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　　　　　　　　　　　　　【サーキットデート】

嫁さんもサーキットを走りたいと言い出し、ヘルメットまで買っちゃったのだから、一度くらいは二人で走りに行きたい。
今年は8月にレースがなかったので、割とのんびりとした月になった。幸い平日に休みがあったので、HSPの練習走行に出かけることに。
夫婦でサーキットデートというわけ。

平日なら他の客はいないので、貸切状態になって嫁さんは走りやすい。
もちろんその日もコースにいるのは我々だけ。
私が145、彼女がGTVでコースイン。

まずはライン取りを教えるため、ゆっくりと私が前を走る。
徐々にペースを上げてもちゃんと着いてくる。といってもホントに軽～く流す程度だが。
5周ほどしてピットに戻ると、彼女は嬉々として「GTVって面白～い！乗ってごらん！」だそうで・・・・・。

確かに面白い。
なんたって2リッター4発の145とはトルクが違う。
最終からストレートの加速が段違いだ。
「145にもこのくらいパワーがあったらな～・・・」などと思いながら周回を重ねる。
しかしそこはフルノーマル。足が柔すぎる。
「おおおお～～～～っとっとっと」という感じでロールする。
先日vinyaさんの147GTAでHSPを走らせていただいたが、同じノーマルでも147GTAのほうがカッチリしたセッティングになってる。
やはりGTVのほうが長距離ツアラー的な味付けなのだろう。

「でもコイツをレース用にしたら・・・・」

・・・と良からぬことを一瞬考えてしまった。

1時間枠なのでそれほど走れなかったが、自分は145のサスセッティングを柔らかい方でテストできた。
デフと強化スタビを入れてから、少々迷っていたところがあったのでそれが解決できた。

嫁さんもそのあと一人で頑張って走っていた。
元々走るのは嫌いじゃないし、
初めてのサーキット単独走行を楽しんでいるようだった。

自宅に戻っても「楽しかった～！」を連発。
よかった、よかった。

まだまだ普通の走行会などは無理っぽいが、一歩一歩進んで行けばいい。
なにより運転すること、サーキットを走ることが好きなので、
それは今後も活かしてあげたい。
そうなればチャオペペのようなイベントもさらに楽しくなるだろう。

なんたってGTVは彼女のモノだから・・・・
あ、毎月の支払いは私が・・・あ、いや・・・なんでもないです・・

　　　　　　　　　　　　　　　【　異　変　】



ジャパントレーディング走行会のあと、我が家で異変が起きた。

お気楽＆超アバウトな走行会だったので、嫁さんにも「走ってみたら？」と言ってみた。

隣に私が乗ってくれるなら走ってみたいといので、記念すべき初サーキット走行！元々クルマの運転は嫌いではないので、前々からサーキットを走ってはみたかったようだ。

真剣な表情で、しかしおっかなビックリな走り。

10周ほど走っただろうか。
ともあれ無事に終了。


問題はその後・・・・

自宅に戻ってからタイム表を見て「う～ん・・・1分4秒か・・・」などと呟いてる。
そして信じられない言葉を口にした。

「今度練習行きたい！」


えぇぇぇぇぇっ！？
ハ、ハイ・・行きましょう・・・・。
ええ、行きますとも・・・。


どうやらサーキット走行がことのほか楽しかったらしい。

しかしこれはある意味チャンスである。
まあ、以前から私のサーキット趣味には相当な理解を示してくれていたが、これでさらに夫婦揃っての趣味に発展させられる。

ここで一気に畳み掛ける作戦に。

「でも練習走行となると、ジャパトレの走行会みたいにノーヘルというわけにはいかないから、ヘルメットも買ったら？」

しかしデザインにはうるさい彼女。
普通のヘルメットでは満足しないのはこっちも分かってる。

そこで奨めたのがNOLAN！
今では正規輸入されていないが”知る人ぞ知る”メーカー！
ま、本格的にレースをするわけでもないので
2輪用ヘルメットで充分！
いや、JAF戦じゃないのだからHGTSでも2輪用でOKだな。
ま、嫁さんがHGTSに出ることはないけど。

しかしこのヘルメットを入手するのには少々苦労した。
なんたって正規輸入されてない。
海外サイトもあるにはあるが色々と面倒だし時間もかかる。
しかしなんとか「最後の1個」というお店でGET！
もちろん通販。
で、現物を見ると・・・・やっぱりカッコイイ！
さすがはイタリアンデザイン！

