
いつものように仕事を終え、GTVを自宅マンションの車庫に入れた。
いつものようにライトを消し、エンジンを止めようとキーに手を伸ばした。
ふと前方を見えると、明らかにいつもとは違う光景があった。

　ボンネットの隙間から、煙が出ているではないか！

すぐにエンジンを止め、ボンネットを開ける。
すると・・・

モウモウと煙が上がっている！

「あ、エンジン終わった」

本気で思った。

　しかし、数秒後、少しだけ冷静になれた。
いや待て、エンジンが終わったなら、ここまで普通にたどり着けるわけがない。
何かしらの原因があすはずだから、まずは見ることが先決。
常備しているLEDライトを取り出す。
ボンネットを開けたおかげで、煙でエンジンルームが見えないということはない。
しかし相変わらず煙は出続けている。
しかも「ジュ～ッ！」「ジュ～ッ！」と、規則的な音も聞こえる。

　よく見ると、音の発信源は前バンク下らしいことは分かった。
ヘッドからオイルかクーラントが漏れ、それがちょうどエキマニの集合部分に落ち、
一瞬で蒸発して「ジュ～ッ！」という音と共に煙を出しているようだ。

　しかし何がどこから漏れているか特定するには至らなかった。
そこで翌日、APさんに修理を依頼すべく電話。
私としては3年前にタイベル交換をしたので、
ヘッドカバーのパッキンからの漏れではないと踏んでいたが、
社長の話だと「規定トルクで締めると、3年くらいで漏れることはある」とのこと。
続けて「ヘッドカバーを増し締めすると直るかも」とも。

　その日の夜、ヘッドカバーの増し締めをやってみる。
確かに緩みは感じられた。
特に左から2番目、ちょうど漏れがある上部分だったので
ひょっとしてこれで直るかも・・・と思った。

　しかし再度エンジンを始動させると、やっぱり煙が出る。

そこで、立体駐車場のメリットを使うことに。
GTVをパレットの終わりギリギリまで前に出し（よい子はマネしちゃダメよ）
下から見るという方法だ。
すると・・・
上から見るよりははるかに広範囲で見える。
そして漏れているのはオイルではなくクーラントであることも判明。

　これはもう自分ではどうにもならない。

　そして火曜日、APさんに向かう。
車検も近いので、ついでにそれもお願いしようと思っていた。
ただしエンジンルームから煙が出ているクルマが車検をパスできるはずがない。
「んじゃまず応急処置ってことで・・・」と漏れ止め防止剤を投入してくれた。
すると・・・
投入後、エンジンを始動させて待つこと数分。
効果てきめんで、見事に漏れはなくなり、もちろん煙も出なくなった。
WAKO'Sの漏れ止め防止剤、かなり効くようだ。

　とりあえず、これで車検を通すことはできそうなので、
今日APさんにGTVを預けて来た。

　ヘッドの修理は年内は難しいとのことなので、
年明け早々にお願いすることになりそうだ。
アルファV6としてはかなり優等生な我が家のGTVだが、
忘れたころにトラブルというのはやってくる。
しかし路上で不動になったわけでもないので、
ここはしっかり直してもらうことに。

本当にどうしようもなくなるまで、このGTVには乗っていたいので、
何かトラブルがあっても、その都度元気にしていきたい。