
6月に入ってからもハッキリしない天気が多く、しかも半袖では寒いほどの日が多かった札幌だが、先週末あたりからようやく初夏と言えるような陽気になった。
そして迎えたEuro&World Cup第3戦。
ややホロ苦な部分もあったが、とても有意義な練習になった。
今回は走る前からいつもと違った。
というのも、仕事で金曜に「夜の営業」が入ったため帰宅も就寝も遅く
しかも珍しく寝苦しいほどの暑さでほとんど眠れなかった。
ある意味、最悪の体調で走ることになってしまった。
今回はgood-eyeさんと二人でエントリー。
朝6時に輪厚SAで待ち合わる。
かるがもんさんファミリーもいたのでご一緒することに。
エキシージ、デルタ、156のランデブーでTSまで。
途中コンビニに寄っても9時前には着くのは嬉しい。
十勝は暑かった。
朝から気温がグングン上がっているのが分かる。
しかしドライで走れるのは嬉しい。
この時点ではまだコンディションのことなど気にしていなかった。
【クラブマンコース1本目】
まずは慣らし。
先日のHGTSでバネレートの変更は吉と出たが、ドライではまだ分からない。
とはいえ概ね良好な感触。
しかし3周目でトラブル発生。
昨年苦しめられた例の「突然吹けなくなる」症状が出て
しかも警告灯も点灯。
とはいえ慌てる必要はない。
ECUのコネクタ部を確認し、念のためエアフロの配線も点検。
一発解決でコースに戻る。
バネレートの変更はどうやら正解のようだ。
脚が動いているのが良く分かる。
今後、減衰はもっと上げられるだろう。

驚いたのがタイヤ。
喰う。
喰うのである。
確かに3年落ちの215サイズと新品の225では単純に比べることはできないが
ちょっと大袈裟に言えばスポーツラジアルからSタイヤに換えたくらいの違いに思えた。
ブレーキは効くしコーナーもラク。
これはベスト更新どころか一気に目標タイムに届く、そう思えた。
体調のこともあり、まずは6周ほど走ってピットに戻る。
今年からピットに大型モニターが設置され、タイムがすぐに分かる。
自分のタイムを見て目を疑った。
こんなに自分の感覚とタイムに開きがあったのはいつ以来だろうか・・・
いや、ここまで開きがあったのは記憶にない。
ベストの4秒落ち。
いかに自分の感覚がテキトーなのかだけはよく分かった。
さて・・・どうしたものか・・・としばし呆然としていると、周辺から色々と声が聞こえる。
「今日はタイムが出ない」
どうやらタイムが出ていないのは私だけではないらしい。
確かに路面温度は高いし、気温も30℃に迫る勢いだ。
good-eyeさんのロガーではトップスピードが15km/hも落ちているという。
今回もほとんどが顔なじみの人達だが、私も含めベストは春先に出している。
今年は例年になく寒い。
ある意味タイムを出すにはいいコンディションだった。
それが急に気温が上がり、決して「良いコンディション」とは言えなくなった。
少し安心・・・しかしこのままでは終われない。
クラブマンコースでのアタックは2回、つまりあと1回しかない。
【クラブマンコース2本目】
こういうときは無理せず気負わず丁寧なドライブを心がけることに。
具体的にはいちばん気を付けたのはブレーキの使い方。
とにかく効くので「効かせ過ぎない」ことに注意。
1コーナーなど150m看板でブレ-キングしてもお釣りが来るような感じすらある。
といってもKちゃんみたいに「自殺志願者ブレーキ」はできないが。
そうして丁寧な運転を心がけた結果、ひとつ気がついた。
アライメントの適正化とタイヤの変更でブレ-キングポイントが明らかに変わっている。
それでも今までと同じブレーキの使い方をしているものだから
結果としてタイムに反映されていない。
恐らくすべてのコーナーの脱出速度が上がっていると思うが
進入速度は下がってるのではないか。
脱出のプラスと進入のマイナス、差し引きで大幅なマイナス。
進入で遅いから脱出でアクセルを開ける・・・速く走っている「感覚」になっている。
とはいえ簡単には修正できない。
残り時間も少なくなっている。
なんとか1周だけ渾身のアタック。
ベストの0.9秒落ちで終了。
最初の4秒落ちに比べたら修正できたほうだろう。
少なくとも次回に繋げることはできた。
バネレートの変更もタイヤの選択も間違いではない。
午後からはジュニアコースに移動。
ショートコースのジュニアでは3本の走行枠だったが徐々にタイムを削り、
何故か0.1秒とはいえベスト更新できた。
少しはクルマに慣れたせいなのか?少々不思議な感じがしたが
ここでも「イッパイイッパイ」というものではなく、
まだまだタイムを削る余地があると思っている。
Euro&World Cupはたくさん走ることができるので有意義な練習ができる。
タイムは出せなかったが、これは乗り手の問題だと言える。
145から156に乗り換えて、その感覚は大幅に変わった。
156の方が曲がり難く、バネレートの選択ミスもあって「分かり難い」クルマになっていた。
それに慣れてしまったため、「曲がりやすく」「分かりやすい」クルマになった途端、
今度は自分が対処できなくなってしまっていた。
つい最近までの感覚でターンインをすると、スピンしそうなくらいクルマはよく曲がってくれる。
145のときはそれが当たり前だったが、久々にそういうセッティングになって
ドライバーが尻込みするという、なんとも情けない結果になってしまった。
しかしもう大丈夫だ。
幸いエアクリーナーやフロントディフューザーなどのマイナートラブルも解決済みだ。
これで走るほうに集中できる。
目標タイムの背中がやっと見えてきた。
まだまだシーズン真っ盛りである。