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2020年02月18日 イイね!

言わずにはいられない

言わずにはいられない女子高生A「私、〇〇信用金庫に就職きまったんだ!」
女子高生B,C「え~っ!信用金庫って危ないって話でしょう!」

朝の電車内での、女子高生同士の他愛のない会話である。
しかし、この女子高生3人の無邪気な会話が
後に心理学の教材としても扱われるようになる
「豊川信用金庫取り付け騒ぎ」に発展するとは当事者は思いもしなかっただろう。

 ご存じの方も多いと思うが私は大学時代、
心理学の授業でこのエピソードを初めて聞いた。
今になって念のため調べてみると、私の記憶とは若干の違いがあったものの、
未だ収束の気配が見えないウイルス感染にかかわる世の中と動きと重ねてみた。

 冒頭の会話のあと、女子高生AはB,Cの冗談を真に受け
(B,Cは単に「信用金庫」と言っただけで、「豊川」とは名指しにしていなかった)
帰宅後、心配になって親戚に「大丈夫なの?」と電話をした。
電話を受けた親戚が、さらに別の親戚に連絡した。
詳細は割愛するが、一週間もしないうちに豊川信金には「預金を下ろしたい」という申し出が殺到。
これが「豊川信用金庫取り付け騒ぎ」である。
 今から46年前、当然ネットもなければスマホはおろか携帯電話だってない。
私が小学生だったころ、家に電話がない友達は別に珍しくもなかった。

 そんな時代だったにもかかわらず、
ごく少数とはいえ人々はパニックになった。
幸い、警察と豊川信金の冷静な対応もあって
発生も早かったが収束もそれほど時間を要さなかった。

 しかしこの件にまつわるデマも出回った。
「理事長が自殺した」
「職員が金を持って逃げた」
「女子高生の会話が発端のはずがない。組織的な陰謀だ」等々。
もちろんすべてデタラメである。

 私がこの騒動を知った心理学の授業、
テーマは「同調の功罪」というものだった。
「功罪」というからには当然「功」の側面もあるのだが、
授業では「罪」にスポットが当てられた。
内容としてはそれほど難しくはなかった。
早い話「ウワサを信じちゃいけないよ~」
「右に倣え(ならえ)は危険だよ」ということである。

 前置きが長くなってしまったが、本題はここから。
ウワサを信じないためには、右に倣う前に立ち止まるには、
信じるに足る情報が必要不可欠になる。
そしてその情報を分析する姿勢も必要だ。

 昨日、私の地元でウイルス感染者の国籍と職業(自営業)が発表された。
最初に「感染者が出ました」という発表から、ずいぶんと時間が経っている。
当初の発表では「国籍も職業も公表できません」というものだった。
今日の新聞報道等では「それじゃ何も分からん!」という市民が声があり、
それでこのタイミングでの発表だったとのこと。

 お世辞でも皮肉でもなく、国や地方自治体のトップにいる人たちは
私なんかよりもはるかに優秀だと思っている。
その考えは今でも変わらない。
しかし今回は命にかかわる話である。
しかも不測の事態。
こういうとき、まず重要なのは初動である。
この初動で私の地元はミスを犯した。
少なくともこの知事は、感染が判明した時点で
昨日行った情報開示をしていれば信用を損なわずに済んでいた。

 何も住所、氏名、詳細な職業、家族構成、発症までの足取り等々・・・
全部教えろとは誰も言っていない。
そんなことは今の時代「個人情報」の視点から公表されないことは
子供でも知っている。
にもかかわらず「公表できません」と知事は言い放った。
「できない」ということは「できる情報」を持っていながら、
なにかしらの事情があって公表できないと解釈するべきだろう。
であればその「できない根拠」を説明すべきではないか。
それをやらずに「個人情報の観点から・・・」などと口を濁す。
さらには「国の方針で・・・」と続ける。
目の前の市民より、お上の顔色が気になるのだろう。

