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2020年12月25日 イイね!

オトナゲナイ?

 気が付けば年の瀬。
そんな中でもコロナの影響は弱まることを知らず、
緊急事態宣言が出た春先よりもはるかに深刻な状況になっている。
それはすなわち感染者の数が増えたというだけでなく、
医療現場が危機に瀕しているということと同義だ。

 さらに報道こそされないけれど、
学校や幼稚園、郵便局、地方自治体の役所などの公的機関も
感染対策に多くの時間と人を割かなければならない状況にある。
もちろん業種を問わず接客をしなければならないところは、
多大な影響を受けていると考えるのが自然だろう。

世の中みんなが大変だ。

 さて、そんな中『鬼滅の刃』がブームとなっている。
つい最近まで原作の存在すら知らず、アニメにも関心がない自分にとっては
「ああ、なんか流行ってるな」という程度だった。
しかし仕事の都合上、見ておく必要があると思い、
まずはTVアニメから視聴することにした。
そして先日、空前の大ヒットとなっている映画を観に行ってきた。

 ここで普通ならTVアニメから映画までの感想を書くところだが、
今回はそれはちょっとやめておこうと思う。
ただ、それはこの『鬼滅の刃』という物語に、
私が否定的な感想を持ったということではないことはお断りしておく。

他に書きたいことがあるからだ。

 まずこの物語は少年少女向けのものである。
漫画としてストーリーや登場人物などは「王道」と言えるもので、
アニメーションの技術と相まってブームになるのも頷ける。
ただ、その少年少女向けの物語に対して大人が真面目に感想を述べるというのは
なんだか野暮な気がして仕方がない。

私が言いたいのは、この映画が空前のヒットとなり、
その興行収入が歴代最高になる見通しへの反応に対してである。

「こんな映画が歴代最高の興行収入とは・・・」と否定的な意見を、
映画通と呼べるような大人が述べている点だ。

今現在、興行収入の歴代最高は「千と千尋の神隠し」であるが、
確かにそれと比べて「鬼滅の刃」のほうが最高に値するかと聞かれれば、
なんとも微妙と言わざるを得ないけれど、
そもそも映画の価値と興行収入とは「別モノ」と考えるべきじゃないだろうか。

 そしてネットニュースの関連記事にあった
我が国における映画の興行収入歴代トップ10を見て、
さらに考えがより明確なものになった。
トップ10のほとんどが子供向け、ジブリのアニメやハリーポッターである。
この事実から、映画通や映画ファンが考える映画の価値と
興行収入は関係がないと言えるんじゃないだろうか。

私は映画通でもなければ、映画ファンでもない。
しかし映画がテレビよりも前から世に出て、
古い歴史があることくらいは知っている。
そして、かつての映画のほとんどは大人を対象としたものであり、
数々の名画と呼ばれる映画が誕生した。
その映画という文化は今でも続いているけれど、
映画を取り巻く環境は大きく変わっている。
早い話、映画が今よりメジャーだったころに比べて、
世の中が大きく変わっているということ。

 もうかつてのような「映画通が唸るような映画」を、
時代が求めなくなったのかも知れない。
そう考えると映画は大人のモノではなくなった。
いや、そもそも大人が映画を見なくなったんじゃないだろうか。
そして世の中全体が、隅々まで説明されているような作品を求めるようになったとは言えないか。
より「分かりやすい」ものを求めるようになった。

だから「鬼滅の刃」という少年少女向けの、
分かりやすい物語が歴代最高の興行収入を記録したとしても
驚くことではないと思う。

 古くからの映画通、映画ファンと言われる大人たちが
「鬼滅の刃」について苦々しく思う気持ちは分からないでもない。
一方でイイ大人が「涙が止まらない」だの
「何回も観てしまった」だのと連呼するのも違和感を覚える。
しかし何度も言うようにこれは少年少女向けの映画であり、
そして映画という文化も時代と共に変わっている。
だからこの映画に対して「映画とは何ぞや」という正論をぶつけるのは
なんだか大人げない感じがする。

 むしろこの映画がPG12であることに、ちょっと違うという気がする。
確かに原作(TVアニメも)では一家惨殺という
少年漫画では異例のオープニングではあるけれど、
人であろうと鬼であろうと切られれば血も出るし痛みもある。
積極的に見せましょうと言う気はないが、
そういった「痛み」や「死」を物語の中で感じるということも必要ではないか。
決して「子供には見せられない」という種類のものではないと思う。
それより血こそ見えないが、鉄砲の玉を節分の豆みたいにブッ放して敵を攻撃するゲームのほうが規制の対象になるべきじゃないだろうか。

 話は変わるが昨日のクリスマスイブ、
我が国の元総理大臣が記者会見をした。
この会見のセッティングから答弁の内容、そのすべてがなんともはや・・・。
これぞまさしく「子供には見せられない」ものではないだろうか。
Posted at 2020/12/25 22:39:40 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記

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