あごヒモはバックル式になっていて使いやすいし、インナーは取り外して洗うこともできるというスグレモノ！

このNOLAN・・・4輪用ではないけど当然フルフェイスはある。
これがまた・・・・・
恐ろしくカッコイイのよ・・・・

今年の冬には間違いなく手元にありそうな気配・・・・（^^；

　　　　　　　　　　　　　　【なんちゃってレース】

思えば初めてサーキットを走ったのは4年ほど前、知り合いに誘われた走行会だった。場所はHSP、ジャパントレーディングで毎年開催しているお気楽走行会。なんたってノーヘルOK、同乗OK。それなら・・・と気軽に参加してみたというわけ。

ところが・・・
実際に行ってみると、確かに自分と同じように初参加の人もいたが、エリーゼ軍団や本気モードSタイヤ装着のゴルフなどもいるではないか！
ヘルメットにレーシングスーツといういでたちも珍しくない！

なんかチョット違う・・・

そのときは恥ずかしい話、先導者が引っ張って走る慣熟走行の時点で既にイッパイイッパイ！先導者が徐々にペースを上げると「みんな待って～～～！」と半泣き状態。
5周ほどの慣熟走行で既にブレーキがフェード・・・・
オロオロしながら走ったので、必要のないブレーキをバンバン踏んだ結果。

今じゃ偉そうにサーキット走行云々を言ってるが、人生初のサーキット走行は実にホロ苦いデビューとなった。


それでも懲りずに毎年このジャパトレ走行会には参加している。
今年も知り合いのデルタの面々やアルファのまっし～、ルノーメガーヌのSさんも参加。
これはレースではないので、練習も兼ねて走ることにしている。
なんたって低料金で午前中走り放題なのだから、練習にはもってこい！
参加台数も多くはないので、空いているときは嫁さんを乗せてゆっくり走ることもできる。

しかしイベント後半、毎年あるのが”なんちゃってレース”！

有志のみの参加だが、スタッフに半ば強制的に参加させられる。
でもそこは”なんちゃって”なので予選も何もない。
グリッドは早い者勝ち。
自分はセコく2番グリッドをGET！
前にはメガーヌのSさんがいた。

スタートに失敗し、後からジャンプアップしてきたのはジャパトレ所有の元N1シビック。ほとんど化石のようなクルマだが、地味に速い！特にストレートは歯が立たない。
輸入車中心のイベントでもV-TECにやられるとは（^^；
しかし2周目、メガーヌのSさんがトラブルのため最終手前でストップ。
労せずして2位に。
さあシビック追撃！と思ったが抜くのが難しいHSP、なかなか差は詰まらない。
そんな中、ふとミラーを見るとデルタのMさんが迫ってる！
もうこうなると抜かれるのは時間の問題。
それでも3位は確保したいな・・・なんて思ってると、いつの間にかMさんがいない。
あとで分かったが、大事をとってそのままピットへ戻ったとのこと。

シビックとは周回遅れが出てきたところでテールツーノーズになったが
やはり前に出るのは至難の業・・・。
すると今度はR32GT-Rがジワジワと迫ってくる。
あんなクルマ、最終手前で後に付かれたらストレートであっさりやられてしまう！
気持ちとしてはシビックを追うというよりは、GT-Rから逃げるという感じ。

しかし結局そのまま2位フィニッシュ。

表彰もリザルトもないレースだったけど、”なんちゃって”ながら充分満喫することができた。

最後は嫁さんが運転したいというので、自分は助手席でコースに出た。
初めてのサーキット走行だったが、彼女にとってはずいぶんと面白かったらしい。
このことがその後、ある異変をもたらそうとは・・・・

【HGTS第3戦 in HSP】

ダメダメだった今シーズン初のHSP走行。その後も暇を作って2回ほど練習に行った。それでもやはりタイムは今ひとつ・・・。クルマそのものは昨年の1号機よりも乗りやすいのだが、何故かタイムに結びつかない。この辺がHSPの難しいところ。あくまで私見だが、HSPはテクニカルに見えるが実はパワーサーキットに思えてならない。表も裏もストレートはけっこうな勾配の登り、パワーの差が著しくタイムに出る。

とはいえ、そんなことを言っても始まらない。ここは今持っているモノで戦わなくてはならない。

そして迎えたHGTS第3戦。

年に一度のHSP開催だ。
思えば昨年、初めてHGTSにエントリーしたのもHSPだった。
HSPは耐久で走ったので、コースそのものは分かっていた。しかし初のスプリントレース、右も左も分からずオタオタしていた。レースも尻込みしながら走ったようなもので、まったく恥ずかしい限りだった。

しかし今年は違う。
顔見知りも増え、フリー走行から決勝までを見通しながら走ることも出来る。
イイ意味でリラックスできるというもの。

フリー走行1本目は軽く流す程度に。
それでも思ったほどタイムは悪くない。
驚いたことにこの時点で1秒以内に5～6台はひしめき合っている。
まさにGT200Rクラス（200ps未満のラジアル）戦国時代！

