
HOKKAIDO GT SERIES(HGTS)最終戦が終わった。
私にとって今シーズン最後のサーキット走行が終了したことにもなる。
結果はちょっとホロ苦なものとなったが、今シーズンではもっとも収穫が多いレースでもあった。
あまりに得たものが多く、一気に書ききれないが順を追って振り返ってみようと思う。
今回はHGTS初の2ヒートレース。
しかもエントラーは強者揃い。
自分の年間ランキングはほぼ確定している状況とはいえ、いやが上にも気持ちは高ぶるというもの。
【フリー走行・予選】
先日の「ハブ破損事件」のせいで、実はブレーキに少々不安を抱えていた。
ハブが壊れローターが不規則な回転をしてしまったため、キャリパーに干渉していた。
ローターには幅5mmほどの溝ができてしまい、他にも浅いが傷は何本か入っていた。
それが走行にどの程度の影響が出るか分からない。
さらに厄介な問題が・・・。
サイドブレーキランプが点いたり消えたりする。
以前もあった症状だが、これはハブ破損からくるもので、てっきり完治したものと思っていた。
でもハブはまったく異常なし・・・はて何が悪さをしているのか・・・。
やはりブレーキ周りのトラブルは気になるもの。
ましてアベレージの高いクラブマンコース。
そういうわけでフリー走行は、まず様子見で走ることに。
徐々にペースを上げていくが、特に問題はない。
ストレートを全開で走り、100m看板からのブレーキングでも不安はなかった。
とりあえず一安心だが、やはりサイドブレーキランプの点灯は気になる。
ひょっとしてリアブレーキか?と思い、点検してみると・・・
ジャッキアップして手で回すと、右は抵抗なく回るが、左は手を離すと回転が止まってしまう。
明らかにパッドが当たっている。
つまり左リアだけ、引きずっているような状態だ。
チーフメカのnaoさんに頼んでキャリパーのスライドボルトをチェックしてもらう。
しかしボルト自体に問題はない。
そうなると・・・どうやらピストンの戻りが悪くなっているらしい。
それでランプが点灯してるかどうかは今もって不明だが
フロントは大丈夫にしてもリアは若干トラブルを抱えて走ることになった。
とはいえ、重大な故障ではない。
気を取り直して予選アタック。
先日のEuro&World cupでのイイ感触をなぞるように周回を重ねる。
途中一旦ピットイン。
チェックした左リアのホイールナットの増し締めと空気圧チェック。
ここでタイム計測担当の家内から現時点でクラス2位という情報が。
今回のエントラーの顔ぶれから考えて、上位4人の中に入れるかどうかと思っていただけに
ビックリしたというのが正直なところ。
とはいえ残り時間は5分ほどある。
ライバル達はタイムを詰めて来るに違いない。
ならば・・・と思い再びコースイン。
この残り5分で叩き出したタイムがベストとなり、結局EURO200クラス2位で予選終了。
ほどなくして発表された予選結果は実にシビレルものに。
ポールのmininoriさんから4位のルノー使いSさんとの差はなんと約0,9秒。
1秒以内に4台がひしめき合うグリッドに!
【1ヒート目】
右前にポールシッターのmininoriさん、後ろにプジョー206RCのKさんとルノーのSさん。
他のクラスのクルマが割り込むことなく、見事にEURO200の上位4台が並んだ。
しかも今回はクルマが不調とはいえ常勝のKURENAIRCさんも後方に控えている。
いつも以上に緊張するし、気合も入る。
グリーンシグナルと同時にスタート。
しかし・・・やっぱりおかしい・・・クルマが前に進まない。
またしてもスタートミス。(実は違ったが)
スタート時の混雑もあり、1コーナーをクリアするころにはプジョーとルノーに先行を許してしまう。
この2台はポールスタートのmininoriさんまでもパス。
なんとか追いすがろうと思うものの、他クラスのクルマにブロックされるなどもあり
上位陣はドンドン逃げて行く。
さらにクラスは違うが後方から来たGTVのどぅーさんにもストレートでスパッと刺され
結局予選順位から二つポジションを落として1ヒート目は終了。
【2ヒート目】
今度はクラス4位というグリッドポジションからのスタート。
しかし・・・またしても・・・今度はもっとひどいスタートになってしまった。
1速でのレッド突入が異常に早い。
すぐに2速に入れるが今度は回転が低すぎる。
とてもレーシングスタートとは言えるものではなかった。
「やっぱりクラッチだったのか!」
しかし時すでに遅し。
順位こそ落とさずに済んだが、とてもポジションアップを望めるような状況ではなかった。
それでも3コーナーまでの混雑に乗じてmininoriさんの前に出ることに成功。
以後前方をうかがう一方でmininoriさんからも激しいプッシュを受ける。
なんとか逃げ切って3位内をと思っていた矢先、
7~8コーナーあたりがちょっと渋滞気味に。
その最後尾に追いついたが最終コーナーまでも流れが悪い。
アクセルを開けられない状態で最終コーナーを抜けたのがいけなかった。
あっと言う間にmininoriさんが背後に!
必死の抵抗空しくストレートエンドで先行を許してしまった。
1コーナーギリギリ手前で仕掛けて来るとはサスガ。
と、感心している場合ではなく今度はこっちがプッシュ。
けっこうイイ感じでバトルしていたつもりだがミラーを見ると赤い86が・・・。
クラス違いなのでタイミング良く前に出てもらおうと思ったが
それほど速さには違いはないようなのでそのまま走り続ける。
あとで分かったことだが、この86はデモカーだった・・・あらら。
ドライブしていたのは顔なじみのプロショップ会の方だった。
後ろを気にしていた分、mininoriさんに水をあけられThe End。
結局EURO200クラス4位でフィニッシュ。
最終戦ということもあり、しかも83台ものエントリーで大盛況だったこのレースで
なんとか表彰台に上がりたかったがそれは叶わなかった。
しかしレースをしたという実感は大きかった。
内容も課題あり収穫ありで来期に繋がるレースだった。
同時に年間ランキング2位の重さみたいなものも実感できた。
しかし何よりエントラーのみんなとコース内外で身のある交流ができたことが
いちばんの収穫だったような気がする。
自分が走っているEURO200はここにきて激戦の様相を呈している。
来年はもっと接近戦になるのは間違いない。
今回のような「熱くクリーンなバトル」を続けていけば
きっとEUROクラスは発展していくと思う。
そのことがもっとも嬉しかった。
もちろん、まだまだGTクラスからも学ぶことは多い。
最後になりましたが少ない人数で仕切って下さったスタッフのみなさん、
本当にありがとうございました。
けいさん、ドラミのときの挨拶はとっても真摯な雰囲気があって良かったよ。
協力は惜しみませんから、何かあったら言ってちょうだい。
そしてすべてのエントラーのみなさん、本当にお疲れ様でした。
来年またお会いしま・・・
いや待て待て・・・・
年間表彰式&忘年会があった!
それでは年末また!