サーキット走行をGo Proで撮影した後、DigSpiceのデータを合成して車載動画を作成しているのですが、正直物足りなさというか、今ひとつ感を感じていました。
これが車載動画の様子。
DigSpiceはGPSロガーなので、GPS測位データから得られる情報しか分かりません。
ドライビングの研究をするのであれば最低限スロットル開度は欲しいなというのが正直なところですが、当然ながらGPS測位では分かりません。
なんとかしてデータを取ろうと色々調べた結果、OBDリーダーというものを使用することで車両のコンピューターからデータを取り出せることが分かりました。
ネット上の情報を色々調べた結果、OBD Linkが良さそうということで購入。
機械翻訳の日本語マニュアルも付属しています。
機械翻訳なので多少アレな日本語ですが、ペアリングするには充分な翻訳精度です。
これをOBDコネクタにつないで自身のスマホとペアリングしますが、このままでは走行データのログ取得は出来ません。
元々OBDはエラーコードの読み取りなどに使用する端子で、このOBD Linkも本来はスマホ上の専用アプリを使用することでトラブルシュートや自己診断を行うための道具です。
ただ、ペアリングしたスマホでOBD対応のロガーアプリを起動すると、ロガーアプリ経由で走行中の各種車両データを取り出すことが出来るようになるのです。
代表的なアプリがRaceChronoというもので、Androidの場合無料版なら5分間使用できます。
この5分間のお試しで数回動作確認し、問題なく使用できることが分かったため製品版を購入、5分以上の走行データを取得できるようになりました。
こうして得られたデータを使用した走行動画の画面がこちら。
一番欲しかったスロットル開度のデータも取得できたし、OBDが認識している水温や吸気温度も取り出すことが出来ました。ただ吸気温度は厳密には燃焼室に入る空気の温度なので、気温より遙かに高いです。まぁ参考程度。
あと地味にうれしいのがエンジン回転数ですね。
気圧やブレーキ圧なども取れたら良かったけど、RX-8のコンピュータはその辺りのデータを取得していないようなので取り出せませんでした。
これでドライビングの分析がだいぶやりやすくなったと思います。
それなりに投資しましたが、充分ペイできる結果でした。
Posted at 2024/05/11 16:56:25 | |
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