• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2015年08月06日

自技会誌Vol.70から

自技会誌Vol.70から 仕事の絡みもあって、学生のときから定期購読している自動車技術会の学会誌。
今月の表紙は、なにやら漫画が始まりそうな、エキセントリックなデザインだ。
主人公にはハチロク乗りかスタンド使いでも登場しそうな予感である。

でも中身はいたって普段通り。
まあ、8月号は毎年、普段より厚くて、年鑑が特集されるので、ある意味「特大号」というべきか。
いつも、過去1年間の自動車業界における技術動向とか市場動向を分析した記事が特集されるのである。
「自動車と法規」、「自動車と環境」のような社会情勢的な分野だったり、「バス」、「乗用車」のように車種カテゴリだったり、あるいは「タイヤ」とか「電装品」みたいに採用技術の分野ごとだったりと、それぞれの分野で総括記事が掲載される。

そんな中でわたしが個人的に興味を持ったのは、二輪車のデザインに関する記事。
自動車業界の中でいう二輪車なので、もちろんモーターサイクルのハナシ。
この記事を執筆されたのは(株)本田技術研究所 二輪R&Dセンターデザイン開発室の板倉氏と澤田氏というお二人。
記事の後半で、ここのところ高い人気を維持しているアドベンチャーモデルの人気の秘密を分析していた。
ちょうどブームが最高潮に達したようなタイミングでムルティストラーダを買ったわたしとしては気になる記事だ。

氏によると「環境的要因としてまず挙げられるのは、二輪車ユーザの平均年齢上昇である。体力低下に伴い、前傾のきついスポーツ系機種よりアップライトポジションの機種を選択する傾向にあるが、ベテランとして車格を落としたくないため、デザイン的な押し出し感の強いADVモデルを選択するのだと考えられる。」としている。

うーん、半分納得がいくが、なんか違う気がするな。
ユーザーの年齢層が高くなってるのは間違いないし、若くないユーザーの一人であるわたしも体力低下を気にして、長距離ツーリングには大きなウインドスクリーンが付いた車種じゃないとつらいと思ってる。
アドベンチャーモデルの外観的特徴がもてはやされているというのもまあまあ同感で、わたしがムルティやBMWのGSに惹かれる要素のひとつは、一言で「いかつい」とか「ワイルド」なんて表現できるデザインなのである。
「押し出し感」というとまた別のニュアンスにも当てはまるように感じるので、完全に一致した見方ではないけれど。

でも、わたしがアップライトポジションを選んだのは峠をひらひら走るのに自由度が高くて気持ちいいからで、体力低下とは関係ない。
わたし個人は「ベテラン=車格」とはこれっぽっちも思ってないけど、あえてベテランのアイデンティティーをでかいバイクに求めるってんなら、体力低下を気にして、もっと足つきが良いのを選ぶ。
ハーレーとかBMWとかで押し出し感ガッツリの、いいのがあるじゃない。
K1600GTのあのフロントマスクを見るたびに、押し出し感でうっかり昇天しそうになるぐらいだ。
ゴールドウィングなんか、あんなサルーン系乗用車の出来損ないみたいなデザインにしないで「デザイン的な押し出し感」を強くしてやったら、アドベンチャーモデルを凌駕する勢いでバカ売れするんじゃないですかねえ、ホンダさん。
でもそうしないのは、ホンダさんも、「デザイン的な押し出し感」がもてはやされているのはユーザーの年齢層が上がったこととは関係がないとわかってるからなのでしょう。

もう一つの要因として、氏はこのようにも述べている。
「主体的要因として挙げられるのは、ADVモデルの迫力ある外観デザインが発散する非日常である。~(中略)~ 一方でそのような見た目とは裏腹な、街中やツーリング等での使いやすさというオールマイティなところが人気の理由と推測できる。」

うむ、ユーザーの年齢層とか関係なく、そういうことでしょ。
乗用車でサルーンよりもSUV風クロスオーバーのほうが人気が高いのと同じで、オフローダーを彷彿とさせるワイルドな非日常感が求められてるってのが、カギなんだろうねえ。
それでいて、スリムなシャシが扱いやすいし、アイポイントが高くて街乗りで見通しが利くというのが、アドベンチャーモデル…というかオフ車ゆずりの車体構成の良いところ。

あえて環境的要因としてユーザー年齢層の上昇がもたらした市場動向を挙げるとするなら、わたしぐらいのオッサンにありがちな見栄っ張りのせいで、250ccとか400ccとかって中間的な排気量ではなく、でかい排気量の車種に偏ってるというあたりじゃないのかな。


ハナシは逸れるが、ドゥカティ・スクランブラー。

これは「人気のアドベンチャーモデル」の対局を行くモデルと、わたしは思ってる。
なんだかコンサバチブつーか、昔ながらの「フツーのバイク」。
バイクがスタイルの主体ではなく、バイクがオサレの一部として存在できるバイク。
通勤とかのちょい乗り用に欲しい。
アップライトで楽ちんな感じじゃん?
でも、だからこそ「バイクのある日常」には800ccもいらないんだよねー
250cc単気筒で、ベベルギア駆動のデスモドロミックなら買っちゃうんだけどなー、ドゥカティさん。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2015/08/06 19:24:39

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

タクミモーターOIL添加剤が当選し ...
「かい」さん

🫐今年最後のブルーベリー収穫
morrisgreen55さん

BMW M4 に 保護を兼ねた ワ ...
ハセ・プロさん

デリカミニのモデルチェンジか!
モモコロンCX-30さん

GT7 8月4週ウィークリーチャレ ...
SALTmscさん

ラーメン!
レガッテムさん

この記事へのコメント

コメントはありません。

プロフィール

「ボンクラメカ部員の必修夏期講習に来ています。」
何シテル?   08/02 14:36
ボンサイスト 心得の条 我が車 我が単車 我が躯と思ひ 盆栽の儀 あくまで自己満足にて 己の技量無く 凡才いかにても覆らず なお 死して屍拾う者なし...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

BONSAI GARAGE 
カテゴリ:のぢぃのサイト
2007/12/11 00:50:16
 
BONSAIガレージ日誌 
カテゴリ:のぢぃのサイト
2007/12/11 00:48:51
 

愛車一覧

ロータス エリーゼ えりぴよさん (ロータス エリーゼ)
2008年11月29日に新規登録されたツーリングマシンです。 雨の心配がない天気なら、気 ...
スズキ ジムニーシエラ スズキ ジムニーシエラ
注文してから1年半、待ちに待ったジムニーシエラが納車されました。
ドゥカティ ムルティストラーダ1200 ドゥカティ ムルティストラーダ1200
2012年夏、新しい旅のお供がやってきました。 CRMでは行けなかった超長距離を行動半径 ...
その他 ステップクルーズe その他 ステップクルーズe
ブリジストンの電動アシスト自転車です。 2輪駆動(リア人力駆動+フロントモーター駆動)で ...

過去のブログ

2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2010年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2009年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2008年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2007年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation