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フェルナンド(RX-8)のブログ一覧

2022年04月13日 イイね!

車高調導入計画-4 GT7で試走

その1その2その3

~前回までのあらすじ~

蹴脚か、LEGか。

固有振動数から車高調の候補をoverdriveの蹴脚か、LEGのSport Damper Kitかに絞り込みました。

実際にはダンパーオイルの性状やスプリングの特性などでフィーリングは変わるでしょうが、固有振動数という観点だけで見ればGT7を利用して擬似的に乗り比べることが出来ます。

ということでやってみました。

車高やアライメントはいじらずに、固有振動数だけを変えてフィーリングの変化やタイムを比較してみます。
タイヤはSM。SSをSタイヤと想定すると国産ハイグリップはSMに相当するでしょう。

サーキットはミニサーキットを想定して筑波。

まずは蹴脚から。
フィーリングは良好。
弱アンダーで個人的な好みからはもう少しフロントが素直に入ってくれるといいなぁ、という印象。
大きな舵角が必要で車の向きが変わるまでひたすら我慢を強いられます。裏を返せば安心して攻められるバランスの良さがありますが1ヘアあたりはちょっとストレスがたまります。まぁフロントの応答性を上げるのであればスタビとアライメントでどうにかなる範囲だと思いますし、荷重移動とデフを使えばもう少し回頭性は上げられそうです。
最終コーナーをべた踏みでいくと一瞬リアが流れることがありますが、全体的に走りやすい印象です。

タイム:1.06.426

続いてLEG。
リアが非常にナーバスです。最終コーナーはパーシャル+カウンターで何とか車をコントロールしながら走ります。
リアのバネが硬すぎてタイヤが仕事できていないような印象。跳ねちゃってるのか、タイヤのグリップが足りていないのかは分からないけど、とにかく硬すぎる。

蹴脚と違って車がくるっと向きを変えてくれて楽なんだけど、一方でトラクションがきちんとかからないのが不満。
2ヘアの立ち上がりなどでも十分踏めずにストレートが伸びません。V字ラインで縦グリップを有効に使えるような走りをしてみたけどRX-8のコーナリングスピードを全く活かせない走り方になってしまいます。

タイムは蹴脚とほぼ変わらずですが、コース・タイヤ・マシンに明らかにセッティングが合っていません。

タイム:1.06.443

GTウイングを付けたらリアが安定するかな?と考えてGTウイングを装着して再チャレンジ。
当然と言えば当然だが、低速コーナーでは気休め程度の効果しかなく、トラクションのかかりは改善しないまま。

タイム:1.06.231

GTウイングを付けたまま再度蹴脚にチェンジ。
ウイングを付けた結果最終コーナも安定してより安心して攻められるように。
ぶっちぎりで唯一の5秒台を記録。

タイム:1.05.866

ちなみにコース・車への習熟という要素を排除するためこの後もう一度LEGで走ってみましたがタイム更新ならず。
むしろリアのナーバスさを再確認するだけになりました。

総じて蹴脚が弱アンダーで走りやすく、LEGはリアが硬すぎて扱いづらいものでした。


続いて国際レーシングコースではどうかと鈴鹿へ移動。

結果としては同じような傾向で、蹴脚はリアが安定している分東コースでしっかりステアリングを切り込めたことでタイムを残せました。非常に走りやすい。
GTウイングあり→なしの順で走行しましたが、車への理解が進んだ結果かウイングなしの方が好タイムが出ました。

タイム:2.30.257

LEGは路面がいいからか速度域が上がったからか筑波ほど苦労はせず。
国際レーシングコースクラスの荷重がかかれば、これくらいの硬さがあっても良いということなのでしょう。筑波とは違ってちゃんとリアが仕事しているのが分かります。
ほどよくオーバーステアで「これよ、これこれ!」といった感じの操作感。好き。
ただヘアピンやシケインの立ち上がりでのトラクション不足は変わらず、それがタイムに響いてきました。
こちらもウイングレスの方がタイムがよかった。ストレートが伸びるのかな。

タイム:2.30.662


まとめ

筑波と鈴鹿で比較した結果、総じて蹴脚の方が走りやすかったです。

副産物的に、サーキットによってセッティングを変える必要があるという当たり前の定説を身をもって実感しました。
2.44Hzまで硬くすると、筑波クラスでは十分な荷重をかけられずサスペンションが仕事しませんね。況んやミニサーキットをや、というところでしょうか。

思い返せばGT5の頃からサスペンションは柔らかめのセットが好みでした。
特に後輪駆動車のリアはかなり柔らかくしてトラクションを確保していたことを思い出しました。

今回はドライ路面での検証でしたが、雨になれば更にリアの柔らかさが求められてくるでしょう。

シミュレーターと実車は違うし、バネやダンパーの特性でも乗り味は変わるのであくまで参考値ですが、今回の検証からは蹴脚がよりベターかなぁ、と思っています。
Posted at 2022/04/13 23:54:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | RX-8 | クルマ

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RX-8でサーキット走行しています。純正サスでおわらサーキットの車種別コースレコード(当時)を更新し、現在は車高調を導入しRX-8初の53秒台に突入。更なるコー...
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