 個人情報に立ち入らない範囲の情報すら公表していないのに、
個人情報を盾に情報を公開しない。
他の自治体では国籍も大まかな職業も公表しているのに
国の方針、つまりは国のせいにして情報開示を拒む。

 こういう不遜な姿勢がデマやウワサ話を生み出す。

 一般大衆は国や地方自治体のトップに比べれば優秀ではないかもしれないが、
まったくのバカばかりでもない。
恐らく「大人の事情があるのだろう」くらいは考える。
地元の観光客は中国からが大半と言ってもいい。
私の通勤ルートで中国語を聞かない日はない。
日本有数と言われる歓楽街もある。
冬のイベントも先日終わったばかりだ。
恐らくそういった事情が重なっているのだろう。

 しかし、だからといって情報を小出しにするようなマネを許すほど
一般大衆は物分かりがいいわけではない。
行政トップのみなさんは必ずと言っていいほど
「国民の皆様には丁寧に説明していく」
「先手先手で対処していく」とおっしゃる。
私が知る限り、どれも嘘、騙しもいいところだ。
嘘をつくならもっとマシな嘘をつけ。
騙すのならとことん騙し続けろ。
それができないなら、潔く正直になれ。
図らずも、昨日の国会中継のダイジェストを観たとき
地元の知事に感じたのと同じ怒りを覚えた。
 
 「非常時こそ、その国の政治が見える」と、
どこかの記事で読んだが、まさしくその通りだと痛感した。
我が国のトップがどこを見ているのか、
我々一般大衆は地に足を着けて静かに見ていこうじゃないか。
Posted at 2020/02/18 21:29:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2020年02月14日 イイね!

危機・・・

危機・・・ このオフは何もしないと決めてはいたが、最低限やっておかなければならないことはある。それらはワクワクしながらやるような類のものではないけれど、手を抜くとあとで痛い目に遭う。
 そんなわけで週に一度は156Bのエンジンに火は入れているし、十勝スピードウェイの年間カレンダーが早く発表されないかと首を長くして待っている。

 そろそろタイヤをオーダーして、雪が溶けたら車検に出して、LSDもOHしなくては・・・・等々、結局それなりにやることがありそうだ。

 さて本題。
例のCOVID-19である。
WHOの方針で特定の動物やら国やらをネーミングには使わないというわけで
なんだか商品名のような名前になった新型肺炎のウイルス。

 この騒動というか危機の副産物と言えるものがいくつかある。
全部は書かない。
危険から逃げる、危険を避けるということは前回書いた通り。
私が感じていることを全部書くということは、
別の意味で危険を近づけることになる。

 私が幼少のころ、第3次世界大戦は決して「あり得ない話」ではなかった。
両親をはじめ、爺ちゃん婆ちゃんはもちろん親戚縁者が集まれば、
周りの大人たちはみんな「戦争体験者」だった。
だから戦争は極めて身近で、そして怖いものだった。
子供のころ「戦争になったらどうしよう」とぼんやり考えたこともあった。

 しかし時間は確実に流れ、そういう空気はなくなった。
私自身、根拠は乏しいが、少なくとも私が生きている間に「世界大戦」はないと思っている。
いくら頭がイカレた独裁者でも、戦争をふっかけたらどうなるかくらいは知っている。
21世紀の戦争に勝者は出ないだろう。

 ではこれからの世界は明るい未来が待っているかといえばそうではなく、
今危機的状況となっているウイルスのようなものが
戦争に匹敵するような災いとなるのではないだろうか。

21世紀に世界大戦規模の紛争や戦争はないにしても、
人類に危機を及ぼす「何か」はこれまでの歴史とはまったく違ったものになるのではないか。

 冒頭に書いた「副産物」。
ウイルスの危機をきっかけに、浮き彫りになった「副産物」。
これは人種差別の問題だったり、
国家間の問題だったり、
我が国の問題だったり
身近な人々の問題だったりする。

