
毎度毎度、このブログを書くたびに新型コロナウィルスの拡大状況は悪くなる一方である。これは我が国に限った話ではなく、世界中の国々でその対策に苦慮している。
その対策に関する我が国の対応は・・・いやいやここではやめておこう。
今はただただ、自身が感染しないよう日々の生活で細心の注意をはらうのみ。
他人を指さし四の五の言う暇があったら、自分が感染しないよう、感染させないようにするのが賢明というものだ。
さて、このオフはなかなか険しいものになりそうな予感。
昨年末に発覚したギアボックスのトラブル。
こういう何かしらのトラブルが発生したとき、
その原因を探るべく構造や部品の適合などを勉強する「いい機会」になる。
そう考えると、必ずしもネガな出来事ではないと言える。
ギアボックス内のことは、これまで「なんとなく」分かっていたけれど、
もう少し勉強したおかげで「少し」分かった気がする。
ただ、その症状と構造が頭の中でどうも一致しない。
これはもうギアボックスを開けて、専門家に解説してもらうしかなさそうだ。
問題は出物のギアボックスがあるか、さらにエンジンも。
思えばエンジンに関しては、
クラッシュさせてしまった初代156から載せ替えているので、
昨シーズンでまる10年走ったことになる。
これではさすがにお疲れなのは仕方がない。
ギアボックスは2016年に不具合があって載せ替えている。
この’16年後半から2020年までの約5シーズンに渡り使っていたのだから、
何かしらトラブルが起きてもおかしくはない。
色々調べていくと、やはり監督さんが以前おっしゃっていた
アルファ6MT特有のトラブルはあちこちで発生しているようだ。
シフトフォークもウイークポイントのようで、
フォークが折れてしまうトラブルもあるようだ。
さらにシフトケーブルも弱いらしく、
オレカテクニックイデアルでは強化品もリリースしている。
しかしアルファV6の6速ミッションを探すと、ちょっと面白いことがある。
156 2.5V6、156GTA&147GTA、GTV3.0&3.2は「ほぼ」共通なのだ。
とはいえ、まったく同じというわけではない。
実際、私の156B2.5V6にGTAやGTVのギアボックスはポン付けできるだろうが、
調べてみたところ最終減速比、いわゆるファイナルが違う。
156 2.5V6(3.9)→156GTA&147GTA(3.7)→GTV(3.5)という順で
ファイナルはハイギアードとなっていく。
つまり仮に私の156BにGTVのギアボックスを載せたら、
加速がすこぶる悪くなるという計算になる。
反対にGTVに156 2.5V6用のファイナルギアを移植したら
素晴らしい加速が味わえるかもしれない。
ちなみにKAAZのLSDはアルファV6ならすべて共通である。
ただ、156 2.5V6とGTAでは僅かな差なので、
恐らくタイムに影響することはないだろうと思っている。
中古部品の市場に出回っているのはGTAが圧倒的に多く、
出物がなければGTA用でもいいだろう。
蛇足ながら、知ったかぶりをするようだが、
世界中これだけ自動車メーカーがありながら
自動車のミッションを作れる会社というのは数社しかないはご存じだろうか。
ドイツのゲトラーク、ZF、レーシングカーのギアボックスで有名な
イギリスのヒューランド、そして日本のJATCOとアイシン精機だ。
それほど高い製品精度が求められるということなのだろう。
アルファV6の6MTはどこが作っているのか???
ただ、残念ながらエンジンに関して言えば、
補器類はかなりの共通部品があるとはいえ、
「この機会に3リッターに・・・」などとはいかないようだ。
実は2.5リッターから3リッターに載せ替えても、
ノーマルECUで普通に走れるというのは、アルファオーナーの中では周知の事実。
実際、そうやってサーキットを走っている人もいる。
ただ、この方法は車検がNGとなる。
やはりナンバー付きで走る以上、あからさまに車検NGのクルマは作れない。
それに自分の中で多少ではあるが、2.5リッターにこだわっている部分もある。
他にも色々と調べてみた。
今の156Bのオルタネーターもダメかも知れないので、
中古市場を物色するのだが、これも調べていくうちに分かったことがある。
147GTA&156GTAもGTV(V6)も、アルファV6ならすべて共通らしい。
実はセルモーターも同様らしく、
こういった共通部品を調べておくのは後々役に立つ。
その他にもイグニッションコイル、
スロットル本体もアルファV6(24V)なら共通だ。
ただ、意外(?)に共通でない部品もある。
クラッチは同じV6でも2.5V6と3.2GTAでは品番が違う。
(どぅーさんの話では付くには付くらしいが)
エアフロセンサーも品番、形状共に156 2.5V6、GTA、GTVでは異なる。
インジェクターも2種類あって、これも注意が必要だ。
クーラントのリザーバータンクも、
なぜか156 2.5V6だけが左側に付いている。
もちろんGTA用は流用できない。
そんなわけで、今後10年を見据えて色々と計画を練っている。
156でサーキットを走るようになって10年が過ぎた。
途中「ハコ替え」をしたので、そのハコのほうはまだまだイケそうだが、
エンジンとギアボックスは「この先10年」を考える時期が来た。
あとは時間と予算をどう動かしていくか。