2022年05月30日
昨日行われた競馬の祭典”日本ダービー”(正式名称 東京優駿)は、
武豊騎手騎乗のドウデュースがレコード勝ちして幕を下ろしました。
観客席がたくさん埋まっている方が盛り上がりますね。
出走馬のゼッケンはダービー専用の物になります。*金刺繍入り!
発送前、国歌斉唱が行われ、本年度は石川さゆりさんが斉唱
表彰式は、毎年JRA年間プロモーションキャラクター(CM出演者)が、
プレゼンテーターを務めるのが通例で、
本年度は長澤まさみさんと見上愛さんが務めました。
この競馬の祭典と相乗効果を生み出しそうなのが、
新シリーズ製作が発表されている、大人気のゲームアプリ
”ウマ娘プリティーダービー”
今やゲームから漫画、アニメ化までされ、各方面に様々な影響を与えています。
登場しているウマ娘が現実に存在している(た)ので
競馬人口の増加や人気回復に大いなる貢献を果たし、
最近では”ナイスネイチャ”のバースデードネーションでも話題になりました。
*バースデードネーションとは、
自分やペットの誕生日や団体の設立記念日といった、
おめでたい日にあやかって寄付を集めるクラウドファンディングの事
昨年度は目標額である200万円をわずか1日で達成。
なので目標額300万円に変更して続行し、
最終的には約3583万円が集まったそうです。
ちなみにこの企画には、他にも
ダービー馬のメイショウサムソン・ディープスカイが含まれています。
この法人(認定NPO法人 引退馬協会)の活動には現在、
タイキシャトル・メイショウドトウ・タイキフォーチュン・ダノンシャーク
などのGⅠ馬や高知のアイドルホース”ハルウララ”も加わっています。
過去には、
フジヤマケンザン・ネーハイシーザー・キョウエイボーガンもいました。
関係者によると「ウマ娘に登場したことにより馬名が知られる機会が増えた」
との事だそうです。
ウマ娘の影響で引退馬の余生を過ごしやすくなったのは良い事です。
ナイスネイチャ募金や同人誌の売上で引退馬協会に募金する方が
増えているので、嬉しい限りです。
これほどの影響力があるウマ娘なのですが、
現時点では、ある条件に該当する馬は登場しておりません。
最新版の発表でもそれは続いております。
それは一部のオーナー所有馬の登場(実装)がないのです。
代表的なのをあげると、 *下は代表的な馬
金子真人ホールディングス
ディープインパクト・カネヒキリ・キングカメハメハ・ソダシなど
ノースヒルズ
スティルインラブ ・コントレイル・キズナ・ファレノプシスなど
ノーザンファーム(旧社台ファーム)もしかして社台グループ全体でNG?
サンデーサイレンス・ノーザンテースト・トニービンなど
サンデーレーシング
ブエナビスタ・オルフェーヴル・ジェンティルドンナ・グランアレグリアなど
キャロットクラブ
リスグラシュー ・レイパパレ ・ハープスター・レイデオロなど
シルクレーシング
シルクジャスティス・アーモンドアイ・ブラストワンピースなど
ここ数年のGⅠ馬や人気が高い馬のほとんどが当てはまります。
推測されている有力な理由は以下の通りです。
馬主の許可を取る前に企画を公開した・企画を公開してから馬主からNGが出た
許可前に公開するのはさすがにダメでしょう。
実は、使用許可を得なくても名前を使う事は可能です。
実際過去に、競馬ゲームが勝手に名前を使い、
(ダービースタリオン・ギャロップレーサー)
馬主vsゲームメーカーで裁判になったことがあります。
2004年に最高裁で「馬にパブリシティ権は認められない」
つまり勝手に競走馬の名前を使っても損害賠償の支払い請求は認められないと、
判決が下されました。(通称ギャロップレーサー事件)
2004年の判決は馬主側敗訴でしたが、
判決内容としては馬主の言い分が認められている部分が多いので、
再度裁判になった時、ゲームメーカー側が100%裁判で勝てるとは限らないです。
正直、裁判沙汰は避けたいのが現状でしょう。
ウマ娘のイメージが下がることを避けたい意向もあるでしょうから・・・
もし仮に裁判で争うとなれば競馬界は馬主側につく可能性が高いので、
関係性も悪化します。
Cygames(ゲーム開発元)としてはリスクの方が大きいのです。
一部の噂話では、
許可取る為にCygamesが札束ビンタしようと思ったら、
馬主は腐る程金持ってて逆にカウンタービンタ食らった説とか(笑)
ネタか?
