2011年12月08日
武田邦彦が語る環境問題の真実と新潟(質疑応答編)
Q1
広島の原爆での被害者数や、後遺症については?
A1
広島原爆での癌患者は11万人とも言われているが、
アメリカの調査であり詳細は不明も多い。
Q2
福島県いわき市(福島第一原発より33㌔のところ)より
4月に母子で新潟に避難してきた。
地震より数日間、配給のため外で長時間並んだり子供を外で遊ばせたりして、
自分の知識が無いため子供を被ばくさせてしまったことを後悔している。
その時にヨウ素を吸入してしまったりして将来甲状腺ガンになってしまうのでしょうか。
今後は内部被ばくが怖いのだが、食材などどのように気をつければよいのでしょうか。
A2
いわき市では、3月15日と21日に特に空間線量が高くなっているが、
21日以前に一度いわき市を離れたのであれば、大きな心配には及ばない。
新潟にいれば外部被ばくだけで0.3ミリシーベルト/年ほどなので、
可能ならもう2・3年新潟にいられれば良いだろう。
食材では海産物(海草や小・中型魚)、牛乳・きのこをなるべく避ける。
新潟の新米は、魚沼地域に関しては不明だが、他の新潟の新米は問題ない。
また人間には自主回復能力があるので、
今年少し多く被ばくしてしまったなと思ったら、
来年から極力被ばくを減らして回復させれば、必ずしも悲観的になることはない。
Q3
新潟県から柏崎刈羽原発が全てなくなるには、
どのくらいの期間がかかると考えるか。
A3
まず、過去国内の原発で震度6以上で故障しなかったものはひとつもない。
つまり、震度6以上で100%原発は故障している。
新潟県民の方々が、それをどの程度理解するかということだろう。
Q4
福島原発はメルトスルーし、さらに容器の下のコンクリートにまで
核燃料が付着していると聞いたが、
コンクリートを突破して地面に到達してしまう可能性はないのか。
A4
現実的には、コンクリにまで達した核燃料は熱を吸収され、
そこで止まってしまうだろう。
原発が危ないのは運転中であり、停止後、
特に停止後1年以上経過したものはほぼ力を失う。
TVか雑誌の取材で聞かれたときに答えたのだが
現在の危険度が高い順に並べると
1もんじゅ
2運転中の原発
3浜岡原発(停止しているので)
4福島第一原発(すでに爆発するほどのエネルギーはないと考えている)
だと思っている。
Q5
新潟市長が被災地のがれき受け入れを表明したが、先生の考えは。
A5
がれきを引き受けるには、市長が
「現在のわが市の処理場の放射線量の○倍まで上昇し、
その結果空間線量は○まで上昇する可能性があります。」
と市民に宣言し、市民の了承を受けるべき。
今回の事故により漏洩した放射性物質は70京ベクレル、
2007年の中越沖地震の際の柏崎刈羽原発が漏洩した3億ベクレルの、
実に100億倍の量。全国にがれきを広めるのは得策ではないと考える。
放射性物質は福島に閉じ込めて、その他の地域は汚染しないのが、
福島県の人のためでもある。ただしお金は全国から投入しなければならない。
私の試算では、原発の半径5kmを国が買い取り、
そこにがれき処理施設を作れば、全てのがれきが処理できる。
質疑応答編についてはかなり簡潔になっています。
なぜかといいますと私自身も質問しようと思い、どうやったら簡潔に質問できるか
考えていたためであまり頭に残っていないためです。
結局質問することは出来ませんでしたが。
質問しようと思っていたのは
★セシウムの毒性(放射性物質としてでなく純粋な化学物質として)
★文科省の公表したセシウム汚染マップが新潟県の抗議により後に修正され
新潟県はほとんど汚染されて無いように修正されたこと
の2点を候補としていましたが
考えすぎかもしれませんが、質問の内容が非常にうまくバランスが取れていて
あらかじめ当てられる人が決まっていたかのように感じてしまいました。
いわゆる「やらせ」ってやつですね。
実際に1つ目の質問をした人は最前列に座っていた関係者でしたし。
まあ考えすぎですよ・・・
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Posted at
2011/12/09 00:05:55
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