 毎日流れるニュースを注意深く読んだり聞いたりしていると、
正直一体何が本当か分からなくなってくる。
私も含めて一般人はウイルスに関してはまったく無知なのだから。
そして行政の対応も疑問をぬぐい切れない。
なんだかモヤモヤする。
どうやら私が思っているほど世の中は単純ではないようだ。

 私は前回のブログで危険を避けると書いたが、
例のウイルスを恐れてはいない。
感染する確率については全国平均よりは高い場所に住んでいるが、
今の自分の健康状態で感染=死ではない。
ただ、日に日に感染者が増え、
しかも未だに収束の気配すらない現実を知るとちょっと考えてしまう。
前回も書いたが私の通勤ルートは外国人旅行者が非常に多い。
大手ホテルの近くを歩くが、毎朝のように大型バスが横付けされ、
多くの外国人旅行者が乗り込んでいく。
そのほとんどがアジア系の旅行者だ。
地下を歩いても似たようなもので、旅行者は単独ではなく
家族やグループで歩いている。
そんなことを思い浮かべると、用心するに越したことはないと思う。

恐れてはいないが、用心はする。

自分の力でコントロールできないこと、
すなわち依然として大陸から大勢の旅行者が来ていること、
マスクや消毒液が品薄なこと、
マスクもしないで咳込む人間がいること、
自分の通勤ルートに海外からの旅行者が大勢いること、
報道番組の質が著しく下がったこと、
これらは不平不満を言っても始まらない。
文句を言うエネルギーがあるなら、自分ができることを考え実行する。

 そして世の中の動きを注視していきたい。
今世の中で起きていることは、次に起こる危機に対しての糧になるはずだ。
特にわが国では戦後75年間、こういった種類の危機はなかった。
日本国民みんながパニックにならないのはいいことなのだが、
一方でかなりの「温度差」も感じる。

有識者たちの言ってることすべてが正しいとは思わない。
しかし共通してこうも言っている。

「正しく恐れる」

正しく恐れるためには、正しく知る必要がある。
そして正しく知るためには、正しく考える必要もる。
昔に比べてネットの普及で、膨大の量の情報が一瞬で手に入るようになった。
しかし判断するのは一人の人間であることはなんら変わらない。

『恐怖は常に無知から生じる』
~ラルフ ウォルド エマーソン~(アメリカの思想家)
Posted at 2020/02/14 21:04:44 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2020年02月07日 イイね!

人生15年???

画像なしで失礼。

 今からかれこれ20数年前、私が社会人になって間もないころ、
職場の研修会でとても面白い講演を聞いた記憶がある。
講演をした先生は現役の医師で、その軽妙な語り口は引き込まれるものがあり、
なにより話の中身は今でも充分に通用するものだった。
いや、今の時代だからこそ、取り上げられるべき内容だ。

 これから紹介する話はなるべく私が聞いた内容に忠実でありたいので、
今の時代ではNGな表現もあることをお許しいただきたい。

「石器時代、人間の平均寿命は何歳だったと思いますか?
なんと、15歳だったんですよ。」
これにはさすがに驚いた。
確かに石器時代、ひらたく言って原始時代、
当時の平均寿命が現代と比べて短いのは知っていたが15歳とは。

 ただし、これは「平均」というところがポイントで、
15歳前後でみんな死ぬという意味ではない。

「0歳で死ぬ人が多かったんですよ。」

この言葉を聞いたとき、その死因は「死産」ではないかと考えたが、
それは正解ではなかった。
石器時代、0歳児が命を落とす原因の多くは
「動物に食われる」ことだったそうだ。

「しかし、人間には知恵があります。
動物に襲われて命を落とすなら、今度は洞窟で生活し、火を使い、
襲ってくる動物から逃げること、動物を避けることを考えます。」

 そこから徐々に平均寿命が延びていくのだが
ある時代にまた下がっていくのだという。

「今度は伝染病が流行します」

どういった伝染病なのかは覚えていないのだが、
中世でもペスト等の大流行で多くの命が失われている。
しかし、ここでもまた人間は知恵を働かせて、
病気になった人を隔離する、病気という危険から逃げることで寿命を延ばしていくことになる。