2本目はチームのメカをやってくれてるTさんが念入りに空気圧を調整してくれたおかげで2号機ベストが出た。
1号機で出したベストにはまだ及ばないが、少しイイ感じになった。

予選にあたる3本目は攻めて走ったが、気合が入りすぎるとやっぱりダメ（^^；
さらに2号機ベスト更新はならず・・・・。
予選順位：14台中13位
しかし3秒以内に14台がひしめき合うという、まるでF-1みたいな状況。
スタート後は何が起こるかわからない。
昨年と違って、やる気満々でグリッドに付いた。

スタートは上手くいったつもりだったが、みんなキレイなスタート！
1コーナーから2コーナーにかけてダンゴ状態で進入！
2コーナーでは前を走るAE111に対してイン側を獲ることに成功したが、向うもジワっと寄せてくる！
AE111のドライバーは知らない人だったので、無理せずに一瞬アクセルを緩める。
しかし向うは紳士的な走り方で、寄せては来たが3コーナー出口までイン側のラインは一台分開けていてくれた。
とはいえ一瞬アクセルを緩めた分、AE111の前に出ることは叶わず、そのままテールツーノーズでバトルをすることに！

が、しかし、裏ストレート中盤でS字のあたりから砂埃が舞ってるのが見えた。
先頭グループにいたDCインテグラが一瞬宙に浮いた！
「クラッシュか！？」と思ったが、幸い大事には至らなかった。
S字で突っ込み過ぎたらしく、単独でコースアウトしたらしい。
この時点で1台リタイアとなった。

それでは気を取り直していざAE111とバトル！
裏表のストレートでは向うが速い！
しかしコーナーではなんとか詰められそうだ。
特に1コーナーはこっちのほうが・・・
と思ったが差を詰めれば詰めるほど、今度はこっちのコーナーのスピードが落ちてしまう。つまり得意なところで頭を抑えられる感じに。

さて、どうしようか・・・

などと思っているうちに打つ手もなくチェッカー。

結局14台中12位。

順位は昨年よりも悪いが、内容的には納得できるものだった。
レース中のラップタイムは満足できなかったが、レースの内容は悪くなかった。

レース後、GT200Rで優勝したT氏に「コーナーではけっこう速かったよ。これでクルマが決まってくれば面白くなるんじゃない？」とありがたいお言葉を頂戴した。



今、来年のことをいろいろ考えているが、中心はエンジンのリニューアル。
自己ベスト更新のためにも、なんとか計画通りにNewエンジンを造り上げたいところだ。

　　　 　　　【HSP戦に向けて】

I&Fの模擬レースでは惨敗に終わったが、それは自身の未熟さ故だがクルマにも問題はあった。実はマフラーに亀裂が入っていて、けっこうな排気漏れを起こしていた。十勝からの帰り道では、発進でアクセルを開けるのが恥ずかしいほどの音量になっていた。帰ってから主治医のところで溶接してもらい、あっさり完治。
これがなければ少しは・・・と思わなくはないが、結果は結果。

とはいえ、このころになると2号機もだいぶレーシングなフィーリングになり、やる気も起きるというもの。

7月8日に行われるHGTSのHSP戦に照準を合わせることに。

そこでまずはエンジンパワー。
しかし1号機のエンジンを載せ換えるというのは、金銭的にも時間的にも無理。
さてどうしたものか・・・・と思い、いろいろ知恵を絞った結果、あるドーピングをすることに。
プラグホールから洗浄剤を注入し、時間をおいて吸引。その後、圧縮回復剤を注入し終了！
ま、この手の物は気休めみたいなものだが、やらないよりはやったほうがいいと思うしかない。

そして一にも二にも練習！
今年になってまだHSPは走っていなかったので、最速王座決定戦のアウトランクラス（体験クラス・レース無し）に、チームメイトのTさんと申し込んだ。
久々のHSP、2号機のほうがエンジンは古いとはいえデフもファイナルも入ってる。
まずは慣れることが大切・・・なんて思いながらも気合は入る。

しかし・・・・
やはりこういうときは往々にして空回りするもの・・・

全然乗れてない！！！
ヒドイ！ひど過ぎる！！！！

当然タイムもヒドイもの・・・・・
合宿で覚えた走り方をHSPで応用できない私・・・・ああ情けなや・・・・

エンジンは思ったよりも好感触だったのは幸いだが、肝心のドライバーがこれでは・・・


今思えば、シーズン初走行で、しかも車種は同じとはいえ別のクルマ、スムーズに走ってタイムが出るわけないのにね～・・・・
でも当時はけっこう凹んだな～・・・