
日に日に秋が深まる北海道。
つい先日も走ったTS(十勝スピードウェイ)までの道のりも、明らかに景色の「色」が変わっていた。
気が付けばシーズンは確実に終わりに近づいている。
いよいよ最終戦となったNHGT(New Hokkaido GT)。
前日のまでの雨が嘘のように晴れ渡り、またこの時期の十勝地方としては珍しく暖かい非常に良いコンディションの中で行われた。
しかし、そんな穏やかな秋晴れの空とは裏腹に、この日は非常に荒れた一日となった。
自分自身も前日入りしたまではよかったが、
カントリーパークに到着した時点でよりによってワイパーのリンクが壊れた。
雨が降りしきる中、なんとか修理はしたものの、
今度は食事に出かけた先でトドメを刺されるが如く
自作リンクのパーツがポッキリと折れてしまう。
ワイパーがなくても走れないわけではないが、
まったく動かないというのも困る。
あれこれ考えたら、工具箱にあった10㎝ほどの針金に救われた。
今思えば、私自身の厄払いはこの程度で済んだのかも知れない。
【フリー走行&予選】
先日のEuro&World cupではいい感触で走れたので、
久々のレースとはいえ落ち着いて走り出す。
1本目で先日のシーズンベストから0.1秒落ちなら悪くない。
燃料の見通しもあるので早々に切り上げる。
そして2本目、というところで、
正確にはBグループ(Sタイヤ)終了前にアクシデントが発生。
Bグループの車両1台からオイルが漏れたため、赤旗終了。
「オイル処理を行いますので、手が空いている方はお手伝いお願いします」
と場内放送が入る。
コースマーシャルの運転するクルマに、
他のエントラーと共にコースに出る。
パッと見、オイルらしきものは見えないが、
アスファルトに顔を近づけると、確かに「らしい」ものは見える。
試しに手で触ってみると、やはりオイルが付いている。
それがかなりの距離に渡って路面に落ちている。
多くのエントラーが処理の手伝いを申し出たため、
処理用の石灰やほうきが足りなくなり、
結局私は何もしないままピットに戻る。
今回、家内が用意(ピット内で調理)してくれたランチ。
パスタ&リゾット!70年代風にエンジンルームで撮影してみる。
そんなわけで2本目はかなり様子見の走行となる。
それでも滑るという印象はなく、他のドライバーはいつも通り攻めていた。
コースの心配はほとんどなくなったので、
予選はベストを目指して攻めた。
これまでとは違った走り方をしているが、
まだ「頭の中」と「感覚」が一致しない。
シーズンベストの0.8秒落ちと知り、もう一回と思い1コーナーに入る。
そこそこまとめた感じはあった。
シーズンベストとほぼ同タイム。
狙って出せたのだからよしとしよう。
Aグループ15台中13位
【決 勝】
NHGTの決勝レースの前に、DTCC(AE86ワンメイクレース)が行われた。
このレースでも、またしてもオイル漏れ発生。
チェッカー後に車両回収が入った。
回収だけならそれほど時間はかからないものだが、
ここでもオイル処理があり、Aグループのスタートは大幅に遅れた。
アナウンスがなかったこともあり、
多くのドライバーはヘルメットを被り、既にクルマに乗り込んでいる。
それでもなかなか処理は終わらない。
20~30分も待っただろうか。
ようやくコースオープンとなりグリッドに付く。
決勝前、車両回収とオイル処理のため待たされることに。
ヘルメットを被った状態でウロウロする、の図。
まずまずのタイムと思っても、下から3番目というのが現実。
先日のブログにも書いたように、NHGTのインフレは激しい。
スタートは上手くいったが、それでも前に出られない。
ポジションキープを考え1コーナーを目指す。
ところが・・・オイル処理の石灰がまるで雪煙のように激しく舞い上がる!
前方のクルマはもちろん、どこまでがコースかも分からないほど。
この状態は2コーナーを抜けても続き、
さらに時間が押したせいもあってか夕日が眩しく、
コーナーによってはゼブラ付近が見えにくい。
予選タイムで考えたらどぅーさん以降の前方グループには付いていけそうにないが
少しでも離されないで走りたい。
しかし一方で後も気になる。
すぐ後ろにはサラリーマンNEOさんが食らいついてきている。
コーナー進入では前を、出口ではミラーでセリカを・・・
そんなことを繰り返しているうちに、
3周目あたりからセリカの姿がミラーから消えた。
心配になりながらも前を行くRX-8に意識を集中。
予選では水を開けられたが、食らいついていけばチャンスはある。
視界から消えないようにこっちも必死にプッシュ。
しかしやはり地力の差は埋められず、
背後についてプレッシャーをかけるところまでは持ち込めなかった。
ところどころでミスもあり、シーズンベストの0.3秒落ちが
この日のレースベストだった。
とはいえ、まずは無事に終わることができた。
そこは素直に喜ぶことにしよう。
反省材料はいくつもあるけれど、課題があるのは喜ばしい。
このレースでgood-eyeさんは復活を果たし、
どぅーさんも遠くからエントリーしてくれた。
思えば0541RACINGの3台が揃うのは実に約3年ぶり。
さらに伝書へびさんも応援に来てくれたし、
荒れ模様の一日だったとはいえ内容の濃いレースだった。
応援に駆けつけてくれた伝書へびさん。
この人にチームが救われることに・・・。ありがとうございました!
PS:Newエンジンの2000GTVの音に感動!
毎年NHGTの最終戦でシーズンを締めくくり、
気持ちとしても「今シーズン終了!」という感じでいるが、
今年はどうも「終了!」という気になれない。
もう少し走りたいというのが本音であり、
タイヤもあと1回くらいなら充分いけそうだ。
天候と自分自身の予定を合わせて、
もう少し考えてみたいところだ。
Posted at 2019/10/21 23:13:46 | |
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NHGT2019 | 日記