
自身の見立ての甘さから、エライ目に遭った。
内容的に誰も読みたがらないものなので、スルーしていただいてけっこう。
自戒の意味を込めてここ数日の出来事を書いておく。
遡ること先週の土曜日、156のちょっとした作業を外で行った。
Noieクンが手伝ってくれたにもかかわらず作業は思ったよりも時間がかかり、昼前から始めて終わったのは夕方4時過ぎだった。
炎天下でクルマの作業をするのは久しぶりだった。
その後、自宅に戻り風呂に入った。
このあたりから身体に異変を感じる。
日中の気温は30℃に届くほどの暑さだったこの日に、
風呂上りなのに暑さを感じない。
気が付けば頭痛もする。
炎天下での作業が影響したか、と思い横になった。
しかしそれでも頭痛は一向に和らぐどころか、むしろ強くなっている。
さらに真夏の風呂上りにも関わらず、いつの間には布団を被っている。
少し眠ればよくなるかもと思ったものの、その前に寒気と頭痛で眠れない。
PM8:00を回ったあたりでついに観念した。
心配した家内が熱を測ってくれたが、なんと39.3℃!
誤解を招くといけないのでお断りしておくがコロナではない。
以下に書いていくが、原因は自分で分かっていた。
先週水曜あたりに気付いていた。
尻にデキモノというかデキモノとはちょっと違う、
幅の広いミミズ腫れのようなものができていた。
「こんなモノ、薬でも塗っておけば治るだろう」と思っていた。
しかし甘かった。
微かではあるが膿らしきものが出ている。
ひょっとして細菌が入ったのか?激しい頭痛のする頭で考えたが埒が明かない。
しかし土曜の夜。
病院は救急病院しかない。
家内が素早く手配をしてくれた。
幸いなことにその気になれば歩いていけるほどの近所の病院がヒットした。
それにしても辛い。
なんとか迎えのタクシーまで歩いたが、気持ちの上ではTOP画像の形相である。
激しい頭痛、高熱、さらに高熱から来ているであろう関節痛。
身体のアチコチが機能不全に陥っている感じだ。
病院では1時間近くも待つことに。
そりゃそうだ、他にも急を要する人はいる。
待っている間も、座ったままずっと苦痛に耐えることに。
情けない話だが、大学生のころバイク事故で担ぎ込まれたとき以外では
今回の救急病院での待ち時間がもっとも苦しい時間だった。
なんとか自分の順番が回ってきた。
若いイケメンの医者だった。
すまんね・・・こんなオッサンのケツを見ることになって・・・。
一応の応急処置をしてもらったが、気になる症状もあるらしく
CTを撮り、血液検査もやることに。
どれも異常は見られず、病院を出たときは日付が変わろうとしていた。
これでひと安心と思ったけれど、翌日になってもあまり症状が改善されない。
解熱剤を飲むと熱は下がるが、一定時間が経過するとまた38℃を越えてしまう。
月曜になり多少よくなった感じがしたので、出勤はした。
しかしもう一度、専門医に診てもらおうと思い
午後から休みを取って皮膚科に出向いた。
ここの皮膚科の院長先生は、私の命の恩人である。
9年前、特発性血小板紫斑病を患ったとき、たいそうお世話になった。
久しぶりにお会いして院長先生はお元気な様子だった。
開口一番、かつてと変わらない優しい口調で言った。
「あ~やっかいな場所に、やっかいなモノができましたね~。」
その後の院長先生とのやり取りは割愛するが、
早い話、救急病院での処置は明らかに間違いだった。
そうなると当然、処方された薬も間違いということになる。
土曜日に救急病院では部分麻酔を打ち、腫れを切開した。
「この症状は、切開する類のモノではありません。」と先生はキッパリ。
驚く私を横目に続けた。
「これはヘルペスです。」
このヘルペス、名前を聞くのは初めてではないが、しかし一体何?である。
「感染症です」
え?では私はどこかで、こんなケツにデキモノができるような、
そんな状況下にあったということなのか!?
いやいや、接待を伴う飲食店にも、公衆浴場に行ってない。
その私の心境を察したのか、先生は笑いながら
「いやいや、ヘルペスのウィルスというのは、持ってる人が多いんですよ。
普段は免疫で抑えられてますが、疲れたときや免疫が弱ったときに出るんです。」
しかし、やっぱり「餅は餅屋」である。
一瞬で症状を見抜き、処方される薬もビンゴで効いている。
またしてもこの先生に助けていただいた。
ただ、昨日の朝は出勤できるほど回復したかに感じたが、
病院から帰宅したあたりから再び発熱が始まった。
38℃あたりからなかなか下がらない。
実に厄介な敵である。
ネットで調べてみると3~5日ほど高熱が続くとある。
しかし苦痛に耐えることに関してはジョン・ランボーを気取っている私でも
この状態が続くのは受け入れ難い。
救急病院で処方された解熱剤を飲むことに。
もちろん、皮膚科で処方された薬と併用できるか自分で調べた上で。
そして今日、解熱剤の効果は自分の場合およそ10時間だったが、
それ以上の時間が経過しても熱はほぼ平熱になった。
しかし大事を取って仕事は休み、一日安静にしていた。
どうやら皮膚科で処方された薬が徐々に効果を上げているのか、
腫れの部分に変化が見られた。
これまでただの腫れだったのが、表面がカサカサしてきており、
カサブタのような手触りになった。
これは明らかに回復に向かっている証拠のようだ。
それにしても、自業自得とはいえエライ目に遭った。
もっと早い段階で診察してもらっていればこんなことには・・・・。
さらに悪いことにこのヘルペス、紫外線に当たることが症状を悪化させるらしい。
場所が場所なだけに、幹部に直射日光が当たったわけではないが、
土曜日の炎天下での作業は愚の骨頂だったというわけだ。
救急病院での診断および応急処置はある意味「誤診」だと思えるが、
この点に関して恨み言を言うつもりはない。
あのときの高熱を少しでも和らげてくれたわけだし、
医師も看護師もみなさん真摯に対応してくれた。
思えば自分自身、どこか「慢心」があった。
食事を大幅に見直し、ファスティングも定期的に行っている。
健康に自信を持つことが、いつの間にか自信過剰になっていた。
『人間には不幸か、貧困か、病気が必要だ。
でないと人間はすぐに思い上がる。』~ツルゲーネフ~
・・・肝に銘じておきます。
さて、10日までには体調を万全にしておこう。