「つまり、人類は危険から逃げる、危険を避けるということで
寿命を延ばしてきた歴史があるのです。」

 講演の医師はさらに続けた。
「(当時)最近エイズウイルスの脅威が話題になってますよね。
旅行会社の人とお話する機会があったのですが、頭を抱えてますよ。
『海外旅行で女性を買ったらエイズの危険がありますよ!』
と言われているにもかかわらず、
旅の恥はナントヤラでいかがわしいところに行く・・・で、感染する。
もう自業自得ですよ。
こんな分かり切った危険を避けないんですから、
もう現代人とは言えません。
原始人以下です。」と切り捨てた。

 ここまで書くともうお分かりと思う。
今や世界的な危機とも言えるコロナウイルスである。

この件に関わって政府の対応やら、各国の反応にとやかく言うつもりはない。

 今、言えることは極めて身近で、目の前にあることに関してである。

危険から逃げる、危険を避ける。
この極めてシンプルではあるけれど、有効な考えが
個人においても国家においても驚くほど温度差があるように思う。

またはそれを重々承知はしているが、
人権や金や政治的背景などの、
いわゆる「オトナの事情」で決定的な判断ができずにいるのか。
個人としてもこの状況下でも人ごみに出かける人、
出かけなければならない人、
国外に出る人などさまざまである。
神経質な人もいる一方で無神経な人もいる。

 私はこういう場合、神経質にはならず、どちらかというと無神経寄りだ。
しかしそんな私でも外出するときは手袋を忘れないし、
帰宅した際には家内が用意してくれた消毒液を使う。
冬になってからは地下を歩いて通勤していたが、
今は地上を歩いている。
大袈裟だと言う人もいると思うが、
私の通勤ルートは地下を歩くと毎朝数十人の外国人旅行者とすれ違う。
そしてその多くがアジア系の旅行者だ。

 蛇足ではあるが、2年前から食事を大幅に見直し
体重が15㎏も減って体調もよくなった。
その効果が思わぬところにも表れている。
風邪をひかなくなった。
ここ10年くらい、ひと冬に一度は風邪に罹ってしまっていたが
今では「ひく気がしない」という感じだ。

 危険から逃げる、危険を避ける。
そして自己免疫力を高める。
自衛の手段としてはシンプルだが
この二つは確実に有効だと思っている。

Posted at 2020/02/07 21:45:51 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2020年02月02日 イイね!

F1を組み上げる Vol5

F1を組み上げる Vol5 紆余曲折はあったものの開始から一か月、順調に作業は進んだ。
最後にサドルがイタリアから届き、先月末ついに完成を見た。

 振り返ると思ったほど難しい作業ではなかった。
しかし採点するなら100点満点とは言えず、90点といったところ。
-10点は何かと言われれば、それは変速の調整が完璧にはできなかったことに尽きる。
 諸先輩のブログを参考に毎日のように調整を試みたが、
どうしても特定にギアだけがスパッと決まらない。
フロントディレイラーはほとんど完璧と思えるように組めたが、
リアは中間のギアだけに1速飛びの現象が起きる。
「ギア飛びが発生するのはワイヤーの張り過ぎ」らしいが、
緩めていくと今度は他のギアが入らなくなる。
もっとも発生頻度が低い張り具合で妥協するしかなかった。
これはギアの選び方で対処はできるものの、
11速ギアをフルに使いきれるように組めなかったことは悔やまれる。

 とはいえ、初のフレームから組み上げる作業はとても面白く、
そして完成後の満足感も格別なものとなった。



 ハンドルバーは実はストックしておいたMOSTの1Kカーボンを投入。
カッティングシートでチョイとモデファイしている。
バーテープもMOSTウルトラグリップEvo。このバーテープは国内欠品らしいが、
イタリアのショップから購入できた。
CAMPAGNOLOのロゴも凛々しいエルゴレバー。
綾織カーボンのブレーキレバーが美しい。
シマノに比べるとエルゴレバーは小ぶりな印象。
しかしシマノようなソフトさはなく、けっこう硬い。



