
Euro&World Cup第2戦、New Hokkaido GT開幕戦、この週末は久々の2階建てとなった。
まずは土曜日に行われたE&W。
翌日にポルシェサーキットデイズが控えていることもり、台数が多いだろうと予想はしていたがまさかのエントリー52台!
聞くところによると過去最多を記録したという。
コロナ禍で心配された向きもある中、これだけの人たちがサーキットに集まれることを素直に喜びたい。
当日の朝はこれまた久々のgood-eyeさんとの2台ツーリングでTS(十勝スピー
ドウェイ)へ。
2台だけでTSに向かうのなんていつ以来だろうか・・・あ、私がクラッシュし
てしまったときが最後か・・・おっと縁起でもない。
前日に十勝入りしていたNoieクンとTS直前に合流し、
晴れて2カーエントリーでゲートをくぐる。
CMコースのピットに2台のParmalatカラーが並ぶ。
胸いっぱいである。
伝書ヘビさんともCMコースのピットで合流。
荷物を下ろし、受付と最初の走行となるJrコースへ移動。
52台の参加ともなるとJrコースのパドックエリアは「満員御礼」状態。
やはりEuro&World Cupは景色がいい。
欧州車に彩られた華やかな雰囲気、
エントラーのみなさんから出ている和やかな空気が
この走行会の最大の魅力と言えるだろう。
ロータス使いのカルガモンさんが撮ってくれた記念ショット。
ドライバーズミーティングを済ませ、まずは1本目。
今回、アルファロメオ156 2.5V6は3台のエントリーがある。
Noieクンと私の他にもう1台、
昨年のNHGT開幕戦にもエントリーしたMARTINIカラーの156である。
あの開幕戦以来、再びサーキットに姿を見せることはなかった。
しかしさらに手を入れLSDやPCチューンなど
バージョンアップされていることは
担当ショップであるFREE LINEのブログで知っていた。
ただ、そこまでやっていながらオーナーのOさんは売却を希望しているらしく
FREE LINEの在庫車両にその156は掲載されている。
手を入れている内容、コンディションから考えたら
絶対に「破格」と言える車両である。
置き場所があるなら私が欲しいくらいだ。
しかしオーナーのOさんの希望で、今回の走行となったらしい。
ただしFREE LINEの社長さんのNさんがドライブするとのこと。
このNさん、以前Euro&World Cupでご一緒したことがある。
今からもう5年以上も前になるが、恐ろしく速いGOLFに乗っていた。
パッと見はノーマルのGOLFだったので付いていけると思ったが、
あっさり引き離された記憶がある。
もちろんドライビングもスムーズで、当時「やられた!」と思ったものだった。
実際にお会いしたNさんは実に紳士的な方で、
この業界には珍しく(失礼!)スーツでも着ていたら
「IT関連の方?」と思えるような穏やかでスマートな面持ちなのである。
そんな156V6が3台も走るなんて、
それだけで舞い上がるような状況の中1本目が始まった。
とはいえ7月とは思えない15度前後の気温の低さと、
今にも降り出しそうな曇り空ということもあり慎重に走り出す。
走る前から散々盛り上がっている今回だけれど、
まず何よりも気にしなくてはならないのは例のチェックランプ祭。
徐々にペースを上げる、
特に必ずと言っていいほど症状が発生するヘアピンでは用心しながら進入。
結果、まったく問題はなかった。
どうやら先日の見立ては正しかったようで、
ECUブラブラ状態が原因だったと判断。
その後は3台連なって走るなど、Euro&World Cupを満喫。
ピットに戻って今年から設置されたスタンド下のモニターでタイムを確認すると
ベストの1.5秒落ち「う〜ん・・・これじゃイカン」というタイム。
でも今年初のジュニアなので、まあこんなものか。
2本目は浮かれた気持ちも少しは落ち着いてきたので本気モードで攻める。
ところが・・・クリアラップが取れない。
そりゃそうだ、52台を3グループに分けてはいるものの
それでも20台近くがコースに出ているのだから当然「渋滞」は発生する。
なんとか1,2ラップのクリアを取ってベストの0.7秒落ち。
だいたいこのくらいのタイムが出せればいいかと思っていたのでひと安心。
状況(天候や参加台数)を考えればまずまずといったところ。
3本目も走ったが、コース上はさらに大盛況となり、
とてもクリアラップを望めるようなものではなかった。
この日はたくさん走る人が多いようで、いつもなら3本目はスカスカなのに。
でもいいじゃないか、みんな元気に走っている。
早々に切り上げ、CMコースで昼食を摂る。
午後からは空模様はさらに怪しくなり、
低く垂れこめた雲はやがて霧のようになり
ついには雨となって落ちてきた。
非常に細かい雨粒だがコースに出るとワイパーが必要になる。
これでは攻めることはできない。
ほんの数周だけ走ってピットに戻る。
「今日はもうやめておくか・・・」と2本目はキャンセルしようかと迷っていた。
モニターに表示される他のエントラーのタイムをチェックしたり、
頻繁に外に出て路面を触ってみたりした。
終了ギリギリのタイミングで、ゼブラにさえ気を付ければ
そこそこ攻められるという判断をすることに。
2周ほどクリアラップが取れた。
けっこうな安全マージンを心がけて走った。
それでも前回のEuro&World Cupで出したベストの0.3秒落ちなら悪くない。
ミシュランのパイロットスポーツカップ2は
やはり今回のような気温の低いときは「それなりに」注意は必要だが、
想像していたよりは全然神経質な面はない。
タイヤからの情報は多く、うまく表現できないが、
走っている最中に色々なことを絶えず教えてくれるタイヤという感じだ。
問題は自分がそれに対処できていないということ。
そういう意味ではまだまだこのタイヤを使いこなしていない。
走行終了後、クラブマンコースのピット前で。
やっぱりサーキットでの撮影がもっとも「らしい」感じがする。
こちらの2ショットも存在感抜群!
異なる時代、異なるカテゴリーの名車を忠実に再現したクルマとでも言うべきか。
大盛況のまま終了したEuro&World Cup第2戦。
その後はgood-eyeさん、Noieクンと共に宿泊施設へ。
時間的に余裕があり、ゆったりとしたアフターイベントを過ごすことができた。
3人での話は多岐に及んだ。
仕事やクルマ、昔のサーキットのコト・・・・
自分は未だに「新参者」と思っているが、
気が付けば15年近くも走っている。
145で走っていたころなど、もう充分に「昔の話」なのだ。
気心の知れた間柄であっても、
ときどきはこうして語り合うということも大切なのだと感じた。
本質的な部分はそうそう変わらないまでも
時間とともに人は大なり小なり変化がある。
それは自分も含め、その人本人の中での変化であったり
はたまた周辺環境の変化だったり。
そういう変化を確かめ合うという作業は、
人間関係を作る、続ける上で大切なことだろう。
それは身近な人であっても、家族だとしても心がけるようにしたい。
そんなことを考えた、とても有意義な時間だった。
そして翌日のNew Hokkaido GT開幕戦は・・・
次回ということで。