アンタエウスオオクワガタ(インド産)が羽化し撮影しました🤳
孵化~羽化まで1年2ヶ月位かかりました。
アンタエウスオオクワガタとは…
インド北部、ネパール、ブータン、シッキム、ミャンマー、中国南部、タイ北部、ラオス、ベトナム北部、マレー半島の標高1000メートル以上(ヒマラヤ系は標高2000メートル以上)の冷涼な気候帯に生息するオオクワガタの仲間で、最も重厚な体型をしていて、体の横幅が広く、厚みがある種類です。
オオクワガタでも、日本のオオクワガタとは違う亜種で体長は最大88mm(飼育ギネスは94.2mm)になります。
82mm位あります。
アンタエウスオオクワガタの産卵方法ですが…ミヤマクワガタ同様に「マットに産卵(まれに柔らかい産卵木)」します。
(日本のオオクワガタは産卵木に卵を産みます。マットには産卵しません。詳しくは後ほどブログに載せます。)
また、ミヤマクワガタ同様に標高が高い地域に生息し真夏の高温に弱いので、クーラーもしくはクーラーボックスなどで乗り切る事が出来ます。
ミヤマクワガタと共通点がありますので、産卵方法、真夏の乗り切り方は、ブログ「ミヤマクワガタの飼育と卵の産ませ方」を参考にしてください。
幼虫は「マット」と「菌糸ビン」で飼育出来ます。(大きさを求めるならば、菌糸ビンです。また幼虫飼育も低温でじっくり育てる事で大きくなります。)
アンタエウスオオクワガタですが、20世紀の本当の終わり~21世紀の本当の始めにかけて「アンテ(アンタエウスの通称)バブル」と言われる位、愛好家に絶大的な人気があり、憧れの存在でした。
一時は一番人気のインド産の成虫ペアで数十万円、幼虫1頭が数万円などという値段がつきました😳(現在のウエストウッディオオシカクワガタ的な存在ですね。)
現在は値段が相当落ち着き(成虫ペアで数千円~)、容易に入手する事が出来るようになりました。
温度管理さえすれば簡単に産卵出来(上手くいけば50個以上卵がとれます。)、容易に増やせる事が値段が暴落した要因だと思われます。
アンタエウスオオクワガタは大アゴの形や様々な形質により…インド・ネパール・ブータンの「ヒマラヤ系」、タイ・ラオス・ミャンマーの「インドシナ系」、マレーシアの「マレーシア系」、ベトナム・中国の「ベトナム系」の4タイプに分けられます。
ネパール産
インド産
ヒマラヤ系です。
大アゴは長く伸び、内歯が前方に向き、4タイプの中で最大体長をほこります。また光沢が強く、一番人気のタイプです。
タイ産
ラオス産
インドシナ系です。
大アゴの湾曲は緩やかで内歯は前方よりもやや内側を向きます。
大アゴが伸びにくい分、ヒマラヤ系よりもガッチリした印象があります。
アンテバブルの時代に高額なヒマラヤ系に比べ安価で入手しやすい産地でした。
マレーシア産
マレーシア系です。
アンタエウスの中で大型になりづらいですが、内歯が大きく正三角形に近い形状が特徴です。
ベトナム産
中国産
ベトナム系です。
大アゴの形は先端が鋭く湾曲が強く、内歯が基部に近い特徴があります。
各産地の大アゴの比較です。
素人目には判断がつきづらいため、アンテバブルの時代には安価なタイ産をインド産として販売したりと詐欺があったらしいです…💦(現在でもオークション等でウエストウッディの詐欺があるとの噂があります。確実な人、ショップでの購入をしましょう)
2ヶ月前に♀も羽化しましたので、また累代飼育が出来ます👍
卵、幼虫がとれましたら、また何シテル?で投稿したいと思います❗
日本産のオオクワガタ(アンタエウスとは別の亜種になります。)
日本産のオオクワガタの飼育に関するブログは、今年の夏に載せる予定です😉
…以上、アンタエウスオオクワガタについてでした。
Posted at 2023/03/05 21:17:59 | |
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