 ホイールはZONDAディスクを装着。
タイヤはこれまで通りMICHELINのPower Endurance。
Dogmaの車格からすれば、ZONDAでは少々物足りない感じだが、
ホイールは後々グレードアップできるので、
今回は価格最優先でZONDAにした。
いずれはShamal Ultra、あるいはBORAか?
まあ、私の使い方ならZONDAで充分なのだが・・・。

それにしてもディスクブレーキにすると
フロントホイールのスポークもG3になるのが嬉しい。



 シートチューブにはCampagnoloのステッカー。
もちろん自作。
この辺はやはり「やらずにはいられない」のである。

 本当ならサドルはこれまで使っていたものを流用すべきなのだが、
この機会に変更することにした。
というのも、一昨年までなんの問題もなかったサドルが
昨年15㎏も減量したため、尻のぜい肉が減ったのか
サドルが合わなくなってしまった。



 試乗もせずに「カーボン+ホワイト」という理由だけで選んだPrologo。
Scratch M5というモデル。
これまでのFizikもよかったけれど、「ちょっとマイナー」というところに惹かれた。
 座った感じは残念ながらFizikとそれほど違いはないが、
「痛いポイント」は明らかに違う。
救いなのは、その痛みは微かなもので、慣れることで解消できるかも知れない。
デザインも気に入ってるだけに、なんとかこのサドルで「サドルの沼」から脱出したい。



 テールライトはピナレロ純正とも言えるMOSTを装着。
しかし既定の付け方ではなく、サドル後端に横向きにマウント。
このほうがスッキリして見える。



 その佇まいはさすがPinarelloのフラッグシップと言えるものだ。
素直に「カッコイイ~!」と思ってしまう。
クルマと同じで、空力やトラクション、あるいは剛性などを突き詰めていくと
どのロードバイクもおおよそ同じようなフォルムになるらしい。
しかしPinarelloやDE ROSAといったイタリアのメーカーは
その中でも独自のデザインを展開している。

 アルファロメオ同様、そのデザインだけで手にする価値がある。


Posted at 2020/02/02 19:26:26 | コメント(2) | トラックバック(0) | Bike Life | 日記
2020年02月01日 イイね!

F1を組み上げる Vol4

 今回、フレームで買ってコンポーネントを組み上げていくという作業をすると決心したはいけれど、その時点では自分の中で解決できていない疑問がいくつかあった。
ある意味「見切り発車」である。

1:インナーワイヤーの取り回し
これは最近主流となっている「フレーム内蔵式」のため。
カーボン製のフームの中にワイヤーを通すので、かなり難しいと聞いた。
実際、この作業で挫折した人も多く、結局プロに頼んだ例も多々あるらしい。
さて、自分にできるのか?

2:アウターケーブルの装着(固定?)
これはリアだけなのだが、なかなか解決策が見つからなかった。
チェーンステーの後端部にワイヤーの出口があるのだが、
その出口の穴から始まるアウターワイヤーは、
リアディレイラーまで固定されなければならない。
ディレイラー側は固定できる構造になっているが、
フレーム側はアウターケーブルよりも明らかに大きい穴が開いているだけで
どうやってもケーブルを固定することはできない。
これはケーブルストッパーを探すしかない。
なければ自作か???

3:スルーアクスルって???である。
ちょっと調べればスルーアクスルが何たるかは容易に分かる。
しかしこのスルーアクスル、まだロードバイクでは普及し始めたばかりで
メーカー毎の規格が微妙に違う。
果たしてPinarelloのスルーアクスルはどんな規格なのか?

