Hataのブログ一覧

　引き続きフロントスポイラーとアンダーガードの修復作業をしているところ。
こんなにFRPを使ったのはいつ以来だろうか。
しかし一回覚えたコトというのはなかなか忘れないもので、
やり始めるとサクサクと作業は進む。

　まずはけっこう大仕事になったフロントスポイラー。
前回の画像と見比べていただきたい。


けっこう壊れていたので、修復にはボリュームをつける必要があった。
そうなると樹脂とガラス繊維だけではちょっと辛い。
そこでタルクと呼ばれる粉末のFRPを樹脂に混ぜ、
パテのように使うことに。
こうするとボリュームが出しやすい。

　硬化したあとはひたすらペーパーがけである。
プロならここで電動工具を使うところだろうが、こっちは素人。
ただひたすら、額に汗して面出し作業。

筋肉痛になりながらも、なんとか元通りにすることができた。
本来ならここで一旦サフェーサーを吹いて表面をチェックするところだが、
今回は仕上げを板金屋さんにお願いするので、その作業はなし。
我々素人が使うスプレー塗料（サフェーサーやクリアも含め）と、
プロが使う塗料では性質が違うのためである。


3分の1ほど破壊されたエアダクト部分もこのように修復。
裏側は仕上げをしなくてもいいので手間が省ける。

　アンダーガードはフロントスポイラーと違って、
ペラペラのFRPなので作業はラク。
破損もそれほどでもない。

思えば、このアンダーガードがペラペラだったことで、
案外他の部分を傷めずに済んだのではないかと思っている。
取り付け部のところが「ベリッ！」と引きちぎられただけで、
アルミのステーなどは無事だった。

　さて、これでFRPを使った修復作業は一応終了。
あとは春になったらボンネットやトランクと共に塗装に出せばいい。
面出しの作業が大変だったが、日曜大工感覚でできたので良しとしよう。
バキバキに壊れてしまったフロントスポイラーが、
徐々に復活していくのはやはり楽しいものだ。

　まだまだ道のりは長いが、ひとつひとつ楽しみながら進んでいこうと思っている。

　はじめに・・・
ブログでの画像のアップロードが感動的に簡単になった！
これは手放しで歓迎したい。

　さて、新しい156だが登録及び車検の関係で、まだ手元には来ていない。
手元に置いたからといってエンジンをはじめ、ミッションやマフラー、
足回りといった大物は移植できないので慌てる必要はない。

　それより今からできることをコツコツとやっていくことが重要。
やらなければいけないことは山積みだが、
156をもう一度作り直すことを思うと、やはり楽しみのほうが勝る。
今回のクラッシュで車体は使えなくなったが、
パーツは思いのほか無事な気がする。
「気がする」と表現したのは、まだ確認できていないパーツもあるからだ。

　しかし明らかにそのままでは再利用できないものもある。
もっとも心配なのはラジエター。
現在販売元に送り届け、修理可能かどうか診てもらっている。
このラジエターはレース用の大容量タイプなので、
なんとか修理できてほしいのだが・・・。
祈るような気持ちで返事待ちの状態である。

　そして破損がひどいのがフロントスポイラーと自作のアンダーガード。
近くで見るとアンダーガードはそうでもなかったが、スポイラーが心配。

画像ではそれほどでもなさそうに見えるが、
実はけっこう「逝ってる」状態。
表はご覧のように数か所がえぐられたような感じ。
表面のFRPが完全に砕けてしまったのだろう。



さらに裏を見ると・・・20㎝ほど割れてしまっている。
そんなわけで、けっこうな壊れっぷりである。

　しかし、実はクラッシュ直後も「これは自分で直せるな」と思っていた。
そして実際にフロントスポイラーをチェックし、
改めて自分で修理可能だと分かった。
まずは裏側から樹脂とガラス繊維を使って接着及び補強。


確かにこれだけ痛めつけてしまったら、それなりに手間暇はかかる。
しかし若いころに、ただただ自作パーツを作りたい一心でFRPを試行錯誤したおかげで、
今ではこの程度なら自分で修理できるようになった。
今回ほど自分がFRPをちょっとだけ扱えることを幸運に思ったことはない。

　今回のクルマ作りのテーマは「美しく造る」だ。
このフロントスポイラーも、今までなら経費節減のためDIYで塗装するところだが、
今回は来年春を目途にボンネットとトランクと共に
ちゃんとした板金屋さんにお願いする予定でいる。

　このフロントスポイラーもよく見ると傷だらけだ。
中古で購入して、それをレース用に使ってもう6年。
そりゃあ傷だらけにもなるはずだ。

　以前はできなかったことをひとつひとつ手間暇をかけて
今回の156は造っていこうと思っている。