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Old Mt.の"サリー" [ボルボ 740 エステート]

整備手帳

作業日:2022年9月3日

ウォーターポンプ交換

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

中級

作業時間 12時間以上
1
最近、車から降りるとほのかに甘い香りがするなと思っていたら、地面に緑色のシミを発見。
緑で甘い香りで、クーラント以外には考えられない中、どうかホースの継ぎ目とか簡単なとこだといいなと祈っていましたが、ボンネットを開けて探してみるとウォータポンプ(WP)の下側が濡れていました。
とうとうWPか、とも思ったもののラジエーターならもっと高くつくなとも。

何の根拠もなくパッキンの劣化が原因だと思い込み交換を行うことにしました。
2
WPの取り外しは、初体験でしたが、VベルトやWPプーリーなどは以前に外したことがあるので、WPへのアクセスはスムーズで、WP自体も簡単でした。

この時点では、取付も簡単だろうと楽観的に思っていました。

写真は、WPを取り外した直後の様子で、パッキンが一部エンジン側に残っているので、新しいパッキンを付ける前に、綺麗する必要があります。
3
取り外した時、後方にあるHeaterPipeのシールは、ボロボロ(写真の上。下は新品)で、クーラントの漏れは、この辺りからだと、勝手に思い込んでいました。
4
ディーラーで注文して、新しいガスケット、シールも入手して、取り付けにかかります。

ただし、今回のWPがらみの作業では、この後、いくつかの失敗が連続して起こりました。
5
まず、最初の失敗は、WPをボルトに通す時に、ガスケットを破ってしまったことです。写真の状態からWPをはめようとした時に、WPが斜めになって角がガスケットに当たってしまった。

ガスケットの薄さを憎みました。自分の技術ではなく。。。

ガスケットをディーラーに再注文して届くまで、作業は1週間後に延期となりました。
6
ようやく新しいガスケットが到着し、再取り付け作業です。

次の失敗は、ちゃんと取り付け方を把握していない中で、なんとかなるさで、作業したことで、シールが破れてしまいました。。。

手順をちゃんと考え(調べ)てやらない結果でした。。。この時、HeaterPipeのシールも破断させてしまっていて、またもや、ディーラーに注文しました。そして作業は1週間延期です。

なんと、愚かな。
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もういいい加減、最後にしたいと臨んだのですが。。。

WPの取り付け方をもう一度、調べて構造をじっくり見て、考えて、満を持して臨みました。

写真のように、WPの取付には、2本のスタッド(ナット締め)と4本のボルトが使われいます。

そもそも、クーラントの流れる方向は、エンジン側(水平)と垂直の2方向あるのに、ボルトとスタッドはいずれも水平方向にしかありません。それぞれを締め付ければ、ガスケットとHeaterPipeのシールは締め付けることができますが、垂直方向のシールは、普通に締めても密着しません。

後々、理解しましたが、この垂直方向のシールをどのように密着させるかがWP取付の肝だと思います。
(ってか、もっといい構造はなかったのでしょうか。。。)

まずは、WPをスタッドにはめて、ほぼ、ガスケットとWPが接するように、ナットを軽めに締めます。

WPはスタッドに通すだけでは、遊びがあり、垂直方向のシールは密着されません。次に、ボルトを締めるのですが、この状態では、WPとエンジン側の穴が合っていないので、ボルトは入っていきません。

この後がWP取付で重要となる垂直方向のシールの密着方法です。
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ナットを締めた後に、写真のようにドライバーを使って、垂直方向にWPを力一杯持ち上げます。つまり、垂直方向のシールを密着させるようにします。
(この方法は、ディーラーの方が教えてくれました)

WPを持ち上げながらボルトを差し込みます。どのボルトでもいいですが、一番下のボルトが一番穴に合って入れやすかったです。
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同じ手順で、とにかくボルトを差し込む時にはWPを持ち上げながら出ないと入りません。

それのせいか、写真のように、シールが密着した反力で、ボルトが曲がっていて、せん断方向の力がかかているようです。

すごい仕組みですね。。。

ただ、失敗は続きます(笑)

これで、完璧だと思って、クーラントを補充していると、依然として漏れてきます。

オールドボルボを所有されている方には、「当たり前」と一蹴されそうですが、そうです、WP本体のメカニカルシールがやられていました。

漏れてくるクーラントを見ながら、茫然自失。
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気を取り直して、やり直し。

ガスケット類は、純正にしましたが、WPは値段の都合上、MEYLE製にしました。

こんだけやれば、もう取付方法も手慣れて、部品が届き次第、30分もしないうちに取付できました。
(その後のプーリーやVベルトの復旧は別ですが)
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何やかんやで、随分と遠回りして、WPの交換が完了しました。

作業が思い通りにならないと、どうしても早く復活させたいと気がはやり、横着して、失敗することになってしまう。
事前の調査や他の方のブログを見たり入念にイメトレをしておけば、もっと短くなったものを。いい経験です。

DIYですから。

でも、最後は、直せてしまう。この車は、まだまだ走ります。(いや、走らせます)
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間違えてWPを取り付けた時のHeaterPipeシールの破断状況です。
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WP取付後の状況です。
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WPガスケット
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WPシール
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WPシール

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この記事へのコメント

2023年1月9日 9:52
なかなかすごい設計ですね。慣れれば時短になる合理設計ですかね。IKEAの家具もこんな感じの設計があるので、国民性でしょうか。
740まだまだ行けそうですね。では
コメントへの返答
2023年1月9日 11:09
コメントありがとうございます。
はい、このスウェーデン設計には参りました。
これからも、まだまだ、直していきます。
2023年1月9日 15:45
お疲れ様でした。

スタッドボルトの所のWP側は「長穴」になってると思いますが、僕もその事に気付く迄に、あーだこーだと1時間ほど格闘しました(笑)

純正のガスケット類って、高いですよね~国産と比べてですが、桁違くない?って思いますもの(笑)
コメントへの返答
2023年1月10日 19:36
コメントありがとうございます。

「長穴」に全く気づかず、数回の日曜日を使うことになりました。。。

1時間ですか。

ん〜、レベル差は歴然ですね。もっと勉強します。

これが自分で直す醍醐味ですが。直せているうちは。

Kei94Goさんの投稿は、いつも参考にさせていただいております。

また、是非、コメントいただけると幸いです。

プロフィール

1993年式Volvo740GLTに乗っています。 長く乗り続けたいのですが、ディーラー等では、結構なお金がかかるので、せっせとDIYで修理しています。 他...
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