R56 ミニクーパーＳ リヤハッチアンロックの誤警告（調査編）

タコメータの所にリヤハッチがロックされていない旨の警告が表示されます。実際にはリヤハッチはしっかりロックされているので、センサーに異常があるものと思われます。

ロックされているので運転には支障はないのですが、ぴポポポポっていう音が鳴るのがちょっとうっとおしいので、修理しようと思います。まずは調査から。

ネットで調べると、リヤハッチに付いているゴムのブッシュを回転して治るような記事がありましたが、どうやらそんなことはないようです。ちゃんとセンサーが働いているのかどうかを確かめる必要があります。さて、センサーはどこにあるのでしょうか？

リヤハッチのカバーを外すと、アンロックモータと一体化されているラッチ機構が丸見えになります。

トルクスT30で2本のネジを外すと車体から取り外すことができます。

順序が逆ですが、外したカバーがこちらです。なお、カバーは下の方で3個のプラスティック製リベットで止まっているだけです。

プラスティック製カバーを開けると、モータとスイッチが一体化したパーツが中に入っています。（写真左）

配線は4本ありますので、2本でモータを回し、2本はマイクロスイッチへ繋がっていると想像されます。そしてこのマイクロスイッチがロック状態とアンロック状態を判断していることになります。

こちらがモータ部の近景です。マイクロスイッチを動作させるとカチカチと音がしてスイッチ自体は故障はしていないような感じなのですが、コネクタ部との導通が確認できませんでした。一体成型されているのでマイクロスイッチだけを交換することはできません。

一旦スイッチ部の電気的な不良という結論になったのですが、翌日再度カバーを外して、動作確認をしたところ、スイッチ自体は正常であることが判明しました。

それまで昼間の作業で、ラゲージランプに気づかなかったのですが、手でマイクロスイッチを入れるとラゲージランプが消灯します。つまりスイッチは電気的に全く問題ないことが判明した次第です。

コネクタ部とマイクロスイッチ間の導通が確認できない理由は不明ですが、マイクロスイッチがキチンと動作して、信号は車両コンピュータに正しく伝わっていることは確かです。

ということで、あやうく不必要な部品を手配するところでした。

DIYにおいて一番重要な部分は、修理前の診断であることを今一度肝に銘じたいと思います。結論を急がずに、起きている現象や、本来の動作の仕組みを正しく理解することが大切ですね。