馬主や競馬界と良好な関係を築きたいのだからありえないでしょ。
現に馬主となってますからね~
別の理由も推測されています。
それは馬主にメリットがない事です。
ウマ娘が流行って潤うのは、
ウマ娘運営母体のCygames・競馬運営母体であるJRAや競馬場で、
馬主の懐に入るのはCygamesとの契約金程度。
ウマ娘の影響で評価が変わった(種付け希望が増えたなど)ならわかりますが、
ディープインパクト・アーモンドアイ・コントレイルのような、
超人気馬になるとウマ娘の影響は関係ないのです。
もし仮に無許可で実装して、
イメージダウン等の悪影響が出た場合、損害の影響は計り知れません。
(馬が弱いとイメージが付く・種付け料が下がる・種付け依頼が無くなる など)
おそらく裁判になれば、負ける可能性が高いです。
(パブリシティ権ではなく、金融商品としての名誉棄損が理由の場合ですが)
最悪、ゲーム撤退(終了)の可能性も出てきてしまいます。
(いくらCygamesでも国家機関を敵に回しては・・・)
*JRA(日本中央競馬会)は、
日本国政府が資本金の全額を出資する特殊法人で農林水産省の外郭団体です。
それでも現実の競馬は人気回復の盛り上がりを見せ、
ウマ娘がJRAなどの売上に貢献しているのは間違いありません。
将来JRAが仲介等をして話し合いになれば話は変わりますが・・・
公的機関が一企業の為に動くのは現実的には難しいですね。
これだけの規模になると、アンチウマ娘の騒動もおきてきています。
牧場に不法侵入・無断でドローン撮影・墓地を荒らす等の問題がおきて、
実際にライスシャワーの墓参りが禁止となってしまいました。
過去には”テイエムオペラオー”が石を投げつけられたり、
複数のGⅠ馬が、
”たてがみ”(首や頭部に密集して生える長い髪)を切られる事件が、
複数発生しております。切られたのは、
タイキシャトル・ローズキングダム・ビワハヤヒデ・ウイニングチケット。
さらにウイニングチケットのたてがみが、
フリマアプリ(メルカリ)に出品される事件まで発生。
人気馬に便乗した卑劣な犯罪で自分は到底許せません!
*この事件は引退後の馬でしたが、競馬社会には、
「現役競走馬のたてがみを切ることは縁起が悪い」と言うジンクスがあります。
代表的な例として、
ナリタブライアン(当時現役)関係者から提供された”たてがみ”数十本が、
視聴者参加型オークション番組『とんねるずのハンマープライス』に出品され、
44万円で落札。
出品から2ヵ月後に同馬は故障を発症(右股関節炎)し、後遺症に苦しんだ。
調教師を担当していた方は、のちにジンクスを念頭において、
「ナリタブライアンが走らなくなったのはたてがみをとられてからだ」
とコメントされてます。
社台スタリオンステーションやノーザンホースパークでは、
ショップで1万円以上の買い物or5千円で抽選or500円のくじ引きで、
種牡馬達のたてがみがもらえるそうです。
1万円の限定福袋でも無条件に入っています。福袋なんで選べませんが(笑)
今でも行われてるのでしょうか?
*使われているのは手入れの時に抜けた物など。
こんな事件や犯罪が続くようだと、
新規参入どころか既存の馬主も抜ける可能性も否定できません。
(特に社台グループにはたくさんの墓地がありますから・・・)
社台グループと金子真人HDは今や日本の二大馬主ですからね~
それが出演NGとはかなりの逆境です。
でも二大馬主抜きでこの盛り上がりはすごいです。
しかし90年代中心の展開は限界が必ず来ます。
その時までにどうなるのか・・・
せめてポニーの”すーちゃん”だけは出してほしいです(笑)
すーちゃんは2016年冬よりAmazon PrimeのCMに出ています。
*フラフープをくぐるポニーで、CMはノーザンホースパークで撮影
愛くるしくて可愛いんですよ~すーちゃん。
あまり長い距離走れないけど(笑)
今後の展開を楽しみにしています。
でもゲームはおそらくしません(笑)
Posted at 2022/05/30 11:50:58 | |
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