 上記3点に関しては、事前に確かな情報を入手することはできなかった。
それにしてもカンパの情報は極端に少ない。
そりゃそうだ、わが国はあの「世界No1シェア」を誇るSHIMANOの国なのだから。
それでもカンパ装着に関するブログを上げてくれている人たちは上級者が多く、
その内容は正確かつ親切に解説してくれている。
諸先輩方に心から感謝、である。

1:まずインナーワイヤーだが、結果的にはあっけなく成功した。
勝因はこの工具である。



この工具、何かお分かりだろうか?
多少クルマを触る方ならすぐに「ああ~、アレね!」となるだろう。
そう、先端にマグネットが付いていて、
手が入らないところにボルト等を落とした際に使うツールだ。
156のエンジンを触ったときにコイツが重宝したが、今回も大活躍だった。
コレがなかったら、今回の作業はとん挫、強制終了で
プロか上級者に泣きつくことになっただろう。

2:次にアウターケーブルの固定。



左下の〇(リアディレイラー)は固定できるようになっているが、
右上の〇(シートステイ側)はストッパーを入れないとケーブルが遊んでしまう。

これには頭を悩ませた。
カンパの情報も少ないが、ピナレロをフレームから組んだという情報もそれ以上に少ない。
しかもこんな小さなパーツの情報など、まったくヒットしない。
それでも「ケーブルストッパー」をキーワードに色々と調べた結果、
なんとかソレらしいパーツを見つけることができた。



アメリカのJagwireから販売されているケーブルストッパー。
ところが・・・国内で簡単に手に入ると思いきや、
ネットではほとんど見つからない。
こんな小さなパーツを海外から買うのも・・・と思ったものの、
背に腹は代えられない。
するとeBayで10個セット900円(送料込み!)を発見。
大陸から無事に届いた。
逸る気持ちを押さえて、ケーブルの穴に合わせてみると・・・・
ピッタリだった!
これでアウターケーブルの問題もクリアできた。

3:そしてスルーアクスルの問題。
確かに国内でもピナレロ純正のスルーアクスルは手に入るが
2本で2万円近い金額はちょっと躊躇してしまう。
そこで代替品がないか調べることに。
けっこう時間がかかったが、海外サイトで突き止めることができた。
Pinarello純正のスルーアクスルはDT Swiss製であることが判明。
それが分かれば次はサイズ(規格)である。
手持ちのボルトでフロントとリアのピッチを探ってみると
1.5であることが確認できた。
ということはM12、ピッチ1.5のスルーアクスルから、
Dogmaに適した長さを探せばいい。
しかしここでも難儀した。
M12、ピッチ1.5で絞り込んでいくと、
「一体どっち???」というサイズが残る。
すると、カンパのクランクなどを購入したBike24で
2本セットでDT Swissのスルーアクスルを販売しているではないか!
ひょっとしてこのサイズがメジャーなのか?と思い注文。
ちなみに値段は送料を入れてもピナレロ純正の半額以下である。
届いたスルーアクスルを付けてみると
まさに適正サイズ!ちょうどよい長さである。



純正との違いはセンター部分の色(Pinarelloはグレー、DT Swissはレッド)と
ロゴだけである。

 色々と難儀した部分もったけれど、
その都度わからない点を調べていく作業はなかなか面白いものだった。
途中、私の勘違いというか発想の乏しさから
ブレーキホースを1本破損してしまうなど
それなりに失敗はあったのも、ある意味ほどよい授業料だと思っている。
構造を理解し(クルマに比べたら難しくない)自分で考えて作業していけば、
フレームから組み上げていく作業は決して困難ではないと知った。
何よりリビングで作業できるのが嬉しい。
工具も細々とした専用工具(カンパ用)を買い足したりはしたが、
手持ちのBetaが大活躍だった。

 1/1プラモデルを作っているような
実に楽しい時間を過ごすことができた。
疑問をひとつひとつ解決し、残るは最大の難関「ディレイラー調整」のみとなった。

Posted at 2020/02/01 21:48:29 | コメント(2) | トラックバック(0) | Bike Life | 日記

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